生産管理に必要な資格とは？取得方法やキャリアアップに有利な資格を紹介｜求人・転職エージェント

求人検索

メニュー

簡単無料転職支援サービス申し込み

更新日：2022/07/06

メーカー

生産管理に必要な資格とは？取得方法やキャリアアップに有利な資格を紹介

生産管理の仕事に就くためには、何らかの資格を取らなければいけないのでしょうか？

生産管理業務には、持っていることで専門知識やマネジメント能力を活かせる資格がいくつかあります。

本気記事では、生産管理業務に役立つ資格と、資格を取得することで得られるメリットを紹介します。

マイナビエージェントの
転職支援サービスを利用する

転職支援サービス申し込み

そもそも「生産管理」とは

生産管理とは、ものづくりを行う製造業において製品の生産から出荷までの全工程を管理する仕事です。具体的には、製品を生産するための設計や開発、資材の手配、設備や人材管理、製造、流通の調整など、仕組み化されたすべてのラインを管理します。

全工程を管理しなければならないため、幅広い知識や豊富な経験、そしてマネジメント能力が求められる仕事です。

生産管理に転職するには資格は必要？

生産管理の仕事には特定の学歴や資格は必要ありません。しかし、自らのスキルアップとして資格を取得しておくと転職の際に有利です。

業務に関係するさまざまな知識や実務経験を重ねることが最も大切ですが、そこに資格によるお墨付きが加わることで、生産管理としてより高く評価される可能性が高まります。

生産管理の代表的な資格・検定

生産管理業務で活かせる資格としては、公的資格である「ビジネス・キャリア検定」と、国家資格の「中小企業診断士」の2つが挙げられます。

それぞれの試験範囲や内容、対象者や難易度について具体的に解説します。

ビジネス・キャリア検定試験

人事・経理・営業・生産管理・企業法務・ロジスティクス・経営情報システム・経営戦略などのビジネス8分野で必要となる知識と実務能力が評価できる試験です。

上記の中から自分の職種に合わせて分野を選んで受験します。生産管理に活かしたい場合は生産管理分野の「生産管理BASIC級」「生産管理オペレーション」「生産管理プランニング」「生産管理」の4つのレベルから選んで受験します。

生産管理（BASIC）

生産管理BASIC級は、生産管理の仕事をする際に必要な基本用語や基礎知識が問われる試験です。

生産管理がどのような仕事をしているのか、その全体像を理解し、現場でのコミュニケーションを円滑に行うためのスキルが求められます。主に未経験者が対象となっており、内定者や新入社員の研修の一環で受験する場合もあります。

試験範囲	「製品計画」「工程管理基礎」「作業＆設備管理」「品質管理」「原価管理」「納期管理」「安全衛生管理」「環境管理」
対象者	未経験者
難易度	やさしい
合格率	80%

平成30年度前期ビジネス・キャリア検定試験実施結果

生産管理オペレーション

設備管理や資材手配、物流管理など、製造工程以外の周辺知識が問われます。設備管理や物流業務についての知識があるとことで、製造業の製品ができるまでのすべての流れが理解できます。

生産管理オペレーション3級は基礎的な周辺知識のみが必要で、管理者から指示を受けて行動するような若手やリーダークラスに向いています。

中堅クラスや管理職、マネージャークラスを対象とする2級になるとより専門的な知識が必要となります。「作業・工程・設備管理」と「購買・工程・在庫管理」の2つに範囲が分けられ、より専門的な知識と応用力が求められます。

	3級	2級
試験範囲	「作業・工程・設備管理」「資材在庫管理・運搬物流管理」「品質管理」「原価管理」「納期管理」「安全衛生管理」「環境管理」	「作業・工程・設備管理」と「購買・工程・在庫管理」
対象者	実務経験3年程度	実務経験5年程度
難易度	ややむずかしい	ややむずかしい
合格率	64%	「作業・工程・設備管理」54% 「購買・物流・在庫管理」68%

生産管理プランニング

生産システムの設計や計画に必要な知識と能力が求められる試験です。生産管理業務の中心となる生産システムの設計や生産計画について問われ、この知識を身につけることで現場の作業効率と生産能力を上げるための効率的な生産計画が作れるようになります。

試験レベルは若手向けの3級と管理職向けの2級の2種類です。さらに2級では製造業のタイプに合わせて「加工型・組立型」と「プロセス型」の2タイプから職種に適した試験が選べます。

	3級	2級
試験範囲	「生産システムと生産形態」「製品企画と設計管理」「工程管理における生産計画」「資材・在庫管理と生産システム」「品質管理」「原価管理」「納期管理」「安全衛生管理」「環境管理」	「製品企画・設計管理」「生産システム・生産計画（加工型・組立型）」「生産システム・生産計画（プロセス型）」
対象者	実務経験3年程度	実務経験5年程度
難易度	ややむずかしい	ややむずかしい
合格率	69%	「生産システム・生産計画（加工型・組立型）」63% 「生産システム・生産管理（プロセス型）」50%

生産管理

実務経験10年以上のマネジメント層を対象とした生産管理資格です。

生産オペレーションと生産プランニングの2級・3級で学んだすべての知識に加え、現場をマネジメントするための専門知識や応用力が試されます。ほかの試験とは違い、テスト問題数が少ないぶん実例に対してマネジメント方策などを論述しなければいけないため難易度が上がります。

試験範囲	生産管理オペレーションと生産管理プランニングの試験範囲と同じ
対象者	実務経験10年以上
難易度	非常にむずかしい
合格率	25%

※詳しい情報は本サイトをご確認ください。

中央職業能力開発協会

中小企業診断士

経営に関して横断的視野で分析・アドバイスができるスキルを持つ国家資格で、経営者目線による生産管理業務の設計・計画を行う力を持つことが証明できます。

また、この資格は生産管理以外の業務や別業種でも役立ちます。

業務内でキャリアアップする場合や転職する場合、または独立開業する場合にも自らの能力を差別化できるため、ビジネスパーソンに人気のある資格です。

試験範囲	「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」
対象者	特になし
難易度	非常にむずかしい
合格率	5%

※詳しい情報は本サイトをご確認ください。

中小企業診断士試験 - 一般社団法人中小企業診断協会

キャリアアップにつながる資格

ビジネス・キャリア検定と中小企業診断士以外にも役立つ資格はいくつかあります。それぞれの概要や特徴を見ていきましょう。

QC検定（品質管理検定）

QC検定は品質管理に関する知識が習得できる資格です。ここ数年は製造業だけでなく多くの業界で品質管理を徹底する動きが進んでいるため、注目度が高まっている資格の一つです。1級・準1級・2級・3級・4級の5段階に分けて品質管理に関する知識が習得できます。

技術士

国家資格であり、生産管理や経営工学の知識について証明できる資格です。一次試験の専門科目は20の専門技術部門に分けられており、その中の「経営工学」に生産管理に関する内容が含まれています。技術者資格の国内最高峰とも呼ばれ難易度は非常に高い資格ですが、資格取得することでキャリアアップや独立する際に強力な武器となります。

PMP

「Project Management Professional」の略で、プロジェクトマネジメントに関する専門知識を持っていることが証明できる国際資格です。プロジェクトの生産能力を上げるためのマネジメントに関する知識は、生産管理の業務でも有効に活用できます。他業界に転職した際にも有効に活用できるでしょう。