更新日:2024/07/16
転職や就職の際には必ず「志望動機」が求められます。採用担当者に響くものにするためには、業界や職種、求められるスキルへの理解が必要です。
今回は、品質管理における志望動機の書き方やポイントについて詳しく解説します。
キャリア、業界別の例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
適切な志望動機を書くためには、品質管理という仕事がどういった役割をもっていて、どういったスキルが必要となるかを理解することが大切です。
品質管理の仕事は、製品の検査だけでなく製品開発から製造、販売後の対応まで、すべてのプロセスでの品質を管理する必要があります。品質を一定以上の水準に維持することは企業の価値や信頼を高めることにつながるため、決して疎かにすることのできない大切な役割となります。
品質管理の仕事内容に関して詳しくは下記記事をご覧ください。
品質管理の志望動機は以下の4つのポイントに注意して書きましょう。
まずは志望動機の基本的な流れを理解しましょう。
志望動機は200~300文字程度にまとめましょう。あまり長い文章になると、逆に何を言いたいのかわからない文章になってしまいます。
品質管理について理解しているということが採用担当者により深く伝わるよう、必要なスキルを把握したうえで志望動機を書いていきましょう。
品質管理には以下のようなスキルが求められます。
品質管理は製品が出荷される前の最後の砦です。
自分の仕事にミスがあれば不良やクレームに直結するという認識を持ち、責任感のある仕事が求められます。
自己分析をおこない自分のスキルや経験を把握しておくことも、志望動機を書くうえでは必要です。
そして、それが品質管理の仕事にどう生かせるのか、スキルと結びつけていきましょう。自分の体験談を織り交ぜながら記述していくことで、より説得力のある志望動機となっていきます。
他の企業ではなく志望する企業を選んだ理由を明確にしておくことも重要なポイントです。
企業が属する業界への理解を深め、志望する企業をしっかりと分析し、その企業ならではの強みや魅力を感じるポイントを志望動機に含めていきましょう。そうすることで、「他の企業ではなくうちに入りたいんだ」という思いがより伝わる志望動機となります。
ここではキャリア別での志望動機の書き方の例をご紹介します。
「私は10年間、自動車部品メーカーの品質管理職として働いてきました。キャリアを積んでいく中で、よりお客様の顔が見える製品の品質管理を手掛けたいという思いが強くなり、自動車メーカーのトップ企業である貴社への転職を決意しました。
貴社は徹底した品質管理により、顧客満足度調査において例年好成績を出されている点に魅力を感じました。また、自動車メーカーは製品を使用したお客さまの反応が直接見られます。部品メーカーにはない部分であり、やりがいを感じております。これまでの品質管理の経験を生かし、よりお客様が使いやすく満足度の高い製品提供に貢献したいと考えております。」
「現職では業務用プリンターの営業をしております。直接お客様の声が聞ける営業職に魅力を感じてはいたのですが、日々お客様からのクレーム処理の対応をしている中で、クレームのない品質が高い製品作りに携わりたい思い至り、品質管理を志望しました。
貴社は製品品質向上への取り組みに力を入れており、お客様を第一に考えた製品開発をに取り組まれている点に魅力を感じております。
現職ではクレーム処理の対応などからお客様の困りごとを直接聞くことが多く、特殊な使い方をするお客様もいらっしゃいました。そういった現職での経験は貴社の品質管理の仕事においても活かせると考えています。」
「私はアパレルショップのアルバイトをしていますが、お客様からのクレーム対応などの経験から商品の品質の重要性に気づき、品質の高い商品作りに携わりたいとおもい品質管理を志望しました。
また、「製品の品質」を第一に考え、お客様からの信頼を大切にする貴社の取り組みにも魅力を感じております。アパレルショップのアルバイトを通して幅広い年齢層のお客様や仲間と接し「相手の立場に立ったコミュニケーション」を学びました。この経験は、多くの仲間と協力しよりよいモノを送り出していく品質管理の仕事にきっと活かせると考えております。」
ここでは業種別の志望動機の書き方の例をご紹介します。
「現職では5年間、医療機器メーカーの品質管理に従事してきました。医療機器の品質は人命に直結するということもあり、より厳しい品質管理が求められます。食品業界の品質管理の経験はありませんが、今まで医療機器の品質管理で培ってきた経験を生かし、お客様の食の安全を守っていきたいと考えております。
私は子供のころから貴社の〇〇が大好きです。今でも当時と同じ味を守り続けられているのは、徹底した品質管理によりお客様の信頼を得ているからだと思います。これからもお客様から愛される品質を守っていきたいと思い、貴社を志望させていただきました。」
「現職では、プログラマーとしてスマホアプリのソフトウエア開発に携わっています。ソフトウエア開発を勧めていくなかでバグや不具合を開発初期に発見することは効率的な開発をすすめる中で重要であると考えるようになったことが、品質管理を志望した理由です。
貴社は上流工程でのテスト・レビューを徹底しており、開発早期で品質を作り込み手戻り工数を削減しているとうかがいました。そのため、より効率的な開発工程を習得できることに魅力を感じ志望いたしました。今後はプログラミングの知識だけでなく品質面の知識も学び、ITエンジニアとしてステップアップしていきたいと考えております。」
「現職では10年間、MRとして医師などの医療従事者の方へ医薬品の説明や指導をしてきました。病院や患者様のニーズを探り適切な商品を提案するという仕事にやりがいを感じておりましたが、「より医薬品に対する根本的な知識を深めたい」とおもい品質管理を志望しております。
貴社は他社にはない品質管理の仕組みと徹底した検査をおこなうことで、安心・安全が保証された医薬品を販売されております。私もMRで培った経験を生かして、より安全な医薬品供給に貢献していきたいと考えております。」
「現職では自動車部品メーカーで製品開発における製品評価を担当してきました。まだ世に出ていない最先端の製品に携わることができることにやりがいを感じておりましたが、製品評価だけでなく開発全体のプロセスを見たいと思うようになりました。
貴社は品質管理部門を重要視されており、設計から生産、市場に至るまで業務範囲は多岐に渡るとうかがっております。そのことから、より広い視野を持って製品開発に関与できる可能性があると感じ貴社を志望しました。今まで製品評価で学んだ経験を生かし、より高品質の製品の開発に携わっていきたいと考えております。」
志望動機を作る際には、転職エージェントの利用がおすすめです。
マイナビエージェントでは、業界に特化した専任のキャリアアドバイザーがおり、今までの経験やスキルを整理し、どういった部分を応募先の企業にアピールすればよいかといったアドバイスをいたします。
第三者からの客観的なアドバイスをもらうことで自分では気づかなかった強みを発見できる可能性もあり、より印象的な志望動機を作れるでしょう。ぜひご活用ください。
今回は、品質管理における志望動機の書き方やポイントについてお伝えしました。
志望動機では、志望する職種や企業を選んだ理由を明確に伝え、その企業で自分が何をできるかということを伝えることが重要です。製品の品質を守る品質管理の仕事においては、「仕事に対する責任感」についてアピールすることが大切だといえるでしょう。
今回紹介した例文などを参考に、採用担当者の心に響く自分なりの志望動機をぜひ作ってみてください。
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