セキュリティエンジニアの転職先・キャリアパスは?将来性についても解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/01/26

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セキュリティエンジニアの転職先・キャリアパスは?将来性についても解説

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この記事のまとめ

  • セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティ管理のエキスパート
  • 専門スキルを活かした多様なキャリアパス・転職先が期待できる
  • セキュリティエンジニアの転職なら、IT分野に特化した転職エージェントの利用がおすすめ

企業や顧客をITトラブルから守るセキュリティエンジニアは、責任ややりがいのある重要な仕事です。しかし、実際に働くうえで「将来性はどうなのか」「どのようなキャリアパスを描いていくべきなのか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、需要の高まるセキュリティエンジニアのキャリアパスや転職先について解説します。

目次

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セキュリティエンジニアとは?主な仕事内容について

セキュリティエンジニアとは、情報管理の安全性を保つための業務を専門に扱う技術職です。インターネットが普及した現代において、個人情報漏洩の防止やサイバー攻撃への対策など、企業や顧客をITトラブルから守る重要な役割を担います。

セキュリティエンジニアの主な仕事内容は、ネットワーク設計・企画・システム構築・実装・テスト・運用・保守などです。IT企業や事業会社だけでなく、医療業界やコンサル業界などさまざまな現場で活躍の機会があります。

一方で、「業務量が多い」「幅広い知識と高度なスキルが必要」など、大変な仕事というイメージを抱かれやすいセキュリティエンジニアですが、「専門スキルを活かして会社やクライアントの役に立てる」などやりがいも大きい仕事です。

セキュリティエンジニアに向いている人や必要なスキルについては、こちらをあわせてご覧ください。

セキュリティエンジニアのキャリアパス

すでにセキュリティエンジニアとして働いている方や、これから目指したい方にとっては、今後のキャリアパスが気になるところでしょう。セキュリティエンジニアと同分野にあたる5つの職種について、それぞれどういった仕事なのかご紹介します。

セキュリティアナリスト

「セキュリティアナリスト」は、報道機関や専門家などから収集した幅広いデータや情報をもとに、サイバー攻撃の傾向や脆弱性を調査・分析・解析する仕事です。

実際にサイバー攻撃が発覚した際には、迅速かつ適切な対応が求められるため、セキュリティエンジニアとしての知見を活かしつつ、データ分析などの新たな領域でのスキルアップも期待できます。

また、日本国内だけでなく海外の情報を収集する機会も多く、英語、中国語、ロシア語などの語学力も活かして働きたい方に適したキャリアパスの描き方といえそうです。

求められるスキルや資格:ネットワークやサーバー構築経験、CISSP / CISA / 情報処理安全確保支援士資格、語学力など

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セキュリティコンサルタント

「セキュリティコンサルタント」は、セキュリティの専門家として会社やクライアントへ助言や支援を行う仕事です。

セキュリティエンジニアの経験で培った情報セキュリティ技術をもとに、相手と直接コミュニケーションを取りながら、問題解決に取り組みたい方に向いている職種の一つです。

求められるスキルや資格:情報セキュリティの企画・設計・導入・サポート業務経験、Webアプリ・スマホアプリ開発業務経験、CSIRT運用経験など

セキュリティアーキテクト

「設計者」の意味をもつ「セキュリティアーキテクト」は、サイバー攻撃に強いシステムの設計や、脆弱性を改善するための対策を講じる仕事です。

また、新技術の調査・検証などを実施し、企業の課題解決のためのソリューションの提案から、実際の運用マネジメントまで広範囲に担当するケースもあります。セキュリティエンジニアの業務内容に、設計の要素をプラスした職種と考えるとイメージしやすいかもしれません。

求められるスキルや資格:ネットワークやサーバー&クライアントOSへの理解、システム設計・構築経験、PMP / CISSP資格、語学力など

ホワイトハッカー

「ホワイトハッカー」は、ブラックハッカーによる悪質なサイバー攻撃やハッキングなどから、ITシステムやセキュリティを守る仕事です。主に、セキュリティの脆弱性の確認や、改善点の洗い出しを行います。

セキュリティエンジニアとホワイトハッカーの違いは、セキュリティエンジニアはシステムを構築するのに対し、ホワイトハッカーはコンピューターやネットワークに侵入してハッキングなどを防ぐ点です。エンジニアとしての知識や経験を、善良な目的で活用するのがホワイトハッカーです。

求められるスキルや資格:セキュリティ関係業務の経験、CISSP / CISA / CISM / CEH / GIAC / OSCP / 情報処理安全確保支援士資格など

CISO(Chief Information Security Officer)

「CISO(Chief Information Security Officer)」とは、企業における情報セキュリティの最高責任者の役職名です。経営層の意向と各部署との折衝を図ることや、最終決定権の行使など責任の重い仕事でもあります。

高度なITスキルや専門領域における経験だけでなく、リーダーシップやマネジメント能力も求められるポジションです。

求められるスキルや資格:組織の調整・折衝経験、CISSP / CISM / CISA / TOGAF / PMP資格など

セキュリティエンジニアの転職先となる業界

セキュリティエンジニアの転職先は、IT企業だけとは限りません。異業界の企業へ転職し、その会社のセキュリティを担当する道も想定できます。セキュリティエンジニアの転職先として注目されている、6つの業界を確認しておきましょう。

金融業界

銀行、証券会社、クレジットカード会社などの金融業界は、口座情報や資産などの個人データを多く扱うため、信頼性が重要視されます。そのため、情報の安全確保は重大な課題であり、サイバーセキュリティ管理を専門に担当するセキュリティエンジニアの求人は、一定数公開されています。

セキュリティエンジニアとして金融業界へ転職するメリットは、採用の際の待遇や福利厚生などが高水準であることが期待できる点です。安定性やワークライフバランスを重視したい方は、金融業界への転職も検討してみるとよいかもしれません。

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メーカー業界

製造業や素材メーカーなどのメーカー業界には、自動車、精密機械、鉄鋼、食品、アパレル、日用消費財など多くのカテゴリーが存在します。これらのメーカー業界では、自社のノウハウのデータ管理や、顧客や外部業者とのシステム連携といった情報管理が求められるため、セキュリティエンジニアの専門スキルが重宝される傾向があります。

最新技術を導入している企業であれば、働きながら新しい技術に触れる機会も多く、転職することで自身のスキルアップにもつながるでしょう。一方で、高待遇が期待できる大手メーカーなどの場合、その分業務範囲の広さや責任の重さに留意する必要があります。

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インフラ業界

生活や産業を営むうえで欠かせない、電力、ガス、水道、交通などの社会サービスを提供するのがインフラ業界です。また、ここ数年では、ITサービスの分野もインフラの一つとして認識されつつあります。

万が一、インフラ業界で用いられている制御システムがセキュリティの危険にさらされてしまうと、多くの人々のライフラインに影響を与えかねません。そのため、高いセキュリティレベルを確保するためのセキュリティエンジニアの存在意義の大きい業界といえます。

特に、多様な業態に枝分かれするインフラ業界では、その会社のビジネスモデルに柔軟に対応できる人材を確保するために、異業界からも積極的に採用する姿勢がうかがえます。

医療業界

病院、診療所、製薬会社、医薬品・医療機器メーカーといった医療業界における、セキュリティエンジニアの求人状況はどうでしょう。現代の医療現場では、電子カルテシステム、オンライン診療、先進医療の導入など、ITの活用が不可欠です。

そのような中、厚生労働省は医療分野のサイバーセキュリティ対策強化を重要事項として推進しており、医療業界でのセキュリティエンジニアの需要が一層高まっています。

直接的な医療行為や研究開発に関わるわけではないものの、医療現場の情報セキュリティの安全性の確保に携わることができることから、やりがいも大きい業界といえるでしょう。

出典:医療分野のサイバーセキュリティ対策について|厚生労働省

保険業界

保険業界では、個人の資産状況、家族構成、病気の有無、ローン状況など詳細なデータを扱うことから、不正アクセスやウィルスなどサイバー攻撃の対象になりやすいことが課題としてあげられています。

顧客に安心して利用してもらうためにも、企業として情報セキュリティ管理には細心の注意が求められます。このような背景もあり、生命保険会社、損害保険会社、保険代理店などの保険業界では、そのほかの業界と比べて、セキュリティエンジニアの求人数が多い印象です。

セキュリティエンジニア 保険会社の求人を見る

コンサル業界

個人や法人向けのコンサルティングサービスを提供するコンサル業界は、顧客情報や企業の経営状況などデリケートな内容を扱うため、情報管理には特に厳しい目が向けられやすい業界の一つです。

その一方で、コンサル業界のスタートアップ企業や中小企業の場合、創業時はセキュリティ担当がいないことも多く、事業規模拡大などにあわせてセキュリティエンジニアを募集するケースもあるといわれています。

セキュリティエンジニアとしてコンサル業界へ転職することで、エンジニアとしての技術だけでなく、監査・リスクマネジメント経営に関する視点も身につくという利点があります。業界未経験であっても、情報セキュリティスキルに強ければ採用される場合もあるため、異業界への転職を考えている人にとってはチャレンジしやすい業界といえるでしょう。

なお、ここまでご紹介した6つの業界のほかにも、さまざまな業界でセキュリティエンジニアの求人が公開されています。

セキュリティエンジニア コンサルティングファーム/監査法人・事務所の求人を見る

セキュリティエンジニアの現状

昨今の働き方の多様化や新型コロナウィルスなどの影響で、在宅で仕事をする方が増えてきました。リモートワークが定着し、デジタル技術を活用したビジネスモデルも台頭する中、転職市場におけるセキュリティエンジニアの需要は高まりつつあります

また、経済産業省が策定したサイバーセキュリティ経営ガイドラインでは、セキュリティ人材の不足に関する課題があげられています。さらには、急激なリモート化などが原因で、企業のセキュリティリスク管理が追いついていない状況が続いていることも懸念されています。

変化するビジネス環境で適切なセキュリティレベルを確保するため、多くの企業でセキュリティエンジニアの人材確保が急務となっているのが現状です。

ITエンジニアの将来性

セキュリティエンジニアに限らず、ITエンジニア全般の将来性についても気になるところです。企業を取り巻く環境の変化は激しく、市場ニーズに沿った迅速かつ柔軟な事業変革のためのDX(デジタルトランスフォーメーション)は避けては通れない項目です。

既存の事業への新たなシステム導入や、最新技術を用いたビジネスを構築することなど、ITエンジニアの存在は不可欠であり、今後も転職市場におけるITエンジニアのニーズは高いと考えられます。

セキュリティエンジニアを目指すには

ここまで、セキュリティエンジニアの転職動向をお伝えしてきましたが、最後に、セキュリティエンジニアを目指すための流れを3ステップでご紹介します。

資格を取得する

まずは、情報セキュリティ関連の資格取得のための学習を通して、基礎知識を身に付けることが大切です。セキュリティエンジニアになるために必ずしも特定の資格が必要というわけではないですが、資格があることで、自主的に学ぶ姿勢や知識レベルを客観的に判断しやすくなり、転職先からの評価もあがると考えられるからです。

セキュリティエンジニアに活かせる資格の例は次の通りです。

  • 情報処理安全確保支援士(国家資格)
  • 情報セキュリティマネジメント試験(国家資格)
  • 情報処理技術者試験(国家資格)
  • シスコ技術者認定(民間資格)

スキルを磨いていく

活躍できるセキュリティエンジニアを目指すためには、資格取得だけでなく、実際の現場でスキルを磨いていくことも重要です。インフラエンジニアやシステムエンジニアとして、システムやアプリケーションの開発に携わってみるなど、経験を積みながらスキルを磨くことも一つの方法です。

転職エージェントを利用する

資格取得や現場での経験を通して知識やスキルが身についたら、具体的にセキュリティエンジニアを目指すための転職活動の準備を始めましょう。

自分だけで転職活動に取り組むのが不安な場合は、転職エージェントを利用するのも一つの方法です。特に、IT分野に特化した転職エージェントであれば、業界動向や転職のコツなどにも詳しいため、心強いサポーターとなるはずです。

マイナビエージェントでは、IT・Webエンジニア向けの転職支援サービスも提供しています。豊富な求人の中から希望に合う会社を選ぶ際に役立ててみてはいかがでしょうか。

まとめ

企業や顧客をITトラブルから守るセキュリティエンジニアの、キャリアパスや転職先について解説してきました。あらゆるビジネスでIT化が推奨される中、セキュリティエンジニアの需要は今後も高まっていくでしょう。

本記事の内容を、セキュリティエンジニアとしてさらなる飛躍を目指すための参考にしていただけると幸いです。

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マイナビエージェント編集部

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