更新日:2024/06/21
女性にとって20代は、これからの人生を大きく変える岐路に立たされる時期です。
「今の仕事だと結婚や出産・育児との両立ができない」「プライベートも充実させる働き方に変えたい」「30代にやりたい仕事にチャレンジできるように土台を作りたい」「20代のうちに新しい職種の経験を積みたい」といった様々な理由から、転職を考える方も多いです。
しかし、女性の転職ならではの注意点があり、これを知っているのと知らないのとでは大きな差が生まれます。
ここでは、20代女性におすすめの転職先や、失敗しないためにおさえておくべきポイントなどをご紹介します。
目次
20代女性が転職するのは簡単なのでしょうか、それとも難しいのでしょうか。20代の「有効求人倍率」を見ると、転職しやすい売り手市場だということがわかります。
「有効求人倍率」とは、求職者1人あたりに何件の求人があるのかを示す指標で、2009年以降、右肩上がりに伸び続けています。2015年には20代の有効求人倍率は1.2以上になっており、1人あたり1.2件以上の求人がある状態です。
つまり、20代のうちは転職がしやすいといえます。統計の対象がハローワークを通じた求職・求人に限られていますが、転職市場全体においてこうした傾向が出ていると推測できるでしょう。(関連:20代の転職成功 全方位ガイド)
その一方で、女性は結婚や妊娠・出産などでライフスタイルが変わる可能性があり、未婚女性のほうが既婚女性よりも選べる仕事の幅は広くなります。これから結婚する予定があるなら、早めに転職活動をするのがおすすめです。
20代女性の代表的な転職理由を5つご紹介します。
結婚により居住地やライフスタイルが変わるため、新しい生活に合わせて転職する女性は少なくありません。
結婚前に適したライフスタイルを送れる仕事に転職しておけば、結婚後の大きな変化にも対応しやすくなります。
妊娠・出産に際して「今の仕事と子育てを両立できるだろうか」という懸念を抱き、家庭と両立しやすい仕事への転職を考える方も多いようです。
育児と両立しやすい時短勤務可能な会社に転職したり、正規雇用から非正規雇用に変えて転職したりと様々な方法があります。
給与アップを目指して転職する方も多く、現在の仕事で培ったスキルを活かしてキャリアアップしたり、20代のうちに給与が高い職種に未経験からチャレンジしたりするケースがあります。
労働時間や勤務地などの関係でワークライフバランスを保てず、心身の調子を崩してしまって転職を考える方もいます。
多くの場合、仕事は30代以降も続けるものですから、継続しやすい労働環境を選ぶことも大切です。
仕事内容が予想とは違った場合、理想の仕事につくために転職が必要になるケースもあります。
年功序列の制度があり到底思うような仕事ができない会社に入ってしまい、実力・成果主義の会社に転職する方もいます。
これから転職する女性に向けて、女性の雇用者が多いおすすめの業界を4つご紹介します。
(参考:厚生労働省 男女労働者それぞれの職業生活の動向)
医療、福祉の女性雇用者数は増加しており、女性が多く求められている業界です。高齢化に伴ってニーズも増すため今後も転職しやすく、未来のスキルも身につく手堅い転職先だといえます。
小売業もいわゆる販売職中心に多くの女性が求められており、たくさんの女性が活躍している業界です。女性らしい気遣いや笑顔が生きる現場なので、主体的に活躍したい方にもおすすめです。
ホテルや飲食店などのサービス業でも、女性スタッフが活躍しています。
小売業同様に女性らしいホスピタリティが求められ、マネージャーなど管理職としてキャリアアップできる可能性も高いです。
塾や学校などの教育・学習支援業も女性雇用数が多く、女性の面倒見の良さが仕事で重宝されるなど適性が高い業界だといえます。最近はインターネットでの教育事業も増えており、今後の伸びしろがある業界とも言えるでしょう。
転職活動を始める前に、20代女性が転職で成功するためにおさえておきたい5つのポイントを知っておきましょう。
結婚・妊娠・出産で男性よりもライフスタイルが変わりやすい女性は、転職前に自分の理想とするライフプランを具体的にイメージすることが大切です。
ライフプランを決めないまま転職すると、結局生活の変化に対応できずに転職を繰り返すことになり、以前よりも条件が悪い仕事しか選べなくなるリスクがあります。
やりたい仕事を追い求めて職種だけにとらわれた転職をすると、労働環境面がマッチせず、ライフワークバランスが崩れてしまう可能性もあります。
理想の職種を探すことも大切ですが、待遇や労働環境などを考慮して総合的に判断しましょう。
自身を過大評価して楽観的に転職すると、転職先でミスマッチが起きて仕事がうまくいかず、すぐに退職してしまう方もいます。
自分にとっても企業にとってもデメリットにしかならないため、自分の長所と短所を客観視して把握し、自分に合った仕事先に転職しましょう。
売り手市場で求人はたくさんあるので、転職ではできるだけ絞って考えるのがポイント。自分が「やりたいこと」を軸にしつつ、「譲れない条件」を決めて消去法で転職先を選びましょう。
あれもやりたい、これもやりたいと足し算で考えていると軸がぶれてしまい、目先の条件だけで転職先を決めて失敗してしまうリスクがあります。
転職活動には労力がかかるため、急いで決断してしまいがち。
しかし転職は今後の人生を左右しかねない重要な決断なので、事前に企業の口コミや現場の声、雰囲気や今後のキャリアステップなどをしっかり調べ、不明点は採用担当者に質問してクリアにしてから入社を決めましょう。
20代女性の転職を成功させるには、こうした転職ポイントをおさえて行動するべきです。
とはいえ、現職で働きながらの転職活動だと時間が足りない方もいるでしょう。その場合は転職エージェントのサービスを利用するとミスマッチが減るほか、面接対策などの手厚いサポートにより効率的に転職活動を進められます。
こうしたサービスを活用しながら、未経験職種にもチャレンジしやすい20代のうちに理想の仕事を見つけましょう。
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