更新日:2022/04/13
この記事のまとめ
保険代理店からの転職をスムーズに成功させたいのなら、やみくもに求人を探し、応募することは避けましょう。特に在職中の転職を目指すのであれば、計画的に動くのがおすすめです。
そこで今回は、保険代理店からの転職について、流れやおすすめの転職先をまとめました。おすすめの転職先に関しては、現職が営業か事務職かの2パターンに分けてご紹介します。ぜひ、ご自身に当てはまる項目をご覧ください。
目次
保険代理店を辞めたいという気持ちが湧いてきたら、自分の気持ちや立ち位置を明確にすることから始めましょう。そうすることで、後悔のない選択ができるようになります。ここでは自分の気持ちを明確にするための具体的な方法や、よくある辞めたい理由をまとめました。
まずは辞めたいと思う理由を明確にするため、紙に書き出したり、誰かに相談したりして整理していきましょう。辞めたい理由を明確化することは、自分の得意・不得意の把握につながり、自分に適した転職先を探しやすくなります。
なお、保険代理店から転職を考える方の主な理由は、以下のとおりです。
当てはまるものがあれば、そこからさらに「なぜそれが苦手なのか」を深掘りしてみましょう。
まだ転職を迷っている段階であっても、「転職エージェント」に相談するのはおすすめです。自身の経験や能力に合った転職先を教えてもらえるほか、いざ転職活動を始めたときにどのような点をアピールするとよいかなどのアドバイスをもらえます。
転職のプロならではの視点から、現時点の自分の市場価値を見極めてもらいましょう。
保険代理店からの転職をスムーズに進めるために、ここで転職活動開始から入社までの流れを押さえましょう。
なお、一般的な転職活動の期間は、3~6カ月が目安です。おおよそこのぐらいの期間がかかると仮定して、逆算したうえでスケジュールを立てると、転職活動を計画的に進められるでしょう。
転職活動を始めるのなら、まずは転職エージェントや転職サイトに登録するとスムーズでしょう。
転職エージェントなら、プロの目線で自分に適した転職先を提案してもらうことができます。また会社によっては優良な非公開求人を見せてくれるでしょう。
対面で相談するのが苦手という方は、転職サイトで求人を探してみるのがおすすめです。
また、どちらを選んだとしても、「どのような企業に転職したいのか」が明確でなければ、理想的な転職先は見つかりません。並行して次の工程も進めましょう。
次に、転職活動の軸を決めるための自己分析をします。自分が何の仕事をしたいのか、どのような働き方をしたいのかを詰めていきましょう。
このときに考え方の参考になるのは、これまでの勤務経験です。どのような場面で仕事を楽しいと思ったのか、逆に辛いと思ったのかなど、具体的なエピソードを思い返してみれば、自分に合った職種や企業が想像できるでしょう。
なお、「好き」と「得意」は異なります。「好きであっても向いていないこと」を仕事にすると、長く続けることは難しいため、好きなことばかりを重視するのは避けるのが無難です。
自己分析で自分の強みが分かったら、履歴書や職務経歴書を作成しましょう。
ただし、自己PRの箇所は、応募先企業の求める人材に応じた内容にすることで採用率が高まります。応募書類の作成と並行して転職先を探し、応募したい企業が見つかったら、企業調査を念入りにしたうえで応募書類を完成させましょう。
またスムーズに応募書類を完成させるために、自己分析で分かった自身の強みやそれにまつわる具体的なエピソードは、別の用紙に書き出しておくのがおすすめです。
転職エージェントと契約している場合には、転職活動の軸を決めた時点で面談をしましょう。近年は感染症対策の観点から、オンライン面談を取り入れている転職エージェントも多くなっています。
面談では自己分析の結果を担当者に伝えます。どのような経歴を持っているのか、なぜ転職を考えたのかといった現状と、どのような転職先を希望しているのか、将来はどのようになりたいのかまで伝えるのがおすすめです。
理想の転職先ビジョンを明確に共有できるほど、適切なアドバイスや求人の提案をもらえるでしょう。
転職エージェントで紹介してもらった求人や転職サイトで見つけた求人の中から、応募する会社を選びましょう。このとき、無理に1社に絞る必要はありません。
1社目ですぐに採用となるケースはごくわずかです。同時に複数応募したほうが、転職までの流れがスムーズになるでしょう。面接の日程や、面接準備にかける時間も踏まえたうえで、複数社に応募してみましょう。
書類選考に無事通過したなら、いよいよ面接です。面接の日程は一般的には企業と直接やりとりして決めますが、転職エージェントを利用している場合には、ほかの応募企業の日程も考慮したうえで調整してもらえます。
面接日までは、練習をくり返しましょう。自己練習する場合には、自分の声を録音して聞き直すと客観視ができるようになります。転職エージェントを利用している場合には、面接練習までサポートしてくれるケースもあるでしょう。
最終選考に通過し、内定がもらえたのであれば、あとは入社準備を進めるだけです。勤務開始日の調整や、入社までに必要なものの購入などを進めましょう。企業によっては勤務開始日より前に、入社手続きが必要になるケースもあります。
そのほか、時間に余裕があるようであれば、転職先の仕事に必要な基礎知識を勉強しておくのもよいでしょう。
ここでは、保険代理店の営業から転職する際におすすめの職種をご紹介します。保険代理店の営業勤務によって培った知識や経験が、その職種でどのように活か せるかもまとめました。自己PRを考える際にも、ぜひご活用ください。
保険代理店の営業から転職を考えた理由がノルマの厳しさなら、メーカーのルート営業を検討してみましょう。
法人という大口顧客を相手にするメーカーのルート営業では、無理に売上を作るよりも、顧客との信頼関係の構築を重視します。そのため、顧客が不特定の個人である保険代理店に比べると、ノルマの設定が易しい傾向にあるのです。
これまでの営業経験を数字やエピソードで具体的にアピールできれば、経験者として選考を通過しやすいといったメリットもあります。
医療系営業職は、営業職の中でも基本給が高い傾向にあります。インセンティブ重視で収入が不安定である現職に不満を抱えているのであれば、ぴったりの転職先になり得るでしょう。それでいて実力次第では、さらなる昇給も望めます。
また、転職後は医療機器に関する専門的な知識を習得する必要はありますが、未経験可の求人が多い職種です。選考においては、営業経験があるだけで歓迎されるでしょう。メーカールート営業同様、営業経験を具体的にアピールしましょう。
保険代理店の営業経験が生きる職種には、人材系の営業職もあります。人材系の営業職では、法人顧客とだけでなく、派遣スタッフや転職希望者と密に関わる時間も多いのが特徴です。そのため、営業職の中では、比較的に休日や労働時間を調整しやすいでしょう。
また、人材系営業職ではビジネス然としたやりとりだけでなく、フレンドリーなコミュニケーションも求められます。選考時には、営業経験だけでなく、コミュニケーション能力をアピールするのがおすすめです。管理職経験があれば、なお重宝されます。
同じ保険会社であっても、営業企画やマーケティングに進むという道もあります。営業経験から、顧客が何を求めているかをリアルに想像しやすいことが、仕事に活か せるでしょう。
営業企画やマーケティングは、顧客ニーズを追求し長期的な視点で戦略を立てるのが特徴です。短期間でのノルマに追い立てられる仕事にストレスを感じていたのなら、天職になり得るでしょう。
保険代理店の営業からの転職先として、事務職を選ぶ方は少なくありません。その理由は、「営業特有の慌ただしさから離れたい」というのが大きいでしょう。事務職であればノルマがなく、土日祝日も休みが取りやすいため、「転職後は心身ともに落ち着いた」という評判がよく見られます。
ただし、事務職に関しては完全未経験からの転職になってしまうため、倍率の高い選考を通過するのは大変でしょう。そこでおすすめなのが、営業事務です。営業事務であれば、これまでの経験を活か して、営業担当者をバックアップできます。
保険代理店に限らず、営業の仕事は心身ともに疲弊しやすく、長く続けるのは難しいと感じる方が少なくありません。また、収入の不安定さから将来を不安視する方もいるでしょう。そのような場合には、手に職がつけられる技術職がおすすめです。
ただし、未経験からの転職になるため、転職成功率が高いとは言えません。職種によっては、転職活動を始める前に、スクールに通う、資格を取得するなどの準備が必要となるケースもあるでしょう。
保険代理店の事務経験者におすすめの転職先は、「営業事務全般」と「ほか業界の営業職」です。これらの職種であれば、保険代理店での経験を活か せるため、選考にも有利にはたらくでしょう。
ここでは、これらの職種に転職するメリットのほか、どのように経験が活か せるのかを具体的にまとめました。
保険代理店の事務は営業事務に限りなく近いため、金融業界はもちろん、異なる業界の営業事務でも経験を活かせるでしょう。選考の場でも、営業のサポートをどのような心構えや工夫をして行っていたかをアピールできます。
ただし、こちらの転職先をおすすめできるのは、転職理由が「職場に関する問題」である場合です。営業事務ならではの仕事内容が合わずに転職する場合には、一般事務や次にご紹介する営業職をおすすめします。
保険代理店の事務経験を活かして別の業界に挑戦するのであれば、営業職がおすすめです。保険代理店の営業職であれば特に経験を活かせますが、保険代理店のようにノルマが厳しい傾向にある営業職は初心者向けではありません。
着実に営業経験を積みたいのであれば、メーカーのルート営業をはじめ、法人へのルート営業業務をしている企業を探してみましょう。法人かつルート営業であれば、ノルマが比較的緩く、顧客第一で営業を進めやすいためです。
自己PRでは、営業員がスムーズに業務を進められるように取り組んだ事例を具体的にアピールできるとよいでしょう。
保険代理店からの転職を希望するのなら、営業であれば異なる業界の営業、事務であれば異なる業界の事務といった、同じ職種を狙いましょう。また、職種を変えたいのであれば、同じ金融業界から転職先を探すのもおすすめです。どちらもこれまでの経験を活か せるため、転職成功率が高まります。
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