更新日:2024/10/11
この記事のまとめ
サービス業といえば、接客業をイメージされる方が多いかもしれません。しかし、実際は調理師やキャビンアテンダント、弁護士など、とても多くの職種がサービス業に分類されます。
そこで今回は代表的なサービス業を一覧化し、まとめました。また、サービス業のやりがいや向いている人までご紹介します。サービス業に興味をお持ちの方はぜひご参考ください。
目次
サービス業とは、どのような仕事を指すのでしょうか。実際、どの仕事とどの仕事がサービス業に該当するという、明確な定義はありません。
大まかな定義として、次の2点の条件を満たす仕事は、サービス業に該当すると考えていいでしょう。
たとえば、ハウスメーカーは家という形のある物を造ったり売ったりする仕事ですから、サービス業には該当しません。
一方、飲食店は、料理という形のある物を提供します。それでは飲食店はサービス業に該当しないのかというと、そうではなく、飲食店はサービス業です。
飲食店では料理だけでなく、ホールスタッフによる接客など、形のないサービスを提供しています。業務内容に、接客がメインで含まれる業種の多くは、サービス業であると捉えていいでしょう。
その意味では、接客自体に対し料金が発生しない業務は、サービス業ではない場合が多いです。
たとえば、同じく形のないものを扱う仕事でも、研究者はサービス業とはいえません。
研究者は社内等で研究を行うのが仕事ですが、その後、研究を基に商品開発が行われて、初めて売上に結び付きます。
接客サービスを提供し、対価を受け取っているわけではありませんから、サービス業にはあてはまらないのです。
サービス業に含まれる職種は数多くあります。代表的な職種をリストアップしました。
列挙した職種を見ると、上述のとおりサービス業に該当する職種では、接客自体が業務のメインであることがわかるでしょう。
販売員は、来店者と会話し、似合う服をコーディネートしたり、百貨店スタッフはお客様に商品の詳しい説明や提案を行ったりします。いずれも、商品そのものを単純に売っているのではなく、顧客へのアドバイスという接客サービスを提供しているのです。
また、ほとんどの仕事では、サービスを提供し、その場で対価を受け取ります。ただし、ベビーシッターや介護職員など、一部、月ごとの利用料をまとめて受け取る仕事もあるようです。
士業と情報サービス業は、「形のないサービスを提供する」「サービスの対価をその場で受け取る」という2つの観点から、サービス業と定義できる職種です。
士業と情報サービス業が、どのような職業であるのかご説明します。
弁護士や税理士などの士業は、専門性が非常に高いことから、専門サービス業と呼ばれることもあります。
弁護士や税理士が提供するのは、専門知識を活かしたアドバイスや行政手続きを行う、形のないサービスです。また、サービスに対する対価は、サービス提供時に支払われます。
サービス業は一般的に未経験、無資格でもチャレンジできる業務が多いですが、士業については資格が必須条件となる場合がほとんどです。
情報サービス業の中で、市場調査や世論調査によるデータを提供する職種はサービス業に分類されます。同じく、情報サービス業には、ゲームソフトウエアやパッケージソフトウエアを提供する職種がありますが、こちらはソフトウエア業に分類され、サービス業とはいいません。
サービス業には様々な職種があり、それぞれ特徴も異なります。しかし、共通するやりがいがあることは確かです。
多くのサービス業で感じられるやりがいを、3つピックアップして紹介します。
サービス業では顧客から感謝してもらえるときに、大きなやりがいを感じられるでしょう。
最終的な顧客の反応がわかりにくい仕事と異なり、直接顧客と関わるため、顧客の反応を身近に感じられます。
お客様の笑顔や、お客様から頂く感謝の言葉は、仕事のやりがいにつながるはずです。
自分のスキルを存分に発揮することが、そのまま顧客からの評価や成績に直結する点は、サービス業の大きなやりがいです。
自社製品の販売などを行う仕事の場合、顧客からの評価は、どうしても製品そのものの評価に左右されることになります。
一方、サービス業は、形ある物品を販売するだけでなく、自分自身が顧客に提供するサービスに対して対価を受け取る仕組みです。そのため、会社の姿勢や経営方針、取扱商材などに左右されることが少なく、主に自分自身のスキルによって顧客の評価が決まります。
接客の腕を上げることで、自分ならびに企業の評価が上がることも、やりがいを感じられるポイントといえるでしょう。
特に接客業では日々異なる顧客と接し、異なる反応を得られる点にも働きがいを感じられるでしょう。
毎日ルーティンで行う仕事は、だんだんと飽きがきてしまうことがあります。しかし、サービス業の多くは毎回顧客が変わるため、ルーティンになることがありません。
日々、新鮮な気持ちで仕事に取り組めることは、特に接客業におけるメリットです。
サービス業に活かせるスキルは、具体的な職種によって異なります。ここでは、多くのサービス業で共通して求められる5つのスキルを紹介します。
サービス業において、温和な人柄は重宝されるでしょう。
反対に、カッとなりやすいタイプの方は歓迎されません。どのような顧客に対しても、穏やかに、落ち着いて対処できる温和さが役立ちます。
サービス業では業務を円滑に進めるため、柔軟性も必要になります。
サービス業は、自分一人でする仕事ではなく、顧客を相手に行う仕事です。そのため、顧客の要望に応じた柔軟な対応が求められます。
思い込みが激しく臨機応変な対応ができない方や、自分の思いどおりに仕事をしたい方は、サービス業にはあまり向かないといえるでしょう。
サービス業にもいろいろな種類がありますが、顧客とやりとりをする場合は、最低限のマナーが必須です。
とはいえ、業界によって求められるマナーの度合いは異なります。それぞれの業種や客層にマッチした丁寧な対応を心掛けましょう。
サービス業において、体力は業務を続けるために重要となる場合が多いです。
書類仕事をメインに行うデスクワークとは違い、サービス業には、体を動かす仕事が含まれることも多くあります。
どれだけの体力が必要とされるのかは職種によっても異なりますが、体力にまったく自信がないという方は、サービス業の中でもかなり職種を絞って仕事を探す必要があるでしょう。
相手の気持ちに寄り添い、満足するサービスが何であるのかを常に考えられる力も大切です。
サービス業は、ある決まった物品を提供する仕事ではありません。
顧客のことを第一に考え、抱えている悩みや問題を把握し、迅速に対応する必要があります。
サービス業には様々な種類があります。希望どおりの仕事に就くためには、それぞれの仕事内容を十分理解する必要があるでしょう。
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