信託銀行からの転職で知っておきたい注意点やおすすめの転職先|求人・転職エージェント

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更新日:2022/04/13

金融業界

信託銀行からの転職で知っておきたい注意点やおすすめの転職先

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この記事のまとめ

  • 信託銀行からの転職はつぶしが利かないといわれるが、若い世代であれば市場での評価が高く、成功しやすい。
  • 信託銀行から30代以降に転職するのであれば、スキルと経験を生かしやすい金融業界の別職種がおすすめ。
  • 転職理由を明確にすることで、同じ金融業界でも自分に合った仕事を見つけやすくなる。

景気の見通しもはっきりしない中、信託銀行からの転職を検討しているのなら、準備や下調べは十分に行いましょう。

そこで今回は、信託銀行から転職する際に念頭に置くことや、おすすめの転職先などをご紹介します。スムーズな転職を希望している方は、ぜひご一読ください。

目次

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信託銀行から転職する人の理由

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信託銀行からの転職理由の中でも、特に多く聞かれる理由をご紹介します。自身の転職理由と照らし合わせることで、信託銀行ならではの傾向が自分に向いていないのか、それとも現職の職場がたまたま向いていないのかが判断できるでしょう。

ノルマがきつい

信託銀行では、一般的に毎月販売ノルマが課されます。ノルマ制度が苦手な場合には、向いていない仕事であると言わざるを得ません。

また、銀行が販売する商品は、その特性上、差別化が難しい傾向にあります。差別化が難しい商品を販売するには、高いコミュニケーション能力やプレゼン能力が求められるため、特に若手のうちはノルマが厳しく感じられるでしょう。

人間関係や社内の体質が合わない

信託銀行では、年功序列をはじめ昔ながらの社風が色濃く残っているケースがよくあります。そのため、上下関係の厳しさや派閥などといった人間関係に悩まされ、転職を考える方も少なくありません。

なお、これらの特徴は大手企業によく見られるといわれますが、独自ルールが根付きやすい地方の信託銀行でもよく見られます。

転勤が多い

銀行は数多くの支店を持っているほか、顧客との癒着防止などの理由から、平均2、3年ごとに転勤となるケースが一般的です。単身赴任となる銀行員も多くいます。

「家族とのコミュニケーションをもっと充実させたい」との理由から、転職を考える方は少なくありません。

仕事にやりがいがなくなった

一般的な銀行よりも業務の幅が広いとはいえ、銀行員の仕事は全体的に単調な傾向があります。お金を扱う以上、誠実さや正確性を求められることから、定型的な接客や業務になりやすいといった影響もあるでしょう。

その結果として、毎日が同じことのくり返しに感じ、やりがいを感じられなくなってしまう方もいます。

信託銀行から転職する際の注意点

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信託銀行ならではの傾向が自分に合わないと感じたのであれば、異業種への転職が無難でしょう。しかし、同業種への転職に比べると、異業種への転職は難易度が上がります。

中には銀行員ならではの難しさもあるため、転職を決める前に以下の注意点を確認しておきましょう。

銀行員としてのスキルは汎用性が低い

銀行員の業務で身につくスキルのほとんどは専門性が高い反面、汎用性には乏しい傾向にあります。これまでの経験をほかの業種で生かすことが難しいでしょう。つまり、完全未経験からの応募になりやすいため、ほかの応募者に比べて不利になることは間々あります。

転職成功率を上げたいのであれば、金融業界をはじめ、少しでもこれまでの知識が生かせる転職先を選ぶのがおすすめです。

転職すると年収が下がるかもしれない

銀行員を含め、金融業界は一般的に年収が高い傾向にあります。また、異業種への転職だと未経験からのスタートとなる可能性が高いことも影響して、現在よりも年収が下がる可能性は念頭に置いておきましょう。

とはいえ、転職先の選び方や、保有資格によってはこの限りではありません。特に財務や法務の知識に長けた方や、管理職経験のある方であれば、転職先でも優遇される可能性があります。

年齢・年収によっては転職しにくい

銀行員に限らず、若い世代ほど転職しやすいです。そのため、20代であれば、さまざまな職種に挑戦できるチャンスがあるでしょう。

逆に30代以降は年を重ねるほど、慎重に動くのが無難です。また、銀行員は勤続年数に比例して年収が上がりやすいため、年齢が高いほど転職時に年収が大幅に下がることから、心理的に転職しづらくなることもあります。

転職の意思は内緒にする

転職先から内定を得るまでは、転職を検討中であることはなるべく周りに知られないようにしましょう。万が一、転職を諦めた場合、今後の心証に関わるためです。場合によっては、評価を下げられて出世ができなくなったり、職場に居づらくなったりする恐れがあります。

ただし、転職の意思表示がギリギリになってしまっては、それもまたトラブルになりかねません。事前に就業規則を確認して、タイミングを意識した計画的な行動を取りましょう。

信託銀行出身者の転職市場での評価は?

信託銀行出身者は転職市場において、比較的高い評価を得られます。なぜなら、仕事の特性上、ビジネスマナーをしっかりと叩き込まれている人材が多いためです。営業や接客など、顧客と接する機会の多い仕事では、特に高評価を得られるでしょう。

信託銀行で得たスキルや知識はほかの金融業界でも生かせます。金融業界であれば、営業のほか、事務や経理などの職種も選択肢に入るでしょう。特に財務や法務、税務といった知識や資格、融資業務の経験があれば強みとなります。

銀行出身者を求めている転職先

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銀行出身者の転職成功率が高いとされる転職先は、「金融業界」「企業の管理部署」「スタートアップ企業・ベンチャー企業」「公務員」の4つです。それぞれ信託銀行の経験とどのように結びつくのかを確認していきましょう。

金融業界

金融業界を転職先に選ぶのであれば、これまで培ってきた金融知識や経験が生かせます。そのため、即戦力になることから、30代以降の転職先としても有力候補です。

金融業界は証券会社、保険会社、クレジットカード会社、ノンバンクや不動産金融など幅広いです。これまでの経験から苦手や得意を省みて、自分に合った職種を選ぶのがおすすめです。

企業の管理部署

銀行員の数字に強く、リスク管理ができる点は、経理や人事、法務といった管理部署で生かせます。管理部署であれば、異業種への転職も望めるでしょう。

管理部署への転職を希望するのであれば、几帳面さや正確さを具体的なエピソードを交えてアピールします。エピソードだけではなく、経理なら簿記やFASSのような資格も併せてアピールすると説得力が高まるでしょう。

スタートアップ企業・ベンチャー企業

スタートアップ企業やベンチャー企業では、銀行出身者を積極的に採用すると言われています。なぜなら、まだ社内体制に不備があることも多く、体制を整えられる力を持った人材を求めているためです。

運営の中心に関わるケースも多いため、転職直後に責任者の席を与えられることも少なくありません。基盤がまだできていないことによる忙しさや仕事のやりにくさを感じる場面はありますが、やりがいも得やすい環境でしょう。

公務員

職業において安定を強く求める方の場合、銀行員から公務員へと転職するケースがよく見られます。真面目でコツコツと物事をこなせる方が多い銀行員は、公務員との親和性も高いのでしょう。

特にノルマが厳しいことを一番の転職理由として挙げている場合には、公務員への転職により、ストレスが大幅に減ると予想されます。

信託銀行出身者が転職で生かせる資格

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信託銀行からの転職において、成功率が高いとされる金融業界を狙うのであれば、ここでご紹介する資格が有利となります。

銀行員であればすでに取得している資格もあるかもしれませんが、未取得の場合には、受験を検討してはいかがでしょうか。

ファイナンシャルプランナー

ローンや不動産、保険など幅広い金融商品の知識が身につく資格「ファイナンシャルプランナー」は、金融業界の多くの職種に関わります。特に証券会社や保険会社、不動産仲介会社などへの転職では、高く評価されるでしょう。

場合によっては営業職や事務職としてではなく、ファイナルシャルプランナーとして、これらの企業に勤めるケースもあります。

証券外務員

銀行員として働き始めてすぐに取得する「証券外務員」の資格ですが、債券、投資信託といった金融商品を取り扱えるのが二種外務員資格。このほか信用取引やデリバティブ取引などの高リスク商品まで取り扱えるのが、一種外務員資格です。

これらの資格は証券会社では必須とされる資格であるため、保有していることで転職成功率を高められるでしょう。ただ、二種外務員資格については取得が比較的簡単であるため、確実に有利になるのは一種外務員資格からです。

宅地建物取引士

「宅地建物取引士」とは、宅地建物の取引をする際に行われる手続きの中でも「独占業務」を持つ国家資格です。だからこそ、不動産会社や不動産仲介会社への転職では、宅地建物取引士の有資格者が優遇されるでしょう。

試験難易度も国家資格の中では低く、独学や通信講座などでも十分に資格取得が可能です。ただし、出題範囲がかなり広いため、習得に時間がかかるかもしれません。

日商簿記

「日商簿記」は2級以上を取得していれば、経理事務をはじめとした管理部門への転職や、会計事務所、税理士事務所といった転職先が候補となります。

ただし、簿記2級はできるだけ持っておいた方が良い資格です。より転職成功率を上げるためには、行政書士や税理士、または会計士といった資格の取得も検討しましょう。

信託銀行からの転職をスムーズに成功させるには

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在職しながらの転職活動が一般的な現代において、大切なのは効率です。やみくもに応募していては、スケジュール管理が大変になり、冷静な判断を欠いてしまうかもしれません。

信託銀行からの転職において有効活用しやすい方法を確認し、転職をスムーズに成功させましょう。

リファラル採用を狙う

リファラル採用とは、企業が社員に対し、「周りに転職希望者がいれば紹介してほしい」と募る採用方法です。一般的に、通常の選考に比べるとリファラル採用は採用されやすいと言われています。リファラル採用を取り入れた企業に勤めている友人や知人にあたってみてもよいかもしれません。

無事に転職となった場合には、紹介者が報酬をもらえるため、お互いにプラスになるでしょう。仕事内容や社内の雰囲気など、細かな話を聞きやすいのもメリットです。

金融専門の転職エージェントを利用する

信託銀行から別の金融業界に転職を考えているのなら、金融専門の転職エージェントを利用しましょう。専門ならではの深い業界知識を持った担当者が求職者と企業の間に立って転職をサポートしてくれます。自分の経験やスキル、性格に合った転職先を提案してもらえるでしょう。

また、転職エージェントでは、一般公開されていない求人情報を押さえていることもあります。自分で探すよりも、好待遇の転職先が見つかるかもしれません。

まとめ

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信託銀行をはじめ、銀行員はつぶしが利かないとよく言われますが、20代であればそうとは限りません。また30代以降であっても、金融業界であれば、転職が成功する可能性は高いでしょう。

金融業界への転職を検討している方は、ぜひマイナビ金融エージェントをご活用ください。マイナビ金融エージェントなら専任のキャリアアドバイザーが、各企業の社風や仕事内容、求める人材像まで把握したうえでのご提案やアドバイスが可能です。

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マイナビエージェント編集部

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