証券会社は「収入が高い」「キャリアップにつながる」といったイメージから人気のある職業のひとつです。採用の選考倍率が高くライバルも多いため、証券会社への転職を目指しているのであれば、面接の対策ポイントをしっかりと押さえてライバルと差をつける必要があるでしょう。

そこでこの記事では、証券会社の面接で意識するポイントを紹介します。面接で聞かれやすい質問や志望動機の例文が分かれば、面接の場でも慌てずに力を発揮できるでしょう。証券会社への転職に不安のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

証券会社の面接で意識したい4つのポイント

面接では、採用担当者によい印象を与え、自身の強みやスキルをアピールすることが重要です。しかし、面接日が近づくにつれて焦りを感じ、「何をしたらよいかわからない」という方もいるかもしれません。ここでは、自信を持って面接に臨めるように意識したい4つのポイントを紹介します。

清潔感のある身だしなみを意識する

面接は第一印象が大切です。特に、お客さまと直接接する機会が多い部署を希望する場合、清潔感のある身だしなみで臨みましょう。具体的には、黒やグレーといった落ち着いた色のスーツが基本です。男性の髪型はさっぱりとした短めの長さ、女性は黒や落ち着いた茶色で、髪が長い場合は結びます。

また、株式という大きな資産を扱う仕事であるため、責任感がありそうな人物だと思わせることも重要です。

証券業界が求めるスキルをアピールする

証券会社は顧客の株式やお金を取り扱う仕事で、数字の正確性や論理的思考力が求められます。ほかにも、営業部門では体力が必要です。個人投資家や企業に口座開設してもらえるように、一日に何件も営業して自社のサービスを提案しなければなりません。また、為替や外国株を取り扱う場合、夜勤や早朝の勤務もあります。

面接では「体力」「数字の正確性」「論理的思考力」をアピールし、企業に必要な人材だと認識してもらいましょう。

有効的なアピール材料を活用する

ライバルと差をつけるためにも、アピール材料になるものは積極的に活用しましょう。幼少の頃から続けているものや特技、学生時代のクラブ活動はアピールポイントになる場合があります。運動部であれば体力のアピールになり、簿記の資格を持っていれば数字に強いことを証明できるでしょう。

外資系の企業であれば、英検やTOEICで語学力をアピールするのもおすすめです。スキルや経験は具体的な年数とともにエントリーシートに記載しましょう。

圧迫面接の場合も冷静に対応する

証券会社の面接では、中には圧迫面接と感じる場合もあります。圧迫面接とは、面接官が威圧的な態度を取ったり、あえて意地悪な質問をしたりする面接手法のことです。応募者の精神力やストレス耐性を図るもので、決して応募者を苦しめる目的ではありません。

圧迫面接でもスムーズに対処できる対応力や冷静さが大切です。面接はただでさえ緊張しますが、あらかじめ圧迫面接があると思っていれば、気持ちが楽になるでしょう。

証券会社の面接前に必要な準備

証券会社の面接に臨む前には、志望企業の情報収集や分析をし、証券業界の動向を把握することが大切です。予備知識がないまま面接本番を迎えると、予期せぬ質問をされたときにうまく答えられません。ここでは、面接前に必要な準備を2つ紹介します。

証券業界の動向を把握しておく

証券会社の面接の前には、証券業界の動向や最新のトピックを把握することが重要です。面接では金融経済に関して質問されます。まったく質問に答えられないと、「この人は本当に証券会社で働きたいのか？」と疑われるかもしれません。しっかりと情報収集して、うまく答えられればよいアピールにつながります。

また、入社後は経済ニュースや新聞で金融経済の動向をチェックしたり企業の情報収集をしたりするのが日課になるため、金融経済に関心がないと働き続けるのが苦痛になるでしょう。

入念に企業研究をしておく

証券会社にはさまざまな社風やスタイルがあります。志望先の企業に関して「どのような業務方針を掲げているのか」「実際の業務内容は何か」といった情報を集めて、細かく分析しましょう。求めている人材を把握することで、面接で聞かれる質問もある程度予測できます。

また、応募者に求められるスキルも分かるでしょう。為替や外国株を取り扱う外資系の企業であれば、金融知識や営業力だけでなく語学力も必要です。

証券会社の面接で聞かれやすい質問

面接でよく聞かれる質問を事前に把握し回答を用意しておけば、本番でも焦らずに対処できます。ここでは、証券会社の面接の質問例をいくつかピックアップしました。

ほかにも、証券会社の面接ではエントリーシートに基づいて、「なぜ？」「どうして？」とひとつひとつを深く掘り下げていく質問がされます。深掘り質問に対しては、うそをつかずに根拠のある事実を伝えることが大切です。

証券会社の志望動機のポイントと例文

証券会社は人気があり、競争率が高い職種です。多数のライバルと差をつけるためにも、志望動機は綿密に作成しましょう。サイトに書かれているような定型文や内容の薄い志望動機ではアピールできません。ここでは、志望動機を作成する際のポイントや部門別の例文を紹介します。

証券会社の志望動機のポイント

採用面接で多くの方が感じている悩みとして、「志望動機を深掘りされてうまく答えられなかった」というものがあります。エントリーシートと面接で答える志望動機は、相違がないようにしっかりと固めておきましょう。

また、志望動機の基本的なポイントを押さえたうえで自身の経験やエピソードを組み込むと、より思いが伝わります。証券会社の志望動機のポイントは以下の3つです。

1. なぜ証券業界を目指すのか
2. なぜほかの証券会社ではなく、この企業を選んだのか
3. 特定の職種を希望する理由

以上のポイントを押さえ、志望先企業の情報収集やほかの企業との比較をしましょう。また、情報は正しいものでなくてはなりません。志望動機にミスがあると、「本当に当社で働きたいのだろうか」と疑われてしまいます。

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志望動機の例文【リテール部門】

リテール部門(営業部門)では、体力や精神力、コミュニケーション能力を過去の体験を交えながらアピールするとよいでしょう。

志望動機の例文【インベストメントバンキング部門】

インベストメントバンキング部門(投資銀行部門)では、計画性や論理的思考力、分析力をアピールするとよいでしょう。将来の日本経済や企業の動向を事前にリサーチするのが大切です。

志望動機の例文【リサーチ部門】

リサーチ部門では、情報収集力や分析力をアピールするとよいでしょう。日常的に取り組んでいることや学生時代の経験を交えると効果的です。

まとめ

証券会社の面接には、志望先企業の情報収集や分析が大切です。企業ごとに社風やスタイルには差があり、求められる人材も異なります。証券会社で求められるのは、「体力」「論理的思考力」「数字の正確性」です。自身の過去のエピソードを交えながらアピールしましょう。

また、証券会社では圧迫面接を取り入れている企業もあります。あらかじめ面接で聞かれやすい質問を把握し、本番で冷静に対処できるように準備しましょう。マイナビ金融エージェントでは面接対策を実施しています。面接に不安のある方はご相談ください。

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