サーバーエンジニアにおすすめの資格解説!必要な資格から持っておくと良い資格を解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/08/19

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サーバーエンジニアにおすすめの資格解説!必要な資格から持っておくと良い資格を解説

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この記事のまとめ

  • サーバーエンジニア関連の資格には国家資格はないが、ベンダー資格でも取得メリットはある。
  • サーバーエンジニアの資格は、大きくOS関連とネットワーク関連の2つに分けられる。
  • 価値の高いエンジニアになるには、時代に合わせたスキル・資格を学ぶことが大切。

サーバーをゼロから構築・設計し、管理・保守まで行う仕事、それがサーバーエンジニアです。
それだけ聞くと、責任が重く、資格がなくては就けないイメージを持ってしまうかと思いますが、実は、サーバーエンジニアになるための資格はありません。

しかし、必要がないからこそ、しっかり資格を取っておくことをおすすめします。
なぜなら、資格を持っているだけで、転職の際にはライバルに対してアドバンテージを得ることができるからです。

また、「資格手当」制度や資格取得時に一時的に支給される「合格報奨金」制度などを設けている企業も多いため、金銭的にもメリットがあります。
ここでは、そんなサーバーエンジニアの資格についてご紹介していきます。

目次

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サーバーエンジニアに必要な資格

サーバーエンジニア関連の資格には国家資格はなく、企業が自社製品に関する知識が一定水準以上であることを認定するベンダー資格となっています。

前述したように、資格を取ることは転職をしやすくなったり給与が上がったりという利点もありますが、その資格を取るために試験勉強をすることで、知識を改めて入れ直せることが資格取得の大きなメリットともいえます。

サーバーエンジニアの資格は、大きくOS関連とネットワーク関連の2つに分けられます。

OS関連の資格

OSとはオペレーティングシステムの略で、コンピューターを使う際の土台となるシステムのことです。

「コンピューターのベース」ともいえるOSですが、OSで一番有名なのが、マイクロソフトが提供しているWindowsで、日本企業の多くが導入しているのが、オープンソースのLinuxです。また、AppleのmacOSも有名です。

サーバーエンジニアとして取得しておくといいOS関連の資格といえば、おもに以下の2つが挙げられます。

マイクロソフト認定資格プログラム(MCP)

「マイクロソフト認定資格プログラム」は、マイクロソフトの製品についての認定資格です。情報システム関連のエンジニア向けで、2019年以降に認定資格が変更され、資格体系がロールベース形式となりました。

現在は下記の3つに分けられます。

  • Fundamentals 認定資格
  • ロールベースの認定資格
  • Additional certifications (その他の認定)

「Fundamentals」は基礎資格で、「ロールベースの認定資格」は職務ごとにロールを定義しており、役割や要件によって資格が分けられます。また、「Additional certifications (その他の認定)」はより専門的な資格となっています。

それぞれのレベルでも、役割別に資格が細分化されているため、業務内容に合わせたものを取得すると良いでしょう。
レベルはFundamental、Associate、Expertの3つに分けられ、受験料は1〜2万円台で、受ける資格によって変わります。

また、上級の資格では、下位に当たる複数の資格のいずれかを取得しないといけません。最終的に取りたい資格を意識して、段階的にスキルアップしていくと良いでしょう。

また以前の資格体系であるMCSA、MCSD、MCSEは2021年1月31日に終了しており、入門資格としてMTA(マイクロソフトテクノロジーアソシエイト)がありましたが、こちらも資格体系の変更に伴い2022年6月に終了することになっています。受験ライセンスを持っている方は早めに受けましょう。

LPIC

LPIC」は、正式には「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」といい、Linux技術者としての技術力を認定するIT資格です。

カナダに本部があるNPO法人Linux技術者認定機関「LPI(エルピーアイ)」によって運営されています。

前述したように、現在、日本企業の多くがLinuxを導入しており、インターネットサーバーのシェアも大きいため、かなりの確率でサーバーエンジニアが直面するOSであるといえるでしょう。

ちなみに、大きなシェアを占める理由は、Linuxがオープンソースで無料であり、さらには自由で改変可能なOSであるということから、業界的に重宝されているためです。
LPICの資格は以下の3つのレベルに分けられています。

LPICのレベル

資格 内容 試験
LPICレベル1
サーバーの構築、運用・保守ができるレベル
実務で必要なLinuxの基本操作とシステム管理が行えるエンジニアであることを証明できます。 101試験 / 102試験
※上記、両方の試験で合格
LPICレベル2
ネットワークを含む、コンピューターシステムの構築、運用・保守ができるレベル
Linuxのシステムデザイン、ネットワーク構築において、企画、導入、維持、トラブルシューティング、キャパシティプランニングができるエンジニアであることを証明できます。 201試験 / 202試験
※上記、両方の試験で合格
LPICレベル3
各分野の最高レベルの技術力を持つ

※300試験、303試験、304試験のいずれか1つの試験に合格すればLPICレベル3に認定されます。
Linux、Windows、Unixが混在するシステムの設計、構築、運用・保守ができるエキスパートエンジニアであることを証明できます。 Mixed Environment
(300試験)
セキュリティレベルの高いコンピューターシステムの設計、構築、運用・保守ができるエキスパートエンジニアであることを証明できます。 Security(303試験)
クラウドコンピューティングシステム(クラウド)の設計、構築、運用・保守ができるエキスパートエンジニアであることを証明できます。 Virtualization & High Availability (304試験)

※引用:一般社団法人エデュコ

LinuC

「LinuC」も、Linux技術者としての技術力を認定するIT資格です。
しかし、こちらは特定非営利活動法人エルピーアイジャパン「LPI-Japan」によって運営されています。

元々、LPIC資格を実施していましたが、現在では取扱を停止しており、それに代わり日本市場のニーズに最適化された資格として「LinuC」が登場しました。LPICを2018年8月以前に受験された方に対しては、無期限でLinuCへ認定を移行することが可能です。

LinuCの資格は以下の3つのレベルに分けられています。

資格 内容 試験
LinuCレベル1
サーバーの構築、運用・保守ができるレベル
仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作とシステム管理が行える技術者として認定されます。 101試験 / 102試験
※上記、両方の試験で合格
LinuCレベル2
ネットワークを含む、コンピューターシステムの構築、運用・保守ができるレベル
仮想環境を含むLinuxのシステム設計、ネットワーク構築において、アーキテクチャに基づいた設計、導入、保守、問題解決ができるエンジニアとして認定されます。 201試験 / 202試験
※上記、両方の試験で合格
LinuCレベル3
各分野の最高レベルの技術力を持つ

※300試験、303試験、304試験のいずれか1つの試験に合格すればLinuCレベル3に認定されます。
Linux、Windows、Unixが混在するシステムの設計、構築、運用・保守ができるエキスパートエンジニアであることを証明できます。 Mixed Environment
(300試験)
セキュリティレベルの高いコンピューターシステムの設計、構築、運用・保守ができるエキスパートエンジニアであることを証明できます。 Security(303試験)
クラウドコンピューティングシステム(クラウド)の設計、構築、運用・保守ができるエキスパートエンジニアであることを証明できます。 Virtualization & High Availability (304試験)

※引用:一般社団法人エデュコ

各レベルは、一つ下のレベルの認定を受けると受験できます。受験はオンラインもしくはテストセンターにて可能です。

ネットワーク関連の資格

ネットワーク自体はネットワークエンジニアが管理・運用しますが、サーバーエンジニアがネットワークの知識を持っていても損はありません。

転職の際に、サーバーエンジニアでありながらネットワーク知識もあるとなれば、採用側企業にとっても好印象になるでしょう。

サーバーエンジニアとして取得しておくといいネットワーク関連の資格といえば、Cisco社が認定するベンダー資格「シスコ技術者認定」です。

この資格を取得していれば、ネットワークの構築やトラブルシューティングの知識があることを証明できますし、知名度も高いので転職の際に有利になります。

Ciscoの資格とレベル
Ciscoの資格には4段階のレベルがあります。

レベル 内容 資格
エントリー この認定は、ネットワークテクノロジーのキャリア構築を目指す方には格好のスタート地点となります。 CCT
アソシエイト

ネットワークの導入、運用、トラブルシューティングに関する認定資格、あるいはネットワークの設計に関する認定資格です。
アソシエイトレベルは、ネットワーキング認定資格の基礎レベルとして位置付けられています。

CCNA
DevNet Associate
CyberOps Associate
プロフェッショナル

シスコ技術者認定の中級レベルになるのがプロフェッショナルレベルです。業務に必要な専門知識に応じて、認定資格が分けられています。

DevNet Professional
CCNP Enterprise
CyberOps Professional
CCNP Collaboration
CCNP Data Center
CCNP Routing and Switching
CCNP Security
CCNP Service Provider
エキスパート シスコ技術者認定の上級レベル。
国際的にも通用するネットワークエンジニアのスペシャリストといえます。

CCDE
CCIE Enterprise Infrastruture
CCIE Enterprise Wireless
CCIE Collaboration
CCIE Data Center

CCIE Security
CCIE Service Provider

※引用:シスコシステムズ合同会社

中でも、サーバーエンジニアにおすすめの資格を2つ厳選してご紹介します。

CCNA(Cisco Certified Network Associate)

CCNAは、ITキャリアのための基礎を幅広く証明するものです。具体的には以下の内容についての知識が問われます。

  • ネットワークの基礎
  • ネットワークアクセス
  • IP接続
  • IPサービス
  • セキュリティの基礎
  • 自動化とプログラマビリティ

レベルとしては1年以上のキャリアがある方におすすめです。その他、基本情報は以下のとおりです。

  • 受験料 36,960円(税込)
  • 資格有効期限 3年間

CCNP(Cisco Certified Network Professional)

CCNPはより上位の資格になります。推奨レベルは3〜5年のデータセンターソリューションの実装レベルがあること。この資格を持っていると高いスキルがあることの証明になるでしょう。

CCNPは、以下の2科目受験し、合格する必要があります。

  • 必須のテスト1つ
  • 業界固有のテーマに関する試験1つ(5つから選択)

また、受験の基本情報は以下のとおりです。

  • 受験料 68,970円(税込)
  • 資格有効期限 3年間

そのほか、取得しておくと良い資格

サーバーエンジニアに固有の資格以外にも、ITスキルが証明できる資格を取っておくと役立ちます。具体的には以下の3つがおすすめです。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • ITIL認定資格

それぞれ具体的に紹介していきます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアならば職種を問わずに理解しておきたい基本知識を証明できる資格です。ネットワークやデータベースの知識に加え、ソフトウェアの開発技術やプロジェクトマネジメントまで幅広い分野が出題されます。

ITに関する基礎を体系的に身に付けたい方におすすめです。基本と名前はついているものの、合格率は20〜30%程度で推移しており、難易度は決して低くありません。しっかりとした対策が求められます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、その名の通りワンランク上のITエンジニアとしてのスキルを証明できる資格です。出題範囲はIT技術にとどまらず、管理や経営も含まれます。

合格率は20%前半と、こちらも難易度の高い資格です。企業によっては資格手当などがあり、給与アップが狙えるので、ぜひ挑戦してみてください。

ITIL

ITILはイギリス政府が作成した、ITサービスマネジメントのベストプラクティスがまとめられた書籍を指します。ITILはITサービスマネジメントの世界的な業界標準であり、ITシステムを安定稼働させるのに必要な指標がまとまっています。

このITILを理解していることを証明するのがITIL認定資格です。合格率は非公開ですが、おおよそ2週間〜1ヵ月ほどの対策で合格している方が多いようです。

サーバーエンジニアに必要なスキル

サーバーエンジニアの仕事は、データベース、Web、ファイル、プリント、アプリケーションなど、さまざまなサーバーが対象になります。

そこで、OS関連やネットワーク関連以外にも、セキュリティの知識やアプリケーション開発におけるスキル、またはプログラムコードの読み書きができるスキルなども持っておけば、サーバーエンジニアとしての価値も高まるでしょう。

サーバーエンジニアのキャリアパスや将来性

サーバーエンジニアとして経験を積めば、進む道は主に2つに分かれます。
一つは専門分野を極めてスペシャリスト的なポジションにつく道、もう一つは管理職としてチームリーダーになる道です。

その選択肢を選ぶタイミングになったときには、テクニカルな面を追求したい人はスペシャリストを目指し、コミュニケーションや管理能力を発揮したい人はチームリーダーを目指すなど、自分の性格に合った道を選ぶといいでしょう。

また、将来的に活躍するためには、時代に合わせたスキルの取得が必要です。
サーバーのクラウド化も進んでおり、仮想化に関する技術を求める現場も増えてきています。
ここからさらにサーバーエンジニアの働き方が変わっていくことも予想できるため、常に業界のトレンドを把握して新しい技術を学んでいく必要があるといえるでしょう。

サーバーエンジニアになるために転職エージェントを賢く利用する

資格は、転職活動であなたとライバルとの差が出る大きなアピールポイントです。
簡単にすぐに取れるものは少ないので、転職活動と計画的に進めることをおすすめします。

そういった転職の計画についても、マイナビエージェントにご相談ください。
マイナビエージェントでは、専門のキャリアアドバイザーが、あなたの転職がどのような準備をして、どのタイミングで行うと、より成功率が高くなるかなど、的確にアドバイスいたします。

まとめ

サーバーエンジニアになるために必須の資格はありません。しかし、資格を取得しておくことでスキルの証明ができ、商談や転職での活躍の場が広がるでしょう。自身のスキルアップの観点からも積極的に取得することをおすすめします。

今後サーバーエンジニアの働き方は変わると予測されるため、時代に合わせたスキル・資格を学び、価値の高いエンジニアを目指しましょう。

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マイナビエージェント編集部

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