就職・転職活動における最大の難関が面接です。どの企業でも、どの仕事でも、面接を突破せずに内定を勝ち取ることはできません。逆にいえば、面接で上手に対応できれば、書類審査や適性テストなどの結果も、ある程度カバーできるかもしれないということになります。

ここでは、製造業の面接で押さえておきたいポイントと、よくある質問例について解説していきます。

製造業の面接で気を付けるポイント

まずは、製造業の面接で気を付けるべきポイントについて見ていきましょう。

服装や身だしなみをきれいにしておく

製造業の現場においては、作業着を着る職場も決して少なくはありません。制服そのものが作業着である会社もあります。作業着は、作業の最中で汚れてしまったりすることも多いので、会社内を汚れた作業着で歩いている社員もいるでしょう。ですが、そうした会社の面接に行くからといって、ラフな服装でいいわけではありません。

企業は、その仕事に合った服として作業着を選んでいるのですから、こちらも面接の場にふさわしい服を着用しましょう。しっかりとクリーニングされたスーツを着用するだけではなく、髪も整髪料を使うなどして、全体的に清潔感のある見た目を意識してください。

志望動機や自己PRは事前に準備

面接現場で最もよく聞かれる質問が「志望動機」と「自己PR」です。直接的に質問されるケースもあれば、少し変化球のような聞かれ方をされる場合もありますが、この2つを聞かない面接はないでしょう。

事前に、「この会社でなければダメな理由」と「そこで活かせる自分の特徴」という自己PRについて考えておくようにしましょう。

転職理由で前職の悪口は言わない

転職の面接の場合、前職を辞めた理由などもよく聞かれます。そのときは、前職の悪口になるようなことは言わないようにしましょう。短期間で退職してしまったり、あまり良くない辞め方をしてしまったりした場合は言いたくなる気持ちもわかりますが、後ろ向きの転職理由は歓迎されません。

転職理由は、「これまでの経験を活かして新たに挑戦したいことがあるから」など、成長意欲を感じさせる回答をすることで、企業からの評価を高めることができるでしょう。

製造業の面接でよくある質問とその対策

ここからは、製造業の面接でよくある質問とその対策について見ていきます。

正直に答えることはもちろんですが、質問をする意図をくみ取った上で対応していくことが、面接成功率を高める秘訣となります。

質問例1.「手先は器用ですか？」

製造業の現場では、細かい作業をするケースが多くあります。「手先は器用ですか？」という質問は、そこに対応できるかどうかを見極めるための質問といえるでしょう。

一般的に、極端な器用さは求められていませんので、学生時代の図工や技術の課題を苦労せずにできていたのであれば、器用ですと言って問題ありません。専門的なスキルについては、働きながら身に付けていくことになります。

質問例2.「残業は可能ですか？」

「残業は可能ですか？」という質問は、「残業をしてください」という意味ではないので注意しましょう。作業をしていく中で、突発的なトラブルなどがあり、どうしても残業をしなければならない場面が出てくるときもあります。

そうしたときに、残業をしてくれるかどうかを試す質問でもありますので、特別な理由がない限り大丈夫ですと答えるのが適切でしょう。

質問例3.「腰痛はありますか？」

製造業の場合、立ち仕事が多い可能性があります。その場合、過去の病歴に腰痛などがあると、身体的に不都合が生じます。ですから、もし腰痛があり、立ち仕事が多いのであれば、面接合格のために「ありません」と答えても、就職してから困ることになるでしょう。

同様に、入院歴や持病などについても聞かれることがありますが、こちらもすべて正しく答えましょう。就職後に発覚すると、最悪の場合は内定の取り消しも考えられます。求職者と企業が、双方納得行く形で働ける環境が理想でしょう。

面接のスキルを上げて、希望の転職を実現しよう！

製造業の面接の話を中心に取り上げましたが、紹介した内容は他の業種や職種でも応用できる点が多いでしょう。基本的に面接というのは、自分自身の考えを確立し、その上で相手の質問の意図や狙いまでを想像して答えることが大切です。

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