更新日:2022/04/28
この記事のまとめ
独学でプログラミングを学び、キャリアチェンジとして未経験からプログラマーを目指す人は大勢います。ただし、プログラマーになれたとしても、プログラミングに向いていなければ仕事として続けていくことは難しいでしょう。自分がプログラミングに向いているか、適正を知りたい人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、プログラミングに向いている人の共通点を紹介します。自分の適性が分かれば方向性を確認できるため、転職への道筋もはっきりするでしょう。
目次
新型コロナウイルス感染症の影響下でも成長が続くIT業界への転職は増えています。未経験からの転職も可能なプログラマーは特に人気です。ただし、プログラミングには向き・不向きがあり、向いていなければ転職しても長続きしません。ここでは、プログラミングに向いているか判断する方法について解説します。
特別な資格や学歴がなくてもプログラマーにはなれますが、「仕事ができるか」「長続きするか」は別の話です。プログラミングの仕事を続けている人には共通する能力や性格、傾向が見られます。それらの共通点と自分の能力や性格を比較すると、プログラミングに向いているかどうかを判断できるでしょう。
プログラマーの絶対条件ではありませんが、共通点が少な過ぎると、習得に時間がかかったり勉強に苦労したりします。共通点を理解することでプログラミングに必要なスキルが分かるため、未経験から取り組む際の心構えにもなるでしょう。
客観的に判断したいのであれば、適性検査がおすすめです。インターネット上には、気軽にプログラミングの適性を検査できるサイトがあるため、利用してみるとよいでしょう。
適性検査には、能力的な適性を測るものと性格的な適性を測るものとがあります。適性検査の結果が絶対ではないものの、自分に足りないものに気づくきっかけになるでしょう。
プログラマーは、学歴や資格よりも実力がものをいう職業です。未経験でもなれますが、続けることは簡単ではありません。自身のプログラミングの適性を確認することで、プログラマーへの転職へと踏み出すかどうか、現実的に判断できるでしょう。
プログラミングに向かない人がプログラマーになると、学習意欲が続きません。次第にほかの人との差が出るため、キャリアアップも期待できないでしょう。結局、プログラマーを続けることを諦めることになり、時間やお金をかけて学習したことが無駄になってしまいます。
プログラミングに向いている人の特徴はさまざまです。まずは、未経験からの転職を目指し、プログラミングの勉強を始めようとしている人に向けてプログラマーの素質を紹介します。勉強を始める前に、自身がプログラミングに向いているかどうかを判断してみるとよいでしょう。
ものづくりに興味・関心がある人はプログラミングに向いています。プログラミングには、結果を予測して道筋を考え出し、集中力や想像力を駆使しながらゴールを目指すというものづくりと同じ思考パターンが必要です。
自分が手掛けた成果物が報酬やクライアントの喜びにつながる点も共通しています。どのような分野であれ、ものづくりが好きで完成したときの達成感に喜びを感じられる人は、プログラミングに必要な素質を持っているといえるでしょう。
これまでの人生で、勉強やスポーツ、ゲームといった何かに打ち込んだ経験がある人は、プログラミングに向いているかもしれません。ひとつのことに没頭し、自分で設定した目標達成まで諦めずに努力を続けられる人で、プログラマーにも必要とされる資質です。
何かに打ち込む際は、自分の能力やスキルを向上させるために、計画的なトレーニングをします。プログラマーとして仕事を続けるうえで欠かせないプロセスで、段階的なステップアップの効果性や必要性も理解しているでしょう。
論理的な考え方ができなければ、プログラミングを仕事にするのは難しいでしょう。プログラミングでは、ゴールに到達するための道筋を最短コースで見つけなければならないため、論理的な考え方が必要です。
たとえば、エラーコードが出た際に感覚だけで解決しようとすると、多くの時間を無駄にします。解決しても「なぜ」「どうして」がないため、次に生かせません。「どこに原因があるのか」「どのアプローチを試してみるべきか」「なぜアプローチを変えると結果が違うのか」と分析して解決する論理的な思考パターンが、プログラミングの基本です。
プログラミングで用いるのは基本的に英語です。高いレベルの英語力は必要ないものの、英語が好きな人や得意な人は学ぶ際にあまり苦労せずに済む傾向があります。
英語を学ぶときは、言葉の規則やルールを論理的・体系的に覚えますが、プログラミング言語も同様です。論理的な思考と一定の規則性に基づいた言語の取り扱いという点で、英語学習とプログラミング学習は共通しています。
プログラミングの勉強を始めている人は、さらに具体的な適正を探ってみましょう。プログラミング学習に取り組む姿勢や感じることが、適正の有無を表します。ここでは、プログラミングに向いている人が持つ特徴を紹介します。自身に当てはまれば、不安を抱くことなくプログラマーへの転職を目指せるでしょう。
プログラミングの仕事においては、日々進歩するIT業界のスピードについていきながら、新しい知識を取り入れる必要があります。転職後も勉強を続けることに負担を感じるのであれば、プログラミングには向いていないでしょう。
一方、プログラミングの勉強そのものを楽しいと思える人は、仕事も楽しみながら続けられます。プログラマーの仕事とプログラミング言語の習得は切り離せません。好きなことであれば、勉強を続けることが苦にならないため、仕事にも役立ちます。
無駄と思えることはしたくない人はプログラミングに向いています。無駄なものを省いて効率化を図るのがプログラミングの本質です。より無駄のないコードを心掛けることで、自分以外が見てもすぐに理解できる質の高いコードを書けます。
また、無駄を嫌う人は自分の力だけで解決しようとせずに、面倒なことは分担します。仲間の力を借りながら効率的に仕事に取り組める人は、プログラマーとして活躍する素質があるといえるでしょう。
好奇心が旺盛なこともプログラミングに向いている人の特徴です。好奇心が旺盛な人は、業務時間以外でも新しい技術や最新情報を探し出します。新たな知識やスキルを習得することを「楽しいこと」「面白いこと」と捉えられる人は、スキルアップし続けられるでしょう。
IT業界では、常に情報が更新されています。IT技術の進歩についていくために、情報を集めて自分の能力を高めれば、より需要の高いプログラマーになれるでしょう。実際、優秀なプログラマーは仕事も趣味もプログラミングという人が数多くいます。
プログラミングは、集中力が求められる仕事です。よりよいコードを書くために試行錯誤するため、1日の作業時間が長くなる場合もあります。長時間労働でも細かいミスを防ぐには、高い集中力が必要です。
また、いつもベストな環境下で仕事ができるとは限りません。周りを気にせず作業に没頭できるタイプだと、仕事がスムーズに進み、パフォーマンスの質も上がるでしょう。
プログラマーは体力のいらないデスクワークと思われがちですが、需要が高まるIT業界は人手不足が続いており、プログラマーにかかる負担の大きさが問題になることもしばしばです。
最近は労働環境の改善が叫ばれており、プログラマーの労働時間も見直されつつあります。ただし、クライアントの意向を尊重する仕事であるため、仕事のペースを自由に決められる環境はあまり期待できません。繁忙期には残業が続くこともあり、体力がないと続けるのは難しい仕事です。
プログラミングに向いている人の特徴を兼ね備えていれば、プログラマーに転職する準備はできているといえるでしょう。次に考えたいのは、将来の展望です。ここでは、プログラマーとしてキャリアアップするために必要なプラスアルファを紹介します。
プログラミングにおいては、正解がいくつもあるというケースが少なくありません。ひとつの考えに執着せずに、異なる観点から物事を見たり別の方法を考えたりすれば、正解の中から最適なものをチョイス可能です。選択肢が多ければ、それだけ仕事のクオリティも上がるでしょう。
また、解決方法や達成への道筋をケース別に複数提案できるのもメリットです。よりよい方法で納得してもらえるため、クライアントや一緒に働くメンバーに関わる適正があると判断されます。これはキャリアアップにつながる資質です。
プログラマーはチームで作業することが多い仕事です。ディレクターやシステムエンジニアとしっかり意思疎通をし、プログラマー同士で情報を交換しながら、ミスを防ぐための取り組みをします。
チーム内で異なる意見が出た場合、コミュニケーションを取り、お互いが納得できる着地点を見つけなければなりません。キャリアアップするには、チームをまとめたりクライアントに対して上手にヒアリングしたりする高いコミュニケーション能力が必要です。
プログラミングにはエラーがつきものです。プログラムの構築完了後は、あらゆる動作を想定したバグチェックをすることで成果物の品質を上げます。納品後にバグが見つかると評価が下がるばかりか、クライアントとの信頼関係にも傷がつくためです。
妥協しない強さのある人は徹底的に調査してすべてのバグを洗い出す気構えがあるため、仕事の質とともに評価も上がります。結果、キャリアアップにつながるでしょう。
プレゼンテーション能力は、クライアントに対する営業だけでなく、社内の会議や上司との意思疎通、部下のモチベーションを上げるといったさまざまなシーンで必要なスキルです。業績を上げるだけでなく、社内での信頼や評価も上がります。
キャリアアップとしてシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを目指すのであれば、プレゼンテーション能力を高めることが重要です。
プロジェクトマネージャーは、プログラマーやエンジニア以外にもさまざまな部署と連携し、意見をまとめながらプロジェクトを進める責任者です。打ち合わせの時間を決めたり進捗を管理して全体を統括したりする業務では、マネジメント能力が必要となるでしょう。
さらに、メンバーそれぞれの能力を見極め、生かせるような計画を立てることも重要です。うまくパフォーマンスが発揮できていないメンバーのメンタルケアをするうえでも、管理者としての資質が試されます。
プログラミングに向いている人に共通する特徴を確認したうえで、プログラマーを目指そうと考えているのであれば、仕事として真剣に向き合う心構えもできているでしょう。ここでは、未経験からプログラマーへ転職するにはどのようなステップを踏めばよいのか、考えられる道筋を紹介します。
プログラミング言語とは、コンピューターがする仕事の手順や内容を指示する言語です。プログラマーは、コンピューターが理解できるプログラミング言語を駆使し、要求をコンピュータープログラムとして記述します。
プログラミング言語を学習する方法は、独学やプログラミングスクールとさまざまです。言語の種類は200を超えるともいわれますが、まずは基本言語の習得を目指しましょう。プログラミング未経験者が習得したいプログラミング言語は以下のとおりです。
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最近はITエンジニアが慢性的に不足しているため、未経験者を中途採用する企業が増えています。ただし、「未経験可」の求人には多くの経験者も応募するため、同じ土俵で競う一般的な求人情報から挑むのは不利です。
未経験者がプログラマーとして転職するのであれば、IT業界に強い転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントは一般的な求人サイトには載らない未公開求人の情報を持っています。異業種でも前職で培ったスキルや経験を強みとして生かせる職場を紹介してもらえるかもしれません。
プログラマーからのキャリアパスには、システムエンジニアやプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャー、フリーランスといった選択肢があります。プログラミングを仕事にし、自分の資質や好みが分かれば、キャリアアップの方向性も見えてくるでしょう。
プログラマーは学び続ける職業です。スキルと経験を磨き、より条件のよい企業や働き方へと転職しながら、キャリアアップを果たしましょう。
プログラミングに向いている人には共通する特徴があります。また、プログラマーとしてキャリアアップするには、プラスアルファの資質も必要です。自分の性格や傾向を比較しながら適正を見極めれば、プログラマーへの転職が現実味を帯びてくるでしょう。
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