化学メーカーの転職で使える志望動機とは?ケース別の例文も紹介!|求人・転職エージェント

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更新日:2022/03/23

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化学メーカーの転職で使える志望動機とは?ケース別の例文も紹介!

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この記事のまとめ

  • 化学メーカーは、現状の解決のためにビジネスモデルを見直す転換期を迎えている。
  • 志望動機には、業種や企業を選んだ理由と入社後のビジョン、貢献できるスキルを明記しよう。
  • 自己PRは志望動機とは別の役割があるため、自分の強みや経験を生かしたキャリアプランを整理して明記しよう。

化学メーカーは、プラスチックや合成繊維、化粧品、医薬品など私たちの生活の基盤となる製品の素材を作っています。ものづくりの原点として興味がある方が多く、転職先としても人気が高まっています。しかし、業態や職種をよく分からず、志望動機の作成が思うように進まない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、化学メーカーの基礎知識や現状の解説と、転職時に使える志望動機の書き方・例文を紹介します

目次

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化学メーカーを理解して志望動機を作成する

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化学メーカーへの転職を希望するなら、経験の有無にかかわらず化学メーカーの業態や職種、業界の現状を把握することが必要です

業界を理解することは、化学メーカーで何がしたいのか、自分に何ができるのかを明確にするきっかけにもなります。ここでは、化学メーカーの業態や職種、現状について解説します。

化学メーカーの業態

化学メーカーは、私たちの生活に関わる製品の素材を作る企業です。原料に化学反応を加えて新しい素材を作り出し、最終的に洗剤や繊維、ガラス、紙などを生産する仕事です。業態としては「総合化学メーカー」「誘導品メーカー」「電子材料メーカー」の3つに分けられます

「総合化学メーカー」は、基礎原料の調達から中間材料の製造、最終製品の生産までを一貫して行う企業です。

「誘導品メーカー」は、基礎原料に化学反応を加えて中間材料を製造します。最終製品を作るために欠かせない役割を果たす企業です。

「電子材料メーカー」は、基礎原料や中間材料をメーカーから購入して、液晶ディスプレイや半導体などを作る企業です。電子材料メーカーが製造した製品は各種電気機器メーカーが購入し、最終的に消費者の手に渡ります。

職種と業務内容

化学メーカーの職種は、大まかに「技術職」「事務職」「営業職」の3つに分類されます

技術職

新素材の研究・開発・改良を行う研究開発や、基礎技術やプロセスの構築を行う技術開発、マーケットのニーズ把握や製造コストの管理を行う生産技術・製造などの部門がある職種です。

事務職

一般企業と同様に総務・法務・人事・経理・企画管理・購買・物流などの部門があります。グローバル展開している企業では、海外とのやり取りも必要です。

営業職

製造・生産した素材をほかの化学メーカーや電子機器メーカーなどに販売する、B to B形態の営業を行います。海外進出する企業も多いため、国内営業だけではなく海外営業の部門もあります。

化学メーカーの現状

現在、化学メーカーはさまざまな問題を抱えており、ビジネスモデルを見直す転換期を迎えています

問題のひとつとして挙げられるものが石油です。化学製品の主な原料は石油のため、原油価格の高騰は利益に影響が出ます。また、温暖化対策で化石燃料を使用しない政策が進められており、新しい化学技術を模索中です。

環境面では「サスティナビリティ」の取り組みで、海洋汚染の原因となるマイクロプラスチックを生み出さない化学製品の開発が進められています。

また、日本は人口減少により国内市場が縮小されることが予測されています。そのため、海外市場への進出を行う企業の増加も顕著です。

グローバル化が将来性を見るポイント

化学メーカーの将来性を考えた際には、事業のグローバル化が欠かせないポイントです。グローバル化には、ビジネスモデルの見直しと事業領域の高付加価値化が必要です。

化学業界は、国内企業だけではなく海外企業とのM&A(企業の買収や合併)が活発化しています。M&Aは、収益率の低い事業を譲渡し、業務提携を組むことで新規事業の多角化や技術力の強化を図る戦略です。分野拡大ではなく、最適な資源分配とグローバル化を目指した戦略へシフトしています。

ほかにも、新素材や電子材料の開発や特定領域の特化など、世界と肩を並べることを意識した企業も増えています

化学メーカーへの転職で使える志望動機とは?

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志望動機は、具体的な経験やビジョンが明確に示された説得力のあるものが理想です。特に化学メーカーへの転職は、業態や職種の把握、グローバル化の動向をきちんと理解していなければ採用側を納得させられません。

ここでは、化学メーカーへの転職に使える志望動機の書き方について解説します

業種を選んだ理由に焦点を当てる

化学業界には「無機化学工業」「有機化学工業」「医薬品」「化学肥料」など、幅広い業種があります。そのため、なぜその業種を選んだのかは、志望動機には非常に大切なポイントです

それぞれ扱うものが異なるため、その業種に興味を持ったきっかけやどこに魅力を感じたのかをはっきりさせましょう。また、総合化学メーカーなのか、誘導品メーカーなのかなど、業態についても選んだ理由が必要です。

未経験であっても、目指したきっかけを具体化していれば説得力のある志望動機を作成できます。

会社に魅力があったことを伝える

業界選択の理由と同様に、採用する企業が知りたいことは「なぜこの企業を選んだのか」です。理由の明記は、志望企業に魅力を感じたことを伝える機会でもあり、採用側は志望度の高さを図れます。

転職には企業研究が欠かせません。企業ホームページの事業紹介や社員紹介から、国内外においての実績や事業形態、労働状況を把握しましょう。企業への興味・関心をより詳しく記載することで、説得力のある志望動機となります

入社後のビジョンと関連づける

志望動機には、入社後のビジョンを明確にした自己アピールの明記も大切です。化学業界の現状や最新動向を把握し、将来何をしたいかやどのような社会貢献ができるかを考え、歩みたいキャリアパスを明確にしましょう。

将来のビジョンを明記し、それを核とすれば、これまでの経験やスキルが生かせることをアピールできます。

自分に適性があることをアピールする

志望動機を書く前には、自己分析と会社分析が必要です。この2つの分析は企業が求める人物像を理解できるだけでなく、適性チェックにも有効です

企業にとって社風や企業理念に一致した人材は魅力的に映ります。適性があることをアピールすることで、より説得力のある志望動機に仕上がります。求める人物像をホームページに記載している企業もあるため有効活用しましょう。

化学メーカーへの転職で使える自己PRの書き方

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転職では、志望動機のほかに「自己PR」の作成が必要です。この2つは似通う部分は多いものの、役割が異なります。企業にとって志望動機と自己PRは採用可否の判断に欠かせないものとなるため、違いをしっかりと理解しましょう。ここでは、化学メーカーへの転職で使える自己PRの書き方を解説します

まずは志望動機と自己PRの違いを理解

自己PRは、入社したら役に立つ自分の強みをアピールすることです。これまでの経験やスキルを記載します。

志望動機は、業種や企業を選んだ理由や、企業に関する理解や熱意をアピールするものです。具体的な方向性やキャリアプランを明記します。

簡単な考え方として、自己PRは「過去の経験から考える」、志望動機は「未来を考える」です。また、自己PRでは「人間性を知ってもらうこと」、志望動機では「意欲を伝えること」と考えてもよいでしょう。ただし、双方に一貫性があることが最も大切です

アピールポイントを整理して書く

自己アピールではこれまでの経験や得たスキルを示し、具体的にどのような役に立てるのかを明記します。成果や業績を具体的な数値で表すこともおすすめです。経験や結果を裏づけるエピソードを詳細に記すことで、採用側により強い印象を与えられます

特に留学経験や語学など海外で役立つスキルは、グローバル化が進んでいる科学メーカーでは大きなアピール材料になり得ます。

キャリアプランを具体的に伝える

志望動機と内容が似通う部分もありますが、入社後にやりたいことを希望職種と結びつけて明記しましょう。転職の理由を振り返り、実現したいことや改善したいことと結びつける方法もおすすめです。自分のやりたいことと企業が求めることにうまく当てはまるように、具体的なキャリアプランを考えましょう

また、このキャリアプランは「志望企業だからこそできる」という文脈を使うとより効果的です。

化学メーカーの転職で使える志望動機ケース別の例文

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読みやすく説得力のある志望動機は、順序立てと自分らしさが大切です。結論からはじめ、詳細を述べ、最後に選んだ理由で締めます。この構成を意識しながら、自分の言葉で志望動機を作成しましょう。ここでは、化学メーカーの転職に使える志望動機の例文をケース別に紹介します。

技術職に適した例文

技術職志望の場合、どの技術に興味があるか、自分のスキルがどう生かせるかを明記しましょう。詳細であるほどメーカーへの志望度が伝わります。

【例文】
私は、微粒子や光反応材料などの情報電子化学に関する技術に興味があります。貴社のフォトレジストの研究開発や、次世代の最先端プロセス製造に使用されるEUVレジストの開発に魅力を感じました。現職の電子機器メーカーで培った研究・開発の知識とスキルを生かし、貴社の次世代技術や新材料の開発に貢献したいと考えております。

また、貴社は海外にも情報電子化学の拠点があり、グローバルに事業を展開されています。貴社でなら、世界に通用する化学材料の研究や開発ができると確信し志望しました。

事務職に適した例文

事務職を志望する場合は、化学業界を志望する理由や企業理念への共感、事業への興味を明記し、将来のビジョンを明記しましょう

【例文】
私たちの暮らしを支える化学素材は、より豊かな社会の実現とサスティナビリティの推進によって進化し続けています。私はこの化学の進歩を支えたいと思い、化学業界に興味を持ちました。

貴社は幅広い事業展開と優れた技術力で医薬や医療に関わる製品の制作や、環境への負荷低減、エネルギーの効率的な利用などのサスティナビリティを確保しています。また、国内だけではなく海外の拠点も多くグローバルに活躍されています。これまでの事務経験を生かし、貴社で化学の発展に貢献したく志望しました。

経験者の転職に適した例文

専門的な化学の知識や職務経験がある場合は、これまでにどのような知識を得て、志望企業の何に興味を持ったのかを明記しましょう

【例文】
私は大学で材料工学を学び、現職においてもプラスチックメーカーで商品の開発に携わっています。転職で貴社を志望する理由は、環境問題に配慮したバイオマスプラスチックの拡大や使用量を削減できる素材の開発、プラスチックの再利用などの積極的な取り組みに共感したからです。

また、地球環境と調和しつつ、高品質の製品とサービスを顧客に提供するという企業理念にも強く引かれました。培った経験とスキルを生かし、研究開発の強化や次世代の素材開発に貢献したいと考えております。

未経験者の転職に適した例文

未経験の場合は、業種に興味を持った理由と志望理由を詳細に明記することで、説得力のある志望動機を作成できます

【例文】
私は医療関係の仕事を続ける中で、医薬品や医療機器などのヘルスケアに関する事業に興味を持ちました。

貴社はヘルスケアビジネスを展開し、世界に通用する有用な新薬や医療に関わる製品の創出を進めています。診断が遅れて治療手段が減ってしまう状態を幾度となく経験したため、早期診断を可能にした検査薬や再生医療分野に関する新薬の創出に力を入れている貴社に魅力を感じました。

営業職の経験はありませんが、前職で培った医療に関する知識とコミュニケーション能力、臨機応変な対応力を存分に生かしたいと考えております。

化学メーカーへの転職面接で注意したいこと

転職面接は基本的にほかの業種と同様で、化学メーカーだからといって気を張る必要はありません。質問される内容は志望動機や自己アピールで明記したものが多く、より分かりやすく説明できるように練習しておきましょう。

化学メーカー特有の質問としては、研究職であればこれまでの研究、現職が化学関連であればそれに基づく経験や実績などが想定できます。また、海外取引がある企業の場合はグローバルな質問にも対応できるようにしましょう。

まとめ

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化学メーカーはビジネスモデルを見直す転換期を迎えています。業態や業界の現状を把握したうえで、自分の強みや将来のビジョンを関連づけた志望動機に仕上げましょう。

また、職種によっても志望動機の内容は変わるため、どこに重点を置いて書くかを考えることも重要です。

マイナビメーカーエージェントでは、「キャリアアドバイザー」と「リクルーティングアドバイザー」が転職をサポートします。応募書類の作成や面接対策についてもご相談ください。

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