更新日:2023/05/15
IC3(アイシースリー)は、ITに関する幅広い知識とスキルを総合的に身に付けていることを証明する国際資格です。
専門的で高いスキルを有していることを証明する資格ではありませんが、ITを使いこなせることを証明する資格といえ、近年人気が高まっています。
ここでは、IC3の内容やIC3が役立つ職業、難度、受験方法などを紹介します。
目次
IC3の正式名称は「Internet and Computing Core Certification」といい、国際的に認められた民間資格です。
日本では、株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営管理を行っています。
コンピューターやインターネットに関する基礎知識とスキルを総合的に証明し、ITに関する技術資格として世界的に認知されています。
試験科目は、コンピューティングファンダメンタルズ、キーアプリケーションズ、リビングオンラインの3つに分かれています。
3つ全てに合格することで初めてIC3の資格を取得することができるため、幅広い知識を求められますが、試験問題は基礎的なものが多いのが特徴です。
IC3は、試験で使用する環境(OSやアプリケーション)の変化により、バージョンアップが行われています。
2020年12月現在は、「GS5(グローバルスタンダード5)」「グローバルスタンダード4(GS4)」の2つのバージョンがあります。
試験は、コンピューター上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式です。
GS5は、Windows 10、Office 2016、Gmailの環境下で行われ、3つに分かれている試験分野それぞれの試験時間と出題数は以下のようになります。
ハードウェアやソフトウェア、オペレーティング・システム(OS)に関する知識や操作方法など、全般の基礎について問われます。50分/選択問題、組み合わせ問題、入力問題、操作問題/40~45問前後
ワープロソフトや表計算ソフトといった代表的なアプリケーションに共通する機能や操作方法などについて問われます。50分/選択問題、組み合わせ問題、入力問題、操作問題/40~45問前後
インターネットやネットワーク環境でPCを操作する際の、基本的な知識、操作、ルールなどについて問われます。50分/選択問題、組み合わせ問題、入力問題、操作問題/40~45問前後
オペレーティングシステム(OS)の基礎/コンピューターハードウェアの概念/コンピューターソフトウェアの概念/トラブルシューティング
一般的なアプリケーションの機能と操作/ワープロソフトの操作/表計算ソフトの操作/プレゼンテーションソフトの操作/基本的なデータベースを利用した操作/ファイルの共有
ブラウザー/ネットワークの概念/デジタルコミュニケーション/デジタル社会のモラルとルール/安全なコンピューターの利用/検索・調査能力
IC3の難度は、具体的にどの程度難しいのか、独学でも合格できる資格なのか、詳しく見ていきましょう。
IC3の合格率は公表されていませんが、1000点満点のうち600~800点の正解で合格できるといわれており、難度は決して高いものではありません。
出題される問題は基礎的な内容が多いため、勉強もテキストや試験対策動画などで行えば十分とされています。
より効率的、かつ確実な取得を目指すのであれば、対策講座を受講するのも良いでしょう。
試験会場がそのまま対策講座の会場になっている教室もあり、学んだことをその場で実践し、試験合格を目指せます。
IC3の試験は、最寄りのIC3試験会場で希望の日時で受験可能です。
試験実施可能日や申込み方法は各試験会場が独自に設定していますが、IC3のウェブサイトで検索が可能です。
なお、希望する試験会場への連絡は必須となります。
1科目それぞれにつき5,500円(税込)/3科目一括申込みで14,850円(税込)
受験に必要な資格や条件はありませんが、小学校卒業未満での受験には保護者の同意が必要です。
結果は試験終了時、モニターにすぐに表示されます。
そこで合格した場合、合格認定証が4~6週間ほどで郵送されます。
世界78ヵ国以上、19言語で実施されているグローバル資格です。
世界で通用するデジタルリテラシーが標準以上であることを証明できる資格です。
合否の結果は、受験後すぐに判定されます。
そのため、合格したその瞬間から履歴書に書くことが可能です。
IC3は、試験用の問題ではなく、インターネットやIT機器の仕組みをはじめとするIT知識全般が試験範囲です。
IT業界やIT職種に従事する人にとっては常識ともいえる、IT基礎力を身に付けられます。
そのため、資格を取得できるだけではなく、パソコンを使った業務の作業効率化も図れるでしょう。
IC3の合格は、キャリアアップや転職でどのように有利になるのでしょうか。2つのケースでご説明します。
IC3合格のための知識には、ワープロソフトや表計算ソフトの操作方法、インターネットの基本的な使い方といったものも含まれているため、IT系以外の職種でも活用することができます。
パソコンやインターネットはほとんどの企業で使いますから、社会人生活全般で役立つ資格のひとつです。
IC3の資格取得を目指すことで、ITに関する知識を幅広く身に付けることができるため、IT系職種全般のエントリーレベルで役立つといえます。
IC3の合格は、ITに関する基礎知識とスキルを証明しますので、IC3を利用して就職や転職をし、さらなるスキルを磨きながら、より上位の資格を目指していくといいでしょう。
IC3の試験内容は、社会人にとって必須スキルに値する内容です。
そのような資格を取得していたり、勉強して知識を身につけたりする事ができれば、未経験であっても、学ぶ姿勢や時代に付いていこうとする行動力の証にもなります。
未経験からIT業界への転職に興味のある方は、こちらもご覧ください。
>>未経験だけどIT業界に転職する方法!職種や仕事内容もご紹介
また、IT職種の中でも、プログラマーやシステムエンジニア(SE)などは、特に求人が増えています。
慢性的に人材不足な職種なため、未経験歓迎としている求人も少なくありません。
入社後に専門的な研修を用意している企業も多いため、IC3に合格していると、採用される可能性は高まるでしょう。
各IT職種の特徴をまとめたコンテンツもありますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
>>IT・エンジニアの職種図鑑
IC3は世界でも広く認知されたITの国際資格です。
基礎的な内容が多いため、これからIT系職種でキャリアを築いていきたいという人は、取っておいて損のない資格といえるでしょう。
難度も決して高いものではありませんので、就職活動前や転職活動前の空き時間を利用して勉強し、資格を有した状態で面接に臨むというやり方もおすすめです。
IC3合格後、高度な資格にも積極的にチャレンジして、キャリアアップを目指してください。
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