職務経歴書の適切な枚数とは?最適な枚数にまとめるためのポイント|求人・転職エージェント

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更新日:2024/02/22

職務経歴書

職務経歴書の適切な枚数とは?最適な枚数にまとめるためのポイント

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この記事のまとめ

  • 職務経歴書の枚数は2枚が最適。一枚だと十分に情報が網羅できずアピールが不足する可能性が、3枚以上だと確認する採用担当者に負担をかける可能性がある。
  • 職務経歴書を2枚に納める際には、Wordを使用して余白や行間、文字の大きさ、フォントを適切に設定することが重要。
  • 職務経歴書を書き始める前には、キャリアの棚卸しや応募先企業の分析・研究を徹底的に行うことが重要。

転職活動の際、ほぼ確実に作成することになるのが職務経歴書です。
「職務経歴書って何枚書けば良いの?」
「職務経歴書の最適な枚数が知りたい」
など、採用選考に有利に働く職務経歴書の枚数について、疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。

職務経歴書は、2枚に納めるのが適切だといわれています。そこで今回は、職務経歴書の最適な枚数とその理由、2枚に納める際の注意点、書く前に行うべきことなどを解説していきます。今後転職活動を予定している方はもちろん、社会人としての一般的な知識としても、ぜひ理解しておきましょう。

目次

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職務経歴書のベストな枚数は2枚

履歴書と違い、職務経歴書の形式は特に決まってはいませんし、枚数の制限もありません。ただし、採用担当者に読んでもらいやすい枚数は、「A4サイズの用紙で2枚」が最適だといわれています。
職務経歴書の目的は、採用担当者にきちんと最後まで読んでもらい、「会ってみたい」と思わせることです。また、自身の経歴、経験、スキル、自己PRなど、多岐にわたる内容をまとめなければなりません。
そのため、A4サイズ2枚は、適性を判断する上で過不足ない情報量を収めるために、最適な枚数といえます。

枚数が多くなりすぎてはいけない理由

職務経歴書の枚数が多くなりすぎてはいけない理由は、採用担当者にかかる負担が大きくなる点にあります。

まず、職務経歴書の枚数が多すぎると、採用担当者が読む負担が大きくなります。「伝えたい意図をコンパクトにまとめる」というビジネススキルが欠けてるとみなされ、マイナスの印象を与えかねません。
採用担当者は日々多くの応募書類に目を通しているため、長すぎる職務経歴書では、余程のインパクトがない限り読んでもらえない可能性があります。

加えて、職務経歴書の保管や管理に関しても、枚数が多くなればなるほどファイリングや保管スペースの確保が必要となるので、採用担当者にかかる負担は大きくなります。

少なくてもダメな理由

とはいえ、枚数が少なすぎる職務経歴書も最適とはいえません。一枚では十分な説明とアピールができない可能性があるためです。

確かに「伝えたい意図をコンパクトにまとめる」スキルは重要です。ただ、あまりにも少ないと「熱意が感じられない」と評価する担当者もいるため注意しましょう。

場合によっては1枚でもOK

社会人経験が浅い状態で転職をする人や、一つの業務だけを続けてきた人などは、職務経歴書を2枚にまとめることが難しいこともあるかもしれません。そのような場合は潔く1枚にまとめてしまいましょう。2枚にするために無理に内容を引き延ばしたり、余白が目立ってしまったりするようでは、かえって悪い印象を与えてしまいます。

1枚にまとめる際は、そのぶん内容を充実させるよう意識しましょう。過去の経験やエピソードを持ち出し、応募先企業とマッチする経験、応用し生かせるスキルなどを具体的に挙げることで、採用担当者はあなたが入社するイメージを抱きやすくなります。

職務経歴書を2枚に納めるためのポイント

職務経歴書を2枚に納めるために、以下の4つのポイントを理解しておきましょう。採用担当者が読みやすい職務経歴書を作成できれば、高評価につながります。

自分で作成する場合はWordがおすすめ

職務経歴書を作成する際には、Wordを使用するのがおすすめです。インターネットで検索すると、自分のキャリアや記載したい内容に適した多種多様なテンプレートが見つかるので、経歴書をイチから作成する手間が省けます。

また、校閲機能があるので誤字脱字も防げます。レイアウトや文章の編集も容易なため、2枚に納まるように調整しやすいでしょう。

余白や行間・フォントに気をつける

職務経歴書の作成にあたっては、余白・行間・フォントの設定に配慮しましょう。この3点の設定によって、職務経歴書の読みやすさが大きく左右されます。

余白や行間がないと、第一印象で圧迫感を与えてしまうだけでなく、読み進める際にも紙面が文字だらけで非常に見づらい仕上がりになってしまいます。フォントについては明朝体を使用するのが基本です。

職務経歴書に適したフォントや文字サイズについては、以下の記事を参考にしてみてください。

タイトルや箇条書きなどで工夫する

読みやすい職務経歴書の作成は、レイアウトの工夫が鍵を握ります。
例えば、タイトルや各見出しについては、文字サイズを本文よりも大きめに設定することで目立たせることが可能です。さらに、本文中で文章が長くなる際には箇条書きを用いると、すっきりとした印象となり読みやすくなります。

職務経歴書の内容がアピールできるものにまとめられたとしても、見た目が悪くては採用担当者に最後まで読み通してもらうことは難しくなります。見やすさを意識してレイアウトを調整していくと良いでしょう。

同じ項目で途切れないようにする

職務経歴書の作成では、一つの項目内で改ページしないような配慮が必要です。話の流れが遮られてしまい、採用担当者が読みづらさを感じたり、内容の理解が阻まれたりするリスクがあります。2ページ目の書き出しは、1ページ目からの文章の続きではなく、何らかの見出しがくるのが最適な形です。
Wordで職務経歴書を作成する際には簡単に改ページ位置を調整できるので、必ず調整するようにしましょう。

職務経歴書を書く前に押さえておくべきこと

採用担当者の目に留まりやすい職務経歴書を書くためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。順を追ってご紹介していきましょう。

職務経歴書に書くべき項目を確認しておく

まずは、職務経歴書に書くべき内容を確認しましょう。主となる内容は次のとおりです。

職務要約

職務要約は、職務経歴書のいわば「あらすじ」です。200~250文字程度で簡潔にまとめます。採用担当者に職務経歴書全体をきちんと読んでもらえるよう、一読で印象付けられる内容を心掛けましょう。

例)
新卒で○○株式会社に入社。その後約5年間に渡り不動産会社の賃貸仲介営業職として従事。
個人のお客様を対象に、要望をヒアリングし最適な物件のリサーチ。紹介・内覧案内・契約手続きなど、一貫した営業活動を行ってきました。

お客様一人ひとりに徹底的に寄り添った営業スタイルを貫いた結果、リピートをいただいたり、他のお客様をご紹介いただいたりする機会も多数ありました。

入社一年目には、全国の新入社員で一位の営業成績を獲得。その後、入社3年目には全営業職で一位の売上を記録し、所属していた○○支店の5年連続全国一位の実績に貢献しました。

職務経歴

職務経歴では、これまでの勤務時期・企業名・所属部署・業務内容・実績をまとめます。時系列にまとめる方法と、職種を軸にしたキャリアごとにまとめる方法があります。時系列にまとめる形式は「編年体式」、キャリアごとにまとめる形式は「キャリア式」と呼ばれています。

■編年体式

例)
株式会社○○
事業:不動産仲介・売買・管理
売上高:○万円
資本金:○万円
従業員数:○人

勤務期間:2017年4月~2022年12月
所属:営業部
営業先:個人
商材:賃貸マンション
担当エリア:東京都・千葉県 総武線沿線
営業手法:反響営業(ホームページ・メール・電話・来店)

【主な業務内容】
・個人向け賃貸マンションの新規契約獲得業務に従事。
・月間○~○組を担当し、成約率○%程度。要望のヒアリング・リサーチ・提案・見積もり・契約手続き・アフターフォローまでを一貫して担う。

【実績】
2017年度:新入社員営業成績全国一位獲得(契約件数○件)
2019年度:年間営業成績全国一位獲得(契約件数○件)


■キャリア式

例)
【営業】
2013年4月~2014年3月 ○○株式会社
事業:食品の製造・販売
売上高:○万円
資本金:○万円
従業員数:○人

<主な業務内容>
・法人に対する○○の新規契約獲得活動
・既存顧客に対するフォローアップと提案

<実績>
2014年 個人売上○万円 目標達成率○%

2018年4月~2022年12月 ○○株式会社
事業:家電の製造・販売
売上高:○万円
資本金:○万円
従業員数:○人

<主な業務内容>
・法人に対する○○の新規契約獲得活動
・既存顧客に対するフォローアップと提案

<実績>
2018年 個人売上○万円 目標達成率○%
2019年 個人売上○万円 目標達成率○%
2020年 個人売上○万円 目標達成率○%
2021年 個人売上○万円 目標達成率○%

【プログラマー】
2014年4月~2018年3月 合同会社○○
事業:医療機器システムの開発業務
売上高:○万円
資本金:○万円
従業員数:○人

<主な業務内容>
・医療システム○○の開発業務

<実績>
3年間○○プロジェクトに参画し、新人教育を担当

資格・免許

職務経歴書には、取得している資格や免許も記載します。募集職種に関連する資格・免許を中心に記載しましょう。

例)
2013年9月 実用英語技能検定2級 取得
2015年5月 普通自動車第一種運転免許 取得
2020年10月 宅地建物取引士 取得

自己PR

職務経歴書における自己PRは、これまでの経験やスキルをどう生かして企業活動に貢献していくのかをアピールする場です。積極的に活用しましょう。

例)
私が営業職として5年間大切にしてきたことは、何よりもお客様との信頼関係でした。
営業担当者のスキルや人間性が伴っていなければ、どんなに素晴らしい商品やサービスでもお客様にご理解いただくことはできません。そのため、日々学びや実践の積み重ねを怠らず、お客様とのコミュニケーションも丁寧に行ってきました。

加えて、常に「求められていることの一歩先の提案」を心掛けています。一つの要望に対して数パターンの方法を提示しお客様にイメージいただくことで、今まで埋もれていた新たな最善策を見つけていただき、喜んでいただくことも数多くありました。

貴社で扱う商材は今までとは異なりますが、目の前のお客様に対して常に誠実な仕事をしていきたいと思っています。


自己PR例は、以下の記事も参考にしてみてください。

志望動機

志望動機は、自分なりの視点によるその企業の魅力と自身のスキルとを結び付け、なぜその企業に転職したいと思ったのか、具体的に伝わるオリジナルな内容とするのがコツです。

例)
貴社の掲げるビジョン「唯一無二のほっとできる住空間を提供したい」に強く感銘を受けました。
私は、人が生きるうえで欠かせない住居にかかわる仕事を通して多くの人々のお役に立ちたいと思い、新卒から5年間不動産の営業職に携わってきました。

さまざまなお客様と関わるなかで気がついたのは、100人中100人が最高だという物件でも、目の前のお客様にとって最高であるとは限らないということです。

お客様は、そのお一人おひとりが理想と現実の狭間でさまざまな葛藤を抱えていらっしゃいます。その心情を汲み取り、目の前のお客様にとっての最善の提案をすることが、営業職の役目であり醍醐味であると感じています。

貴社のように、お客様一人ひとりの人生に寄り添う社風の企業であれば、自分の役割を全うできると感じ、志望させていただきました。

自分のキャリアの棚卸しをする

職務経歴書に書くべき内容を構成するためには、自分のキャリアの整理や応募先企業の分析ができていなければなりません。自分のキャリアを整理するためには、まず次のようなことを書き出してみましょう。

  • 業務経験・実績・能力といった、自分のこれまでの職務経歴に関すること
  • 特技、長所、資格といった、ビジネス上で強みとなる部分
  • 入社後にやってみたい業務、今後目指したい目標といった将来的なビジョン

どんな細かいことでも構いません。思いつくことは全て挙げてください。

応募先企業の分析・研究を徹底する

次は応募先企業の分析です。その企業の業績や業界における立ち位置、企業理念などはもちろんのこと、今回どのような人材を求めているのかといった情報を、求人情報やウェブサイトから集めます。

整理や分析をした情報を自分の経験と結び付け、自分らしさをアピールできるポイントを割り出したうえで、職務経歴書に過不足なくまとめていきましょう。

ホッチキスではなくクリップでまとめる

企業側で応募書類を保管する際に、ホッチキスでとめてあると、外す手間がかかってしまったり、保管する場合に針の部分の厚みが出て、ファイリングしにくくなったりしてしまいます。採用担当者に負担をかけないために、応募書類はクリップでまとめて提出したほうが好ましいです。

職務経歴書で悩んだらマイナビエージェントにご相談を

職務経歴書は、あなたの情報や熱意を伝えるための重要な書類です。適切な枚数と読みやすさで採用担当者にしっかりと読んでもらい、面接、採用へと進めていけるようアピールしましょう。

職務経歴書の作成に不安や疑問を抱いている場合は転職エージェントを活用し、専門家からアドバイスをもらうと良いでしょう。数ある転職エージェントのなかでもおすすめなのが、マイナビエージェントです。マイナビエージェントでは、職務経歴書を含めた応募書類の作成について、プロ視点できめ細やかなアドバイスをしています

また、応募先企業の面接前には模擬面接を、面接後にはフォローアップを実施しています。そのため、転職活動がはじめての人、経験が浅い人でも、万全を期した状態で転職活動に臨めるでしょう。職務経歴書の作成に不安がある際は、ぜひマイナビエージェントの転職支援サービスへお申込みください。

まとめ

今までのキャリアや経験から応募先企業に役立つ人材であることをアピールできる職務経歴書ですが、2枚にまとめることを前提に、作成の準備を進めていきましょう。

しかし、無理に2枚にまとめる必要はありません。職務経歴書を書く際に気をつけるべきポイントを押さえつつ、自身の今までの経験やエピソードを具体的にアピールしていきましょう。

また、作成後は、一定時間経過してから見直しをすることで客観的な視点で確認しやすくなります。誤字脱字やレイアウトに不具合がないかを必ず確認してから提出するようにしましょう。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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