物流業界の営業は未経験でも目指せる?業界の課題や将来性も解説|求人・転職エージェント

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更新日:2023/11/10

営業職

物流業界の営業は未経験でも目指せる?業界の課題や将来性も解説

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この記事のまとめ

  • 物流業界には、労働力不足や労働環境の整備など解決すべき課題が存在する。
  • 物流賃貸施設への需要が高まりつつある中、各企業は自社のシェアを拡大するために営業担当者を求めている。
  • 物流営業は異業種からでも転職しやすく、営業経験がなくてもカスタマーサポートなどの職種から営業へとキャリアチェンジできる。

物流営業は、製品の出荷から納品にいたるまでのサービスを他社へ紹介する仕事です。労働力不足という課題を抱える物流業界にあって、自社のシェア拡大のために新たな営業職を求める企業は多い傾向にありますが、未経験からでも目指せるのか、疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、未経験から物流営業を目指す方法を紹介します。合わせて物流業界の将来性についても解説するため、ぜひ参考にしてください。

目次

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物流業界の営業とは

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物流業界における業務の中心は、企業の製品を指定の場所まで運搬することです。その中で物流営業はいったいどのような役割を果たしているのか、よく分からない方もいるでしょう。また、いったいどんな人が物流営業に向いているのが知りたい方もいるのではないでしょうか。ここでは、物流営業の仕事内容や評価されやすいスキル、物流営業に向いた人物像について解説します。

仕事内容

物流営業の仕事の目的は、営業活動を通じて自社の物流サービスの利用者を増やすことにあります。商品の保管や配送サービスなど、物流に関するサポート業務を利用してもらうため、顧客のニーズに合った最適なプランを提案します。自社に利益をもたらすためにも、取引先企業の製品や自社設備・サービスの魅力を十分に理解する意識が重要です。

評価されやすいスキル

パソコンスキルや数値管理スキルを身につけていれば、高く評価される傾向にあります。営業活動では、顧客訪問以外にも、請求書や契約書といった書類の作成も欠かせません。書類は正確性が要求されるため、ミスなく資料を作成できる能力が求められます。

また、営業活動の目標や実際の売り上げなどを数値で明確に表すことで、目標達成度の可視化が可能です。企業の利益向上につなげるためにも、営業活動の数値管理は重要といえます。

適性のある人

顧客の立場から物事を想定して提案できる方や、自社の魅力を最大限に伝えられる方は物流営業の適性があるといえます。市場や顧客のニーズに敏感であれば、状況に応じた最適な提案ができるでしょう。コミュニケーションスキルや交渉スキルを活かしたい方に向いています。

物流業界が抱える課題

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物流業界は、消費者の生活を支えるうえでなくてはならない存在です。しかし現在、業界内には将来的に解決すべき問題や課題があります。これから物流営業を目指すにあたり、業界内にどのような課題があるのかを事前にチェックしておきましょう。ここでは物流業界が抱える課題を解説します。

労働力の不足

物流業界は慢性的な労働力不足に陥っています。業界内で物流賃貸施設への需要が高まりつつあり、契約の獲得に向けて営業担当者を増やす必要があるためです。それぞれの企業がシェアを拡大すべく、運搬に携わる人材に加えて営業の採用にも力を注いでいるのが現状です。

働く環境の整備

労働環境の整備も物流業界が抱える大きな課題です。実際、トラックドライバーの年間労働時間は全産業の平均と比較して2割多いといったデータもあります。過酷な労働環境から離職する人が相次ぎ、結果として人材不足につながっているのです。労働者の負担を軽減させるためにも、早急な労働環境の改善が求められています。

参照:物流を取り巻く動向と物流施策の現状について|経済産業省

小口配送の増加

数量の少ない製品を高頻度で配送する小口配送の増加に伴い、物流コストの増大や環境汚染といった問題を引き起こしている点も課題のひとつです。企業にとっては過剰在庫を減らせるメリットがありますが、一方で配送コストや人件費によって売り上げが圧迫されるデメリットもあります。また、トラックが排出する二酸化炭素量が増えるため、環境保護の観点で悪影響を及ぼしています。

2024年問題

2024年問題とは、2024年4月1日からトラックドライバーの年間時間外労働が960時間以内に制限されることで企業の売り上げ減少やドライバーの収入減少、荷主側の運賃上昇といったさまざまな問題が生じてしまうことを指します。そのため物流業界では低賃金や長時間労働の是正、若手トラックドライバーの採用といった対策が避けられない状況となっています。

物流業界の営業を効率化する動き

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物流業界では、営業を効率化して企業の売り上げを最大化しようとする動きが見られつつあります。たとえば「インサイドセールスの導入」や「既存業務のDX化」などです。いずれもこれから物流営業を目指すうえでは欠かせない知識のため、押さえておくとよいでしょう。ここでは物流業界の営業を効率化するための動きについて解説します。

インサイドセールスの導入

インサイドセールスとは、メールや電話など非対面で実施する営業活動のことです。インサイドセールスを導入すると営業効率の向上が期待できます。

実際、オンラインでの営業活動では成約の見込みが高い顧客をチェックしやすく、ターゲットを絞った営業が可能です。営業手法をシステム化して社内で共有すれば、担当者しか業務内容を把握していない状態を防げるといったメリットもあります。

既存業務のDX化

DX(デジタルトランスフォーメーション)はデジタル技術を活用して業務プロセスの改善を図ることです。国土交通省は、物流DXを「機械化・デジタル化を通じて物流のこれまでのあり方を変革すること」と定義づけています。

具体的には手続きの電子化や、倉庫内作業の自動化といったDX化で作業効率を高める動きが見られつつあります。機械化やデジタル化を通じて、他業界に対する物流業界の優位性向上と国際競争力の強化を実現しようとしているのです。

参照:最近の物流政策について|国土交通省 総合政策局物流政策課

物流業界の営業が取り組むべき活動

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物流業界における営業効率を高めるためには、オンラインを活用したマーケティング施策が欠かせません。物流営業として成果を確実に上げるためにも、営業業務を効率化する方法を押さえておきましょう。ここでは物流業界の営業が取り組むべき活動を解説します。

Webサイト作成・改編

自社サイトを作成し、企業理念や実績などを記載すればオンライン上で見込み客にアピールできます。自社の活動が見込み客にとって魅力的なものであれば、自然と問い合わせが増え、ビジネス拡大のチャンスをつかめるでしょう。サイトを作る際は、ユーザーが分かりやすく、スムーズに利用できるデザインを心掛けることが大切です。

コストを抑えた発信

X(旧Twitter)やInstagramなど無料で利用できるSNSを発信媒体として活用すれば、低コストでの営業活動が可能です。自社サービスを紹介するにとどまらず、トレンドを意識したコンテンツを制作して発信することで、より多くの集客が期待できるでしょう。

見込み客の獲得

効率のよい営業活動を実現するには、潜在的なニーズを持つ企業や契約後の利幅が大きい法人などの見込み客に向けたダイレクトメールの発信も重要です。訴求力を高めるためには、デザインはもちろんのこと相手の心に刺さるような文面を考える必要があります。また、より多くの見込み客を獲得するため、割引や優待といった特典をつける戦略も有効です。

リストの獲得と情報提供

営業の効率化においては、メールマガジンを利用したマーケティング戦略も欠かせません。メールマガジンに登録したユーザーをリスト化してメリットのあるメールを定期的に配信すれば、顧客との関係維持に役立ちます。また、見込み客の行動を促すためにも、自社の商品やサービスを利用すると大きなメリットがあることを訴えるメッセージの記載も重要です。

営業代行サービスの活用

営業効率を上げるためには、営業代行サービスの活用もひとつの方法です。企業に代わってアポイントの獲得や商談といった営業活動を代行してくれるため、人件費を抑えながら、より効率的に見込み客へのアプローチができます。短期間で効果を出したい場合やコストの制約が厳しい場合などに役立つ手法です。

物流業界の将来性

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物流業界には、人手不足や過酷な労働環境の整備など解決しなければならない課題が積み重なっています。一方、ニーズの増加や将来性が見込まれているのも事実です。物流営業に転職する前に、物流業界がどのような観点で期待されているのかをチェックしておきましょう。ここでは物流業界の将来性を解説します。

人手不足によりニーズは高い

物流業界では、人手不足により労働力の供給が追いついていないといった現状があります。その背景にあるひとつの要因が少子高齢化です。実際に総務省が発表している調査によると、2025年時点における生産年齢人口は7,085万人と予想されており、将来的にも労働人口の減少は止まらない見通しです。

そのため将来的には、AIによる業務効率化やシニア世代の雇用が必要になるほど、労働力確保のニーズが高まると予想できます。

参照:平成29年版情報通信白書|総務省

シェアリングエコノミーによる需要増が見込める

シェアリングエコノミーはモノやスキルなどを共有するサービスのことで、物流業界においてもその流れが広がりつつあります。

たとえば近年は、個人事業主であるドライバーが企業の依頼を受けて荷物を配達する物流サービスが拡大しつつあり、ドライバー不足問題の解消に一役買うとして注目を集めています。また、倉庫のシェアが可能になれば初期投資や維持費の削減につながり、その分、収益性の向上につながるでしょう。

物流業界の営業は未経験者にもおすすめ

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物流営業は経験者だけでなく、未経験者からでも挑戦できる職種です。コミュニケーションスキルや書類作成スキルを習得していれば、転職時にも有利に働くでしょう。ここでは未経験者が物流業界を目指す際に知っておきたい情報を紹介します。

異業種からでも転職しやすい

物流営業は、異業種出身かつ営業経験がない場合でも転職のチャンスがあります。営業の周辺職種で物流業界に転職し、経験を重ねる中で営業職へのキャリアチェンジが可能になるためです。

具体的にはカスタマーサポートや倉庫管理といった業種からキャリアをスタートさせましょう。特別な経験が必要ない職種で業界知識を身につけておけば、営業職へキャリアチェンジした際にもスムーズに業務を進められます。

転職エージェントの利用も検討する

物流営業への転職にあたっては、転職エージェントを利用するのも有効です。転職エージェントを通じて、物流業界の基礎知識や企業別の内部情報を得られる点はメリットでしょう。

また、応募書類の添削や面接対策など、無料で選考対策を受けられる点もポイントです。効率的な転職活動を実現したい方に適したサービスといえるでしょう。

まとめ

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物流業界の営業は、コミュニケーションスキルに加え、表計算ソフトの扱いや書類作成スキルといった能力が評価されやすい傾向にあります。人材不足や業務のデジタル化に伴い、将来的にもニーズが見込まれているのも特徴です。

マイナビ営業エージェントでは、未経験から物流営業に転職するためのサポートをしています。求人紹介や選考対策など、充実したサービスを無料で受けられるため、物流営業への転職を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。

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マイナビエージェント編集部

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