更新日:2022/09/07
この記事のまとめ
メーカーはモノ(製品)を作る業界および企業のことで、製造業とも呼ばれます。メーカーへの転職を検討しており、どのような人がメーカーでの仕事に向いているのかが気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、メーカー勤務に向いている人を解説します。メーカー勤務のやりがいや大変な部分も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
スマートフォンや自動車、家電製品など、私たちの身の回りにはモノが溢れています。メーカーとは、そういったモノ(製品)を生産する企業のことです。製品ごとに自動車メーカーや食品メーカー、化粧品メーカーなどに分類されます。
メーカーというと、工場で働くイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、製造現場の技術者を含め、営業・販売・研究開発・広報など、その職種は多岐にわたります。
メーカーは製品の製造工程や目的によって、以下の3種類に分けられます。
メーカーへの転職を検討する際は、自分がどの工程に携わりたいかといった点もしっかりと考えることをおすすめします。ここでは3つのメーカーの特徴を紹介します。
素材メーカーは、製品作りに必要な「素材」を作る企業です。素材メーカーが扱う素材には、ガラス・紙・繊維・鋼鉄などがあります。原材料を仕入れ、それらを加工して素材を作り、部品メーカーや加工メーカーに販売します。自動車や化粧品なども、素材がなければ作れません。素材メーカーは、私たちの日常生活を根底から支える重要な役割を担っているといえるでしょう。
スマートフォンや自動車、家電製品などは、さまざまな部品を組み合わせて作られています。部品メーカーとは、そういった製品の一部(部品)を作る企業のことです。加工作業・組み立て作業・検査作業などをとおして部品を作ります。部品メーカーも、日本のモノづくりを支えるうえでなくてはならない企業です。
加工メーカーは、素材メーカー・部品メーカーから仕入れた素材や部品を加工したり組み立てたりする企業です。自社で素材の開発から販売までを一貫して行う企業もあります。製品ができ上がる様子を間近に見られるのが加工メーカーの魅力です。また、完成した製品を実際に消費者に利用してもらえる喜びや達成感を味わえます。
少なからず人には向き不向きがあるものです。向いている仕事であれば、成果が出しやすく、楽しく働けるでしょう。しかし、向いていない仕事であれば、長く働き続けるのは難しいといわざるを得ません。ここでは、メーカーに向いている人の特徴を3つ紹介します。転職前に、自分に適性があるのかどうかを確認しましょう。
モノづくりは手先の器用さが重要です。とくに精密機械や電子部品などの製造では、細かい手作業が要求されることも少なくありません。手先が器用な人ほど作業効率が上がって高く評価されるでしょう。
しかし、手先の器用さはマストではありません。日々の仕事に丁寧に取り組む中で作業に慣れていけば、ミスをすることもなくなるでしょう。
メーカーの中でも、製造に携わる職種の場合は図面やマニュアルに沿って確実に製品を仕上げなくてはいけません。そのため、ミスをしないよう細心の注意を払い、真面目に取り組む必要があります。
また工場のライン作業では、同じ作業を繰り返すことも多いでしょう。そういった単調な作業であっても、コツコツと取り組める人が向いています。
メーカーでは多くの人が働いていますが、基本的にひとつの作業はひとりでこなすことがほとんどです。企業によっては、仕事中の私語は慎むよう指示しているところもあります。そのため、「誰かと話しながら仕事をしたい」といった人には向いていないでしょう。
とはいえ、業務内容によってはチームで連携することもあります。そのため、「コミュニケーション能力が必要ない」というわけではありません。
仕事を選ぶ際には、「やりがいがあるか」という点も重視したいものです。やりがいを感じる仕事であれば、モチベーションの向上にもつながり、楽しく働き続けられるでしょう。メーカー勤務で得られるやりがいは、主に以下の2点です。
それぞれについて見ていきましょう。
製造業では、「いつまでに」「どのくらい」といった目標となる生産数や納期が決められています。部署やチームでその目標数を達成することが、製造業のやりがいのひとつといえるでしょう。また、生産ノルマを早々に達成した際には早く帰れることもあります。
目標生産数に到達しない場合は残業になる可能性も少なくありませんが、目標となる数値が明確に分かることで、モチベーションの維持にもつながります。
メーカーはほかの業種と比べても規模の大きい企業が多く、労働環境が整っている傾向にあります。給与や待遇、福利厚生なども充実しているため、安定した職場環境のもとで働けるところは魅力です。
また社員登用制度を採用している企業も多いため、派遣社員やアルバイトで入っても正社員になる道が開けている点もやりがいにつながるでしょう。寮や社宅を用意している企業もあり、少しでも支出を抑えて貯金をしたい人にもおすすめです。
メーカーで働くと多くのやりがいを感じられますが、一方でメーカー特有の仕事の厳しさもあります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、事前にメーカー勤務の大変さを理解しておきましょう。ここでは、メーカーで働く際に大変なところを3つ紹介します。
メーカーの中でも工場勤務の場合は基本的に立ち仕事が多く、重い荷物を持つ作業もあります。1日中立った状態で作業を続けると、仕事終わりに相当の疲労感を覚えるでしょう。
これまでデスクワークメインで働いてきた人が初めてこのような仕事に従事した場合は、思わずつらいと感じてしまうかもしれません。体力に自信のない方は工場勤務以外の職種を探したほうが無難でしょう。
工場によっては24時間フル稼働している場合があります。そういった工場では「早番」「日勤」「夜勤」といった交代制のシフトを組んでいることがほとんどです。
日中に働いてきた人にとっては、夜勤や早番が「きつい」と感じるでしょう。夜勤明けの明るい時間帯に「寝られない」という人も少なくありません。生活リズムが整えられずに退職する人も多い傾向にあります。
班長・部長・課長など工場や製造部署によって役職はさまざまですが、人事異動がほとんどない工場勤務ではそのポジションが空かない限り出世は難しいのが現状です。
また、能力や評価が認められにくい点も昇格が難しい理由として挙げられます。ライン作業は単調で仕事が覚えやすい反面、誰でも簡単にできてしまう特徴があります。やる気があっても平均的な評価をされてしまうため、昇格が難しいといえます。
メーカーで工場勤務の場合、マニュアルが整備されていて誰でも仕事を覚えやすいことから、学歴不問で未経験者を歓迎している求人が多い傾向にあります。
製造業というと、「大きな機械を扱う」「職人仕事」というイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、いきなり複雑な作業を任されることはありません。また、資格取得支援制度も設けている企業も多いため、成長しながら働きたい人にもおすすめです。
手先が器用な人やひとりで作業するのが好きな人、作業に真面目に取り組める人であれば、メーカーに向いているでしょう。メーカー勤務は立ち仕事が多い、昇格が難しいなどの大変な部分もありますが、労働環境が安定しており、やりがいのある仕事といえます。
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