更新日:2022/05/30
この記事のまとめ
「人材派遣営業って資格が必要?」「転職で役立つ資格はある?」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。人材派遣営業への転職を目指す方は、どのような資格が役立つのか知っておくことが大切です。
この記事では、人材派遣営業の仕事内容について簡潔に説明し、どのような資格が役立つのかを解説します。転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
人材派遣営業へ転職するために必須の資格はありません。資格よりも、やる気やコミュニケーションスキルが求められます。ただし、関連する資格を取得することで高いスキルや知識をアピールできるため、取得して損はありません。
また資格を取得することで、計画性や意欲も評価される場合があります。勉強を進める計画性や、難易度の高い資格取得を企業側が評価してくれれば、転職成功の確率は上がるでしょう。
人材派遣営業の仕事に役立つ資格には、キャリアコンサルタントや中小企業診断士、衛生管理者などがあります。特にキャリアコンサルタントの資格は、人材派遣営業の仕事に関連性が高く、受験しやすいでしょう。ここでは、人材派遣営業の仕事に役立つ資格を6つ紹介します。
一般社団法人中小企業診断協会が実施している国家資格です。資格取得に向けて勉強することで、中小企業における経営課題の診断・助言を行える知識が身につけられます。人材派遣営業においては、クライアント企業の経営環境を踏まえた、派遣スタッフの必要性も提案できるようになります。
試験は1次試験と2次試験があり、令和3年度に実施された1次試験の合格者数は36.4%、2次試験は18.3%です。学歴や実務経験といった受験資格はなく、誰でも受験できますが、難関資格であるため計画的に勉強を進める必要があるでしょう。
参照:中小企業診断士試験
全国社会保険労務士会連合会試験センターが実施している国家資格です。資格取得に向けて勉強することで、人事・労務・雇用・年金に関する専門的な知識が身につきます。人材派遣営業において、労働問題や雇用問題に対して知識・理解があれば、顧客との信頼も得やすいでしょう。
受験資格として「学歴」「実務経験」「厚生労働大臣の認めた国家試験合格」といった3つの要件のうち、いずれか1つを満たしている必要があります。また合格率約6%という難関資格であるため、時間をかけて勉強し、臨むことが大切です。
参照:社会保険労務士試験オフィシャルサイト|全国社会保険労務士会連合会試験センター
キャリアコンサルティング協議会が実施している国家資格です。資格取得に向けて勉強することで、「職業選択」「職業生活設計」「職業能力の開発及び向上」といった、キャリアに関連する知識や助言・指導するスキルが身につけられます。
人材派遣営業の業務内容には、派遣スタッフのヒアリングを行い、適正な派遣先を紹介する業務もあるため、関連性の高い資格として役立つでしょう。受験資格に実務経験は必要なく、養成講習を修了すれば受験できます。
参照:キャリアコンサルタント試験|キャリアコンサルティング協議会
キャリアコンサルタントと同様に、キャリアコンサルティング協議会が実施している国家資格です。キャリアコンサルタントの上位資格であり、より専門的なキャリアに関する知識が求められます。試験には2級と1級があり、2級は熟練レベル、1級は指導者レベルとされています。
受験するためには、2級では最低3年以上、1級は最低6年以上の実務経験が必要です。試験は学科と実技があり、2021年後期試験の学科の合格率は、2級・1級ともに60%を超えています。しかし、実技の合格率は2級で約19%、1級で約9%といった難易度の資格です。実務経験を着実に積み上げてから臨むとよいでしょう。
参照:国家検定キャリアコンサルティング技能検定|キャリアコンサルティング協議会
日本キャリア開発協会(JCDA)が認定しているキャリアカウンセラー資格です。資格取得を目指して勉強することで、キャリア形成の知識やスキルが身につけられます。
キャリアコンサルタントと似ている資格ですが、CDAは民間資格です。取得方法は、国家資格キャリアコンサルタント試験に合格した後、日本キャリア開発協会(JCDA)に登録・入会して取得します。つまり、CDA資格取得を目指すことで、キャリアコンサルタントの資格取得も目指せるのです。
公益財団法人安全衛生技術試験協会が実施しており、「労働安全衛生法」により定められた国家資格です。資格取得に向けて勉強することで、職場の衛生管理や労働者の健康管理に関する知識が身につけられます。
資格の種類には「第一種衛生管理者」「第二種衛生管理者」があり、第一種は全業種で有効です。第二種では、金融業や情報通信業など、労働災害の可能性が低い業種に対応できます。労働衛生に関する実務経験が必要であり、学歴によって必要年数が異なります。
参照:受験資格(第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)|公益財団法人安全衛生技術試験協会
人材派遣営業は、働き手を探している企業に営業する仕事です。法人営業として働いた経験があり、「会社」対「会社」の営業方法やノウハウを知っていれば、仕事に活かせるでしょう。
また人材派遣会社は多種多様な業界や業種と関わるため、幅広い業界の知識が求められます。そのため、前職の経験がそのまま仕事で活かせる場合もあります。仮に自身の前職が製造業だった場合、営業先企業が製造業であれば、製造業の知見を活かした提案ができるでしょう。
人材派遣営業の仕事では、「コミュニケーション能力」「情報収集力」「交渉力」が求められます。特に人材派遣営業は多くの人や企業と関わるため、コミュニケーション能力は重要です。ここでは、人材派遣営業の仕事に求められるスキルを詳しく解説します。
営業の仕事では、顧客が抱えている悩みや課題、ニーズを引き出すためのコミュニケーション能力が求められます。営業先企業が抱えている課題やニーズを丁寧にヒアリングし、課題を解決できる提案をしなくてはいけません。
提案においても、「どのような順序で」「どのように説明するか」が重要なポイントです。また派遣スタッフの管理においても、円滑にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築する必要があるでしょう。
顧客のニーズに合ったサービスを提供するためには、業界研究および企業研究が欠かせません。「顧客がどのような事業を展開しているのか」「どのような人材が活躍できる業界なのか」など、情報収集をするスキルが求められます。
どのような業界・企業に営業するかは、職場によって異なるため、幅広い業界の知識を知っておくとよいでしょう。また業界の最新情報やトレンドなどもキャッチアップすることが大切です。日々、情報収集をする習慣をつけておくとよいでしょう。
営業職では、顧客に断られても粘り強く交渉できる能力が求められます。顧客との会話を通して両者が納得できる落としどころを見つけて、成約につなげることが大切です。
営業では、お互い有利な条件で交渉を進めたいと思いが交錯するため、必ずしも自社に有利な条件で話が進むわけではありません。「どこまで相手側の要求を受け入れるのか」「あと一歩押し出せるのか」といった駆け引きも重要になってきます。
人材派遣営業は、「ポジティブな人」「メンタルが強い人」「物事をやりきることにこだわりがある人」が向いている仕事です。営業の仕事では、成約につながらなかったり、顧客から嫌な顔や態度をされたりすることもあります。そういった場合にも、明るく前向きに切り替えられるメンタルやポジティブさは大切です。
また自身のスキルアップのためにも、「どのようにしたら成約につながるか」といったことを日々考え、試行錯誤しながら仕事に取り組む必要があります。
人材派遣営業の仕事に必須の資格はなく、未経験であっても転職できます。しかし、転職の成功確率を上げるため、自身のスキルアップのためにも資格を取得するとよいでしょう。
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