更新日:2023/01/24
この記事のまとめ
人事は人材の採用や教育など、「人」を扱う重要なポジションであるため、「第二新卒だと転職は難しい」と思う方もいるでしょう。しかし第二新卒を募集している求人もあるため、ポイントを押さえれば人事への転職は可能です。
この記事では第二新卒・未経験者に向け、人事への転職を成功させるポイントを紹介します。人事の仕事内容や第二新卒の強みも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
第二新卒でも人事への転職は可能です。以前は会社の内情に詳しい人が人事職に適任とされ、新卒で採用し自社で育てる企業が多くありました。しかし、人事が不足している業界・企業では未経験者や第二新卒の採用にも積極的で、実際に「第二新卒可」「未経験者可」と書かれた求人も存在します。人事職はそもそも採用枠が少なく倍率が高い傾向にありますが、第二新卒だからといって諦める必要はありません。
人事職を目指すにあたって、仕事内容をきちんと把握しておくことが大切です。仕事内容を把握しないまま転職すると、「思っていた仕事ではなかった」とミスマッチが発生してしまいます。応募先を決める前に、ここで紹介する、人事の主な仕事内容を押さえておきましょう。
人事企画とは、経営目標を達成するために社員をどのように配置するかの計画を立案する仕事です。会社や部門単位での売り上げ、社員の能力などを加味して適材適所に人員を配置します。どの人をどこに配置するかによって、業務効率や売り上げが変わってくるため重要な仕事です。
人事企画では社員一人ひとりの能力を把握するための観察力や分析力が求められます。人員配置を間違え、社員同士で衝突してしまうと離職者が出る可能性もあるため注意が必要です。
経営計画に基づいて、必要な人員を確保する採用業務です。具体的には「どの部署に」「何人採用するか」といった採用計画を立案し、採用する人物像を明確化、採用手法を決めて採用活動を行います。内定者が決まったら入社までの期間に内定者フォローを行い、入社における不安や疑問を払拭できるよう努めます。人事採用では、相手に伝わりやすいコミュニケーションや調整力が大事です。
人材評価では、従業員の能力や成果を評価する仕組み作りを行います。評価制度は従業員のモチベーションアップや企業の発展、公平な処遇を決めるために必要です。人材評価は「業績」「能力」「情意」の3つの基準で評価します。
情意とは「意志」「気持ち」といった意味を指しますが、人材評価においては従業員の業務態度を評価することを意味します。人材評価で大切なのは明確な評価項目を決めることや主観的にならないことです。
会社の目標達成や業績向上を図るために、従業員の研修・教育を行うのが人材育成です。研修は人事が行うのではなく部署の管理者や外部の講師を依頼するケースが多くあります。とはいえ、研修の予算決めやスケジュール、研修内容の大枠などは人事が担当するのが一般的です。
人材育成では社内の各部署の状況把握や情報収集、連携が欠かせません。経営理念や業績課題に沿って何が必要なのか、解決策を導き出す思考力や企画力が求められます。
労務管理は、従業員が働きやすい環境を整備する業務です。具体的には「勤怠管理」「給料計算」「福利厚生」「社会保険の手続き」「健康診断の手続き」「安全衛生管理」「入社・退社の手続き」などを担当します。
また従業員間のトラブル対応や相談窓口を担うこともあるため、業務内容が幅広い点が特徴です。会社によっては人事と労務が分けられているケースもあります。労務管理の仕事は手続きが多いため、ミスなく確実に仕事を遂行することが大切です。
人事の仕事は人材採用や人材評価など、会社の経営を左右する重要なものです。人事への転職を考えている方は、どのようなスキルが求められるのか把握しておきましょう。ここでは人事に求められる主なスキルを3つ紹介します。
人事は社内外の人と多く関わる職種です。相手の話をしっかりと聞き、自分の考えを分かりやすく伝えるコミュニケーションスキルが求められます。採用においては企業の顔となるため、コミュニケーションスキルが低いと会社の評判を落としてしまうでしょう。
人材採用において採用計画を年単位でスケジュール設定することがあります。そして1日の中で面接や研修などを細かく設定する場合があるため、スケジュール管理能力が必要です。採用活動で忙しい時期はマルチタスクになることも多く、決められた時間どおりに仕事を処理する能力も求められます。
労務管理においては法律の知識が欠かせません。労務における手続きや社内のトラブル対応などは法律に沿って処理する必要があります。日常的に法律に触れる機会が多いため、最低限の労働関係や社会保障関連の法令の知識は押さえておくとよいでしょう。
人事は求人数が少ないうえに人気の職種であるため、転職を成功させるのは簡単ではありません。それに「第二新卒は転職で不利なのでは」と思う方もいるでしょう。しかし、第二新卒には大きな強みが2つあります。第二新卒の強みを十分に活かして転職活動を有利に進めましょう。
一般的に第二新卒は新卒入社した会社を3年以内で退職した人を指します。4年制の大学を卒業した人であっても年齢は26歳前後で、若さや柔軟性をアピールできます。また前職に長く勤めていたわけではないため、企業の色に染まっていない点も強みです。
第二新卒は新卒と違って社会人経験がある点も強みです。正社員になると、新入社員研修や仕事を通じてビジネスマナーを身につけられます。第二新卒を採用すればビジネスマナーの研修をする必要がないため、企業側としては教育コストを抑えられる点がメリットです。
転職活動を経験していない第二新卒は、どのような点に注意して転職活動を進めたらよいのでしょうか。第二新卒の転職活動は、就職活動と同じように考えないことが大切です。ここでは、人事への転職を成功させるポイントを3つ紹介します。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、求人内容は隅々まで確認しましょう。ひとくちに「人事」といっても、「労務管理」「人材教育」など担当が分かれているケースがあります。自分が志望している業務と募集している業務に相違がないか確認することが大切です。
第二新卒の採用において、企業側は「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念を抱きやすい傾向があります。転職理由がネガティブな内容だとマイナス評価につながるため、ポジティブな理由に変換して伝えるようにしましょう。
「仕事内容に不満があった」という転職理由であれば「人事の仕事に興味があった」というように置き換えてみてください。ポジティブな理由であれば、意欲や積極性を評価してくれるでしょう。
就職活動と転職活動は違う点に注意しましょう。中途の採用面接では「前職をなぜ辞めたのか」「前職で得たスキルは何か」といった質問をされることがあります。志望動機の作成や採用面接など、時間をかけて対策しましょう。また第二新卒はビジネスマナーも注意深く見られるため、挨拶や入退室のマナーにも気をつけてみてください。
転職活動はひとりで進めることも可能です。しかし「効率よく転職活動を進めたい」「失敗したくない」「自分に合った職場が分からない」といった方には、転職エージェントの利用がおすすめです。
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第二新卒・未経験でも人事への転職は可能です。ただし、人事は求人数が少なく倍率が高いため、転職を成功させるのは簡単ではありません。選考対策は入念に行い、第二新卒特有の強みをアピールしましょう。
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