更新日:2022/06/29
この記事のまとめ
転職活動にあたって、採用担当者に響く志望動機を作成することは非常に大切です。作成のポイントは業界・業種ごとに異なり、不動産金融業界にも押さえておきたい点があります。どのような志望動機がよいのか、分からずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、不動産金融業界へ転職したい方に向けた、志望動機作成のコツ・ポイントを解説します。例文も交えて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
志望動機は採用の決め手となる重要な応募書類です。取り立てて準備せずに作成すると、まとまりのない文章が出来上がる恐れがあります。そこでこの項目では、不動産金融業界の志望動機をまとめるコツを3つ紹介します。
まずは自分の思考を整理しましょう。特に不動産金融業界の未経験者は、不動産金融という世界に飛び込もうと決めた理由を明確に書き出すことが大切です。面接官が気になるポイントでもあるため、質問されてもすらすらと答えられるレベルにまとめましょう。
とはいえ、「取り立てて話せる理由やきっかけがない」という方もいるかもしれません。そのような場合は、いま一度不動産金融業界を見つめ直してみることです。現状、将来性、仕事内容など、あなたが最も関心のあることを調べてみてはいかがでしょうか。
数ある企業の中で、「なぜその企業を選んだのか」をはっきりさせることも大切です。この点について触れていなければ、採用者側は「うちの会社じゃなくてもよいのでは」と首をひねってしまいます。
志望先企業を選んだ理由を書くには、入念な企業研究が大切です。社風、歴史、強み、取り扱いサービス、商品などをくまなく調べましょう。
不動産金融といっても、アレンジャーやアセットマネージャー、デューデリジェンスなど職種はさまざまです。どの職種を希望するのかはもとより、「その職種でどのように活躍したいか」まで書き出すのがベスト。
希望する職種に従事した経験がある場合は、立派な理由になるでしょう。業界未経験であっても、「何でもやります」ではなく、具体性のある理由と結論を書くことが大切です。
志望動機を作成する前に、「やってはいけない志望動機の伝え方」も知っておきましょう。志望動機に決まったフォーマットや文字数はありませんが、読み手への配慮が欠けている文章は伝わりにくい恐れが高いです。ここでは、NGな志望動機の伝え方を3つ紹介します。
志望動機は応募者の熱意を伝えるものです。しかし、熱意が空回りしてはいけません。よく見られるのは、伝えたいことを盛り込み過ぎて、まとまりのない文章になっているケースです。
採用担当者も日々の業務で忙しいため、何がいいたいのかよく分からない長文では読むのを止めてしまうかもしれません。読み手への配慮を忘れず、話の骨組みはきちんと立てて作成しましょう。
給与や待遇は転職先を選ぶうえで重要なポイントです。しかし、それを志望動機に盛り込むと、「給与が良ければどこでもよいのか」「うちの事業に惹かれているわけではないのか」など、採用者側にマイナス印象を与える恐れがあります。待遇面が志望先企業を選んだ決め手だったとしても、企業独自のサービスや強みに焦点を当てましょう。
成長意欲を伝えることは志望動機においても重要です。しかし、「貴社で働き勉強したい」と伝えると、「すぐには戦力にならないのか」「受け身な性格なのか」などと捉えられる恐れがあります。
未経験でも働きながら学べることを謳い文句にしている求人もありますが、企業の目的は利益の追求です。自分は戦力になれることをアピールし、採用者側の関心を引きましょう。
志望動機は、志望先企業の特徴や自身の経験を踏まえて書くことが大切です。とはいえ、思ったように筆が進まない方もいるでしょう。書き方に迷う方は、例文から構成やテイストをまねてみるのがおすすめです。ここでは、志望動機の例文をいくつか紹介します。
【例文】
私は前職で保険の営業をしていましたが、リスク管理よりも金融資産運用に重きを置きたいと考えるようになりました。不動産金融業界は市場が活発になった90年代半ばから急拡大を続けており、今後のグローバル市場においても成長を見込めると考えています。
貴社はフォーチューン誌の「世界で最も称賛される企業2021」に選出され、企業理念も世界を見据えておられると拝見しました。私もそのような場でともに戦える人材になるのが目標です。不動産金融業界は未経験ですが、保険営業職の経験を活かし、融資先や出資先の開拓営業で力を発揮したいと考えています。
【例文】
私は長引く低金利政策の中で資産運用の重要性にも目を向けたいと考えるようになり、金融業界への転職を目指そうと決意しました。前職では不動産の個人向け売買仲介営業に従事していたため、不動産金融業界でも十分に活かせる知識があると考えています。
不動産投資で社会貢献を実現するという貴社の理念には大変共感しており、私もその一助となりたいと願っています。保有する「不動産鑑定士」「不動産コンサルティング技能士」の資格も活かし、プロパティマネージャーとして貴社の利益に貢献していく所存です。
【例文】
私は7年間証券会社の営業職に従事していました。働いていく中で、不動産投資運用や不動産証券化等に関心が湧き、不動産金融業界を目指そうと決意。海外留学時代に身につけた英語力も活かせる場所はないかとリサーチしていたところ、貴社の応募を目にしました。
世界80カ国に支社を展開しておられる貴社であれば、私の金融知識と英語力を存分に活かせると考えています。入社後はアセットマネージャーとして、資産運営戦略の策定や実行業務などでお役に立てる所存です。
【例文】
私は現在、アレンジャーとして運用管理戦略や実施施策の策定などの業務に従事しています。しかし、環境を変えて自分をより一層成長させたいと考えるようになりました。
貴社は最先端のテクノロジーを駆使し、他社にはない価値観とサービスを提供している企業だとお見受けしています。私も貴社の一員として働き、社会にインパクトを与えるようなサービスに携わるのが目標です。「不動産鑑定士」や「宅地建物取引士」など業務に活かせる資格も取得しているため、即戦力として活躍できます。
不動産金融業界へ転職したいのであれば、業界がどのような人材を求めているのか知っておくことが大切です。求める人物像が分かれば、志望動機の作成にも役立てられるでしょう。ここでは、不動産金融業界が求める主な人物像を3つ紹介します。
不動産金融業界では、不動産と金融の専門的な知識が求められます。入社後も学ぶことが多く、強い興味関心がなければ働き続けるのは難しい業界です。また、金融業界はトレンドの変化や社会情勢に大きな影響を受けるため、最新の情報をインプットしていかなくてはなりません。
日頃から経済ニュースにアンテナを張り、気になる情報を放置しない探究心のある方は、不動産金融業界に向いています。好きなことであれば吸収力が早く、モチベーションのアップにもつながるでしょう。
不動産金融業界はチームワークを重んじており、コミュニケーション能力の高い方を求める傾向にあります。たとえばアレンジャーは、実務を担当する参加者らの間を取り持ち、調整する仕事です。他部署と連携することも多いため、円滑にコミュニケーションを取って仕事を進めなければなりません。
また、デューデリジェンスは、投資家や会計士、弁護士といった外部の専門家とチームを組んで業務にあたります。不動産や金融の知識が豊富なだけでは一人前とはいえないのが不動産金融業界の仕事です。
不動産投資がグローバル化への動きを見せていることから、英語力がある方は重宝される傾向にあります。近年はマレーシアやフィリピンといったアジア地域でも不動産投資が注目されるようになり、英語力を活かす場は増えています。
市場規模の拡大に向けて海外拠点を持つ企業が増えれば、外資系でなくても英語力が必要とされるでしょう。帰国子女のようなレベルではないとしても、海外の経済ニュースを読解できる力は身につけたいところです。
志望動機を作成するコツやポイントは、志望する業界・企業・職種についての応募理由を明確にすることです。読む人のことを考えて構成を組み立てることも忘れないようにしましょう。また、たとえ待遇面に惹かれたことが本音でも、志望動機で触れるのは避けたほうが無難です。志望先企業独自の強みやサービスに焦点を当てましょう。
不動産金融業界への志望動機で悩んでいる方は、ぜひマイナビ金融エージェントへご相談ください。応募書類の添削だけでなく、模擬面接や非公開求人の紹介など幅広くサポートをいたします。
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