更新日:2024/05/31
この記事のまとめ
ITの発展により、実店舗を持たないネット銀行が増えています。預金の預け入れや引き出しで、ネット銀行を利用している方もいるのではないでしょうか。まだ歴史が浅いネット銀行は、今後ますます発展していく業態といえるでしょう。
ネット銀行への転職を考えている方は、ほかの銀行との違いや特徴を把握することが大切です。そこでこの記事では、ネット銀行とほかの銀行との違いや転職を成功させるポイントを紹介します。ネット銀行への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
インターネットやスマートフォンが普及し、ネット銀行を利用する方も増えています。わざわざ店舗に行かなくても、インターネットで簡単に取引できるのが魅力のひとつです。ほかにも、ネット銀行とほかの銀行にはさまざまな違いがあります。ここでは、ネット銀行とほかの銀行の違いについて詳しく解説します。
ネット銀行とは、預金の預け入れや引き出し、料金の引き落とし、ローンの契約といったさまざまな取引がインターネット上でできる銀行です。通常の銀行とは違い実店舗を持たないため、コンビニや銀行の提携ATMによって運用されています。
また、個人の顧客が多いのが特徴です。駅やコンビニなどATMが配置されている場所が多く、基本的に24時間利用できるのも魅力といえるでしょう。
メガバンクは法律で明確な定義が定められているわけではありませんが、収益規模が大きく、巨額の資産を有している銀行といわれています。都市銀行は日本の主要都市に本店を置いている銀行です。
メガバンクや都市銀行の特徴として、「全国展開していること」「大企業との取引が多いこと」「平均年収が高めであること」が挙げられます。ネット銀行との大きな違いは顧客層です。ネット銀行は個人の顧客が多いのに対し、メガバンクや都市銀行は法人の顧客が中心です。
地方銀行とは、特定の地域に根ざした銀行のことです。地方の有望企業に融資したり地域住民のニーズに合ったサービスを展開したりと、地域経済や街づくりに貢献しています。
近年の低金利政策や地方の人口減といった背景から、情報技術の共有や経費削減を目的とした異業種や地方銀行同士の提携が多いのも特徴です。メガバンクと違い、基本的に全国転勤はありません。また、ネット銀行と異なるのは、地域住民や企業と対面で接する機会が多いことです。
ネット銀行は通常の銀行と比べて歴史が浅く、将来性に不安を持つ方もいるかもしれません。しかし、IT化が進む昨今、ますます発展すると予想される業態です。ここでは、ネット銀行の仕事と将来性について詳しく解説します。
通常の銀行は営業窓口があるため、窓口業務はコミュニケーション能力やビジネスマナーといった接客スキルが求められるサービス業という側面があります。一方、ネット銀行はATMやインターネット上で預金の預け入れや引き出しができるため、お客さまと直接顔を合わせる機会はほとんどありません。
そのため、接客スキルよりシステム関連の知識を重要視される傾向があります。ただし、営業の仕事であれば、営業力やコミュニケーションスキルは求められるでしょう。
ネット銀行はインターネットが普及した近年になって増え始めた銀行の業態です。通常の銀行と比べて歴史は浅いものの、ネット銀行の出資は大手企業が多く、転職先として安心感があります。
また、ネット銀行はコンビニやスマートフォンで気軽に利用できるため、利用者の中心は若い方です。ネット通販のポイントや金利といった点で付加価値がつきやすいことから年々口座数や市場規模も拡大しており、将来性も期待できるでしょう。
ネット銀行はお客さまと対面で接する窓口業務がありません。通常の銀行とは業務内容が異なり、求められる知識やスキルにも違いがあります。ここでは、ネット銀行への転職で求められるスキルとして「税務に関する知識」「システム関連の知識」「語学力」の3つを紹介します。
税務に関する知識があれば、商材を魅力的にアピールできる企画やシステムを作れます。どれだけ優れた商材でも、自分にとってメリットがあるとユーザーに判断してもらわないと、契約にはつながりません。
税務に関する知識をアピールするには資格を取るのもよいでしょう。銀行業務検定を取得することで、法務や税務の知識があると客観的に証明できます。
インターネット上で取引するネット銀行では、インターネットバンキングシステムやWebコンテンツの運営が重要です。技術職として転職する場合、システムの企画や開発に携わったりフロントエンドエンジニアとして勤めたりするため、WebコンテンツやFinTechといったシステムやIT関連の知識が求められます。
近年はスマートフォンの銀行アプリの利用者が多く、使い勝手の悪いアプリでは利用者は増えないでしょう。システム関連の知識に強ければ、ネット銀行の中途採用も有利です。
ネット銀行は海外での業務や法人営業も多いため、英語力をはじめとした語学力があるとよいでしょう。特に、TOEICの点数は採用の基準となるケースが多く、高得点を目指せば採用に有利になるかもしれません。
また、応募時に英語力は不問としている銀行でも、「入社後、TOEIC800点を目指す」といった英語学習に対する意欲を求められることがあります。
ネット銀行は高い専門性やスキルを求められるため、転職は簡単ではありません。しかし、実力主義で若手も積極的に採用する傾向があり、キャリアップしたい方やチャレンジ精神が旺盛な方におすすめです。ここでは、ネット銀行への転職を目指すうえでの注意点を3つ紹介します。
ネット銀行は歴史が浅く、発展途上の業態です。変化し続ける金融業界で生き残るには、次々と新しいサービスを開発し、企画を生み出さなくてはなりません。そのため、キャリアよりも将来性やバイタリティを重視し、若い世代を積極的に採用する傾向にあります。
チャレンジ精神旺盛な方や成長意欲のある方は、ネット銀行への転職に向いているでしょう。一方、「マニュアルがなければアクションを起こせない」「目標がない」という方は難しいかもしれません。
新たな形態の銀行であるネット銀行は、年功序列や派閥といった古い組織体質に縛られず、実力主義の傾向が強いのが特徴です。キャリアよりも将来性を重視するため、成長意欲のある方は採用されやすいでしょう。
大企業は一人ひとりの報酬管理が難しいこともあり、個人の成果が評価されにくい傾向があります。ネット銀行は実力次第で昇進や昇給、管理職も目指せるため、キャリアップしたい方に向いています。
ネット銀行は海外に支店を持っているところがほとんどです。総合職として勤める場合、海外転勤の可能性も視野に入れなければなりません。総合職は一般職よりも給料が高く、昇進しやすいというメリットがありますが、海外転勤に消極的な方は控えたほうがよいでしょう。
また、海外に転勤するのであれば、語学力も必要です。金融の知識に加えて、語学の勉強にも力を注がなければなりません。
ネット銀行は将来性のある人材や若い世代を採用する傾向があります。また、店舗を持たない少数精鋭の組織であるため、採用されるのは簡単ではありません。採用の可能性を広げるために、ITや金融エンジニアとしての採用も視野に入れるとよいでしょう。ここでは、ネット銀行への転職を成功させるポイントを紹介します。
ネット銀行は、学歴やキャリアより将来性やバイタリティを重視して採用する傾向があるため、アピール次第で誰でも採用のチャンスがあります。少しでも採用の可能性を上げるには、転職を希望するネット銀行がどの分野で何のスキルを持っている人材を求めているのか、入念に企業研究するのがポイントです。
ネット銀行は少数精鋭の狭き門であるため、専門的な知識を武器に転職活動をしてもよいでしょう。一般職や総合職ではなく、金融エンジニアやフロントエンドエンジニアといった技術職としての採用も視野に入れることで転職が有利になります。
また、ネットワーク情報セキュリティマネージャーやCFPの資格を取るのもおすすめです。企業研究をして、アピールできる材料をそろえることが大切です。
転職の成功率を上げるために、転職エージェントを活用するのもひとつの方法です。転職エージェントを利用することで得られるメリットは主に以下の5つです。
特に、1人での転職活動に不安がある方や面接が苦手な方、スキルに自信のない方におすすめです。無料で気軽に相談できるため、複数の転職エージェントに相談して比較してもよいでしょう。
ネット銀行は窓口業務がないため、通常の銀行で求められる接客スキルは必要ありません。一方、システム関連の知識や語学力といった専門性の高い知識が求められます。学歴やキャリアよりも実力主義の傾向が強いため、入念に企業研究をして、優秀な人材であることをアピールすることが大切です。
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