更新日:2022/04/15
この記事のまとめ
履歴書は手書きでもパソコンでも作成できるため、どちらで作成するべきか迷うという方もいるでしょう。基本的に企業からの指定がない限りは、手書きでもパソコンでの作成でも構いません。しかし、応募する業界や企業によっては、好ましい作成方法が存在するのも実情です。
そこでこの記事では、履歴書の作成に迷った際に、手書きとパソコンのどちらがよいのかを解説します。それぞれのメリットと注意点についても見ていきましょう。
目次
履歴書を手書きで作成するか、パソコンで作成するかによって、採用結果が変わることは基本的にないとされています。しかし、企業や採用担当者によっては、手書き、またはパソコンいずれかによる作成が好印象となるケースもあるでしょう。まずは、いくつかのケースを見ていきます。
「手書きの履歴書を郵送」や「パソコンで作成した履歴書と職務経歴書を送信」など、企業側が手書きかパソコンかを指定している場合があります。このようなときは、企業の指示に従った方法で履歴書を作成しましょう。また、「パソコン作成を推奨」などと書かれている場合も同様で、よほどの理由がない限りは推奨される作成方法を選択します。
特に応募者が多い企業の場合、採用担当者は数多くの履歴書をチェックする必要があるため、読みやすさが求められます。そのため、文字の大きさなどが均一になる、パソコンで作成された履歴書のほうが好ましいと感じる採用担当者がいるでしょう。
応募先の企業によっては、パソコンで履歴書を作成するのが主流となっているケースもあります。IT系企業や外資系企業において、手書きでの履歴書作成は非効率と捉えられがちです。建設業界や自動車業界、アパレル業界などでも同様に、パソコンでの作成を主流としている傾向が見られます。
企業側はパソコン作成の履歴書を指定することで、パソコンを利用して問題なく入力・編集作業ができるのかを見極めていることもあるでしょう。業界によって主流の作成方法は異なるので、応募先企業の傾向を押さえておくことも大切です。
<パソコンで作成するメリット>
パソコンで履歴書を作成するメリットは、調整することでほかの企業にも転用できるため、手書きの履歴書に比べて作成時間が少なくて済むことです。また、文字が読みやすく、美しく整った履歴書を提出することで、パソコンスキルの証明もできます。
<パソコンで作成するデメリット>
手書きをよしとする企業では、評価が低くなることがあります。簡単にミスを修正できて、手書きのように最初から書き直す必要がないという便利な点が裏目に出てしまい、ミスの修正を忘れたまま提出してしまう恐れもあるでしょう。ほかの企業へ向けて作成した内容を、応募先の企業へ提出してしまうリスクにも注意しなければなりません。
<手書きで作成するメリット>
手書きの履歴書のメリットは、美しい文字を書ける方であれば、アピールポイントとなります。転職への熱意が伝わりやすく、整った文字から「人柄がよい」と判断してもらえる点もメリットです。読みやすい文字で丁寧に書かれた文章は、採用担当者によい印象を与えます。
<手書きで作成するデメリット>
字が下手だと文章が読みにくい場合があることと、書き損じたらまた最初から書き直さなくてはならず、作成に時間がかかることがデメリットです。また、パソコンスキルを重視する企業などでは、評価が低くなる場合もあります。
それでは、パソコンで履歴書を作成する際のポイントを5つご紹介します。
パソコンでの履歴書作成は、時間が短縮できるのが大きなメリットですが、自分でフォーマットを作っていたのではかえって時間がかかってしまいます。
履歴書のフォーマットはインターネット上でダウンロードが可能です。Excel形式やWord形式など、さまざまな種類がありますので、内容に合わせて書きやすい形式を選んできれいに仕上げましょう。なお、企業によって指定がある場合は、指定の形式を選びます。
パソコンでも手書きでも、履歴書は読みやすさを重視してください。パソコンで作成する場合は、文字間隔や行間隔に注意して、読みやすいレイアウトを心掛けましょう。一文が長くなりすぎないように気をつけたり、適宜箇条書きなどを使ったりする工夫も効果的です。
履歴書を作り終えたら、一度プリントアウトして、印刷した後のレイアウトに問題がないかどうかも確認しておくことをおすすめします。
原則として、フォントは「明朝体」、サイズは「10.5pt~11pt」で記入します。なお、明朝体の中にも複数の種類がありますが、1枚の履歴書の中で使うフォントは基本的に1種類に統一しましょう。複数のフォントが混在していると、雑多な印象になってしまい、見にくいためです。
また、フォントのサイズも基本的に統一します。「自己PRが入らないからそこだけ文字を小さくする」ということは避けてください。ただし、これは志望動機や自己PRなど、本文のフォントサイズです。氏名などについては、もう少し大きい13pt~15ptを選択しましょう。
英数字を書く場合も、基本的には、本文と同じ明朝体を選択します。英数字は半角で記載しますが、「1位」など、1文字のみの場合は全角を使用しても構いません。
例)
2020年度には、チーム成績1位を獲得することができました。
上記の例では、「2020」は半角、「1」は全角を使用しています。
これは、手書きにもいえることですが、年号は西暦か和暦か、どちらかに統一しましょう。「昭和」を「S」と略したり、「1995年4月11日」を「1995/4/11」と略したりするのは避けてください。
パソコンで作成した履歴書を送る際は、ビジネスマナーを意識することが大切です。続いては、履歴書を送付する際の注意点をご紹介します。
印刷をするときは、普通紙ではなく、上質紙か履歴書印刷専用紙を選びます。普通紙を使用するよりも、上質な雰囲気を出せるからです。なお、履歴書の写真は別途用意して、印刷した履歴書に貼付しましょう。
企業から履歴書データを直接送るよう指示があった場合は、作成したデータに写真画像を挿入して、メールで送ります。このときには、下記のような点に注意しましょう。
・ファイル形式
特に指定がないのであれば、WordやExcelで作成した履歴書をPDFに変換してから送信します。PDFで送れば、採用担当者がレイアウトの崩れなく印刷することが可能です。
・ファイル名
ファイル名は分かりやすさを重視し、「履歴書」「氏名」「日付」の3点をつなげる形で設定します。
たとえば、2020年9月14日に山田太郎さんが履歴書を送る場合は「履歴書_山田太郎_20200914.pdf」などがおすすめです。
採用担当者は、毎日多くのファイルを受け取ることになるため、タイトルだけで内容がわかるように配慮しましょう。
履歴書には、A4サイズとB5サイズがあります。そのため、履歴書を作成しはじめる際に、どの大きさの用紙を使えばよいのか迷う方も多いでしょう。
用紙サイズは基本的には自由とされていますが、サイズを意識して作成したほうがよいケースもあり、違いを押さえておくことも大切です。ここからは、どのようなときにA4サイズとB5サイズを利用するのかについて見ていきましょう。
履歴書を作成するにあたって、基本的にはA4とB5のどちらのサイズを使用しても問題はありません。どちらも一般的なサイズとして普及しているため、サイズの違いが選考に影響を与える可能性は低いといえます。
ただし、応募先の企業から履歴書のサイズを指定されている場合には、指示に従いましょう。企業の指定と異なるサイズで提出すると、選考対象から外されてしまうかもしれません。
履歴書のサイズが小さいほど、記入できるスペースも少なくなります。B5サイズとA4サイズの履歴書の大きさを比較すると、B5サイズはA4サイズよりも一回り小さいのが特徴です。
そのため、学歴や職歴が少ない方や、志望動機やアピールポイントを簡潔にまとめたい場合にはB5サイズがおすすめです。一方で、学歴や職歴が多いケースや、志望動機を長文で記入したい方はA4サイズを用いるとよいでしょう。
履歴書のサイズに迷った際は、履歴書以外の書類(職務経歴書など)とサイズを合わせるのもひとつの方法です。提出書類のサイズを統一すると、採用企業側の書類管理が楽になるでしょう。
職務経歴書にもA4サイズとB5サイズがありますが、企業からの指定がない場合には、A4サイズを用いるのが一般的です。その場合、送付状や添え状もA4サイズを使用します。こうした点を考慮すると、A4サイズの履歴書のほうが利用しやすいかもしれません。
履歴書や職務経歴書は、応募先の企業へ自身をアピールするために必要な書類です。履歴書が選考通過を左右するケースもありますから、作成に不安がある方は転職エージェントの利用をおすすめします。マイナビエージェントでは、キャリアアドバイザーによる応募書類の添削が可能です。
各業界に精通した転職のプロが、応募先企業のニーズに合わせて、採用担当者の心に響く書類へとブラッシュアップ。書類添削に回数制限はなく、何度でもサポートを受けられます。面接対策やアフターフォローなど、転職に関するそのほかの支援も可能ですので、スムーズに転職を進めたい方はぜひマイナビエージェントをご活用ください。
履歴書を作成する際、基本的にはパソコンでも手書きでも問題はありません。企業側から指定がない限りは、業界で主流となっている方法や、読みやすさを重視した作成方法を選択しましょう。
パソコンで作成した履歴書は仕上がりがきれい、手書きの履歴書は気持ちを伝えやすいなど、それぞれのメリットがあります。応募する業界や企業に応じて、よい印象を与えやすい方法を選択することが重要です。一方で、どちらも注意点が存在するため、履歴書を作成する前に確認しておく必要があります。
履歴書や職務経歴書の作成方法に迷った場合には、ぜひマイナビエージェントをご活用ください。マイナビエージェントのキャリアアドバイザーが、一人ひとりの書類作成をしっかりとサポートいたします。
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