更新日:2024/03/07
たくさんの外資系企業が日本の市場でビジネスを展開していますが、なかでも化粧品マーケットではシェアを拡大している外資系化粧品メーカーがいくつも存在します。
外資系化粧品メーカーへの転職は常に人気があり、特定の外資系ブランドやメーカーへの憧れや、外資系企業で成長したいという思いを持っている方も多いのではないでしょうか。
外資系化粧品メーカーに転職したいと考えているなら、まずは業界の傾向と対策をつかむことが大切です。
外資系化粧品メーカーの特徴や求められる人材、転職方法まで、まとめて解説します。
目次
外資系化粧品メーカーはブランドのコンセプトやターゲットが明確で、ブランドそれぞれのこだわりを前面に出した事業展開をしています。
そのため、主な販売先は各ブランドの特色を強く打ち出せる百貨店が多い傾向です。
リーズナブルなコスメとは一線を画すラグジュアリー感により、消費者をひきつけます。
しかし、ネット通販などが普及した現在、百貨店の売り上げは苦戦傾向にあり、外資系化粧品メーカーも例外ではありません。
ネット販売の強化や路面店への進出など、新たな販売経路を模索している企業も多いようです。
外資系化粧品メーカーの職種は、大きく販売スタッフ、商品企画、商品開発、営業の4つに分けることができます。
職種によって仕事内容が大きく異なり、必要とされるスキルや経験も変わってきます。
ここでは、外資系化粧品メーカーの職種別に、詳しい仕事内容や求められるスキルについて紹介します。
外資系化粧品メーカーでの職というと、真っ先に連想するのは販売スタッフではないでしょうか。
販売スタッフは、百貨店など店頭で働くスタッフのことで、メーカーによっては美容部員やビューティーアドバイザーなどと称されることもあります。
メーカーの顔として、お客様と対面して商品の使い方や肌悩みのカウンセリングなどを行い、商品の売り上げにつなげることが主な仕事内容です。
お客様の要望や質問にきちんとこたえられるよう、商品知識をしっかり身につけておく必要があります。
店舗での勤務ではなく、オフィスでマーケティング面についての仕事を担うのが、商品企画です。
市場調査の分析結果などをもとに、新商品のコンセプトや内容、パッケージなどを企画し、売れる商品や仕組みを考えることが商品企画の役割です。
販売促進のためのイベントの企画などを手掛けることもあります。
商品企画は、外資系化粧品メーカーにおいて、特に重要視されている仕事です。
消費者のニーズやトレンドを察知したうえで、会社の個性を出し消費者に選んでもらえる商品を考える必要があり、客観性や高い企画力が求められます。
会社によっては、日本国内に研究開発の拠点を設けているところもあり、そこで研究員として働く商品開発の仕事もあります。
日本でのシェアを広げていくためには、日本人の肌や好みに合っていることが必要であるため、国内で成分分析や品質・衛生管理などを行い、日本人向けの化粧品を開発します。
商品開発には、化粧品の原材料や化学物質、皮膚科学といった分野の専門知識が必要です。
薬学部などを卒業している、危険物取扱者などの資格を持っているといったスキルがあれば、即戦力として重宝されるでしょう。
販売経路を拡大するための営業も重要な仕事です。
外資系化粧品メーカーが重点を置く販売窓口としているのは百貨店ですが、新たな販売経路を模索している会社もたくさんあります。
会社の方針によっても異なりますが、小売店への限定展開やサロンとの提携、自社サイトの展開など、営業活動は多岐にわたり、場面によって戦略を使い分ける必要もあるようです。
新商品の売り込みをはじめ、新規先への営業活動があることも考えられるため、プレゼンテーション能力は必須といえるでしょう。
情報収集能力や根気強さ、実行力なども求められる仕事です。
外資系企業は日本企業と異なる文化を持っており、働き方や収入などは日本企業と異なる点もあります。
働くうえで知っておきたいのは、それぞれのメリットとデメリットです。
外資系化粧品メーカーで働くメリットとデメリットは、どのようなところにあるのでしょうか。
日本企業との違いを踏まえながら、それぞれ解説します。
外資系化粧品メーカーは、日本の化粧品メーカーと比較して給与が高い傾向にあります。
高収入であることは、働くうえでの大きなメリットになるでしょう。
また、外資系化粧品メーカーの多くは、ブランド戦略やマーケティングに注力しており、すべてのスタッフがブランド意識を持つことを求められます。
ファンをひきつける方法や、ブランドコンセプトを体現する方法を肌で感じることで、マーケティング戦略を学ぶことができるかもしれません。
マーケティングを学べることは、キャリアアップの際にも役立つでしょう。
外資系化粧品メーカーで働いた経験は、転職にも有利に働くことが多くあります。
化粧品メーカーだけでなく、異業種にキャリアアップするケースも少なくありません。
外資系化粧品メーカーで働くデメリットとしては、高い売り上げ意識が求められることです。
売り上げ目標が店舗単位ではなく個人単位であるなど、スタッフ全員に高い売り上げ意識が求められるようです。
結果を出し続けていかなければならないプレッシャーが大きくのしかかります。
女性スタッフが多い、売り上げ目標がハードなどの理由から、外資系化粧品メーカーは人材の入れ替わりが激しい傾向です。
同じ会社で長く働きたい安定志向の人には不向きといえるかもしれません。
また、外資系化粧品メーカーでは、発言や行動においてブランドイメージを守る意識が求められます。
ブランドへの強い責任感が必要とされる分、やりがいも大きい仕事といえるでしょう。
外資系化粧品メーカーで求められるのは、以下のような人材です。
外資系企業においては、自分の意見をきちんと発信することが求められます。
日本でシェアを拡大するための方法を模索し続けながら、先頭に立てるようなリーダーシップのある人材なら、外資系化粧品メーカーで活躍できるでしょう。
短期間で成果を求められるケースが多いため、目標達成に向けて努力できる自信や、もっと成長したいという向上心も大切です。
また、外資系化粧品メーカーでの仕事は、ハードワークになることもしばしばあり、プレッシャーや忙しさに耐えうる体力や精神力も必要になるでしょう。
化粧品メーカーへの転職にあたって、持っておくと有利な資格を2つ紹介します。
会社や職種によっては、それらの資格の取得が必須となっているケースもあるため、転職活動を始める前に取得しておくのもよいかもしれません。
それぞれの資格で証明できるスキルや、資格試験の内容についても押さえていきましょう。
日本化粧品検定は、化粧品と美容に関する知識があることを証明する資格です。
化粧品の基本的な知識はもちろん、美容皮膚科学や薬学、法律に関わる部分と、幅広く身につける必要があります。
日本化粧品検定には3級から1級までの3段階あります。試験で試される内容は以下のとおりです。
正しい知識を持ったうえで、お客様がきれいになるためのお手伝いができるため、外資系化粧品メーカーへの転職、特に販売員として働きたいなら、1級を取得しておくのがベストでしょう。
(参考: 『日本化粧品検定|一般社団法人日本化粧品検定協会』)
一人ひとりの肌質に合ったスキンケア方法や化粧品の選び方を正しくアドバイスできるスキルの証明が、スキンケアアドバイザー資格です。
美容皮膚科の医師が監修した教材をもとに課題レポートを進めていく通信学習方式となっており、正しいアドバイスができる知識を身につけることができます。
最後に課題レポートを提出し合格すれば、ディプロマ取得という流れになっています。
わかりやすいテキストは辞書としても活用可能で、接客術に関するテキストも用意されているため、実践にも役立つでしょう。
(参考: 『スキンケアアドバイザー資格|一般社団法人日本スキンケア協会』)
外資系化粧品メーカーへの転職は、採用枠が少なく応募の多い狭き門です。
転職を成功させるために押さえておきたいポイントは、メーカーの日本展開方針について理解すること、志望動機の明確化、転職エージェントの活用という3点です。
ポイントをしっかり押さえたうえで外資系化粧品メーカー転職への一歩を踏み出しましょう。
応募する前には、事前調査と情報収集が必須です。
外資系化粧品メーカーの場合、それぞれターゲットやコンセプトが明確に異なります。
販売経路や競合メーカー、商品開発体制などの特徴を理解したうえで、自分に合ったメーカーを選びましょう。
転職を希望する外資系化粧品メーカーの日本展開方針について、きちんと理解しておくことも大切です。
世界における日本市場の位置づけや、今後の方針までしっかり研究しておきましょう。
外資系化粧品メーカーは、自社ブランドに対する自負や向上心が強い風土が特徴です。
そのため、志望動機は明確にしておく必要があります。
なぜ外資系化粧品メーカーを選んだのか、そしてなぜこのメーカーを選んだのか、自分の言葉でしっかり理由を伝えられるようにしておきましょう。
メーカーの日本展開方針を研究したうえで、自分の過去の経験やスキルとつなげ、志望動機や自身のアピールポイントにするのもよいかもしれません。
人材の流動が多い外資系化粧品メーカーは、人気職のため競争率も高く、求人のタイミングがつかみにくい傾向にあります。
外資系企業の求人で多いのは、一般募集ではなく、転職エージェントを通して行われるケースです。
登録者の中からスキルを備えた人をターゲットに据えて、非公開で求人し採用しています。
外資系化粧品メーカーへの転職を希望するなら、まずは転職エージェントに登録することとから始めましょう。
転職活動に不安はつきものですが、サポート体制が整っているエージェントなら安心して転職活動を進めることができます。
外資系化粧品メーカーは競争率が高いうえ、非公開の求人も多く、個人での転職活動だけでは難しい面も多くあります。
外資系化粧品メーカーへの転職を検討しているなら、転職エージェントをフル活用するのがおすすめです。
業界の転職事情を知り尽くしたキャリアアドバイザーからの支援が受けられるマイナビエージェントなら、自分に合った企業とのマッチングだけでなく、応募書類の添削や面接対策などもしっかりサポートしています。
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