更新日:2022/09/30
この記事のまとめ
営業としてIT業界で活躍したいと考えている方の中には、業界の将来性や具体的なキャリアパスが気になる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、IT営業の将来性やキャリアアップするために習得したいスキルを紹介します。IT営業の先に開かれているキャリアパスについても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。事前に詳しい情報を学ぶことで、IT営業が自分にマッチした職か判断できるでしょう。
目次
IT業界は継続的に発展しており、将来有望な業界と考えられています。ここでは、IT業界が将来有望であるといえる理由を2つ見ていきましょう。IT業界で長期間活躍したいと考えている方にとって見逃せないポイントです。IT業界を選んで後悔しないか心配な方は、事前に確認しましょう。
現代において、さまざまなIT技術は社会を維持するのに欠かせません。ITの力によって、IoTや自動運転のような以前は考えられなかった技術が生み出されました。
今後も、IT技術は社会インフラに不可欠なものとして発展していくと考えられています。ビジネスの分野では多くの企業がDXを推進しており、業務のシステム化がますます進むでしょう。将来的な発展に対応するためにも、さまざまな分野でスキルを有する人材が必要とされています。
IT業界は発展途上の業界で、新しい技術が次々に開発されているのが特徴です。開発が進んでいる分野の例には以下のようなものがあります。
AIを活用したマーケティングやIoTを活用したスマートファクトリーの実現など、新技術によって可能になったものは多種多様です。
世界的にIT・ICT技術の需要が拡大しており、人材不足が慢性化しています。スキルを有する人材の需要が非常に高いため、年収アップを目的とした転職を実現しやすいでしょう。将来的なキャリアアップを見据えている方にとっても、IT業界はおすすめの転職先です。
IT営業が取り扱う商材は転職先の企業によってさまざまです。ここでは、将来性が高い商材を取り扱う4つの職種を紹介します。それぞれの仕事内容と併せて、なぜ将来有望なのか確認しましょう。将来性が期待できる商材は多く存在するため、自分が興味・関心を持てそうな分野やこれまでの営業経験を活かせる分野を選ぶのがおすすめです。
SESは、企業のニーズにマッチしたエンジニアを派遣するサービスです。一般的なシステム開発とは異なり、目に見える成果物ではなく、準委任契約に基づいてエンジニアの労働力を提供します。
SES企業のIT営業は、エンジニアが必要な企業を探して契約を締結し、プロジェクトに合ったエンジニアを派遣するのが仕事です。人材不足で悩んでいる企業が多いため、SESは今後も需要が高いといえるでしょう。
他社から委託を受けてシステムを開発する企業をSIer(System Integrator)と呼びます。ERPや在庫管理システムなど、企業がビジネスで使用するICTシステムを開発して納品することで利益を上げる企業です。
SIer企業で営業として働く場合、顧客を探して契約を獲得することに加えて、プランニングや開発チームとの調整、技術面の提案といったさまざまな業務に携わります。新たにビジネス向けのツールを導入したり既存のシステムを置き換えたりする企業が多く存在するため、この分野も将来性が高いといえるでしょう。
WebサイトやWebアプリなど、さまざまなWebサービスを開発する企業も存在します。この分野で活躍するIT営業は、新たにWebサービスを開発したい企業を探して契約を締結したり、既存のWebサービスに問題を抱えている企業に対して解決策を提案したりするのが主な業務です。Webサイトを活用した集客に取り組んでいる企業は多いため、需要が高く将来性に期待できる分野といえます。
自社で提供しているパッケージソフトウェアやサブスクリプションサービスなど、既存のITサービスの販売に携わるのもIT営業の一分野です。ユーザーに向けてさまざまなサービスを提供する企業は多く、中にはAIのような最新技術を採用したサービスも存在します。
自社でシステムを開発するのではなく、既存システムを導入することでビジネス上の課題を解決しようと考えている企業も多いため、将来性にも期待できるでしょう。この分野で働くIT営業は、自社製品の強みや特徴を正しく理解したうえで、顧客にアピールして導入につなげるのが主な業務です。
IT営業として働くことで、キャリアアップに役立つさまざまなスキルを習得できます。ここでは、ビジネス全般に役立つスキルを5つ紹介します。将来的にどの分野を目指すにしても求められるスキルであるため、普段からスキルアップに励むとよいでしょう。
物事を根拠と結論に分解し、その間に存在するつながりを考えることをロジカルシンキングと呼びます。ビジネスの分野では、直面している現象の背後に隠れている原因を発見し、どのように行動すれば望む結果が得られるかを考えることが欠かせません。IT営業に限らず、どのようなビジネスに携わるにしても欠かせないスキルであるため、十分なレベルに達していれば転職で役立つでしょう。
ヒアリングスキルとは、相手の話を聞いて言いたいことを理解するために必要なスキルの総称を指します。どの分野に転職するにしても営業として活躍するには、相手の話を聞いて問題の本質を理解したり、要求を適切に把握したりするためのヒアリングスキルが必要です。スキルアップに励むことで転職活動においてアピールできるポイントが増えるだけでなく、良好な人間関係を築くためにも役立ちます。
課題解決力とは、問題が発生した原因を見つけて解決するスキルです。この中には、「課題を発見するスキル」「原因を追究するスキル」「解決策を考えるスキル」「解決策を実行するスキル」の4つが含まれます。
営業として成果を上げるには、ヒアリングを通じて相手の課題を発見して原因を見極め、適切な解決策を提示することで契約に結びつけることが大切です。課題は企業の数だけ存在するといわれるため、将来的にどのようなキャリアパスを選ぶとしても欠かせません。
提案力とは、相手の要求を実現するのに自社製品をどのように活用できるかを提案するスキルです。製品の利用が自社のメリットにつながることを知れば、納得したうえで導入してくれるでしょう。SIerのような顧客のニーズにマッチしたシステムを設計する分野では、より提案力が重要です。提案営業に転職する際にも必要とされるため、スキルアップに励めば転職市場における自分の価値を高められます。
人間関係を良好に保つために必要なスキルをヒューマンスキルと呼びます。複合的なスキルの総称であり、含まれるスキルは以下のとおりです。
これらのスキルはビジネスにおいて基礎的かつ汎用的なスキルとされており、転職時には業種や職種を問わず求められます。マネージャーのような管理層に転職するときにも必要なため、転職活動を有利に進めたいのであればスキルアップに励むとよいでしょう。
IT営業への転職を検討している方の中には、将来的にさらなるキャリアアップを考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは、IT営業として活躍した先に開かれているキャリアパスを6つ紹介します。IT営業の経験を活かしてキャリアアップしたいと考えているのであれば、IT業界内で転職するのがおすすめです。自分にマッチした道を探すためにも、ぜひ参考にしてみてください。
IT営業として豊富な経験を積むことで、プロジェクトマネージャーやリーダーのようなマネジメント層にキャリアアップする道が開かれます。マネジメント層はプロジェクトの設立当初から携わり、プランニングや交渉、予算・工数のリソース管理、進捗状況の管理に携わるのが主な業務です。
途中で問題が発生したときは解決策を考え、必要に応じて関係各所との調整を行います。1つのプロジェクトに深く携わるため、より広範なスキルが求められます。ヒューマンスキルや開発スキルなど、IT業界で必要とされるスキルを総合的に習得するとよいでしょう。
IT営業として働いていると、待遇面やワークライフバランスに不満を感じることがあるかもしれません。IT営業という職種ではなく、在籍している企業に不満を感じたときは、より条件のよい同業他社に営業として転職するのがおすすめです。待遇の改善を求めて転職するときは、応募先企業の給与や休日、残業時間といった条件面をきちんとチェックするのを忘れないようにしましょう。
ITコンサルタントは、企業のIT分野全般を対象にアドバイスを与えたり経営戦略を支援したりする職種です。IT分野に関して悩みを抱えている企業と契約し、さまざまな課題の解決策を提案します。
課題の原因を探ったり解決策を提示して実行を支援したりと、IT分野において網羅的に携わるのが特徴です。IT分野に関する広範な知識や高度なヒューマンスキルが求められるため、営業で培ったスキルを活かせる分野といえるでしょう。
同じIT業界でも技術職で活躍したいと考えた場合、エンジニアに転職する道もあります。ただし、営業とエンジニアは異なる分野で、転職時は職種未経験の扱いになる点に注意しましょう。
エンジニアにキャリアチェンジするときは、ポテンシャル採用を重視する企業を選ぶのがおすすめです。プログラミングスクールを活用して開発スキルを習得すれば、採用の確率を高められるでしょう。必要なスキルを習得したうえで未経験者も募集している企業を選ぶと、エンジニアへの道を実現しやすくなります。
マーケターはマーケティングに携わる職種で、市場から見込み顧客を発見することが主な業務です。具体的には、市場調査やデータ分析、企画、広告に総合的に携わります。営業で培った課題解決力やロジカルシンキング、IT業界に関する知識を活かせる分野ですが、職種が異なるため、マーケティングならではのスキルも必要です。
マーケターを目指す方は、データ分析やWebマーケティングの知識をはじめとするマーケティングに関わるスキルを習得するとよいでしょう。
IT業界以外であれば、無形商材の営業がおすすめです。無形商材とは、通信インフラやサービス、広告、人材派遣といった物質ではない商材を指します。IT営業も無形商材を取り扱う仕事であるため、経験を十分に活かせるでしょう。
無形商材は物質として目に見えない分、商品の魅力を的確にアピールしたり顧客との強い信頼関係を築いたりする必要があります。この分野で役立つのが、システムやソフトウェア、サービスを取り扱った経験とそこで培った各種スキルです。
転職を検討している方の中には、IT業界が本当に自分に向いている仕事なのか判断しにくいと感じている方もいるのではないでしょうか。ここでは、IT営業に適性がある人材の特徴を2つ紹介します。IT営業への転職を迷っている方は、自分に適性があるか事前にチェックするとよいでしょう。
IT業界は技術が発展するスピードが速く、次々に新しい技術が開発されます。それに伴って開発のトレンドも変化するため、後れを取らずに対応するには継続的な学習が欠かせません。長期的にIT業界で活躍するには、学習意欲の高さが求められます。学習せずに技術の変化に対応できないと、自分自身の市場価値を落とすことにつながるでしょう。
別業種からIT業界への転職を検討している方は、無形商材の営業経験があると有利です。IT業界もシステムやアプリケーションといった無形商材を取り扱っているため、経験やスキルを活かして活躍できます。無形商材は形がない商品の総称で、保険や金融、コンサルティングサービスが含まれます。これらの商材に携わった経験があれば、転職時に積極的にアピールするとよいでしょう。
IT業界は発展途上の業界で、今後も進化し続けると予想されています。慢性的な人材不足に悩んでいる分野でもあり、IT営業も例外ではありません。今後もさまざまな技術が開発され、ビジネスのシステム化がますます進むことを考えると、IT営業は将来有望な職種のひとつといえます。将来性が高い業界で営業として活躍したい方は、IT営業も含めて検討するとよいでしょう。
IT営業に転職したいと考えている方は、マイナビ営業エージェントにご相談ください。さまざまな営業の求人を取り扱っており、専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりにベストな転職をサポートします。
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