更新日:2023/03/02
この記事のまとめ
ITスキルを活かせる転職先の幅は広がっています。広告業界もそのひとつです。IT業界から広告代理店に転職したい人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、広告代理店に転職する前に知っておきたい基本情報を解説します。
広告代理店とはどのような業種なのか、なぜIT人材が求められているのかが分かれば、転職を成功させる道筋が見えてくるでしょう。
目次
広告代理店は人気の就職先のひとつですが、未経験からの転職も不可能ではありません。ここでは、広告代理店に必要とされる人材とその理由について解説します。広告代理店だからこそ必要とされる資質やスキルを把握し、自分に適性があるかを確認しましょう。
広告媒体といえば長年テレビやラジオ、新聞、雑誌というマス広告が主流でした。しかし近年はインターネット広告の需要が拡大し、広告代理店のビジネスモデルが大きく変化しつつあります。
従来型の広告制作や広告枠の販売だけでなく、デジタルマーケティング事業にも力を入れることで時代のニーズに則したビジネスを展開している広告代理店も少なくありません。デジタルマーケティングでは、Webサイトへのアクセスはもちろん、リアルな店舗での購買パターンをビッグデータやAIなどを活用して分析し、隠れたニーズやトレンドをビジネスにつなげていきます。
広告代理店においてもIT人材の積極的な採用が広がっているため、広告とはまったく関係のない分野で経験を積んできたITエンジニアにも転職できる可能性は大いにあるといえるでしょう。
広告制作においては、クライアントの要望や伝えたいメッセージを形にしなければなりません。クライアントが求めるものをしっかりとヒアリングし、それを制作担当者へ正確に伝えることが必要です。クライアントだけでなく、制作側とも良好なコミュニケーションを保ちながら連携していくことで、クライアントの商品やサービスをより魅力的に宣伝できます。
聞き取る力・伝える力があり、クライアントや制作会社、他部署との連携をスムーズに進められる人材は広告代理店から重宝されるでしょう。
広告代理店では常に新しい広告案件に携わります。一度に複数の案件を手掛けることも少なくありません。効果的な広告戦略を展開するためには常に新しい情報を収集し、案件ごとにトレンド情報や世の中の動向を見極めていくことが重要です。
日頃から積極的に情報を収集し、集めた情報の中からビジネスにつながるポイントを見極めるスキルを磨いていれば広告代理店でも活躍できるでしょう。
広告代理店では自分の思いどおりに仕事が進むとは限りません。スケジュールに合わせて仕事を行う必要があるため、納期前はかなり忙しくなります。広告制作には多くの人が関わっており、意見や個性の違いをうまく調整しながら制作物を完成させるには神経も使います。
突然のトラブルやアクシデントに即座に対応しなければならないシーンもあるでしょう。クライアントだけでなく、各業界の有識者や広告媒体の関係者、制作会社など多くの業界や業種の人との付き合いも増えていきます。広告代理店での業務を続けるには、体力・気力のタフさが必要です。そのため、「体力がある」「精神的に強い」人は転職時の大きな強みとなります。
広告代理店を視野に転職先を探しているのであれば、広告代理店の業務や職種、将来性、キャリアパスについても把握しておきましょう。広告代理店で働くやりがいが分かれば目的意識も高まり、志望動機に説得力が増します。業務への理解があれば採用担当者へ好印象を与えられ、転職を成功に導く確率を上げられるでしょう。
広告代理店とは、企業の広告活動を代行することで手数料を得る企業のことです。広告の企画や制作、広告媒体との契約などの実務をクライアントに代わって行います。
広告媒体には、テレビ・ラジオ・雑誌・新聞といった「マス媒体」、交通広告やダイレクトメールなど消費者の購買行動を促す「SP(セールスプロモーション)媒体」、インターネットを利用した「インターネット媒体」の3種類があります。企業から広告案件の仕事を受注し、クライアントの要望を踏まえたうえで広告の制作・配信にあたり、広告効果の測定や市場調査・分析・マーケティングに関する情報を提供します。
広告代理店には以下の3つの種類があります。一口に広告代理店といっても業務の幅や種類に違いがあるため、転職先を見つける場合にはどの種類に属している企業なのかを見極めることが必要です。
|
広告代理店で必要とされる職種を4つにタイプ分けして紹介します。関連職種からの転職であれば、転職活動を有利に進められるでしょう。
|
マイナビエージェントが実施した職種別平均年収ランキング【2020年版】によると、出版・広告・販促関連職種の平均年収は351万円です。20代では平均291万円、30代では384万円となっており、年齢や経験などに応じて年収が上がっていることが分かります。給与や待遇は企業によっても異なるので、転職後のミスマッチを防ぐためにもしっかりとチェックしておきたいところです。
広告業界の市場規模は拡大を続けており、特にインターネット広告やデジタル広告の伸びには驚くべきものがあります。IT技術の発展に伴い、将来性にも期待できる業界といえます。
広告代理店の業務は体力的にも精神的にもタフさが求められますが、広告が成果を上げた際には大きな達成感を味わえます。規模の大きな仕事に関わったり、世の中への影響力がある広告を手掛けたりすれば自身のキャリア形成にも役立つでしょう。
さまざまなジャンルの人と関わる機会も多く、人脈が広げられる点もやりがいのひとつです。新しいトレンドや情報に触れる仕事でもあるため、知見を深められる喜びもあります。
広告代理店からのキャリアパスにはさまざまな道筋があります。社内でのキャリアアップを目指すのであれば、業務スキルに加えてマネジメントスキルも磨く必要があるでしょう。それまでに培ったスキルや経験を活かし、営業職から制作業務や広告宣伝部門などへと職種を変える人もいます。いまよりも待遇のよい企業への転職や独立も選択肢のひとつです。
広告代理店はIT人材を積極的に採用しています。しかし、ITスキルさえあれば簡単に転職できるわけではありません。広告代理店への転職を成功させるためには、ポイントを押さえた準備が必要です。ここでは、広告代理店への転職を有利に進めるための4つのポイントを解説します。
広告代理店は中途採用にも積極的で、未経験からの転職もしやすい業界です。前職の経験を強みにできれば転職できる確率は高まるでしょう。
現在IT業界で働いているのであれば、デジタルマーケティング部門の求人を募集している企業を探しましょう。動画広告やSNSに精通しているクリエイティブな人材はどの企業からも必要とされます。すでに法人営業を経験している人であれば、Webに関する専門的な知識を勉強しておくことで転職活動をさらに有利に進められるでしょう。
未経験から広告代理店を目指すのであれば、知識やスキルを磨くことで仕事に対するやる気や熱意を示せます。たとえば以下の分野についての知識を深めるとよいでしょう。
転職活動ではやる気や体力などのアピールが必要です。それに加え、広告代理店の常識ともいえるこれらの知識についてすでに勉強しているのであれば、好印象を与えられるでしょう。
広告代理店への転職には資格が必要というわけではありません。しかし、資格取得を目指す中で学べることは多く、やる気をアピールする材料としても利用できます。職種別のおすすめの資格は以下のとおりです。
|
広告代理店は未経験からでも目指せる転職先で、将来性もあります。その分、条件や給料のよい企業への転職希望者は多く、自分の強みをしっかりとアピールできなければ転職を勝ち取るのは難しいのが現状です。そこでおすすめなのが転職エージェントの利用です。
転職エージェントは、自分の強みや前職で培ってきた経験をアピールできる企業を紹介してくれます。求人企業が求める人物像を理解したうえで転職先を見つけてくれるため、マッチング率が高い点も魅力です。非公開求人もあるため、ひとりで探していては巡り合えない企業にも応募できます。広告代理店への転職を本気で考えているのであれば、転職エージェントをうまく利用するのが賢い方法です。
広告代理店とは、クライアントの広告活動を代理で行う企業です。体力面や精神面でハードな仕事ですが、やりがいや将来性があります。IT人材も積極的に採用しているため、スキルや資質さえあれば未経験からのチャレンジも可能です。
ITスキルを活かして広告代理店へ転職したいのであれば、マイナビITエージェントをぜひご利用ください。IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、スキルやキャリアを活かせる最適な転職先をご紹介します。
IT業界
Webエンジニアに将来性はない?AI発展の3つの影響と生き残るための戦略
IT業界
ネットワークエンジニアの将来性は?需要が高まる理由と必須のスキル
IT業界
システムエンジニアを辞めたい4つの理由と辞める前に確認したいこと