設備保全とは?仕事内容や役割、求められるスキルについて解説|求人・転職エージェント

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更新日:2022/06/06

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設備保全とは?仕事内容や役割、求められるスキルについて解説

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この記事のまとめ

  • 設備保全の仕事は、予防保全・事後保全・予知保全の3つに分けられる。
  • 設備保全を適切に行うのは、品質安定の意味でも原価削減の意味でも重要。
  • 機械保全技能士、電気工事士、電気主任技術者などの資格を持っていると、仕事に活かせることも。

設備保全は、工場が滞りなく稼働するために、なくてはならない大切な仕事です。

具体的にどのような業務を担当するのか、また、設備保全に活かせるスキルはどのようなものなのかをまとめました。

これから設備保全の仕事に転職しようと考えている方は、参考にしてみてください。

目次

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設備保全の3つの仕事

設備保全の仕事は、大きく3つに分けることができます。実際の仕事内容はそれぞれの工場設備によって異なりますが、大枠としては以下のような仕事をすることになります。

また、既存設備の対処をするだけでなく、工場をより良くしていくための仕事まで任されるようになれば、設備保全者としてのやりがいもより大きくなっていくでしょう。

1.予防保全

予防保全とは、あらかじめ立てた計画を元に設備の修理や点検を行うものです。故障をする前に定期的に整備を行い、設備をより安全に、長く使い続けることができるようになります。

予防保全の業務は「時間基準保全」と「状態基準保全」の2つにわけられます。

例えば、工場設備の中には、定期的に部品交換を行うものもあります。このような部品の交換を行うのも、設備保全の仕事の一つです。決まった期間ごとに部品を交換することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができるのです。

このような定期的な設備保全業務を、「時間基準保全」といいます。

また工場設備は、定期的に点検する必要があります。点検の結果、劣化が認められる箇所については、修理や部品交換をしなければいけません。

このような点検による設備保全業務を、「状態基準保全」といいます。

2.事後保全

事後保全は、設備が故障したり動かなくなったりしたときに修理することです。 設備が止まると工場の生産ができません。その間に人員が動けなくなったり、予定の生産数を仕上げられなくなったりするため、迅速な行動が求められます。

また、修理後は、再発しないように対策を行う必要もあります。原因を究明し、対処方法を考えるのも事後保全の一つです。

3.予知保全

予知保全は、設備が故障しそうだという兆候を把握して保全することです。定期的な整備や点検だけでなく、日常的な工場設備の監視も設備保全の大切な役割です。異常な音がする、いつもと違う挙動を示した、工場スタッフの進言などを基に、設備に潜むトラブルをいち早くキャッチして故障前に部品交換や設備調整をして対応します。

予防保全は時間を基準に保全しますが、予知保全は部品の使用期間は関係ありません。あくまで不具合の兆候が出てきたときに調整を行います。

工場では、毎日どれだけ製品を作るかが決められていますが、設備トラブルがあって工場が稼働できなくなれば、この計画が崩れてしまいます。最悪の場合、市場に流通させる商品が足りなくなり、販売の機会を逸することにもなりかねません。

このような事態に発展しないためにも、設備保全担当者はスピーディーに故障の原因を特定・排除し、設備の安定稼働を目指します。

保守やメンテナンスとの違いは?

保守・メンテナンスと設備保全は、明確には区別されていません。どちらも設備の点検や修理することを指します。

ただし、設備保全は「設備が壊れないように対処すること」、保守・メンテナンスは「壊れた設備を調整・修理すること」という意味で区別されて使われることもあります。

工場での安定稼働に重要な設備保全の役割

設備保全は、工場での安定稼働や、工場で働く人たちのためになくてはならない職種の一つです。

設備保全が工場で果たす具体的な役割についてまとめました。

設備の故障防止

設備が故障してしまうと、生産が止まります。その結果、工場内のリソースが使えなくなり、製品も作れないので経済的な損失は大きいです。

設備保全をしておくことで、商品の安定供給ができ、工場内のリソースを無駄にすることもなくなります

不良率の低減

設備保全をすることで、不良率の低減にもつながります

顧客からの信頼を得るためには、商品の品質が安定していることが大切です。

昨日買った商品と今日買った商品の品質に違いがあっては、大きな問題に発展する可能性があります。もちろん、異物の混入や商品の不備・破損なども、決してあってはならないことです。

工場では検査・検品を行い、不良品の流出を防止していますが、設備の不調が多いと不良品率も上がってしまいます。結果、出荷できる商品が少なくなり、1製品あたりの生産コストが上がります。

設備保全を適切に行うのは、品質安定の意味でも原価削減の意味でも重要です。

チョコ停の減少

設備が不調になると、チョコ停が増えます。故障まで行かなくても、チョコ停の回数が増えればそれだけ生産量が減ってしまいます。1回3分のチョコ停でも、20回止まれば1時間分のロスです。

生産数を安定させるために、チョコ停を減らすのも設備保全の大きな目的の一つです。

設備部品の寿命を伸ばす

ある部品が劣化してくると、他の部品に負担をかけることもあります。そのまま使い続ければ、さまざまな部品が劣化・故障してくるでしょう。

定期的な保全により、必要な部品交換をすることで、設備部品全体の寿命を延ばせます

安全の確保

工場では、多くの人が働いています。これらの人の安全を守るためにも、設備保全の仕事が役立っています

設備の故障や安全装置の不具合が起こると、工場の人が危険にさらされるおそれがあります。日頃から点検整備を行う設備保全が、工場で働く人の安全を守ることにもつながります。

設備保全の年収は?

設備保全の仕事の年収は、経験や能力により大きく異なります。いくつか実際の求人例を見てみましょう。

仕事内容 年収
ガラス製品生産設備の設備保全 370〜600万円
クリーンルーム内全般の保全・維持管理 600〜880万円
設備保全計画の立案・実行など 300〜430万円

企業による差だけでなく、同じ求人でも提示されている年収に幅があることがわかります。

もし転職を検討するならば、スキルをアピールしたうえで価格を交渉することが必要です。転職エージェントでは、給与の交渉がスムーズにできるようサポートもしているので、より好条件で転職したい方は利用を検討すると良いでしょう。

IT化が進む設備保全の将来性や今後の課題

IT化が進む中で、工場の仕事は今後も、よりオートメーション化していくことでしょう。

そうなれば、工場ではより効率良く、安定的な生産体制をとれるようになります。

しかし、オートメーション化、つまり機械化が進むということは、それだけ故障した際のトラブルの数が増え、設備の故障による影響も大きくなる可能性があるということです。こうしたトラブルに対しては、人が直接チェックし、整備していく必要があります。

工場で働く人の数は、将来減少していくかもしれませんが、設備保全の仕事については、今後ますます重要性を増していくと考えられます

設備保全の仕事は大変?

設備保全の仕事は大変という噂を聞いたことがある方もいると思います。しかし、結論からいうと、設備保全がきついかどうかは会社によって差があります。

きついと言われる原因は、設備が故障すると深夜に呼び出される可能性があったり、直接的に生産に携わらないため人員削減の対象になりやすかったりするためです。人が少ない状態で昼夜問わず修理対応するのは骨が折れるでしょう。

一方で、設備保全は楽だという方もいます。予防保全・予知保全が進んでいる会社では、突発的な故障は多くありません。そのため、急に呼ばれることはなく、計画的に仕事ができます。定時内でしっかり仕事が終わる現場もあるのは事実です。

また、設備保全の重要性を理解している会社では、人材が十分に配置されます。このような環境では、もし故障により呼び出されても、頻度はかなり少なくなるでしょう。

したがって、会社の状況により設備保全担当者の負担には大きく差があるということです。ホワイトな環境もあるので、興味がある方は設備保全の仕事に挑戦してみると良いでしょう。

設備保全の仕事に向いている人の6つの素質

設備保全の仕事は、どのような人に向いているのでしょうか。

備わっていることが望ましいといわれる、6つの素質をご紹介します。

1.機械が好きであること

一日中機械と関わっているといっても過言ではない設備保全の仕事は、機械が好きな方にぴったりです。

反対に、機械に苦手意識がある方は設備保全には向きません。

2.注意深さ

設備保全の現場では、小さな見落としが大きなトラブルにつながることもあります。

また、ちょっとした違和感が設備の不具合を発見するきっかけになることもあるでしょう。ささいな違いを見落とさずに、トラブルを察知できる方が設備保全に適しています。

3.責任感

設備保全は、工場の設備に対して責任を負う仕事です。

面倒だからと点検をサボったり、整備を適当に済ませたりするようでは、いつか大きなトラブルが起こってしまう可能性が高まります。自分の仕事に責任を持ち、確実に遂行していくことが求められます。

4.ルーティンワークが苦にならないこと

大きなトラブルが起こらない限り、設備保全の仕事は、決められた定期点検や整備を行い、工場内の巡回をしながら設備の監視を行うだけのルーティンワークです。

しかし、ルーティンだからといって気を抜くことはできません。いつもと同じ仕事であっても、前向きに取り組んでいく必要があります。

5.推測力

工場の設備にトラブルが起こったとき、なぜそれが起こったのか、早期に原因を突き止める必要があります。

そのためには、起こったトラブルという結果から、原因を推測する力が必要になります。

6.臨機応変な対応力

工場設備のトラブルは、いつ、どのように起こるかわかりません。それぞれのトラブルに応じた臨機応変な対応が必要になります。

時には、大幅な残業や突然の休日出勤が発生する可能性もあります。

どのようなケースにも対応できる柔軟性がある方は、設備保全の現場でも活躍できるでしょう。

設備保全に活かせる資格

設備保全は、特に資格を持っていない方でも就ける仕事です。

しかし、設備保全としてより重要なポストに就きたいと考えている方や、設備に対する理解を深めたいと考えている方は、次のような資格を取得することで仕事に活かすことができます。

  • 機械保全技能士
  • 電気工事士
  • 電気主任技術者

ただし、実際にどのような資格が活かせるのかは、工場で取り扱っている設備によっても異なります。

希望する分野が決まっている場合は、資格を取得した後に就職や転職を目指すこともできます。そうでない場合は、就職後により自社にマッチした資格の取得を目指すのもおすすめです。

設備保全の仕事に就くには?

設備保全の仕事に就く方法は、自分自身で求人を探して応募するか、転職エージェントなどに相談して仕事を紹介してもらう、もしくは知り合いに紹介してもらうかのいずれかが考えられます。

転職を考えた場合、転職活動をトータル的にサポートしてくれる転職エージェントの活用がおすすめです。

マイナビメーカーエージェントでは、提出書類の添削や年収の交渉まで、徹底的にサポートします。自分にあった求人を探すフォローもあるので、具体的な応募企業が決まっていない方は活用してみましょう。

設備保全の仕事は、未経験からでも応募できる求人が多いため、比較的挑戦しやすい職種といえます。

しかし、工場設備を任される重要な仕事ですから、一人前になるまでにはある程度時間がかかることも少なくありません。最初は先輩に技術を教わりながら、少しずつ知識とスキルを身に付けていきましょう。

まとめ

工場の中で設備の安定稼働を担う設備保全は、裏方ではあるものの、工場になくてはならない大切な仕事です。工場の安定生産と品質に直結する仕事であり、やりがいは大きいでしょう。

機械が好きな方であれば、ぜひ挑戦してみてください。

企業ごとの具体的な仕事内容が知りたい方や、自分に合った設備保全の求人を探したい方は、ぜひマイナビメーカーエージェントのキャリアアドバイザーにご相談ください。

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マイナビエージェント編集部

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