危険物取扱者とは?資格の種類や取得のメリットについて|求人・転職エージェント

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更新日:2022/04/07

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危険物取扱者とは?資格の種類や取得のメリットについて

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危険物取扱者は、国の基準で指定された危険物を扱えるため、取得することで様々な仕事に活かせる国家資格です。一体どのような資格で、取得することで何ができるようになるのか詳しくまとめました。
危険物取扱者の資格取得を目指している方はもちろん、将来ガソリンスタンドや化学工場、自動車整備工場などで仕事をしたいと考えている方も、ぜひ今後の参考にしてください。

目次

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危険物取扱者とは?

危険物取扱者は、国家資格のひとつです。この資格を取得することで、ガソリンなどの危険物を取り扱うことができるようになります。

危険物取扱者の資格にはいくつかの種類があり、それぞれ取り扱える危険物の種類は異なります。危険物取扱者の資格を取得するときは、自分が就きたい仕事で取り扱う危険物が何なのかを調べておきましょう。

危険物取扱者の3つの種類

危険物取扱者には、甲種、乙種、丙種の3つの種類があります。
それぞれ取り扱うことのできる危険物の範囲が異なり、試験難度や受験資格も異なります。各資格の特徴をまとめました。

1.甲種危険物取扱者

甲種危険物取扱者は、全種類の危険物を扱える資格です。丙種、乙種を取らなくても、甲種を持っていれば、危険物取扱者としてどのようなジャンルの仕事にも挑戦することができます。

ただし、甲種危険物取扱者の資格は、丙種、乙種と比べると取得難度が高く、危険物取扱者の中では唯一、受験資格が限定されています。

受験資格

甲種危険物取扱者の資格試験を受験するためには、次の5つのいずれかに該当する必要があります。

  • 大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、高等学校の専攻科、中等教育学校の専攻科などで化学に関する学科等を卒業した
  • 大学、短期大学、高等専門学校、大学院、専修学校などで、化学に関する授業を15単位以上取得した
  • 乙種危険物取扱者の資格を持っていて、実務経験が2年以上ある
  • 「第1類か第6類」「第2類か第4類」「第3類」「第5類」の4種類の乙種危険物取扱者の資格を持っている
  • 修士、博士の学位を持っていて、化学に関する学科を専攻していた

難度

甲種危険物取扱者の試験は、危険物取扱者試験の中で最も難度が高いものの、受験資格も限られていることから、合格率は40%前後と、それほど低くはありません。
受験資格を持った上でしっかり準備をして挑めば、合格への道はそれほど険しいものではないでしょう。

合格基準

下記の科目について、それぞれ60%以上正解で合格です。試験はマークシート形式です。

  • 危険物に関する法令:15問
  • 物理学及び化学:10問
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:20問

手数料

試験手数料は6,600円、合格した際の免状交付手数料は2,900円です。
なお、試験手数料は非課税となっています。

2.乙種危険物取扱者

乙種危険物取扱者は、第1類から第6類までの6つの種類に分けられており、それぞれ取り扱える危険物が異なります。
各資格で取り扱える危険物は下記のとおりです。

  • 第1類:塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体
  • 第2類:硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体
  • 第3類:カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの自然発火性物質および禁水性物質
  • 第4類:ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体
  • 第5類:有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなどの自己反応性物質
  • 第6類:過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体

乙種第4類は、危険物取扱者の受験者総数の67%以上を占めるほど人気があります。
ガソリンや灯油などを取り扱うことができることから、資格を活かせる仕事が多く、取得しておくと就職先の幅が広がるためです。
とりあえず危険物取扱者の資格を取得しておきたいという方は、乙種第4類を目指すのがいいでしょう。

受験資格

受験資格はありません。
なお、下記のように条件を満たすことで、試験問題の一部が免除されます。

  • 乙種危険物取扱者の有資格者:「危険物に関する法令」と「基礎的な物理学及び基礎的な化学」全問免除
  • 火薬類免状(※)を持っている人:「基礎的な物理学及び基礎的な化学」6問免除、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」5問免除
  • 上記の両方を満たす人:「危険物に関する法令」と「基礎的な物理学及び基礎的な化学」全問免除、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」5問免除

※火薬類免状は下記の免状を示します。どちらも火薬類取締法における免状です。

  • 甲種、乙種、丙種の火薬類製造保安責任者免状
  • 甲種、乙種の火薬類取扱保安責任者免状

難度

乙種危険物取扱者の合格率は、第4類が40%弱、それ以外が60%台と、受験科目によって違いがあります。
ただし、第4類は受験者数が11万人を超えており、他が6,000人前後であることから、合格率が低いのは、十分な準備をせずに受験する人が多いためと考えられます。
この他、乙種をひとつでも取得しておけば、その後は3つある試験科目のうち、2科目の全問免除を受けることができるため、他の試験勉強がしやすくなります。取得すると就職先の選択肢が増える第4類をまずは受験し、合格後に他を受ける人が多いため、合格率に差が出ているようです。

将来、甲種危険物取扱者を目指すのであれば、第4類に加えて、第3類、第5類、第1類か第6類の4つを取得しましょう。

合格基準

下記の科目について、それぞれ60%以上正解で合格です。試験はマークシート形式です。

  • 危険物に関する法令:15問
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学:10問
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問

手数料

試験手数料は4,600円、合格した際の免状交付手数料は2,900円です。
なお、試験手数料は非課税となっています。

3.丙種危険物取扱者

取得することで、ガソリン、灯油、軽油、重油などの危険物を取り扱えるようになります。
ガソリンスタンドでの勤務を希望している場合は、丙種危険物取扱者の資格を目指すのもいいでしょう。
ただし、丙種危険物取扱者はエタノールなどのアルコール類は取り扱うことができません。アルコール類も含めたガソリンなどの危険物を取り扱える、乙種第4類を目指したほうが汎用性は高くなります。

受験資格

受験資格はありません。
なお、「5年以上消防団員として勤務し、消防学校の教育訓練のうち基礎教育または専科教育の警防科を修了した人」は、「燃焼及び消火に関する基礎知識」が全問免除となります。

難度

合格率は52%前後と比較的高めとなっています。取り扱える危険物の種類が少ない分、危険物取扱者の資格の中では、難度が最も低いといえるでしょう。

合格基準

下記の科目について、それぞれ60%以上正解で合格です。試験はマークシート形式です。

  • 危険物に関する法令:10問
  • 燃焼及び消火に関する基礎知識:5問
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問

手数料

試験手数料は3,700円、合格した際の免状交付手数料は2,900円です。
なお、試験手数料は非課税となっています。

危険物取扱者の資格を取得するまでの6ステップ

危険物取扱者の資格を取得するための、6つのステップを見てみましょう。
資格取得を目指す方は、このステップに沿って手続きを行うことになります。

  1. 願書提出
  2. 受験票の受け取り
  3. 受験
  4. 試験結果通知書の受け取り
  5. 免状交付申請
  6. 免状交付

ここでポイントとなるのが、試験結果を受け取っただけでは危険物取扱者の資格を取ることはできないということです。
受験をして合格した後、免状の交付申請をしなければいけません。
免状がなければ資格を取得したことにはなりませんから、合格後は指示に従って免状交付の手続きを行いましょう。

なお、危険物取扱者の資格を持ち、危険物を取り扱う仕事に就いている方は、危険物についての知識を常にアップデートし、安全に業務を行う必要があります。
そのため、資格取得後も定期的に講習を受けなければならないと定められています。

具体的に講習を受ける必要がある方は、下記のとおりです。

危険物取扱者保安講習 受講対象者

  • 継続して危険物取扱者の仕事を行っている人:最後に講習を受けた日以降の、最初の4月1日から3年以内
    ※前回講習を受けたのが2019年10月1日であれば、2020年4月1日から3年以内の2023年3月31日までに講習を受ける。
  • 新たに危険物取扱者の仕事に就く人、または危険物取扱者の仕事をしておらず免状の交付や最後に受講した日が2年を超えている人:最初に仕事をする日から1年以内
    ※1年以内に講習を受けたら、以降は受講後最初の4月1日から3年以内に講習を受ける。
  • 新たに危険物取扱者の仕事に就く人のうち、過去2年以内に免状の交付や講習を受けたことがある人:免状の交付日、または受講日以降の、最初の4月1日から3年以内
    ※2018年8月1日に資格を取得し、2019年5月1日に危険物を取り扱う仕事に就いた場合は、2019年4月1日から3年以内の2022年3月31日までに講習を受ける。

危険物取扱者試験に合格するための3つのポイント

危険物取扱者試験に合格するために、覚えておきたい3つのポイントをまとめました。

1.3科目満遍なく勉強する

甲種、乙種、丙種とも、試験は3科目のマークシート形式で、全ての試験科目の成績が60%以上の場合、合格となります。そのため、試験科目を満遍なく勉強しておく必要があります。平均して一定以上の点数が取れる状態を目指しましょう。

2.過去問を活用する

危険物取扱者試験の指定試験機関である一般財団法人消防試験研究センターの公式サイトでは、過去問が公開されています。
過去問を解いてみることで、自分の理解度を判断することができるでしょう。

3.乙種第4類から挑戦する

乙種第4類は、資格を取得すると活かせる仕事が多く、人気が高いために、参考書などのテキストが充実しています。
他の資格試験よりも勉強がしやすい上に、そもそも乙種のどれかひとつでも合格すれば、他の類を受験する際に2科目を免除してもらえます。危険物取扱者の資格を取るのであれば、まずは乙種第4類の取得から目指すのがおすすめです。

危険物取扱者の資格を活かせる仕事

危険物取扱者の資格を活かせる仕事には、主に下記のようなものがあります。

  • ガソリンスタンド
  • 自動車整備工場
  • 化学工場
  • ビルメンテナンス
  • 石油貯蔵タンク

ただし、具体的にどの仕事を目指せるのかは、保有している資格の種類によっても異なります。
目指す業界がある方は、それに適した資格を取得しましょう。

危険物取扱者の資格を活かして働くためには?

危険物取扱者の資格を活かして働くためには、求める人材や必要資格、優遇資格に、危険物取扱者が含まれる求人に応募するのが確実です。
しかし、これをひとつずつ探していくのは大変ですし、自分が保有している資格の種類と求められている種類が合致するかどうかを確認するにも手間がかかります。

そこでおすすめなのが、転職エージェントに相談する方法です。
転職エージェントでは、保有資格を活かした仕事や、その中でも特に希望する業界、条件などをヒアリングした上で、最適な求人情報を提供してもらえます。自分のスキルを十分に活かせる転職を目指せるでしょう。

危険物取扱者は就職に有利な人気資格

危険物取扱者の資格は、危険物を取り扱う業種が多く、就職をする上で役立ちます。
試験の難度も他の国家資格と比較するとあまり高くないため、就職を有利に進めるために取得するにも適しているでしょう。
しかし、たくさんの求人の中から、自分に適した仕事に就くためには、情報収集を十分に行い、求人の内容を吟味することが大切です。
効率良く、より条件の良い求人に応募したいと考えている方は、ぜひマイナビエージェントのキャリアアドバイザーにご相談ください。

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