更新日:2022/06/28
この記事のまとめ
プロジェクトマネージャーへの転職でキャリアアップすることを検討しており、志望動機の書き方が知りたい方もいるのではないでしょうか。
プロジェクトマネージャーの志望動機を書くにあたって押さえるべきポイントや求められる知識・スキルを知ることで、転職活動を有利に運べます。採用率を高めるコツを知り、キャリアアップを成功させましょう。
この記事では、プロジェクトマネージャーの一般的なキャリアパスや求められる知識・スキル、志望動機の書き方・例文やNG回答例を紹介します。
目次
プロジェクトマネージャーの志望動機を考えるにあたって、仕事内容をきちんと理解しておくことは重要です。ここでは、プロジェクトマネージャーの業務内容や一般的なキャリアパスを紹介します。
プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトの全体計画を作成し、要員・予算・スケジュール・品質・リスクなどの関連要素を総合的に管理する職種です。プロジェクトの実行を主導するとともに、チームマネジメントやクライアント・ベンダーとの渉外なども担当します。プロジェクトを成功に導き、プロジェクトメンバーを成長させるマネージャーでもある重要な立場です。
まずはプロジェクトに関わる関連職種として経験を積みます。ITエンジニアの場合、プログラマーやSE(システムエンジニア)などです。
次に目指すのはプロジェクトリーダーです。プロジェクト内チーム単位のリーダーとして、プロジェクトマネージャーの下でチームマネジメントを学びます。リーダーとして十分任せられると判断されれば、マネージャーへステップアップする道が見えてくるでしょう。
プロジェクトマネージャーの志望動機は、過去・現在・未来の3つに焦点を当てるのがコツです。過去とは経験や実績、現在とは現状の自分と志望企業、未来とは入社後のプランです。例文を交えながら、それぞれのポイントを詳しく解説します。
プログラマーやSEとしての経験を具体的に伝えつつ、意欲・熱意をアピールしましょう。経験や実績があるからこそ事業に貢献できるという、自身の有用性を伝えることが大切です。職種未経験の場合は、実務経験の不利を意欲・熱意でカバーする書き方が望ましいです。
【例文】
私はプログラマーになった当初から、「将来的には自社サービス開発に携わりたい」という思いを持っていました。現在の会社でチームリーダーとしてプロジェクトマネジメントに携わる傍ら、趣味の範囲ではありながら、アプリやゲームを開発してスキルを磨いています。
今後は、設計・要件定義といったシステム開発の上流に関われる力を身につけたいと考えています。企画工程からシステム開発に携わる貴社なら、より実践的かつ高度なスキルを磨いていけると考えました。予算やステークホルダーのマネジメントスキルも磨き、貴社のプロジェクト成功に貢献したいと思っています。
プロジェクトマネージャーに限らない「転職活動の基本」ですが、「貴社でなければならない」という理由をアピールすることも大切です。類似条件の求人情報も多い中、採用担当者に「それなら他社でもよいのでは?」という印象を与えないよう配慮しましょう。理念・社風・独自サービスなど、その企業でなければならない理由(企業の強み)をアピールすることが重要です。
【例文】
現在、システムエンジニアとして機械・電気系のメーカー業界を中心に営業支援システムの開発を担当していますが、お客様の本質的な課題解決につながっていないという疑念が強くなっています。
貴社の手掛けておられる「ゼロエミッション」を目指した業務システム開発では、同じメーカー業界でも、より本質的な価値提供につながっていることに魅力を感じました。
プロジェクトマネージャーの志望動機では、入社後のプランをアピールすることも非常に大切です。ただし、企業によって用意できるキャリアパスは限られます。
自身がなりたい未来と、企業が用意できるキャリアパスが合致しなければ、「企業理解が不足している」と見られる場合もあるでしょう。そこで、志望企業が用意できるキャリアパスの範囲内で、入社後にしたい仕事やキャリアプランをアピールします。
【例文】
今後IoT関連サービスの開発に本格的に注力していく貴社で、ぜひプロジェクトメンバーの一員として開発に携わりたいと思っています。昨年は社外のスクールで組み込みシステム開発の理論と実践を学び、現在の会社で担当するプロジェクトでも、IoT関連の知識がどのように活かせるかを模索しています。
今後もIoTについて学び続け、ゆくゆくは貴社のIoT関連サービスを牽引できるような存在になるとともに、後進の育成にも努めたいと考えています。
プロジェクトマネージャーの志望動機を書くにあたって、採用担当者にネガティブな印象を与える内容・書き方はNGです。たとえば、待遇改善に固執していたり、退職理由を人のせいにしていたり、入社後のビジョンに積極性がなかったりすると、印象は悪くなるでしょう。
プロジェクトマネージャーはプログラマーやSEを統括するポジションである以上、年収アップを見込めるケースが多いでしょう。ビジネスをするうえで報酬・待遇は大切なので重視して構いませんが、志望動機でフォーカスするのは避けましょう。
採用担当者から「条件が良い他社を見つければ転職を考えるのではないか」と思われる恐れがあります。待遇に触れる際はあくまで補足的な意味合いにとどめ、企業の魅力などに重点を置くことが大切です。
志望動機に関連して退職理由・転職理由に触れることもありますが、それらを他責にする、つまり「企業のせい」にするのはやめましょう。前職の不満を並べると、「採用後に同様の不満が出るとすぐに退職・転職する」と受け取られるかもしれません。
前職からの逃げ道として選択されたようなネガティブな印象を与えかねないため、企業のビジョンやキャリアプランと絡めたポジティブな転職理由を伝えることが大切です。
転職先の企業に何らかの希望を抱くことは自然ですが、志望動機の中で受身の姿勢になってしまうことも避けましょう。採用担当者は求職者が即戦力となるかを判断し、ならなければ入社後の成長性を期待します。特にプロジェクトマネージャーは学ぶべき知識・スキルが多岐にわたり、責任も大きい職種です。入社後に「教えてもらう」ことを期待するのではなく、自発的に学び取っていく姿勢を明示することが大切です。
プロジェクトマネージャーにはシステムに関する全般的な理解や、リーダーシップ・マネジメントスキル・問題解決能力などが求められます。選考時点で現役プロジェクトマネージャー並みのスキル・知識を持っている必要はありませんが、志望動機対策を考えるうえでは「プロジェクトマネージャーに何を求められているか」を知ることは大切です。
プロジェクトの責任者となるためにはシステムに関する全般的な理解が必要です。この理解は全体計画の作成や要員・予算の配分、ステークホルダーとのやり取りにも関わるため、プロジェクトマネージャーとして最も基礎的な知識といえます。システムに関する全般的な理解は、プログラマーやSEとしての経験が活かせる部分です。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトチームを組織・管理し、プロジェクトの成功に向けて鼓舞したり成長を促したりする役割もあります。プロジェクトによっては各チームに個別のリーダーを配置しますが、プロジェクトマネージャーは各リーダーを含め全体を統率する立場にあるため、リーダーシップを発揮することが必要です。
プロジェクトマネージャーは予算・要員・スケジュール・リスクなど、プロジェクトに関するさまざまな要素を管理します。進捗状況を把握し、円滑にマネジメントすることが求められるため、各要素に関する総合的なマネジメントスキルを持っていなければなりません。
プロジェクトには社内の人材だけでなく、クライアントやベンダーが関わります。立場の違う人間が複数関われば、何らかのトラブルが発生することもあるでしょう。想定外の問題が発生するかもしれません。
プロジェクトマネージャーは、これらのトラブルを解決するためのコミュニケーションスキルや交渉力、チームのコーチング力が必要です。メンバーのモチベーション維持ができる能力もあると頼りにされるでしょう。
プロジェクトマネージャーがアサインするプロジェクトは企業の属する業界や事業内容によって異なります。求められる課題も大きく異なるうえ、業界特有のルールや専門用語など覚えることはたくさんあります。特定分野に関する専門知識や業種理解も必要です。
プロジェクトマネージャーの志望動機には、経験を活かして貢献できることや熱意・意欲、入社後のプランなどを書くことが大切です。アピールしてはいけないNGポイントも踏まえ、転職を成功に導きましょう。
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