更新日:2024/07/16
取引先から「一緒に働かないか?」と声をかけられた場合、人柄や仕事の進め方など、何かしらが評価されたわけですから、うれしいことだと思います。
だからといって、簡単に取引先へ転職をするのは考えものです。それがきっかけで、思ってもみないトラブルに遭遇し、あなた自身が損をする可能性があるからです。
取引先から転職の誘いを受けたときには、どうすればいいのでしょうか?
目次
なぜ、取引先に転職するとトラブルが起こるのでしょうか?
その理由のひとつとして、自分たちが教えた技術や会社のノウハウが、外部に流れてしまうからということが挙げられます。
特に、取引先が同じ業界だった場合、これが原因で揉めることは少なくありません。
さらに、自分たちが今まで育て上げた人材が他社に流れてしまうことで、コスト面でも不具合が生じます。
人一人を育てるには、多大な費用がかかります。今は自社のOJT研修以外にも、コミュニケーション能力を向上するための外部研修、資格取得のためのテキスト代支給など、さまざまなことを行う会社が増えてきました。人材育成に熱心な会社ほど、そこにかける費用は大きいと考えて良いでしょう。
上記の事情を踏まえても取引先へ転職したい場合、どのような点に注意すべきでしょうか?
まず、確認すべきは「取引先の労働条件が、自分の希望に合っているか」ということです。
転職活動が長期にわたる場合、早く採用を決めたいがために、条件面の確認を怠りがちです。住宅手当などの福利厚生や入社後の年収など、現時点でわからないことは積極的に聞きましょう。
内定をもらうまでは、取引先から声をかけられたことは誰にも言うべきではありません。
残念ながら転職が決まった途端、「この人はもうこの会社にいないもの」と扱われるケースがあります。さらに、取引先への転職の場合、通常よりも悪い印象を持たれる可能性があります。
ですから、普通の転職以上に注意しておきましょう。
取引先から内定が出たとします。そのとき、取引先に転職することを今の会社に伝えるべきか、悩む人も多いようです。
結論からいうと、取引先へ転職することは、上司にきちんと伝えたほうが良いです。
しばらくの間は隠せたとしても、人伝(ひとづて)にあなたが取引先に入社したことが知られる可能性があります。電話や商談の場など、相手とのやりとりが発生するケースも想定されます。そのため、すべてを隠し通すことはできないと考えて良いでしょう。
また、取引先への転職は、自分だけの問題ではありません。不誠実な対応をすれば、取引先と今の会社との関係が悪化することもあります。
取引先に転職する際は、早めに業務引継書を用意する、お世話になった人のところへ挨拶に行くなど、誠実な対応を心掛けることで、今いる会社に嫌な思いをさせないで済むかもしれません。
今まで育ててくれた会社に感謝の意を示すため、最後まできちんと働くことが円満退職につながります。これを決して忘れないでください。
ここまで、取引先への転職について、どのように進めればいいのかをご紹介してきました。
最後に、取引先に転職する上で一番考えてほしいことをお伝えします。
それは、「その会社に行くことで、自分が幸せになれるのか」ということです。
「今の仕事にやりがいを感じない」とか「人間関係が嫌で辞めたい」などで転職を検討している人は、他の部署に異動できないかをまずは考えてみましょう。
転職は大きなエネルギーを使います。特に取引先への転職となれば、通常よりも神経をすり減らすはずです。
そして、たとえ取引先から転職を誘われても、それを断れるということも忘れないでください。もし、誘いを断って嫌な対応をされたならば、そのことを今の会社の上司や同僚に相談してください。
この場合は、「取引先に入社をすすめられても、会社に残ることを決断した」ということで、会社のあなたへの評判は良くなるはずです。ですから、相談をためらう必要はありません。
人生は一度きりです。
転職先から、今回は声がかかっても、また同じことがあるとは限りません。チャンスを逃し、後悔してしまうことだけは一番避けるべきです。
しかし、中には転職を焦るあまり、間違った選択をする人もいます。そんなことにならないためにも、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
マイナビエージェントでは、業界専任のキャリアアドバイザーが、あなたにとってどういう会社がおすすめなのかを、丁寧にアドバイスいたします。
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