更新日:2024/03/11
履歴書の住所欄は、何気なく埋めてしまいがちですが、応募先企業への情報伝達の役割を果たすものであり、正確に、わかりやすく書くことが大切です。
ここでは、履歴書の住所の正しい書き方をご紹介します。また、引っ越す予定がある場合の書き方についてもご紹介しますので、参考にしてください。
目次
まずは、履歴書の住所・連絡先欄の正しい書き方について確認しておきましょう。
郵便番号は、「現住所」欄の中にある「〒」記号の右に算用数字で記載します。見落としがちですが、書き忘れないようにしてください。
郵便番号は「100-0003」といったように、ハイフンでつなげる形で記載します。
現在の住所は都道府県名から始め、番地は「1-1-1」などと省略せず、「1丁目1番地1号」と記します。
数字は漢数字ではなく、算用数字を使いましょう。
漢数字は、「-(ハイフン)」と「一(漢数字の1)」の区別がつきづらいといった問題があるからです。
なお、住所が長くて書ききれない場合は、2行にしても構いません。その際は、最初から2行で書けるように、スペースを空けておく必要があります。そのため、住所欄の文字の置き方は、書き始める前に考えておくようにしましょう。
履歴書の現住所欄には、ふりがなをふるための欄が設けられています。住所のふりがな欄は、基本的に、都道府県と市区町村までを記入すればOKです。番地など、数字にふりがなを記入する必要はありません。
また、ふりがなを平仮名で書くか、カタカナで書くかは、記入欄の「ふりがな」または「フリガナ」という記載に準じます。ちなみに、平仮名やカタカナが続くと読みづらいので、「とうきょうと ちよだく」のように、スペースを空けて記載するといいでしょう。
たとえば、住所が「東京都千代田区一ツ橋1丁目1番地1号 舞名日マンション101号室」の場合、ふりがなの記入欄に「ふりがな」と書かれていたら「とうきょうと ちよだく ひとつばし まいなびまんしょん」となります。
マンション名が「マイナビマンション」の場合は、ふりがなをふる必要はありません。漢字やアルファベットが含まれるマンション名の場合のみ書きましょう。
部屋番号に対するふりがなは不要です。また、漢字でも、「番地」や「◯号室」のように、普通に読める文字にはふりがなをつけないのが常識です。
なお、住所が2行になった場合であっても、ふりがなは1行で記載するようにしましょう。
現住所以外の場所への連絡を希望する場合は、「連絡先」欄に記入をします。これは、「転職活動のために一時的に親戚の家に滞在している」といった場合が該当します。苗字が自分と異なる家への連絡を希望する場合は、「◯◯方」と書き添えます。それ以外の場合は、「同上」と書きます。
連絡先は、基本的に現住所以外の場所への連絡を希望する場合にのみ書くものです。実家の住所などを書いてしまうと、そちらに連絡が行ってしまって、書類を転送してもらわなければならなくなる可能性もあります。「現住所に連絡をもらえば問題ない」場合は、この欄に住所を書かないようにしましょう。
履歴書には、生年月日や郵便番号、学歴、住所、マンションの部屋番号、電話番号など、様々な数字を記載することになります。履歴書は横書きで書くのが一般的ですから、基本的にこれらの数字は算用数字(0、1、2、3...)に統一して書きましょう。
ただし、「六本木」などの固有名詞は、漢字のままで表記します。
住所を書く際には、マンション名も省略せずに書きましょう。
また、名前は必ず正式名称で記載します。たとえマンション名が長い場合でも、省略したり、途中で切ってしまったりしてはいけません。
住所を書く欄が途中で足りなくならないように、あらかじめ文字数の検討をつけて書いたり、鉛筆で下書きをしたりすると、見栄え良く収めることができるでしょう。
続いては、引越しの予定がある場合の、履歴書の住所の書き方をご紹介します。
応募した時点で、引越し先の住所がわかっているときは、「現住所」欄に今の住所を書き、「連絡先」欄に「引越し先の住所」を書いておくといいでしょう。この場合も、「◯月×日に転居予定です」と、いつから新しい住所になるのかを書き添えます。
引っ越すことが決定しているが、引越し先の住所はまだわからないというときは、連絡先欄に今後引越し予定であること、新住所は未定であることを書いておきましょう。
転職活動中に引越しをするケースは、それほど多くはないと思います。しかし、履歴書を提出した後、何らかの事情で住所が変わってしまった場合は、早急に提出先の企業に連絡する必要があります。
市区町村の漢字などを正確に伝える必要があるため、電話による連絡よりもメールでの連絡が確実です。企業の採用担当者宛てに、「いつ」「どこに」転居するのかを伝えましょう。
名乗る際は、応募している職種を書き添え、「◯◯職に応募させていただいております、××××(フルネーム)と申します」とすると、誰なのかを理解してもらいやすくなります。
また、新住所と旧住所を、箇条書きの形で書いておくと間違いがありません。できる限り先方の手間を軽減できるよう、わかりやすく書くことが大切です。
最近では、採否や面接の日程などをメールでやりとりすることも珍しくありません。とはいえ、電話や郵便で連絡が来る場合もあります。
「応募者へ送った郵便が、宛先不明で戻ってきてしまった」ということがあっては、採用担当者に「信頼できる人物」と思ってもらうことはできません。住所・連絡先欄は、注意深く丁寧に書くとともに、必ず提出前に見直しを行うようにしてください。
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