更新日:2024/03/08
履歴書には、自分のキャリアだけでなく、健康状態を記載する欄があります。しかし、健康状態に問題がない場合は良くても、不安がある場合どのように書けばマイナスイメージを抱かれにくいか、迷うこともあるのではないでしょうか。
ここでは、それぞれの状況別に、履歴書における健康状態の書き方をご紹介します。
目次
企業の多くは、できるだけ長く働いてくれる人材を求めています。
「応募者が採用後に、業務内容が負担で辞めてしまう」といった問題が起こらないかどうかをチェックするために、企業は応募者の健康状態を確認する必要があるのです。とはいえ、健康状態に問題がある方は採用されないというわけではありません。もし、健康状態に何らかの不安要素があったとしても、業務に問題がないとされれば採用に影響はありませんし、影響が少ない部署への配属を検討してもらえる場合もあります。
健康状態にまったく問題がない場合は、「良好」と書きましょう。最近、風邪で体調を崩したことがある、健康診断で軽度の貧血を指摘されたことがあるという程度であれば、特に申告する必要はありません。
また、大きなケガや病気をしたことがなく、体力に自信があるのであれば、「極めて良好」といった書き方をしてもいいでしょう。
その場合は、「極めて良好(これまで5年間、無遅刻・無欠勤です)」といったように、なぜ極めて良好といえるのか、理由を書いてもいいでしょう。採用担当者に「急な病気で休むことなく、しっかり働いてくれそうだ」という印象を持ってもらいやすくなります。
大きな病気やケガをしていたとしても、業務に支障がない状態であれば、「良好」と記載しても問題ありません。
具体的には、下記のようなケースが該当します。
上記のような場合、通常は「良好」とだけ記載すれば問題ありません。ただし、現在治療中であるという場合は補足を入れてもいいでしょう。
<例文>
良好(現在捻挫の治療中ですが、1週間後には完治する見込みです)
<解説>
捻挫や骨折など目で見てわかる不調の場合、面接に進んだ際に「大丈夫かな?」と気にされる可能性があります。入社する頃にはまったく問題のない状態になっているということを補足しておきましょう。
公休日以外の通院が必要な持病がある場合や、業務内容を配慮してもらう必要がある場合は、その旨を申告します。
通院頻度や、「長時間のデスクワークを続けることができない」など、どのような作業が不可能であるのかを事前に伝えておくことで、配属先や業務内容の調整を行ってもらえる場合があります。
通院の必要があることや業務に支障があることなどは、「マイナスイメージになるから企業に伝えるべきではないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、虚偽の申告をして採用されたとしても、業務が負担となり結局すぐ辞めてしまうというリスクが考えられます。
転職を成功させるためには、企業側と自分のミスマッチをできるだけ回避して「この人に働いてほしい」「この会社で働きたい」という双方の希望を合致させる必要があります。そのためには、本当の自分の状態や希望をきちんと伝えることが大切です。
また、後から申告した内容と実際の健康状態に隔たりがあることが判明した場合、内定取り消しや解雇といった事態になることも考えられます。
虚偽申告をせずに、現在の健康状態を正確に伝えるようにしてください。
具体的な健康状態欄の書き方は、下記のとおりです。
<例文1>
良好(通常業務には支障はありませんが、腰に負担のかかる重い物を持つことができません)
<例文2>
良好(業務には支障はありませんが、3ヵ月に一度持病の通院の必要があります)
<解説>
病名については、必ず記載しなければいけないというわけではありません。しかし、面接に進んだ際には、質問される可能性があることは覚えておきましょう。なお、病名を書く場合は、「良好(5年前に椎間板ヘルニアを患い、現在は完治していますが、重い物を持つことはできません)」などとします。
健康状態に不安があったとしても、業務に支障がなければ働くことが可能です。企業としても、持病があってもスキルが高く魅力的な人物であれば、採用する方法を考えてくれる場合があるでしょう。また、たまの通院程度であれば有休で対応できますし、それほど問題視されないケースも多くあります。
とはいえ、業界や職種によっては健康状態をどのように伝えるべきか悩むこともあるでしょう。健康状態など、履歴書を書く際に不安があるという方は、マイナビエージェントにご相談ください。各業界に精通したキャリアアドバイザーが、履歴書の添削を含め、求職者の皆様の転職活動全般をサポートさせていただきます。
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