更新日:2023/07/07
コールセンターや店舗などでは、スーパーバイザーと呼ばれる人を設置している場合が多くあります。
アルバイトスタッフや派遣スタッフのまとめ役として活躍することも多いスーパーバイザーについて、具体的な仕事内容や言葉の意味をまとめました。
スーパーバイザーになるための方法や、活かせるスキルも併せてご紹介します。
目次
スーパーバイザーとは、一言でいうと職場の管理者・監督者です。職種というよりは、役職を表す言葉になります。
スーパーバイザーと似た言葉には、マネージャーやアドバイザーなどがありますが、具体的な使い分け方に明確な定義はありません。
マネージャーは部長や課長と同じく、社内の役職を担当する人のことで、アドバイザーは主に社外の顧客に対してアドバイスをする人のことです。
スーパーバイザーの具体的な仕事内容は、各業界によって異なります。
ここでは、スーパーバイザーが設置されることの多い、コールセンター、小売業等の店舗スタッフ、医療・福祉関係の3業種について、仕事内容をご紹介します。
多くのコールセンターには、スーパーバイザーがいます。コールセンターにおけるスーパーバイザーの主な役割は、テレフォンオペレーターの育成・指導や、マネジメント、シフト管理、トラブル時の対応などです。
コールセンターの具体的な仕事内容は、現場によって異なりますが、いずれにせよ顧客と直接やりとりをする仕事ですから、トラブルが起こると企業の評判に関わります。
そのため、スーパーバイザーは常にテレフォンオペレーターの様子に気を配り、問題が起こっている場合や、困難なクレームが来てしまった場合は、適宜対処し、サポートします。
また、稼働時間が長時間に及ぶコールセンターでは、時間ごとに必要なテレフォンオペレーターの数を算出し、シフトを組まなければいけません。欠員が出た場合のやりくりも必要になるでしょう。
このように、コールセンターのスーパーバイザーは、全体の監督者として、オペレーターの仕事のフォローから育成、管理までを総合して行うことになります。
コンビニや飲食店、アパレル店などにおけるスーパーバイザーの仕事は、各店舗と本社の橋渡しを行うことです。
各店舗のスタッフの育成や指導、マネジメントは店長が行い、スーパーバイザーは、店長に対する指導や監督・マネジメントを行います。
店長は、自分の店舗の売上アップやスタッフ管理だけを行うのに対し、スーパーバイザーは、もう一段上の視点から、エリア全体の業績アップや、本社の意向と各拠点の意向のすり合わせ、通達、スタッフの育成・指導などを担当します。
このような小売業のスーパーバイザーは、多くの場合、ある特定のエリアの監督者であることから、エリアマネージャーと呼ばれることもあります。
医療や福祉関係の現場におけるスーパーバイザーの具体的な仕事内容は、複数の医療・福祉サービスや、施設間と連携をとって利用者の利便性を図ることや、医療・福祉の現場で働くスタッフの指導などです。
介護施設を運営している会社では、複数の拠点の統括をするリーダーを、スーパーバイザーという役職名で呼ぶ場合もあります。
介護の現場におけるスーパーバイザーは、認定上級社会福祉士や社会福祉士等の資格が必要な場合が多いです。特定の資格が必要になる点が、他業種のスーパーバイザーとは異なります。
スーパーバイザーの仕事内容は、業界によって様々です。しかし、管理・監督者という立場は同様ですから、共通して求められるスキルもあります。スーパーバイザーの仕事全般で活かせる、5つのスキルを見ていきましょう。
スーパーバイザーとして活躍するためには、視野の広さは不可欠です。
複数のスタッフや店舗の管理・監督者であるスーパーバイザーは、担当全体の業務効率改善や業績アップを考えなければいけません。同時に、トラブルの芽を見逃さず、早期に対応をする必要もあるでしょう。
スーパーバイザーには、視野を広く持ち、担当しているスタッフや店舗全体をしっかり管理・監督する能力が求められるのです。
それぞれの人の立場や希望を理解し、意見を聞いて、円滑に業務を進行させるには、コミュニケーション能力が大切です。
スタッフのまとめ役をしたり、本社と各拠点をつないだりするスーパーバイザーは、人と人とのあいだに入って、問題解決を行うことも少なくありません。
自身の意見を押し付けるのでなく、様々な人の意見を取り入れ調整できるコミュニケーション能力が不可欠になるでしょう。
信頼されるスーパーバイザーになるためには、統率力は重要です。
統率力があれば、担当するスタッフや拠点をうまくまとめ上げることができます。リーダーシップがあり、スタッフからの人望が厚いスーパーバイザーは、それだけで仕事の効率を高めることができるでしょう。
その時々の状況に応じて迅速に対応できる臨機応変さは、スーパーバイザーの業務に役立ちます。
担当スタッフや拠点にトラブルが起こった際、管理・監督者として解決のサポートを行うのがスーパーバイザーの仕事です。
本社からの通達があれば、スタッフ・拠点へのアドバイスを行ったり、仕事の仕方を変えたりする必要も出てきます。ひとつの考え方や進行スケジュールにとらわれず、臨機応変に行動できることが重要といえるでしょう。
スーパーバイザーに管理能力は必須です。いくら人柄が良くても管理能力がなければ、たくさんの従業員が迷惑することになります。
実際、業務の進捗、顧客、スケジュール、予算、部下の働き方など、管理すべきことは様々です。
管理能力の一環として、計画どおりに物事を推進する能力や、数字で物事を考える能力なども、付随して求められることになります。
結論から申し上げますと、それぞれの業界で未経験の方がスーパーバイザーに任命されるのは非常に珍しいケースです。
スーパーバイザーは、様々な業界で使われる役職名ですが、どの場合においても、管理・監督者であるという点は同じです。その職種のスペシャリストとして、部下を育成・指導する必要があるため、一定の知識と経験が求められます。
スーパーバイザーになるには、希望する業界に就職をして、経験を積んでから昇格を目指すのが一般的です。就職した企業での昇格が難しい場合は、同じ業界内で、これまでの業績をアピールした上で監督者としての転職を目指すことになるでしょう。
ただし、スーパーバイザーとしての仕事内容や求められるスキルは、企業によって大きく異なります。これまでの実績が企業側の希望とうまくマッチすれば、スーパーバイザーとしての経験や業界経験がなくても転職できる可能性はあるでしょう。
スーパーバイザーとしての転職を目指す場合、アピールポイントとなる経験には、該当の業種における実務経験と、管理・監督者としての経験の2つが挙げられます。
まずは、自分の実績やスキルを見直して、アピールできるポイントがないか考えてみましょう。
スーパーバイザーに転職するには、自分の実績を見つめ直し、企業に対してどのようなアピールができるのかを検討する必要があります。
マイナビエージェントでは、様々な業界に精通したキャリアアドバイザーが、スーパーバイザーの転職に関するご相談を承っております。
また、応募書類の添削や面接対策を行うとともに、豊富な求人情報の中から、経験や希望に合った企業をご紹介いたします。求職者の皆様の志向や条件に寄り添ってサポートさせていただきますので、転職に少しでも不安を感じられる方は一度ご相談ください。
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