更新日:2024/01/26
この記事のまとめ
IT業界のクリエイターとしてある程度の実績や経験を積んだ方にとって、今後どのようなキャリアパスが描けるのかは気になるところでしょう。将来どういったポジションを目指せるのかは、これからも仕事を続けるにあたって重要なトピックです。
そこでこの記事では、クリエイターのキャリアパスや転職先について解説します。今後のキャリアを考えることは、年収アップやキャリアアップを目指すうえで役立つでしょう。
目次
クリエイターとは、創造的な仕事をする職種に就いている人を指します。明確な定義があるわけではなく、何かを作り出すクリエイティブな職種の総称です。例を挙げると、以下のような職種がクリエイターと呼ばれています。
Webデザイナー:Webサイトのデザインを手掛ける。ビジュアルや機能性を考慮して構成やコーディングを担う
グラフィックデザイナー:さまざまな媒体の広告やパッケージ、看板、印刷物などのデザインを担当する
CGデザイナー:コンピューターグラフィックスによるデジタルなデザインを制作する
映像クリエイター:テレビ番組や映画、CM、アニメといった映像全般を制作する
ゲームクリエイター:ゲームソフトやアプリを開発する。担当部門によって仕事内容は異なる
現在クリエイターとして働いている方やこれからクリエイターを目指す方にとって、どのようなキャリアを目指せるのかは気になるところでしょう。どのように考えれば将来性のあるキャリアパスを描けるのか、ここでは4つのポイントを解説します。
まずは、自分がどのようなキャリアを目標にするのか、志向性を確認しましょう。クリエイターが目指せるキャリアの方向性には、大きく分けて2種類あります。クリエイターとして制作技術の上達を重視する「スペシャリスト」方面と、プロデューサーやディレクターとして企画や管理などの上流工程を担当する「マネジメント」方面です。
制作現場に残ってクリエイティブな活動をしたい、マネジメントに移行して年収アップを図りたいといった大まかな志向は早めに確認しておきましょう。
キャリアの構築にあたり、自分にはどのようなポジションが合っているのか、どのような仕事に適性があるのかといった自己分析は欠かせません。将来の目標やこれまでの経歴などを参考にして多角的に自身を理解できれば、主体的にやりたいことを見つけられるでしょう。
自己分析にあたって重要なのは、結果を今後どのように活かしていくかということです。自分の強みや好きなこと、需要などを明確にして自己分析することを意識しましょう。
自己分析の結果をもとに、将来自分がどのようなポジションにつきたいのかを具体的に定めます。「管理職になりたい」「収入を増やしたい」といった漠然とした目標がどうしたら実現できるのかを考えましょう。
適性や経歴を踏まえたうえで、将来目指すキャリアや現実的に目指しやすいポジションを把握してキャリアパスの具体的な目標地点を設定することが大切です。
目標とすべきポジションが決まったら、そこに到達するにはどうすればよいのか、実現に向けた道筋を考えます。どのようなスキルや資格が必要なのか、何をすれば目標に近づけるのかといった条件や基準を明らかにして、ゴールまでのルートを検討しましょう。
目標達成のために自分がすべきことがはっきりとすれば、身につけるべきスキルや資格が分かるだけでなく、モチベーションの向上にもつながります。理想とする将来像に近づくため、目標のポジション到達までの具体的な計画を立てましょう。
クリエイターが目指せるキャリアパスは、大きく分けて「企業内でキャリアアップを目指す」「独立してフリーランスになる」の2通りです。ここでは、それぞれのキャリアパスを実現する道筋や、どのようなメリットがあるのかについて解説します。
所属する企業内でスキルや経験を活かしてキャリアアップを図るには、クリエイターからプロデューサーなどのマネジメント職を目指すことが主なルートとなるでしょう。マネジメントスキルがある人材は需要が高いため、さまざまな場面で重宝されます。
制作現場に残ってクリエイティブな仕事を続けたい場合は、実績を積んでよりよい待遇で迎えてくれる別の会社に転職するのもよいでしょう。クリエイターとしてユニークな市場価値を提供できれば、マネジメントに進まなくても十分なキャリアアップが見込めます。
クリエイターとして経験を積んで独立し、フリーランスで活動するキャリアパスもあります。個人で仕事を受ければ自由な働き方ができるようになり、働いた分だけ収入も増えます。自分で仕事のペースをコントロールできる点もメリットでしょう。
一方、自分で仕事を取らなければならない、収入が安定しない、管理や判断をすべて自分でしなければならないといったデメリットもあります。フリーランスを選択する際は、自分に合っているかどうかをよく考えたうえで決断しましょう。
クリエイターはクリエイティブな活動に従事する職種の総称であり、仕事内容はさまざまです。現状に満足しておらず、年収アップを目指したい方は転職を検討するのもよいでしょう。ここでは、クリエイターが目指せる職種や転職先を紹介します。
UI(ユーザーインターフェース)はWebサイトやコンピューター用のソフト、スマートフォンアプリ、ゲームなどで情報のやり取りをするための入力の窓口を指します。UIデザイナーは、ユーザーと製品やサービスとの接点となるUIをデザインする仕事です。UIが洗練されていると、ユーザーはスムーズにシステムとやり取りができるようになります。
UX(ユーザーエクスペリエンス)は顧客体験を意味しており、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる経験を指します。UXデザインが優れていると、ユーザーはサービスを快適に利用できる、文字が読みやすい、どこを操作すればよいのか分かりやすいといった良質な体験を得られるようになります。
アートディレクターはコンテンツのビジュアルや美術面全体を指揮する役職です。スケジュール調整や進行管理などを担当します。
ビジュアルはコンテンツの印象に大きな影響を与える要素であり、ビジュアルの責任者であるアートディレクターになるにはデザイン面の経験は必須といえるでしょう。美術やグラフィックの知識に加えて、ほかのクリエイターをまとめるためのコミュニケーション能力や管理能力も求められます。
WebディレクターはWebコンテンツのプロジェクトを管理する職種です。WebデザイナーやWebプログラマーなどの制作スタッフへの指示出しや進行監督などの業務を担います。
Webディレクターは監督の役割を担うため、コンテンツ制作に関わるスタッフをまとめるためのコミュニケーション能力やスケジュール管理能力が必要です。各部門のスタッフの話を理解して的確な指示を出すための技術的な知識も求められます。
WebプロデューサーはWebコンテンツのプロジェクトの企画立案や、企画をスムーズに進行させるための環境を整備する総責任者です。Webディレクターが制作面の責任者であるのに対し、Webプロデューサーはビジネス面の責任者といえます。
予算の設定といった金銭面の判断やビジネス上の戦略的な判断を下す必要があり、さまざまな分野の手腕や経験が求められる職種です。Webプロデューサーになるには、まずはWebディレクターを経験してキャリアを積む形が一般的です。
フロントエンドエンジニアは、Webコンテンツなどのユーザーに表示される部分のシステムを構築するエンジニアです。UIデザイナーが使いやすいデザインを作るのに対し、フロントエンドエンジニアはユーザーがシステムを利用するために必要な機能の実装などを担当します。
フロントエンドエンジニアになるには、JavaScriptやHTMLといったプログラミング言語の知識が必要です。CMS構築やUI・UX設計も業務範囲に含まれることもあるので、これらのスキルを習得しておくと活躍の場が広がるでしょう。
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コンサルタントは、クライアントの要望・目的に応じて運営のコンサルティングをするのが仕事です。ビジネス的な視点に立ってコンテンツの問題点の洗い出しや解決策の提示などをし、最終的にクライアントの利益を増やすことを目的としています。
コンサルティングには、課題を発見して的確な解決策を提示する視野の広さやリサーチ力が必要です。ビジネス的な戦略を立案するには、マーケティングやクライアント業界の知識も求められます。
クリエイターのキャリアパスは、企業内でキャリアアップするか、独立してフリーランスになるかの2通りが一般的です。職種の転向や管理職へのステップアップも視野に入れ、理想のキャリアパスを実現するための道筋を設定しましょう。
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