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キャリア生相談 密着ロケ編
キャリア生相談 密着ロケ編

“情報屋”のプロでありたい。キャリアアドバイザーの流儀

ここまで3人の相談者を迎えて実施した「おもいっきりキャリア生相談」。そのすべてに立ち会ったPIVOT MCの国山ハセンが注目したのが、相談者にとことん寄り添うマイナビエージェント・キャリアアドバイザーの仕事術。普段どんな情報収集をして、どんな強みを磨いているのか、オフィスに突撃取材しました。

この人の仕事に密着!
千本佳奈子
マイナビエージェント キャリアアドバイザー
千本佳奈子

大学を卒業後、新卒で人材ベンチャー企業へ入社し、2015年にマイナビ入社。マスコミ・メディア・コンサルティング・インターネット・小売り・メーカーを中心に多種多様な企業・求職者の方向けの採用支援・転職支援を行う。現在はメーカー領域のマネジャーとして「質の高い転職支援サービス」を多くの方に提供するミッションを実行。キャリアコンサルタント国家資格保有。人材業界歴16年目。

専門誌・新聞・SNSで、毎日欠かさない情報収集

ハセン

今日はマイナビエージェントでキャリアアドバイザーとして活躍する千本さんの1日に密着し、日ごろの転職支援に活かす仕事術をじっくり観察します。

千本

オフィスまでお越しいただき、ありがとうございます。

ハセン

まず見せていただきたいのが、千本さんの「情報収集術」です。先日、スタジオで収録した「おもいっきりキャリア生相談」で印象的だったのが、相談者にとことん寄り添う姿勢。そして、じっくり話を聞いた上で、繰り出されるアドバイスの的確さ。非常に豊富な情報を提供していましたよね。それらの情報をどうやって集めているのか、ぜひ知りたいです。

千本

ありがとうございます。たしかに、正確な情報収集は大事にしています。

ハセン

やはりそうですか。どうやって情報をインプットしているのでしょうか?

千本

SNSをチェックするほか、全業界の最新状況を比較できる資料を読み込んでいます。愛読書は『会社四季報 業界地図』(東洋経済新報社)です。

ハセン

『業界地図』!これは私物ですね。なるほど、めくってみると、いろんな業界の市場規模や代表的企業の各社の情報も網羅されていますね。どの業界に勢いがあるのか、分かりやすいです。

千本

そうなんです。異業種への転職を希望する方に対して、「現職の業界と比較して、転職希望の業界の市場規模はより大きくなるのか小さくなるのか」といった情報をお伝えする上でも役立っています。

ハセン

おや、ページの角を折って目印にしている箇所がいくつかありますね。「リスキリング」と「クラウド」ですか。

千本

トレンドのキーワードなのでチェックしました。「47都道府県別の売り上げトップ企業」のリストは、地方在住のご相談者や地方への転職を希望される方をご支援する上で参考になっています。ところ変われば、キャリアの選択肢も変わりますので。

ハセン

たしかに、「おもいっきりキャリア生相談」にいらっしゃったAさんも滋賀県内での転職を希望していましたよね。ほかにはどんな情報源を活用していますか?

千本

アナログですが、紙の新聞もよく見ています。紙面全体を俯瞰して、「人材」系や担当している業界に関連した見出しがあれば必ず読みます。記事のほか、求人やイベントの広告欄も、マーケットを知る上で有益です。

ハセン

SNSもチェックするということでしたが、何を見ていますか?

千本

X(旧Twitter)が多いですね。特定の業種や職種に関連するキーワードで検索して、世の中の人々がどんな捉え方をしているのかを調べることが多いですね。

正確な情報提供が、転職支援の質を決める

ハセン

世間の感覚を知るって大事ですよね。私もアナウンサー時代からよくやっていました。

千本

相談者とお会いする前から、いただいた情報を元に現職のお仕事内容などをリサーチすることもあります。実は、ハセンさんとお会いする前にもSNSを拝見していました(笑)。

ハセン

会って2回目で言われると、ちょっと恥ずかしいじゃないですか(笑)。でも、それだけ面談前の情報収集にこだわっていらっしゃるということですね。なぜこだわるのでしょうか?

千本

初回の面談の質を高めたいからです。ご相談者にとっては、転職は一生を左右するかもしれない一大事です。「初めての転職」の場合はなおさらですよね。初回の面談で、正確な情報をお渡しできることが信頼と安心につながるはずだと考えているのです。

ハセン

たしかに、初回の印象次第で「この人にもっと相談してみようかな」という気持ちになれるかどうかが決まりそうですよね。

千本

初回の面談だけでなく、その後のフォローアップも大事にしています。選考が進んだ後も、当社のアドバイザーがチーム体制を組んで対策支援をいたします。

ハセン

それは心強いですね。一時的なアドバイスだけではなく、選考突破のための支援までしてもらえる。その一連のサポートの質を高める上で欠かせないのが「事前の情報収集」ということですね。

千本

そうです。面談で伺う質問内容もより具体的になりますし、結果として、ご提示できる選択肢も広がると思います。こうした情報収集に加えて、企業の採用担当者を支援するリクルーティングアドバイザーから最新の募集状況をインプットする「プレゼン会」も週に1〜2回行っています。よかったら、これから見学しませんか?

ハセン

ぜひお願いします!

社内情報共有のための「プレゼン会」の後、特別に許可を得て、千本さんの個別面談の様子も別室から見学したハセン。面談のために来訪した相談者は、「おもいっきりキャリア生相談」に参加したことがきっかけで転職意欲が高まった相談者Aさんでした。(※相談者ご本人の許可を得て取材をしています。)

ハセン

Aさん、こんにちは!2回目の面談を別室から見学させていただきましたが、具体的な企業名のご提案も出てきましたね。率直な感想として、いかがでしたか?

相談者A

期待以上によかったです。新たな発見がいくつもありました。

ハセン

表情も明るいですね。どんな点がよかったのですか?

相談者A

具体的に踏み込んだ転職相談ができたことですね。実際に求人票を見せていただきながら、職務経歴書の書き方もアドバイスをもらえたので、転職活動のイメージがかなりクリアになりました。

千本

そうおっしゃっていただけてホッとしました。

ハセン

これからさらに面談を続けていくということですね。頑張ってください!

相談者A

ありがとうございます!

まずは情報屋であること。そして本気で寄り添う

ハセン

では、ここからあらためて、千本さんに「キャリアアドバイザーの流儀」についてじっくり聞きましょう。ズバリ、ご自身の役割をどうとらえていますか?

千本

一番大きいのは「情報屋」の役割だと思っています。私たちが提供できる情報によって、ご相談者の方のキャリアの選択肢は大きく変わる可能性があります。難しさや責任を感じると同時に、とてもやりがいを感じています。

ハセン

事前に収集する情報、インプットの量の多さを今日の取材で知ることができましたが、相談者に提供するアウトプットの情報量も多いですよね。

千本

そうですか。うれしいです。量にもこだわりますが、やはり質も大事だと考えています。プロとして正確な情報を厳選して提供することが、ご相談者のキャリア選択の満足度にも深く関わると思うからです。

ハセン

情報の量と質を磨いたうえで、さらに心がけていることはありますか?

千本

まずは「共感」を意識しています。それから、自分の価値観を押し付けないことも。あとは、毎回、真剣に緊張感をもって臨むこと。どんな仕事も経験を積むと「慣れ」が出てきてしまいますが、ご相談者にとっては人生をかけた一大事ですので、真摯に向き合う気持ちを忘れずにいたいと思っています。「自分の家族が転職するとしたら、どうアドバイスするだろう?」と自分自身に問いながら、相談を進めています。

ハセン

本気で寄り添って一緒に考えているのですね。たしかに、私も驚きました。転職エージェントの方は転職を積極的に勧めるものだと思い込んでいたのですが、むしろ転職以外の選択肢も含めて一緒に考えていくスタイルですよね。

千本

そうですね。やはりご本人が本気で向き合っていただかなければ転職は成功しないと思いますので、意思確認は丁寧に重ねていきたいと思っています。

キャリアに悩んだら、「書き出すこと」がおすすめ

ハセン

逆に、キャリア相談をする際に、相談者側が意識するといい点はありますか?

千本

自分の気持ちに正直に向き合って考えをまとめている方は、相談がスムーズに展開しやすいという印象はありますね。「なりたい姿」のイメージや、次の転職先でかなえたい目標、転職を決断できる決め手は何かなど、ある程度ご自身で考えたうえで面談に来ていただけると、私たちも適切な情報を選んで提供しやすくなります。

ハセン

千本さんはなぜキャリアアドバイザーになろうと思ったのですか?

千本

私も実は転職を経て、今の仕事を始めたんです。前職では人材派遣業でコーディネーターの役割を担っていたのですが、どうしても短期の業務の紹介に限られていました。より中長期でのキャリアアップに貢献したいという思いが強くなり、現職へとステップを踏みました。

ハセン

やりがいは感じていますか?

千本

とても感じています。

ハセン

現在はメーカー領域を専門としているそうですが、今後さらに領域を広げるとしたら、どんな人のキャリアのサポートをしていきたいですか?

千本

例えば、出産でキャリアを中断した女性やシニア層の方々のサポートもしていきたいですね。また、これから国内で増えると予想されている外国籍の方々のサポートも社会に求められるはずですので、対応できる力を磨いていきたいです。

ハセン

人材の流動化が進むと、キャリアアドバイザーというプロが求められる場面も増えていきそうですね。ちなみに千本さんご自身がキャリアに悩んだたら、まずどんな行動を起こしますか?

千本

そうですね。私が悩んだとしたら、まずは考えを紙に書き出すと思います。

ハセン

書き出すといいんですか?

千本

はい。書き出して可視化することで客観的に整理しやすくなるんです。それを元にして、転職エージェントに登録をして何人かのアドバイザーとお話をしたうえで、自分に合った情報をくれそうな方と相談を進めていくと思います。

どんなときも一緒に考え、伴走できるプロでありたい

ハセン

なるほど。キャリアは最終的には自分で決めることなので、納得感をもってアドバイザーの方を選ぶことも大切になりそうですね。

千本

はい。どんなときにも一緒に考え、一緒に動いてくれるアドバイザーは、やはり頼りになると思いますし、私もそうありたいと思っています。例えば、選考の最終段階で企業側から前向きな結果をいただけて「いざ決断」というとき、なんとなく流れに押されて自分の意思ではなくなってしまう場合もあると思うんです。そんなときにこそ、決断に必要な客観的な情報を提供しながら伴走できるプロでありたいですね。

ハセン

プロに相談することの重要性をあらためて理解できました。私も1年前にTBSからPIVOTに転職しまして。その決断にはまったく後悔はしていないのですが、せっかくの「初めての転職」だったので一度はプロに相談してみてもよかったかもしれないなと思っちゃいました。おそらく、同僚や家族に相談するだけでは得られない、プロならではの俯瞰したアドバイスをもらえるのは魅力ですよね。

千本

せっかくご相談に来ていただけるのでしたら、“お土産”はお渡ししたいなという気持ちで、日々情報収集に励んでいます。

ハセン

最後の質問です。千本さんにとって「マイナビエージェント」とは?

千本

私にとってはやはり「情報屋」の役割を担う場所です。正確な情報にこだわって、求職者の方に寄り添って伴走する。そんなプロ集団でありたいです。

ハセン

納得です。これからもたくさんの方々の背中を押すサポート、がんばってください。

マイナビAGENT×PIVOT「おもいっきりキャリア生相談」全5回シリーズをお読みいただき、ありがとうございました。「転職やキャリアについてプロに相談してみたい」と思った方は、いつでもマイナビエージェントにお問い合わせください。お待ちしております。