更新日:2022/09/28
自社の取扱商品を販売するのが営業の仕事ですが、営業の中にもいろいろな種類があります。その中のひとつがリテール営業で、個人向けの商品販売を担当する営業を指します。
ただし、同じリテール営業でも、業界によって実際の仕事内容は異なります。ここでは、代表的な3つの業界におけるリテール営業の仕事内容と、仕事に活かせる5つのスキルをまとめました。
目次
リテール営業のリテールとは、小売りを意味する言葉です。つまり、リテール営業というのは、個人向けの商品販売を担当する営業ということです。
ただし、個人に直接、商品を販売する営業だけでなく、個人を相手にする小売店に対して、営業促進や営業サポートを行うこともリテール営業に含まれます。
リテール営業の対義語には、法人向けに営業を行うホールセール営業があります。営業職を志すときは、どちらを希望するのかを考えておくといいでしょう。
リテール営業の仕事内容は、業界によって異なります。
特にリテール営業が盛んな「銀行・証券」「アパレル」「不動産」の3つの業界について、それぞれの仕事内容を例に、リテール営業の仕事内容についてご紹介します。
それぞれ、心掛けておくべきことや必要な知識も異なってくるため、リテール営業を志すときは、どの業界を目指すのかを意識しましょう。
銀行・証券業界のリテール営業には、店内で個人顧客に対して商品案内・販売を行う仕事と、外回りで既存顧客対応をする仕事の2種類があります。
取扱商材は、住宅ローン、マイカーローン、教育ローンといったローン商品と、投資信託や国債、外貨預金といった投資商品、保険商品です。
銀行や証券会社などでは、個人の金融資産に関わる商品を販売していますから、顧客ごとにライフプラン表の作成をしたり、人生設計を踏まえた長期的な資金計画の相談にのったりすることもあります。
なお、銀行で個人顧客と接する仕事には窓口業務もありますが、これはリテール営業ではありません。銀行が取り扱っている商品の販売促進を行う職種が、銀行・証券業界におけるリテール営業です。
アパレル業界のリテール営業は、自社商品を取り扱う小売店の担当者と協力しながら、売上アップのための活動を行います。
イベントの企画やディスプレイの検討、新商品の発売日の調整、販促や販売スタッフのトレーニングなど、総合的に店舗の売上を伸ばすためのバックアップをするのがアパレル業界におけるリテール営業の仕事です。
不動産業界のリテール営業の代表商材は、分譲マンションや戸建て物件です。数千万円から億単位の受注を取ることもある不動産業界のリテール営業は、個人向けとしては屈指の高額商品を扱う仕事といえるでしょう。
この他、土地を保有している人に働きかけ、アパート経営などの土地の有効活用や売却を促して自社の利益につなげるのも、不動産業界におけるリテール営業の仕事のひとつです。
リテール営業の仕事には、次に挙げるような特徴があります。
ただし、具体的な仕事内容が業界によって大きく違うことから、リテール営業の特徴にも差異がありますので留意しておきましょう。
リテール営業の大きな特徴に、顧客と直接やりとりするケースが多いという点が挙げられます。特に、銀行・証券業界や不動産業界のリテール営業では、相手の心を動かすことが契約につながります。
これは、実際に営業をかける相手と採択する相手が違う場合が多い法人向けの営業とは、大きく異なる点です。
個人に対して営業を行うということは、顧客が休みの日に働く必要があるということでもあります。そのため、土日出勤も多い職種だといえるでしょう。
銀行は、基本的に土日は休みですが、リテール営業は、休日に住宅ローン相談会を開催したり、顧客の自宅を訪問したりといった予定が入る可能性があります。
リテール営業として活躍するために活かせる5つのスキルについてご紹介します。これらのスキルに自信がある方は、リテール営業として活躍できる可能性が高いでしょう。
リテール営業は、顧客とのあいだに信頼関係を築き、商品を買ってもらうのが仕事です。
そのため、どのような相手とも気持ち良くやりとりができる、高いコミュニケーション能力が必要とされます。多くの顧客から愛されることが、リテール営業としての成功につながります。
業界の最新情報について精通していなければ、リテール営業として顧客からの信頼を得ることはできないでしょう。
業界に関する最新情報を熟知し、顧客が知りたい情報を適切に提供することで、厚い信頼を得ることができます。
リテール営業が売上を伸ばすためには、顧客が何を求めているのかを正確にくみ取って、それに適した提案をする必要があります。
顧客が実際に発言している言葉だけでなく、総合的な観点から潜在ニーズをくみ取り、問題解決のための提案を行いましょう。
顧客にマッチする商品を提案し、魅力的であると納得してもらわなければ、売上にはつながりません。顧客の問題解決のために必要な商品の選定と、それを顧客に納得させるだけの提案力が求められます。
商品への理解を深め、商品の魅力が顧客のニーズにどのようにマッチしているのか、わかりやすく説明できるようにしましょう。
個人顧客を相手にするリテール営業では、外国人に対するインバウンド対策についても検討する必要があります。
海外顧客のニーズを知り、適切な対応をしてスムーズなコミュニケーションをとるためにも、語学力が役立ちます。
リテール営業は、顧客と直接関わる仕事であるという特徴を持っています。
人と接するのが好きで営業職を目指している方にとっては、やりがいのある仕事だといえるでしょう。ただし、同じリテール営業でも業界によって特徴は大きく異なります。
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