販売・サービス職種 店長・店長候補
職務経歴書のポイント
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最も大切なのは「売上」
店長や店長候補者の職務経歴書に求められるのは、まず「具体性」です。
今まで働いてきたお店のジャンルのほか、地域、立地、主要な客層、面積、飲食店であれば座席数、従業員数、そのお店で扱う商品の種類、主要な価格帯、販売件数など…。
これらの情報で、採用担当者は具体的なイメージを描くことができ、候補者の持つ「マネジメント力」を推し量ることができます。中でも、特に重要視されるのが「売上」です。そのお店では、年間の売上目標金額はいくらで、それに対して、実際にはどれくらい売り上げていたか。また、対前年比といったリアルな数字を、可能な範囲内で書くと良いでしょう。
対前年比がプラスであってもマイナスであっても、その理由を書き添えておくと信頼度が高まります。さらに、チェーン店の場合は、全店舗の中での売上・達成率の順位もあったほうが良いでしょう。 -
数字の裏付けとなる「行動」
立派な売上が残せていると採用担当者が判断すると、次に気になるのは、どうやってその売上を達成したのかです。
集客の工夫、商品の並べ方、仕入れ先の選定、飲食店であればメニューの独自性など。売上を達成できた要因を具体的に、かつ簡潔に記入しましょう。
また、より評価が高くなるのは、いわゆる「激戦区」での経験や「新規オープン店を軌道に乗せた実績」などです。そのような経験があれば、積極的にアピールしましょう。
店長・店長候補など販売・サービス職種に求められる能力とPR法
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店長の仕事とは、すなわち「マネジメント」
店長に求められる経験で重要なのはマネジメントです。以下のような内容が評価ポイントとなります。
評価ポイント1.パート・アルバイトのモチベーションをどうやって維持させるのか
評価ポイント2.廃棄などの無駄を、いかに最小限に近づけているか
評価ポイント3.出費を抑え、利益を上げるためにどんな工夫をしているかまた、意外に高い評価を受けるのは、「女性の多いチームをうまくまとめ上げてきた実績」です。
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問われる従業員とのコミュニケーション
「店長」であるからには、「スタッフ」を統率していく力が求められます。きちんとチームワークがとれていなければ数字はついてきません。そのために、どんな工夫をしてきたかをアピールしましょう。
例えば、物販店であれば、「従業員に新商品のモニターを依頼し、それをメーカーにフィードバックすることで、ピンポイントの仕入れをすることができた」といったエピソードは、チームワークに説得力が出ます。 -
問われるビジネス感覚
現場でお客様と接する能力はもちろん大切ですが、店長としては「ビジネス感覚」も問われます。無駄をなくし、売上を伸ばすことへの責任感は、ぜひアピールしたいポイントです。
また、これまで思ったような実績を残せていない場合は、売上が伸びなかった要因を冷静に分析し、改善すべきポイントを挙げて、心機一転がんばりたいという決意表明が効果的です。 -
未経験者のアピールポイント
例えば、これまで営業畑を歩んできた人であれば、「売上目標をクリアした経験」が重要です。これにより、店長に求められる「ビジネス感覚」が養われていることが推測できます。もちろん、「どうやってクリアしたのか」という、具体的なエピソードも入れておきましょう。
また、「専門誌を購読してマーケットのトレンドに常に目を配っていること」や、「財務や経理関係にも通じていること(資格の取得)」といった積極性も、強調しておきたいポイントです。
このように、未経験者は「これまでの経験をどのように店長としての業務に落とし込むのか」を意識して、アピールしましょう。 -
「店長経験あり」の人はここに注意
候補者が実績を残していればいるほど、採用担当者は「なぜ転職したいのか?」という疑問を持ちます。
「何か不祥事を起こしていづらくなったのでは?」「人間関係に問題があるのでは?」というような疑問を払拭するために、「新たなフィールドでステップアップを図りたい」「この業界のほうが個性を活かせそう」といった、前向きな理由を準備しておきましょう。
職務経歴書の作成テクニック
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応募先企業を徹底研究
経験者はもちろん、未経験者であればなおさら、応募先のことを徹底的に調べましょう。
その企業の姿勢を把握していれば、自分の「どんなところ」が、お店の魅力アップにつながるのか、的確に表現できるはずです。
できれば実際、お店に足を運び、自分なりに改善すべきところなどを考えておくことで、経歴書の信頼性を高めることにつながります。 -
「求められる人材」を把握しよう
企業によっては、売上は及第点ギリギリでも、顧客への「ホスピタリティ」を評価するところがあります。
富裕層をターゲットにするお店では、短期的な売上より、いかにお客様に満足してお帰りいただくかが重要になってくるケースがあるからです。
例えば、宝飾品の専門店への転職を考えているなら、「ドラッグストアでの経験を強調しても、あまりポイントにならない」ということを意識しておきましょう。
職務経歴書サンプル
職務経歴概要
○○大学を卒業後、20xx年xx月、株式会社○○○○に入社。ベビー・子ども用品の販売、在庫管理に携わって参りました。20xx年x月に店長へ昇格してからは、店舗のレイアウト、作業割当、採用活動にも従事し、年間売上目標を超える実績を達成しております。また、新規店舗のオープンも任され、現在は2店舗を並行して運営しております。
御社で活かせるスキル・経験
・年間売上目標達成能力:達成のために施策を提案・実行
・マネジメント力:新人の部下の指導、マニュアル作成など
・売上向上施策の計画と実施:荷出し、値下げ、陳列作業の工夫
・従業員の新規採用活動
職務経歴詳細
- 20xx年xx月 ~
20xx年xx月 -
20xx年xx月 〜 20xx年xx月 株式会社○○○○
【事業内容】ベビー・子ども用品販売/資本金: 万円/売上高:億円/従業員数:名
20xx年xx月 〜 20xx年xx月(○年○ヶ月)
新人研修後、□□店に店長アシスタントとして配属主に下記業務を担当
- 自社プライベートブランド商品及びメーカー提携ストアブランド商品の販売
- 台帳による店舗在庫の商品管理
【店舗月平均売上高】xxx万円 【従業員数】xx名
下記業務を担当
- 販売、商品管理
- 新しく業務提携した△△社のブランド商品を核とした売場作り
- 値下げと荷出し作業のバランスを考え、売上を落とさないよう調整
- 新規パート従業員の採用
【実績】
年間売上目標xx億円に対し、配属1年目の20xx年度に○○○%達成を実現 - 20xx年xx月 ~
現在 -
20xx年xx月 〜 現在
新オープン店に配属・2店舗兼務店長に就任【店舗月平均売上高】xxx万円 【従業員数】xx名
下記業務を担当
- 販売、商品管理
- 外国のお客さまが多い商圏での売場作り
- 値下げと荷出し作業のバランスを考え、売上を落とさないよう調整
- 新規パート従業員の採用
- 各店舗の巡回と改善指導
【実績】
年間売上目標xx億円に対し、配属1年目の20xx年度に○○○%達成を実現
自己PR
○目標を達成する分析力と実行力
目標を達成する意欲があり、店長に昇格してからは年間売上目標○億円達成への施策を提案し、実行しました。商圏分析を自分なりに行い、売場のレイアウトや値下げのタイミングなどを調整した結果、就任以来売上が伸長したので、正しい判断であったのだと実感しております。
○コミュニケーション能力・マネジメント力
大型ショッピングセンター内の売場だと、ビル全体のイベントがあったりセール時期を揃えたり、テナント同士の話し合いや折衝の場が多いのですが、交渉ごとには自信を持っております。また、就任前にはパート従業員が長続きしなかった店舗でも、育成マニュアルを作成し、情報共有のシステムを構築するなど職場改善に取り組んだ結果、スタッフ全員のモチベーションが上がり、風通し良く業務を行えるようになりました。
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