更新日:2024/01/29
この記事のまとめ
待遇改善やワークライフバランスの向上など、さまざまな理由でゲーム業界からの転職を検討している方もいるのではないでしょうか。後悔しない転職を実現するには、転職理由を明確にしたうえで自分にマッチした転職先を選ぶことが大切です。
そこでこの記事では、ゲーム業界からの転職先としておすすめの業界や職種を紹介します。ポイントをきちんと押さえて転職活動に取り組めば、自分にマッチした転職先を探せるでしょう。
目次
ゲーム業界から転職したい理由は、人によってさまざまです。転職理由を明確にすることは、自分にマッチした転職先を探すうえで欠かせません。ここでは、ゲーム業界を離れたいと考える理由を3つ紹介します。これらに該当する方は、企業選びの際に転職理由を解決できるか忘れずにチェックしましょう。
ゲーム業界は激務になりやすい業界です。特に新タイトルのローンチ前は、納期に間に合わせるために業務量が増える傾向があります。ローンチ後もアップデートの開発や不具合の修正に追われて激務が続くケースがあり、慢性的な長時間労働に陥りがちです。企業によって差がありますが、激務になりがちな企業で働いていると、ワークライフバランスを改善するために転職を検討する場合があります。
企業によっては成果を出しても報酬に反映されず、低賃金に陥るケースもあります。特に業務量が多い場合、激務であるにもかかわらず低賃金という状態になり、モチベーションが低下するかもしれません。業務量に見合った報酬を得るために転職を検討している方は、転職先の給与をしっかりとチェックしましょう。
同じゲーム業界でも、企業ごとに力を入れているジャンルや得意分野が異なるため、自分が作りたいゲームに携われないことも考えられます。たとえば、PC向けのFPSを開発したくても、スマホゲームしか取り扱っていなければやりたいことができません。
自分が開発したいゲームに携われない状況が続くとモチベーションが低下し、やりがいを失うこともあるでしょう。この理由で転職する方は、転職先が力を入れているジャンルを細かくチェックする必要があります。
ゲーム業界から転職する際は、これまでの経験や習得したスキルを高く評価してくれて、思い描くキャリアパスを実現できる転職先を選びましょう。ここでは、転職先としておすすめの業界を5つ紹介します。ゲーム業界で携わっていた仕事によって適した業界が異なるため、スキルや経験を考えたうえで選択しましょう。
ゲーム業界には多種多様な職種が存在するため、業界自体に不満を感じていないのであれば、業界内で別職種に転職するのがおすすめです。エンジニアやプランニング、クリエイター、マネジメントなど、ゲーム業界ではさまざまな人材が活躍しています。
これまで積み上げた経験や習得したスキルを振り返り、高く評価してくれる職種を選択するとよいでしょう。職種が変われば業務内容も変わるため、これまで抱いていた不満を解消できる可能性があります。
ゲーム業界でグラフィックデザインやCGをはじめとした映像関連の仕事に携わっていた方は、映像業界への転職がおすすめです。映像業界には、映画や広告動画、インターネット番組など、さまざまな映像を制作する企業が存在します。
一分野に特化して制作を手掛ける企業だけでなく、幅広く映像制作を請け負っている企業もあり、ビジネススタイルはさまざまです。自分が携わりたい分野に強い転職先を選ぶとよいでしょう。
Web業界とは、WebサイトやWebアプリケーション、広告、ブラウザゲームなど、インターネット上で提供されるさまざまなサービスを手掛ける業界です。ゲーム業界で開発やデザインに携わった経験がある方は、Web業界でも活躍できるでしょう。
Web業界には多くの職種がありますが、Web動画やブラウザゲーム、イラストの制作に関わる仕事を選べば、ゲーム業界での経験を最大限活かせます。
ゲーム業界でプランナーの経験がある方は、メディア業界への転職もおすすめです。メディア業界では、ユーザーに効果的にアプローチできるコンテンツを制作するために高い企画力が求められます。ゲーム開発を通じて培った演出力も活かせるでしょう。
何かをプランニングするのが楽しいと感じている方や演出にこだわりたい方は、Webメディア業界をはじめとしたメディアに携わる転職先が選択肢のひとつです。
VR(Virtual Reality)技術の発展に伴い、VR業界で活躍するクリエイターやエンジニアの需要が高まっています。VRとは映像を通じて現実に近い体験を提供する技術です。スポーツやゲームをはじめとしたさまざまな分野で活用され、今後も発展が見込まれます。
ゲーム業界で3Dクリエイターやプランニング、開発職(エンジニア)の経験があれば、VR業界への転職もおすすめです。映像技術や開発技術を活用するため、これまでの経験を十分に活かせるでしょう。
転職先を選ぶ際は、業界だけでなく職種も大切です。ゲーム業界でどのような仕事に携わっていたかによっておすすめの職種は異なります。ここでは、ゲーム業界からの転職を検討している方に向いている職種を5つ紹介します。これまで積み重ねた経験を活かせる職種が何かを考え、後悔のない転職先を選びましょう。
システムエンジニアは、ソフトウェアやICTシステムの開発に総合的に携わる仕事です。具体的な仕事内容は以下のとおりです。
これらの業務に携わる際に、ゲーム業界のエンジニア経験が役立ちます。ゲームプログラマーやサーバーエンジニア、インフラエンジニアにとっては、有力な選択肢になるでしょう。開発スキルに加えて、マネジメントスキルやヒューマンスキルを高めておくと転職で有利です。
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プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトのスタートアップから完了までの全工程でマネジメント全般を担当します。主な業務は以下のとおりです。
要件定義やリソースの管理では、ゲーム業界で培ったプランニングスキルやマネジメントスキルを活かせます。クライアントや開発スタッフとの調整・交渉も欠かせない仕事であるため、プレゼンテーションスキルやコミュニケーションスキルを磨くとよいでしょう。
CGやキャラクターデザイン、背景のようなオブジェクトの制作を担当していた方は、グラフィックデザイナーの仕事でスキルが活かせます。主な仕事内容は以下のとおりです。
関わる分野は転職先の業界・企業によって異なりますが、映像や文字、動画といったグラフィックに関わる点は変わりません。映像やデザインに向き合う仕事をしたいと考えていれば、有力な選択肢のひとつです。
ゲーム業界でCGに携わっていれば、3DCGクリエイターも転職先の候補として挙げられます。CGの中でも3D映像に特化して制作する職種です。VRやメタバース(3D映像を活用したバーチャルワールドやそこで提供されるサービスの総称)の普及に伴って、3DCGクリエイターの需要が高まっています。
ほかにも、医療分野や自然科学分野で活躍する3DCGクリエイターも存在するため、活躍できる分野は比較的幅広いといえるでしょう。
ゲームプログラミングの仕事をしていた方は、IT業界でプログラマーとして転職するのがおすすめです。システム開発を担うSIerやWeb系の企業、組み込みシステムを開発する企業など、多くの企業でプログラマーが活躍しています。
転職先は、ゲーム業界で使用していたプログラミング言語を活用できる企業を選ぶとよいでしょう。さらにスキルアップしたいのであれば、構文が似た別のプログラミング言語を学ぶのが効果的です。
自分に合った業界や職種が明確になったら、具体的な転職先を選びます。転職の目的を忘れないためにも、ここで紹介する5つのプロセスを意識するとよいでしょう。後悔のない転職をするには、転職先選びの軸がぶれないように常にチェックすることが大切です。
転職活動をはじめる前に、転職理由を明確にしましょう。ゲーム業界から転職する理由は、年収アップの実現やワークライフバランスの改善とさまざまです。年収アップを実現したい方は報酬水準の高さ、ワークライフバランスを改善したい方は勤務時間の長さや時間外労働の量が重要な判断材料になるでしょう。転職理由があいまいだとミスマッチの原因になるため注意が必要です。
転職時には、将来のキャリアパスを設計するとよいでしょう。目指す先が技術職のスペシャリストの場合とマネジメント層の場合では、習得しなければならないスキルに差があります。企業によって実現できるキャリアパスも異なるため、転職前に考えておくことは重要です。転職先を選ぶ際は、「企業が何に力を入れているか」「どのようなキャリアパスを用意しているか」をチェックしましょう。
自分の魅力を的確にアピールするために、これまでに習得したスキルや経験を整理しましょう。プログラマーの場合、扱える言語や学習中の言語を洗い出し、活用できる転職先を選ぶと効果的です。マネージャーを目指す方は、担当したプロジェクトの詳細をまとめます。大規模なプロジェクトの経験があれば、より有利です。自分が目指す業界・職種で高く評価されるスキルや経験は何か考えましょう。
転職で実現したいことが明確になったら、まずは業界を選びます。Webアプリケーションの開発に携わりたい方はWeb業界、さまざまなタイプのシステム開発を担当したいのであればSIer企業を選ぶとよいでしょう。自分が何を実現したいのかを明確にしたうえで、適切な業界を選ぶのがポイントです。
転職先の業界を決めたら、応募する企業を選びましょう。企業研究を徹底的に行い、転職の目的を実現できる企業を選ぶことが大切です。企業研究では、報酬水準や仕事内容だけでなく、企業風土や経営ビジョンもチェックするとよいでしょう。細かく確認することで、応募先企業が自分にマッチしているか判断できます。
自分が望む転職を実現するには、転職先で高く評価されるスキルを習得することが大切です。ここでは、IT業界で役立つスキルとして、プログラミングスキル・マネジメントスキル・デザインスキルの3つを紹介します。職種によって求められるスキルは異なるため、自身のスキルを活かせる職種を選ぶことが転職成功のコツです。
IT業界でエンジニアとして活躍するならば、プログラミングスキルが大きな武器です。プログラミング言語はJava・C++・C#・Python・Rubyとさまざまで、分野によってメインで使用する言語が異なります。システムエンジニアやフロントエンド・バックエンドエンジニア、インフラエンジニアに転職する場合、必要な言語はすでに習得しているプログラミング言語の構文に近い言語から学ぶとよいでしょう。
プロジェクトマネージャーをはじめとしたマネジメント層を目指す方は、開発スキルにプラスしてマネジメントスキルの強化が必要です。マネジメントスキルには課題解決力やヒアリング力、進捗管理に必要なスキルが含まれます。ゲーム業界でディレクターやプロデューサー、プランニングに携わった経験がある方は、培ったスキルを活かせるでしょう。
グラフィックデザイナーや3DCGデザイナーのようなデザインに関わる仕事を目指す方は、デザインスキルが重要です。デザインセンスに加えて、クリエイター向けのソフトウェアを扱うスキルや要望をデザインに反映させるためのコミュニケーションスキルが欠かせません。継続的にさまざまなタイプのデザインに触れて、スキルアップに励むとよいでしょう。
ゲーム業界から転職する理由は、年収アップの実現やワークライフバランスの改善とさまざまです。転職する際は、転職理由を実現できる転職先を選ぶことでミスマッチを防げるでしょう。将来のキャリアパスを描き、転職先で評価されるスキルを習得することも転職を成功に導くコツです。
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