更新日:2023/02/08
この記事のまとめ
第二新卒は社会人経験が浅く、前職を早期退職していることから「転職すると年収が下がる」といったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、転職先選びのコツを掴み、転職時の年収交渉をスムーズに進められれば、第二新卒でも年収アップを目指せます。
この記事では第二新卒の年収事情についてご紹介します。年収を上げるための方法や心掛けたいポイントもまとめましたので、転職を検討中の第二新卒の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
第二新卒は「入社した会社をすぐに辞めている」「社会人経験が浅い」などのネガティブなイメージを持たれやすいことから、一般的に転職すると年収が下がるといわれています。しかし、明確なデータがあるわけではなく、転職先によっては年収が上がることもあるため、第二新卒だからといって一概に年収が下がるとは限りません。
給与設定額は企業によって異なりますが、社会人経験1年〜3年程度であれば、勤続年数が同程度の社員と同様の給与設定にされることが多い傾向にあります。
転職先選びの条件として年収の高さを重視する方もいるのではないでしょうか。年収が高いと生活にゆとりが生まれ、老後の備えもしやすくなります。ここでは第二新卒が年収を上げるためのコツを5つご紹介します。
年収を上げるための最もシンプルな方法が、給与水準の高い業種・職種に転職することです。給与水準は業界・職種によって大きく差があります。マイナビエージェントの「平均年収ランキング【2020年版】」によると、金融業界やIT業界は平均年収が高い傾向です。年齢の若い第二新卒はポテンシャル採用が狙えるため、未経験の業界でも挑戦しやすいといえるでしょう。
未経験の業界・職種への転職は新卒扱いとされる傾向があるため、年収アップにつながらないケースが多いでしょう。しかし、同業界・同職種へ転職すれば前職で培ったスキルや経験が活かせるため、即戦力として年収が上がることもあります。また同業種への転職は経験がある分転職で有利になりやすいのもメリットです。
給与水準の高い大手企業を狙うのもひとつの方法です。大手企業は新卒でないと入社が難しいイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。しかし、新卒採用で必要な人員を確保できなかった場合は第二新卒も募集しています。採用されるのは簡単ではありませんが、年齢の若い第二新卒だからこそ可能性があります。大手企業は福利厚生も充実していて昇給も期待できるため、挑戦してみるのがおすすめです。
自分のスキル・実績が給与に反映される企業や職種を選ぶのもおすすめです。大手企業は年功序列制度が定着していて昇進が難しいケースがあります。しかし、成長途中のベンチャー企業は年齢や経歴よりも実績を評価する傾向にあり、実力による昇進や年収アップが期待できます。
またインセンティブのある営業職、資格やスキル取得によって業務幅の広がるITエンジニアなども実力しだいで年収を上げられます。
転職する際に年収交渉をするのもひとつの方法です。採用面接は企業と応募者双方の条件を擦り合わせる場でもあるため、成功すれば希望していた年収が実現できるでしょう。ただし、年収を上げる5つの方法の中でも年収交渉は難易度が高く、第二新卒とはいえある程度のスキルや経験が必要とされることを留意しておきましょう。
経験やスキルの乏しい第二新卒が年収交渉を成功させるのは簡単ではありません。交渉の仕方やタイミングを誤ると採用の可否に影響することもあるため注意しましょう。ここでは年収交渉をする際のポイントを4つ紹介します。
年収交渉の金額を決めるために、応募先企業の業界や職種の平均年収を調べておきましょう。希望する年収額が応募先企業の給与水準と大きくかけ離れていると、「非常識」「業界・企業研究をしていないのでは」と思われてしまいます。求人情報には目安の金額が掲載されているケースが多いため、さまざまな企業の求人を調べてみるとよいでしょう。
年収交渉を成功させるタイミングとしては内定獲得後がおすすめです。内定前は採用の可否に影響する恐れがあります。内定後は企業が応募者を採用したいと考えていることが明確なため、応募者が有利に交渉を進めやすくなります。内定の連絡をもらった際はすぐに承諾せずに内定保留の意思を伝え、採用担当者との面談を取りつけて年収交渉をしましょう。
ただし、内定後はすでに年収が決まっているケースもあるため、年収交渉によって企業側に迷惑をかけるかもしれない点は留意しておきましょう。面接時に給与の話になった際は、そのタイミングで交渉したほうがよい場合もあります。
面接の際に希望年収を聞かれるケースがあります。採用担当者が希望年収を聞く理由は、人員予算内に収まるか、応募者の希望が自社の給与水準とマッチするかを確認するためです。希望年収を聞かれた際は、前職の年収を掲示しつつ、応募先企業の規定に従う旨を伝えましょう。給与を上げてほしいというスタンスではマイナスな印象を与える恐れがあるため注意が必要です。
年収交渉はコツやノウハウが必要です。個人で交渉するのが難しいと感じたら、転職エージェントを頼るのもひとつの手段です。転職エージェントでは給与をはじめとする条件の交渉を代理で行ってくれるほか、年収の高い業種や企業の求人も紹介してくれます。
マイナビエージェントでは、さまざまな業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍し、第二新卒の転職活動を支援しています。求人の紹介・条件交渉・応募書類の添削・模擬面接など、転職成功に向けたサポートが充実しているため、ぜひご相談ください。
転職活動は就職活動とは違います。社会人経験が浅いとはいえ一度は正社員として働いているため、ビジネスマナーや社会常識は身についているものと思われます。就活と同じような感覚で選考に臨むと失敗してしまうこともあるため注意しましょう。ここでは第二新卒が転職を成功させるために心掛けたいことを4つ紹介します。
転職をきっかけに、自分の理想とする将来像について見つめ直すことが大切です。自分が本当にやりたい仕事は何か、10年後・20年後はどうなっていたいのかを考えてみましょう。一度は社会人経験のある第二新卒だからこそ、新卒時よりも明確な自己分析ができるものです。自分の将来像が明確になれば、いまやるべきことが何か見えてくるでしょう。
転職先を選ぶ際には年収や残業時間など、希望条件を決めるのが一般的です。しかし、希望条件のすべてがかなう職場を見つけるのは簡単ではありません。スムーズに転職先を決めるためにも、希望条件に優先順位をつけ、妥協点を定めておくことが大切です。
たとえば「土日休みであれば残業時間はそれほど気にしない」「年収が500万円以上であれば職場が遠くてもよい」など、自分が何に重きを置いているか一度整理してみるのがおすすめです。
前職を退職した理由が「仕事がつまらない」「上司との相性が合わない」といったネガティブな内容だったとしても、ポジティブな内容に変換して伝えることが大切です。ネガティブな内容のまま伝えてしまうと「同じような理由ですぐ辞めてしまうのではないか」「他人や環境のせいにする人物」とマイナスな印象を持たれやすくなります。
「自分の強みが活かせる仕事がしたい」「チームで協力して仕事を進める職場へ転職したい」など、ポジティブな退職理由に変換できないか考えてみましょう。
第二新卒の年齢は4年制の大学を卒業していても25歳前後です。若さでいえば新卒には劣るものの、まだ20代であるため体力や柔軟な思考などをアピールできます。
また一度は社会人を経験しているため、ビジネスマナーが身についているのも新卒にはない強みです。企業側からしてもビジネスマナーが身についている第二新卒を採用すれば、新卒時のような研修をする必要がなく、教育コストを抑えられるメリットがあります。
第二新卒で転職しても年収が下がるわけではありません。給与水準の高い業種や職種、大手企業へ転職すれば年収を上げられるでしょう。転職先を探す際は年収の高さだけにこだわらず、働きやすさや自分のやりたい仕事かどうかも考慮して選ぶことが大切です。
「年収交渉に自信がない」「年収の高い企業を選びたい」といった第二新卒の方は、転職エージェントを活用するのもひとつの方法です。
マイナビエージェントでは、年収はもちろんのこと、あなたのスキルや将来のキャリアも踏まえたうえで求人を紹介します。各業界に精通したキャリアアドバイザーから最適なアドバイスを受けられるため、第二新卒でも安心して転職を進められるでしょう。転職をスムーズに成功させたい方はぜひマイナビエージェントへご相談ください。
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