更新日:2023/05/10
この記事のまとめ
事務職とは、企業で事務作業を担当する職種のことです。残業が少なく、土・日休みの企業が多いことからワークライフバランスを重視する女性に人気があります。事務職の求人には応募者が殺到しやすいため、転職を成功させるにはポイントを押さえて転職活動に臨むことが大切です。
この記事では、20代の女性が事務職への転職を成功させる方法や注意点を紹介します。
目次
事務職と聞くと、オフィスで事務仕事をこなすイメージを持っている方が多いでしょう。しかし一口に事務職といってもさまざまな種類があり、企業によって業務内容や求められるスキルが異なります。事務職への転職を成功させるためにも、まずは事務職の基礎知識を押さえておきましょう。ここでは、事務職について詳しく解説します。
事務職とは、企業で事務作業を担当する職種のことです。企業によって細かい業務内容は異なりますが、具体的には以下のような業務に携わります。
一口に事務職といっても、以下のように複数の種類に分かれます。
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同じ事務職であっても業務内容や求められるスキルは大きく異なるため、事務職への転職を目指す場合はどの職種が自分に合っているかを考えることが大切です。
事務職は人気の職種であるため、求人によっては応募者が殺到して採用のハードルが上がる場合があります。実際、厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和4年12月)」によると、すべての職業の有効求人倍率が1.31であるのに対し、事務的職業は0.49でした。
有効求人倍率とは、求職者ひとりに対して何件の求人があるのかを示すものです。たとえば、有効求人数が50、有効求人者数が25の場合の有効求人倍率は1.5です。有効求人倍率が高ければ求職者数に対して求人数が豊富にあり、低ければ求人数が少ない(人気)といえます。
また、一般的に転職では年齢を重ねるごとにハードルが上がるとされ、20代後半からは一定のスキルや経験が求められるケースも少なくありません。スムーズに事務職への転職を成功させたい場合は、事務職に必要な資格やパソコンスキルを身につけてから転職するとよいでしょう。
事務職は人気があり、求人によっては転職が難しいケースは少なくありません。しかし事務職への転職にはさまざまなメリットがあるため、転職する価値は十分にあります。事務職への転職に悩んでいる方は、ここで紹介する事務職へ転職するメリットを参考に検討することをおすすめします。
企業によって異なりますが、一般的に事務職は他職種と比べると残業が少なく、カレンダーどおりの休日であることがほとんどのため、家事や子育てがしやすくワークライフバランスを整えたい方に向いています。
事務職はルーティンワークやデータ入力などの業務が中心であり、予定どおりに仕事を進められます。転勤も基本的にはないため、自分のペースで仕事ができる点はメリットといえるでしょう。
事務職は営業職のように売り上げを左右する業務やノルマなどは基本的にありません。重要度や緊急度の高い業務も少なく、定型的な仕事が多いため、ストレスやプレッシャーを感じにくいのがメリットです。決められた仕事や任された仕事を着実にこなすことが得意な方に向いています。
事務職はオフィス内でのデスクワークが一般的です。力仕事や立ち仕事は基本的になく、体力的な負担は比較的少ないといえます。またオフィス内では夏は冷房、冬は暖房が効いており、比較的働きやすい環境にあるといえるでしょう。体調を崩すリスクも少なく、年齢を重ねて体力が衰えても働ける仕事です。
事務職への転職にはさまざまなメリットがありますが、注意したい点もいくつかあります。転職はそう何度も繰り返せないため、ミスマッチを防ぐためにも事務職へ転職する際の注意点を押さえておきましょう。ここでは、事務職へ転職する際の注意点を3つ紹介します。
事務職が行う仕事は企業の利益に直結するものではないため、営業職や技術職などと比べると給料が上がりにくい職種です。営業職であれば成約数に応じてインセンティブが支給されるほか、成約数が多いほど高く評価されるため、自分の努力が昇給や昇格に直結します。
一方、事務職はルーティンワークがほとんどであるため、仕事で評価されるのは難しいといえます。勤続年数ごとに昇給はありますが、給与を大幅に上げたい場合は資格を取得するか、スキルを磨くなどの工夫が必要です。
事務職は基本的にルーティンワークが多く、人によっては物足りなさを感じる場合があります。特にクリエイティブな仕事がしたい方、企業の売り上げに関わりたい方にとっては、同じ作業を繰り返すことに対して仕事のモチベーションが上がらない場合もあるでしょう。
しかし、言い方を変えれば淡々と仕事をこなすのが好きな人には向いている仕事だといえます。工夫次第では仕事量を増やすこともできるでしょう。
事務職は正社員の求人数がそれほど多くはなく、有効求人倍率も低い傾向にあります。正社員の求人数が少ない原因としては、アウトソーシングや派遣社員を活用する企業が増えていること、AIによって事務作業の効率化が可能となっていることなどが挙げられます。
未経験で正社員への転職が難しいと感じる方は、派遣社員や契約社員など正社員以外の勤務形態で入社することも選択肢に入れるとよいでしょう。企業によっては正社員登用制度を設けている場合があります。早ければ数ヵ月で正社員になるのも夢ではありません。
事務職への転職を検討しているものの、「どの種類の事務職が自分に向いているのかが分からない」という方も多いのではないでしょうか。事務職の種類によって業務内容や求められるスキルは異なるため、自分に合った職種を選ぶことが大切です。ここでは20代女性に向けて、転職におすすめの事務職を3つ紹介します。
一般事務は企業で一般的な事務作業を担当する職種です。働く会社や部署によって細かい仕事内容は異なりますが、一般的にはデータ入力や文書作成、来客・電話応対、スケジュール管理などが主な業務として挙げられます。未経験者の求人も多く、基本的なパソコンの操作やビジネスマナーがあれば転職可能です。ただし、事務職の中でも特に人気の仕事であるため、求人倍率が低くなり、転職が難しい状況になる可能性があります。
営業事務は、営業担当者のスケジュール調整や資料作成、電話対応、見積書・契約書の作成など、営業活動をサポートする業務を担当します。また、顧客からの問い合わせやクレーム対応、注文の受け付け、発注業務など、顧客とやりとりを行うことも少なくありません。
そのため、営業が取り扱う商品についての知識が求められるほか、コミュニケーションスキルが要求されることもあります。営業感覚も身につけられるため、ゆくゆくは営業に挑戦してみたい方におすすめです。
総務事務は企業が円滑に事業運営できるようにサポートしたり、インフラ整備をしたりする職種です。来客応対や備品の管理、会議の手配、書類の作成などの一般的な事務作業を行うほか、人事管理業務や労務管理業務を行う場合もあります。
総務事務は経理や人事などの分野にも関わることが多いため、事務職として幅広いスキルを身につけられるのがメリットです。経験を積んでスキルを習得すれば、キャリアアップのチャンスも広がるでしょう。
事務職は特別なスキルや経験が求められる職種ではありませんが、人気の仕事であるため転職難易度は高いといわざるを得ません。事務職への転職を成功させるためにも、ポイントを押さえて計画的に転職活動を進めましょう。ここでは、事務職への転職を目指す方が押さえておきたい6つのポイントを解説します。
女性は結婚や出産、育児などのライフイベントによって働き方が変わる可能性があります。出産後も事務職として復帰するのか、出産後は子育てに専念するのかなど、数十年後のキャリアプランを練っておくとよいでしょう。
また、具体的なキャリアプランを練ることで、転職活動にも軸が生まれます。自分が転職先に求める具体的な条件を見定めるためにも、転職活動を始める前にキャリアプランを立てることをおすすめします。
事務職を募集する企業の多くは、未経験者を歓迎しています。基本的なパソコンスキルとビジネスマナーがあれば応募できるため、事務職の経験がない場合は未経験者歓迎の求人に狙いを定めるとよいでしょう。特に一般事務は未経験からでも挑戦しやすい職種のため、おすすめです。
「思っていた仕事ではなかった」「職場の雰囲気が自分に合っていなかった」など、入社後のミスマッチを防ぐためには企業研究が重要です。転職活動前には企業研究を入念に行い、企業理解を深めることで自分に合った働きやすい会社を選べるでしょう。
また、企業研究は志望動機の作成や面接での「逆質問」のネタ作りにも役立ちます。求人情報に掲載されている情報だけではなく、企業HPやSNSなども駆使して調べてみるとよいでしょう。
採用面接では、「なぜ自社に応募したのですか」と質問されるケースが多くあります。企業が応募者に転職理由を聞くのは、応募者の入社意欲や人柄を知るためです。転職理由がどの会社でも通じるような内容だと、入社意欲が低いと思われてしまいかねません。また、転職理由が前職の不満といったネガティブな内容だと、人柄に問題があると思われる恐れがあるでしょう。
転職理由を伝える際は、ネガティブな内容であったとしてもポジティブな内容に変換して伝えることが大切です。また、給与や休日などの条件面を転職理由にするのではなく、企業研究で得た会社の特徴や強み、他社との違いを盛り込むとよいでしょう。事務職は人気が高いため、転職理由でほかの応募者と差別化を図る意識が大切です。
一般事務への転職に資格は必要ありませんが、資格を取得しておくことで専門的な知識やスキルを証明できるほか、意欲もアピールできます。事務職の種類や分野によって活かせる資格は異なるため、自分が希望する職種に合った資格の取得を目指しましょう。どの事務職でも共通して活かせる資格は以下のとおりです。
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経理事務を目指すのであれば、簿記の取得もおすすめです。履歴書には勉強中の資格も記載できるため、転職活動と併行して資格取得を目指すのもよいでしょう。
転職エージェントは求人の紹介から内定まで、転職活動をサポートするサービスです。転職エージェントは多くの求人情報を扱っており、自分に最適な求人を紹介してもらえます。個人で転職活動をしていても見つけられないような求人情報を提供してくれる場合もあるでしょう。
また、多くの転職エージェントでは自己PRや職務経歴書などの書類作成に関するアドバイスに加え、面接対策も実施してくれます。転職エージェントを有効に活用すれば、安心して転職活動に臨めるでしょう。
事務職は競争率が高く人気の職種です。多くのライバルの中から採用を勝ち取るには、ポイントを押さえて選考に臨む必要があります。事務職への転職を成功させたいと考えている方は、マイナビエージェントをご活用ください。マイナビエージェントでは、キャリアアドバイザーが転職に求める条件を伺ったうえで、最適な求人をご紹介します。
また、あなたの魅力が企業に伝わるよう、応募書類の添削や面接対策のアドバイスもご提供します。入社日調整や給与交渉など内定後のバックアップも充実しているため、安心して転職活動を進められるでしょう。転職活動に関するお困り事があれば、マイナビエージェントへぜひお気軽にご相談ください。
残業が少なく、暦どおりの休日を取りやすい事務職は女性に人気の職業です。求人が出ても応募者が殺到しやすいため、転職するのは簡単ではありません。しかしポイントを押さえたうえで転職活動を進めることで、転職を成功へ導く確率を上げられるでしょう。
事務職への転職を成功させたい方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。事務職の転職事情に精通しているキャリアアドバイザーが、転職成功に向けてきめ細かくサポートいたします。
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