更新日:2023/11/13
この記事のまとめ
Webライターとして活躍したいと考えていて、資格を取得したほうがよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。Webライターの仕事には資格が必須なわけではありませんが、資格を取得すると案件の獲得や転職に有利になるのでおすすめです。
この記事では、Webライターとして活躍するのに役立つ資格を紹介します。資格の取得に加え日々Webライターとしてのスキルの向上に努めれば、より市場価値を高められるでしょう。
目次
Webライターとして活躍するために、ライティングスキルを証明する資格を取得しておいたほうがよいのではないかと悩むこともあるでしょう。そこでまずは、Webライター向けの資格を取得する必要性とメリットを紹介します。資格を取得すると自分のスキルレベルを客観的にアピールできるため、積極的に挑戦してはいかがでしょうか。
前提として、Webライターとして働くのに必要な資格はありません。医師や弁護士などのように、特定の資格がないと業務に携わることが認められない業務独占資格が存在しないためです。
Webサイトに掲載する記事を執筆して対価を得ているのであれば、資格がなくてもWebライターであるといえます。単純にWebライターとして活動することだけを考えるのであれば、資格を取得しなくても問題ありません。しかし必須ではないとはいえ、資格を取得することにはいくつかのメリットがあるのは事実です。
世の中には、Webライティングに必要なスキルを証明できる資格がいくつかあります。資格を取得して客観的にスキルレベルを証明すれば、数多く存在するWebライターとの差別化を図ることが可能です。
スキル面で差別化を図れれば、よりよい条件の仕事を獲得できるようになるでしょう。キャリアアップにも役立つため、空き時間で学習を進めつつ資格の取得を目指すのはおすすめです。Webライター向けの資格にどのようなものがあるのかは後述します。
医療や建築・金融・不動産などの専門分野を担当するWebライターとして活躍したいのであれば、その分野に関連する資格を取得するとよいでしょう。
専門性が高い資格を有していれば、記事監修を担当できるようになって活躍の幅が広がります。有資格者としての知見を活かして、専門性が高い記事を書くことも可能です。専門性が高いライターは貴重な存在であるため、資格を取得して重要な記事を担当できるようになればキャリアアップにもつながります。
ライティングスキルを含め、Web業界の一翼を担う存在として活躍するのに役立つ6つの資格を紹介します。Webライターとしての専門性を高めるために資格を取得したいと考えているのであれば、下記で紹介する資格を検討するとよいでしょう。それぞれの資格を取得するにはどのようなスキルが求められるのかを知り、体系的に学習を進めることをおすすめします。
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(2023年9月時点)
Webライターとして活躍するうえで欠かせないライティングスキルやビジネスマナー、文章力を備えていることを証明できる資格が「WEBライティング技能検定」です。記述式問題では、キーワードを使用しつつテーマに沿った文章を正しい日本語で作成するスキルを問われます。
本試験に合格することで、読者のニーズを満たす文章を分かりやすく書けるスキルが備わっていることを証明できるでしょう。
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(2023年9月時点)
Webライティング能力検定は2012年から実施されている試験です。試験では、ライティングだけでなくマーケティング(集客)関連のスキルも問われます。
試験に合格すると、集客を目的としたWebコンテンツ制作のプロフェッショナルとして活躍するのに十分なスキルを有していることをアピールできるでしょう。
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(2023年9月時点)
Webライターに限らず、WebデザイナーやITエンジニア、WebディレクターなどWeb業界で活躍するすべての職で必要とされるスキルを問うのが「Webリテラシー試験」です。制作に携わる側だけでなく、ビジネスでWebを活用するのに欠かせないユーザーとしてのスキルも問われます。
試験に合格することで、Webに関する基礎的なスキルに加えてマーケティングやWebデザイン・セキュリティーなどWebに関する総合的なスキルがあることを証明可能です。Web業界での活躍を希望するのであれば、取得して損のない資格といえます。
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(2023年9月時点)
Webライターとして日本語の文章を書くのであれば、日本語検定を取得して正しく日本語を扱うスキルを学んでおくとよいでしょう。
試験は1級~7級に分かれていますが、プロとして活躍することを考えると大学卒業者~社会人を対象にした1級もしくは2級を取得するのがおすすめです。
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(2023年9月時点)
Webライターとして活躍するうえで、著作権に関する知識は欠かせません。たとえば、Webコンテンツを制作する過程でほかの著作物を引用するときにはルールを順守する必要があります。
著作権に関する正しい理解がないと、知らないうちに違法性があるものを制作してしまい責任問題に発展しかねません。ビジネス著作権検定の合格へ向けて勉強すると、著作権について体系的に学べます。ビジネスレベルの知識・スキルが問われる初級・上級を目指すのがおすすめです。
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(2023年9月時点)
Webライターとして働いていると、SEO記事を手掛ける機会が多くなります。そのようなときには、SEOに関する総合的かつ高度な知識・スキルが欠かせません。SEOについて体系的に学ぶためにも、SEO検定の合格を目標に据えて学習に取り組むのがおすすめです。
基礎的なスキルだけでなく、モバイルサイト最適化やペナルティーを受けたときの回復方法などの応用的なスキルも習得できます。長期的にWebライターとして活躍するには欠かせないスキルといえるでしょう。
Webライターとして活躍したい分野の専門スキルを有していれば、より専門性が高い記事の作成を担当できるようになります。ここでは、金融・不動産・医療・美容の各分野を担当する際に役立つ資格を見ていきましょう。新たに取得するのが難しい資格もありますが、取得すると記事の監修を担当できるようになるなど仕事の幅を広げられます。
資産運用や投資・保険・M&Aなどの金融分野を担当するWebライターは、以下の資格を有しているとほかのWebライターとの差別化が図れて自分の市場価値を高められます。
金融にもさまざまな分野があるため、自身にとって興味・関心の深い分野の知識・スキルを証明できる資格を取得するとよいでしょう。税理士や公認会計士など取得難易度が高い国家資格を有しているのであれば、税務などの専門性が高い分野で活躍できます。
有資格者ならではの知識・スキルを活かして記名記事を担当できるようになると、自分と記事の価値をともに高められます。
不動産分野を担当するのであれば、不動産売買や管理に関する資格を取得していると有利です。具体的な資格の一例には、以下のようなものがあります。
不動産分野の記事では、一戸建て・マンションの売買や賃貸物件に関する情報を扱うことが多いでしょう。そのため、宅地建物取引士や不動産鑑定士をはじめとした不動産取引に関する有資格者が重宝されます。また、注文住宅や中古物件のリノベーションを扱うケースも多く、建築・設計関連の有資格者も評価されやすい傾向にあります。
医療・美容分野に関連する国家資格を有している方は、該当分野の監修記事・記名記事を担当しやすいでしょう。役立つ資格の一例は以下のとおりです。
ただし、これらの資格はいずれも新規取得の難易度が高いといわざるを得ません。しかしすでに取得しているのであれば、文字単価の高い案件を受注できます。上記の職種に携わっている方はほかのWebライターよりも企業から重宝される傾向にあるため、副業としてWebライティングに取り組むのもおすすめです。
Webライターとして長期的に活躍するために役立つ資格があるのは事実ですが、これから取得しようと考えているのであれば注意しておきたいことがあります。ここでは、新たに資格を取得する方が意識したい2つのポイントを紹介します。資格を取得してキャリアアップしたいと考えているのであれば、事前に確認しておきましょう。
Webライターとして活躍するのに役立つ資格があるとはいえ、取得すればキャリアアップを実現できるわけではありません。大切なのは、「取得した資格をどのように活かすか」を考えることです。Webライターとしてキャリアアップするには、自分が有している資格とスキルをクライアントにアピールし、よりよい条件の仕事を獲得できるようにする努力が欠かせません。
また、Webライターは経験や実績が評価される職です。ライティング経験を積み、最新のトレンドを熟知することも重要といえます。資格の取得をゴールとするのではなく、その後の活かし方までを考えたうえで学習に取り組みましょう。
「WEBライティング技能検定」や「Webライティング能力検定」といったWebライター向けの資格は、知名度がそこまで高いものではありません。そのため、Webライティングを発注する企業側も知らないことがあります。
資格取得を通じて自分のスキルをアピールしようと考えていても、相手が資格について詳しく知らなければ正しく評価してもらえないこともあるでしょう。資格をアピールするだけでなく、これまでに執筆した記事の実績を示すなど、自分のスキルや経験を評価してもらえるような材料をクライアントに提供することも重要です。
Webコンテンツを制作するうえで、Webライターは欠かせない職のひとつです。基本的なライティングスキルやマーケティングスキルが求められるため、関連する資格を取得してスキルレベルを証明することもキャリアアップを実現するひとつの方法です。
しかし、Webライターとしての転職では資格の有無よりも経験や実績を求められます。自分のスキル・経験を高く評価してくれる転職先を探しているのであれば、マイナビITエージェントにぜひご相談ください。
マイナビITエージェントでは、Web業界を熟知したキャリアアドバイザーが応募者のスキルや経験を評価してくれる企業を探し、後悔しない転職の実現をサポートします。
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