更新日:2022/07/06
この記事のまとめ
志望動機に関して「どのように書けばよいか分からない」「書いてはいけないことはあるの?」といった疑問や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。志望動機は採用を左右する重要な部分であるため、書き方やポイントを押さえておくことが大切です。
そこでこの記事では、電気業界へ転職するための志望動機の書き方について解説します。例文やポイントも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
電気業界は、5つの業種を含む大きな業界です。社会情勢の影響を受けやすいため、業績が上昇している業種もあれば、減少している業種もあります。ここでは、電気業界とはどのような業界なのか、エンジニアの仕事内容とともに解説します。
電気業界には、5つの業種があります。業種とそれぞれが取り扱う主な製品は以下の通りです。
5つの中でも、業績が上昇している業種もあれば減少している業種もあります。時計やOA機器は、スマートフォンの普及やペーパーレス化の影響を受けて、需要は低下傾向です。一方、半導体は新型コロナウイルス感染症の影響によるテレワークの普及でデジタル機器のニーズが高まり、需要が増えています。
電気業界におけるエンジニアの仕事内容は、主に以下の3つです。
電気業界のエンジニアに求められるのは、ITの基礎知識やプログラミングスキル、エレクトロニクス・メカトロニクスの知識です。また、CADの知識もあるとよいでしょう。
エンジニアというと、1人で黙々と作業するイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際にはチームで連携して進行する仕事です。そのため、最低限のコミュニケーション能力も求められます。
転職活動において、志望動機は非常に重要です。採用担当者が志望動機を知りたいと考える「応募者の志望度を知るため」「企業とのミスマッチを防ぐため」といった理由を知ることで、志望動機の作成に役立つでしょう。ここでは、企業が志望動機を尋ねる理由について詳しく解説します。
企業は応募者の志望度合いを知るために志望動機を尋ねます。しっかりと企業研究していることが分かる内容であれば、働きたいという気持ちが伝わり、企業に貢献してくれそうだという印象を与えられるでしょう。
一方、「企業が扱っている製品に触れていない」「企業の理念を理解していない」といった内容だと志望度が低いと見なされます。このような志望動機では、採用されるのは難しいでしょう。
自社の社風や方向性と応募者がマッチするかを判断することも、志望動機を尋ねる理由のひとつです。例えば、企業の業務内容と応募者がやりたいことがマッチしていなければ、長く働き続けるのは難しいでしょう。
ミスマッチを防ぐには、応募者が企業の社風や方針を理解しているか確認する必要があります。志望動機に企業独自の情報が盛り込まれており、内容が合っていれば、マッチしていると判断してもらえるでしょう。
少子高齢化や労働力不足による人手不足で、多くの企業ができる限り長く働いてくれる人材が欲しいと考えています。そのため、応募者が長く働いてくれるか判断することも重要です。
企業で働くことを前提とした目標やキャリアプランが盛り込まれていれば、長く働いてくれると期待してもらえるでしょう。一方、前職への不満といったネガティブな内容だと、採用担当者に「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」と不信感を与えます。
志望動機を書く際には、業界や企業を志望する理由を伝えることが重要であるため、業界研究や企業研究が必要です。また、企業にどのように貢献できるのか具体的に伝えることで、採用担当者にアピールできるでしょう。ここでは、志望動機のポイントについて解説します。
さまざまな業界が存在する中で、なぜ電気業界を選んだか伝えることが大切です。特に、異業種から転職する場合、業界に興味を持ったきっかけや目指す理由、目的を明確にするとよいでしょう。
同様に、数多くある企業の中からその企業を選んだ理由も重要です。企業を選んだ理由が曖昧だと「どの企業でもよかったのではないか」と思われてしまいます。企業独自の特徴や取り扱っている製品を盛り込めば、志望度が高いことをアピールできるでしょう。
企業は自社の成長につながるような優秀な人材を欲しています。したがって、応募先企業に入社したら、どのように貢献できるか伝えることが大切です。
自身が持っているスキルや実績をアピールする際は、電気業界や企業で役立つものをメインに書きましょう。他にも、具体的な数値目標を盛り込むと、企業研究をしっかりしていることが伝わります。
今後のキャリアプランを志望動機に盛り込むことで、採用担当者に「きちんと目標を持っている」「長く働いてくれそうだ」という印象を与えられます。企業の業務内容や職種に絡めて、具体的に何をしたいかを分かりやすく書くことが大切です。
「3年後には〇〇ができるようになります」「5年後には〇〇の役職に就くのが目標です」といった目標達成までの期間を数字で伝えるのもよいでしょう。
志望動機は企業が知りたい内容に合わせて、独自の強みやオリジナルのエピソードを盛り込むことが大切です。どのように書けばよいか分からない方は、例文を参考にするとよいでしょう。ここでは、業界ごとに志望動機の例文を紹介します。
【例文】
私が貴社を志望したのは、貴社が開発した家電製品に大きな魅力を感じたからです。特に〇〇は人々の暮らしを支える商品で、私も普段から愛用しています。
また、AI機能を搭載した〇〇も画期的な商品で、他メーカーにはない貴社の強みだと思っています。いずれ私も〇〇のような商品を開発し、人々の暮らしをサポートしていくのが目標です。
前職のITエンジニアとしての経験を活かしつつ、持ち前のコミュニケーション能力でチームを引っ張っていける存在になれたらと思います。
上記の例文では、応募先企業が製造している家電製品に触れることで、企業研究していることをアピールできます。また、家電製品は身近な存在であるため、実際の製品を盛り込むことでイメージしやすくなるのもポイントです。今後の目標やスキルもアピールし、入社後はどのように企業に貢献できるかを伝えています。
【例文】
私は小さな頃からモノづくりに興味がありました。中でも、多くの人々の生活や経済活動を根幹から支えられるモノづくりとは何か考えたとき、重電業界が自分に合っているのではないかと感じました。
貴社は重電業界に長い歴史があり、電気や水道など、社会インフラに関係した事業を展開しています。これまで私たちが不自由なく暮らせているのは、貴社の企業努力の賜物だと思います。
私もモノづくりを通して多くの人々の役に立ちたいと考え、貴社を志望しました。前職はエンジニアとして設計・開発業務に携わっていました。採用いただけましたら、クライアントのニーズに応えるだけでなく、広い視野を持って仕事ができるエンジニアとして仕事に励んでいきます。
上記の例文では、重電業界を目指すきっかけ、その企業を志望する理由を盛り込んでいるのがポイントです。また、エンジニアとしてどのように働いていきたいかもアピールしています。
【例文】
IoT家電やスマートフォンの普及による半導体業界の将来性に魅力を感じ、異業種からの転職を決意しました。さまざまな企業の中でも、貴社は海外展開に力を注いでいる点が大きな魅力だと感じています。
貴社の製品は世界最高水準で、常に時代の最先端をリードしています。そのようなトップレベルの職場で、自身を成長させていきたいと思い、貴社を志望しました。
私の強みは、探究心とチャレンジ精神です。変化の激しい半導体業界では、頻繁に技術トレンドが移り変わるため、日々学び続ける姿勢が大切だと思っています。採用いただけましたら、新しい技術を積極的に取り入れて、製品の開発に励んでいきます。
上記の例文は、働く意欲を感じられる内容である点が大きなポイントです。異業種からの転職でも、自身の強みや意欲をアピールすることで、転職の成功確率を上げられます。
志望動機は、漠然とした志望理由や待遇・福利厚生を前面に押し出した内容はNGです。採用に関わる重要なポイントであるため、マイナスな印象を与えないように慎重に作りましょう。ここでは、NGな志望動機について例文とともに紹介します。
電気業界や企業で働きたい理由が盛り込まれていない漠然とした内容だと、志望度合いが低いと見なされて、採用担当者に響きません。どの業界や企業でも通じる内容の場合、「他企業の志望動機も同じように書くのではないか」と思われてしまうでしょう。
志望動機は具体性が重要です。業界研究や企業研究を徹底し、それぞれに合った内容を書きましょう。
転職するうえで待遇や福利厚生は重要です。ただし、それを前面に押し出す志望動機は、採用担当者によい印象を与えません。給与や待遇で選ぶ人は、「ほかにもっとよい条件の企業があれば辞めてしまうのではないか」と思われる恐れがあります。
企業でどのように働きたいかをメインに伝えることを意識し、原則、待遇や福利厚生には触れないほうがよいでしょう。
将来的に独立することをアピールすると、「自社で長く働いてくれないのでは?」「スキルが身についたら辞めるの?」と思われて不利になる恐れがあります。将来的に独立を目指している場合でも、アピールするのは避けたほうがよいでしょう。
独立支援制度を打ち出している企業のように、独立したいと伝えてもマイナスにならないケースもあります。ただし、不安であれば避けたほうが無難です。
【NG例文】
私は小さな頃からモノづくりが好きで、そういった企業で働きたいと考えていたところ、貴社を見つけ応募しました。貴社は残業が少なく、働きやすい職場作りに力を入れているところが魅力だと思っています。
採用いただけましたら、エンジニアとしてのスキルを身につけ、将来はフリーランスとして活躍したいと考えています。
上記の例文では、志望動機が「残業が少ないから」という点がNGです。長く働くうえで労働条件は重要ですが、働きたいという意欲が伝わりません。待遇や給与ではなく、企業独自の強みを盛り込み、どのように働きたいかを伝えましょう。
また、将来的に独立することを伝えて、「企業で長く働かない」といった意思を主張しています。企業は長く働ける人材が欲しいと考えているため、独立したいという点には触れないほうがよいでしょう。
電気業界へ転職するためのスキルや経験に自信がなくても、志望動機の内容次第で成功確率は上げられます。志望動機には、「なぜその企業を志望したのか」「企業にどのように貢献できるか」を具体的に盛り込みましょう。
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