未経験で自動車業界への転職は可能?習得したいスキルやキャリアプランとは|求人・転職エージェント

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更新日:2022/07/06

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未経験で自動車業界への転職は可能?習得したいスキルやキャリアプランとは

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この記事のまとめ

  • 自動車業界未経験でも自動車エンジニアへの転職は可能。
  • 自動車エンジニアの仕事内容には、開発・設計・生産管理などがある。
  • 異業種から自動車エンジニアを目指す際、エンジニア経験やスキルがあれば転職活動で有利に働く。

日本の基幹産業である自動車業界は、人気の高い転職先のひとつです。しかし転職を検討する際、「未経験でも転職は可能か」「必要なスキルや資格はあるのか」などの疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、未経験でも自動車業界への転職が可能かどうかを解説します。また、転職を成功させるために習得しておきたいスキルや資格についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

目次

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自動車業界未経験でエンジニアとして転職できる?

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自動車業界未経験でも、自動車エンジニアへの転職は可能です。メーカーによっては、異業種の出身であっても一定のスキルやエンジニア経験があれば、積極的に採用しています。

一口に自動車業界といっても部品の製造や自動車の販売など事業内容は企業ごとに異なりますが、自動車エンジニアを目指す場合の転職先は自動車メーカーです。ここでは、自動車業界未経験者の転職事情について解説します。

未経験OKの求人もある

一般に、自動車業界の求人は「業界経験3年以上」といったように即戦力を求める傾向にありますが、未経験でも自動車エンジニアへの転職は可能です。異業種から積極的に採用している企業もあるため、エンジニア経験やスキルがあれば転職を有利に進められるでしょう。

特に20代であれば、ポテンシャル採用が狙えます。ポテンシャル採用とは、長期的なキャリア形成のために人材を雇用する手法です。30代以降の場合は、業界経験や一定のスキルが求められます。

エンジニアの転職先は自動車メーカー

自動車業界には「自動車メーカー」「パーツメーカー」「ディーラー」「アフターマーケット」などさまざまな企業がありますが、自動車エンジニアを目指す場合は自動車メーカーが転職先です。

自動車メーカーは、パーツメーカーから届いた部品を用いて自動車を製造する企業です。また組み立てるだけではなく、自動車の研究開発・企画・設計なども行います。

自動車エンジニアの主な仕事内容

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自動車エンジニアの仕事内容は、「開発」「製造」「生産管理」などです。自動車エンジニアへ転職するにあたり、どのような業務内容なのか、求められるスキルは何なのかをしっかりと押さえておきましょう。ここでは、自動車エンジニアの主な仕事内容を紹介します。

開発

開発職は、新しい自動車の設計や新技術の開発などを行う仕事です。モーターやエンジン、トランスミッションなどさまざまな分野の専門家が集まり、次世代自動車の研究・開発を進めます。

開発といっても、二輪・四輪など分野はさまざまです。自分がどのような分野に携わりたいのかを決め、開発にまつわる知識を身につけておくとよいでしょう。また自動車業界では、AI(人工知能)やセンシング技術などの新技術が求められるため、常に新しい知識を習得することが大切です。

製造

製造職は、自動車工場で「車体やエンジンの製造」「加工」「塗装」「開発」などを行う仕事です。生産企画に沿って、部品の取りつけやボルトの締めつけなどを担当します。

製造現場ではライン作業がメインです。高い品質を保ちつつ納期までに製造を完了させるためには、日々業務効率の見直しを行わなくてはいけません。自動車エンジニアは、製造工程において問題のある箇所の改善や部品の改良などで活躍します。

生産管理

生産管理職は、自動車の生産や品質管理などを行う仕事です。主な業務内容に、製造に必要な部品の調達や納品スケジュールの管理、適切な人員配置などがあります。完成した自動車は欠陥がないかどうか品質チェックを行い、不具合があれば改善して出荷します。

生産管理に求められるのは、コミュニケーションスキルやスケジュール管理能力です。業務を円滑に進めるため、製造部門と連携を図る必要があります。

未経験で自動車エンジニアに転職する方法

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未経験でも本当に自動車エンジニアへの転職が可能なのか、不安を感じている方も多いでしょう。その場合は、派遣社員として自動車関連会社でエンジニア経験を積んでから転職する方法があります。

また、異業種出身のエンジニアを採用する企業も増えているため、まずは異業種でエンジニアとしてのスキルを身につけたのちに自動車メーカーへの転職を目指してもよいでしょう。ここでは、未経験で自動車エンジニアに転職する方法を3つ紹介します。

派遣会社経由でメーカーのエンジニアになる

自動車メーカーの正社員になるのが難しい場合は、派遣社員として経験を積んでから自動車エンジニアを目指すのもひとつの方法です

自動車メーカーはエンジニア不足を補うべく、派遣会社から人材を募集することがあります。業界未経験者であっても派遣社員を積極的に受け入れている企業は多いため、比較的転職しやすいといえるでしょう。派遣先によっては独自の研修や教育プログラムなどもあるため、働きながらエンジニアとしての技術を身につけることも可能です。

自動車関連会社でエンジニアの経験を積む

自動車関連会社でエンジニア経験を積んでから、自動車メーカーへの転職を目指してもよいでしょう。自動車関連会社の中には、未経験のエンジニアを採用しているところもあります。

自動車業界の経験がなくても、関連業務を経験していれば転職の成功確率は上がります。まずは自動車に関わるエンジニアとして働き、一定のスキルを身につけるとよいでしょう。

異業種でエンジニアの経験を積む

異業種でエンジニアとしての経験を積み、自動車メーカーのエンジニアとして転職する方法もおすすめです。自動車メーカーの中には、多様化するニーズに応えるため、また新しい自動車を開発するため、異業種のエンジニアを積極的に採用しているところもあります。

特に近年はAIやセンシング技術などを取り入れた自動車開発が進められているため、ITエンジニアの需要が増えています。異業種のエンジニアとして自分のアピールポイントを作れば、未経験からでも自動車エンジニアに転職できる道が開けるでしょう。

自動車業界への転職に役立つスキル・経験

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自動車業界への転職を成功させるためには、どのようなスキルや経験が必要なのかを把握しておくことが大切です。異業種でのエンジニア経験やプログラミングスキル、語学スキルなどがあれば、面接時のアピールポイントにつながるでしょう。ここでは、自動車業界への転職に役立つスキル・経験について解説します。

他業種でのエンジニア経験

自動車業界ではエンジニアが不足傾向にあるため、他業種でエンジニア経験があれば即戦力として採用される可能性があります。実際、近年の自動車業界は開発領域の多様化や技術の高度化などに対応すべく、他業種のエンジニアを採用する企業が増えています。

電気自動車や自動運転車の開発には、AIやITの知識を持った人材が必要です。そのため、他業種でエンジニアとしての経験があれば転職で有利に働くでしょう。

プログラミングスキル

ソフトウエアの設計・開発にはプログラミングスキルも求められます。プログラミングスキルがあれば、ソフトウエア開発エンジニアとして働くことも可能です。

ソフトウエア開発に用いられる言語には、Java・C言語・C++などがあります。こういったプログラミング言語を扱えるスキルや、ソフトウエアの機能強化・不具合への対応ができるスキル、経験は転職時のアピールポイントになるため、身につけておくとよいでしょう。

語学スキル

多くの自動車メーカーは国外に製造拠点を置いているため、英語をはじめとした語学スキルを身につけていれば転職時の武器となるでしょう。海外の工場で生産管理として働く道も開けます。

語学スキルを証明するためには、TOEICで800点以上の高スコアを取るとよいでしょう。また語学スキルとともに、異文化の価値観への理解や円滑なコミュニケーションを取れるスキルも重要です。

自動車業界に転職する人が取得したい資格

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自動車業界に転職する際に有利となる資格には「自動車整備士」「3次元CAD利用技術者」などがあります。しかし、自動車整備士を取得するには実務経験が必要であり、それなりの時間がかかる点に注意が必要です。

ここでは、自動車業界に転職する人が取得しておきたい資格について解説します。

自動車整備士

自動車整備士の資格を取得することで、自動車メーカーとつながりのある企業で働ける可能性があります。ディーラーでも自動車整備士を募集しているため、実績と経験を積んでいけばメーカー本社へのキャリアアップも目指せるでしょう。

しかし自動車整備士は簡単に取得できる資格ではなく、国土交通省が実施する学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。また実務経験も必要になるため、まずは自動車業界で働いて経験を積むとよいでしょう。

3次元CAD利用技術者

設計にはCAD技術が必要です。CADとは、コンピュータを用いて設計できるツールを指します。3次元CAD利用技術者の資格を取得すれば、自動車エンジニアに欠かせない設計の知識や技能を身につけられます。

試験は2級・準1級・1級の3種類です。準1級・1級を取得するには、まず2級を取得しなくてはいけません。2級の合格率は50%前後であり、試験の難易度はある程度高いといえるでしょう。きちんと計画を立てて勉強していくことが大切です。

参考:統計情報 - CAD利用技術者試験 - ACSP | 般社団法人コンピュータ教育振興協会

自動車業界の将来性

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自動車業界に転職する際に気になるのは「将来性」ではないでしょうか。近年は電気自動車やAIを用いた自動運転技術の開発が進み、大きな変革期を迎えています。

従来型の産業構造から転換するためには、IT技術との融合やパワーエレクトロニクス技術が必要です。こういった最新技術を取り入れる自動車業界は、将来性が有望であるといえるでしょう。ここでは、自動車業界の将来性について解説します。

IT技術との融合が求められる

現在、多くの自動車メーカーが「CASE」への対応に取り組んでいます。CASEとは、「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリング・サービス)」「Electric(電動化)」の頭文字を取った略語です。

自動運転には、AIやIT技術が不可欠です。自動車の完全自動運転化にはまだまだ時間がかかりますが、今後の自動車開発において、ますますIT技術との融合が求められていくでしょう。

高度なパワーエレクトロニクスが必要になる

パワーエレクトロニクスとは、「電力を変換するための技術」のことです。電気自動車の普及により、パワーエレクトロニクスが重要視されています。電気を無駄なく効率的に変換するためには、高度なパワーエレクトロニクス技術が必要です。

しかし、パワーエレクトロニクスに精通したエンジニアは不足しています。世界各国が環境問題への配慮に取り組んでいる中、日本では電子工学系の知識を持った人材育成が急務となっているのが現状です。

まとめ

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自動車業界未経験者でも、自動車エンジニアへの転職は可能です。自動車技術の多様化が進んでいる現代では、異業種のエンジニアの需要もあります。エンジニア経験がない場合は、自動車関連会社や派遣先の企業などでエンジニアの実績を積んでから自動車メーカーへの転職を目指すのもひとつの方法でしょう。

「自動車業界へ転職したい」「未経験で自信がない」といった方は、ぜひマイナビメーカーエージェントへご相談ください。業界に精通したキャリアアドバイザーがキャリアに合った求人の紹介や応募書類の添削など、転職に関するサポートをいたします。

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