フロントエンドエンジニアの仕事内容とは?必要なスキル・資格についても徹底解説|求人・転職エージェント

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更新日:2022/08/31

IT業界

フロントエンドエンジニアの仕事内容とは?必要なスキル・資格についても徹底解説

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この記事のまとめ

  • フロントエンドエンジニアの仕事内容とは、Webデザイナーが設計したデザインを、Webサイト・アプリケーションの画面上に具現化すること。
  • フロントエンドエンジニアとして活躍するために必要なスキルは、プログラミング言語、コーディング、HTML・CSS、CMS構築、UI/UX、SEOなどの知識。
  • 昨今のIT技術の進歩により、フロントエンドエンジニアの需要は引き続き高く推移すると想定される。

エンジニアと名がつく技術職は数多くありますが、その中でもユーザー視点が最も重視されるのがフロントエンドエンジニアです。

今回は、フロントエンドエンジニアの仕事内容、やりがいや大変さ、必要なスキルや知識、役立つ資格などを解説します。「Web制作の仕事に携わりたい」「フロントエンドエンジニアの仕事内容が知りたい」という方はぜひ参考にしてください。

目次

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フロントエンドエンジニアとは?

フロントエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの設計・構築・実装において、ユーザー側が目にするフロント部分の作業を担うエンジニア職です。

HTMLやCSS、JavaScript、PHPといった多様な言語を扱って、ユーザーが見やすく、かつ効率的に活用できるWebサイトやアプリケーションを構築していきます。

バックエンドエンジニアとの違い

バッグエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションにおいて、ユーザーの目には触れないデータベース部分の設計や構築を担います。フロントエンドエンジニアと対極にいるのがバックエンドエンジニアです。

Webデザイナーとの違い

Webデザイナーは、Webサイトやアプリケーションのデザイン全般を担う職種です。Webデザイナーが描いたデザインを実装するのがフロントエンドエンジニアとなるため、双方で連携しクライアントの要望と技術面との折り合いを協議していきます。

コーダーとの違い

コーダーの主な仕事は、CSSやHTMLを用いたコーディングです。フロントエンドエンジニアより求められるスキルの範囲は狭く、専門性も低くなります。

そのほか類似する職種との違い

上記のほかにも、フロントエンジニアと類似する職種として「サーバーサイドエンジニア」と「マークアップエンジニア」があります。

サーバーサイドエンジニアはバックエンドエンジニアと同じ役割を担う職種であり、企業や業界による呼称の違いという認識で問題ありません。Web系企業ではバックエンドエンジニア、基幹系企業ではサーバーサイドエンジニアと呼ばれるケースが多いでしょう。

一方、マークアップエンジニアはフロントエンジニアと同じ役割を持つ職種ですが、使用言語に違いがあります。HTMLやCSS、JavaScript、PHPといった複数のプログラム言語に精通するフロントエンドエンジニアに対し、マークアップエンジニアはHTMLやCSSに特化している形です。そのほか、言語に関する知識はさほど求められないため、知識量や経験値は人によって変わってきます。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

フロントエンドエンジニアの仕事内容は、ユーザー視点でWebサイトやアプリケーションを構築していくことです。Webデザイナーが作成したデザインを適切なプログラム言語を用いて実装し、パソコンやスマートフォン、タブレットの画面上に表示させることが、フロントエンドエンジニアの大筋の仕事内容となります。

Webサイトを実装するうえでは、Webデザイナーが作成した指示書を適切に読み取る能力や、お互いの立場を理解する心遣いが必要です。フロントエンドエンジニア側がWebデザイナーの意図を誤認したり、断りなくオリジナリティを加えたりすることは、クライアントとWebデザイナーの取り組みをなし崩しにしてしまいかねません。

Webデザイナーは、クライアントの要望を熟知したうえで明確な意図をもって各所を調整し、デザインを施しています。したがってフロントエンドエンジニアでは、Webデザイナーとコミュニケーションを取り、指示書を的確に読み取るといった歩み寄りが重要になります。

フロントエンドエンジニアのやりがいや大変さ

フロントエンドエンジニアのやりがいは、常に最新のIT技術に触れられる点にあります。特に、使用頻度の高いJavaScriptにおいては最新技術を用いたフレームワークが次々と生まれています。旬な情報や技術にいち早く触れたい方は常に新しい刺激を実感しながら働ける仕事でしょう。

また、トレンドに敏感なクライアントと仕事をしている中で新たな世界を知り、学びのチャンスを得られることもあります。好奇心を満たすような変化を感じられる点も、フロントエンドエンジニアの仕事におけるやりがいの一つです。

ただ、上記のようなやりがいは、見方を変えればフロントエンドエンジニアの大変な側面でもあります。多くの情報に触れられる環境であるということは、逆をいえば「自ら情報を取りに行き、知識やスキルを物にするための努力が欠かせない」ということです。どこで何を見てどう行動するかという点が、フロントエンドエンジニアとして提供できる価値の度合いに直結してくることを覚えておきましょう。

フロントエンドエンジニアに必要なスキルや知識

フロントエンドエンジニアとして活躍するために身につけておくべきスキルや知識を紹介します。すべてを完璧に網羅することは難しいため、段階を踏んで計画的にスキルアップを図りましょう

プログラミング言語

フロントエンドエンジニアにとってプログラム言語は必須スキルといっても過言ではありません。JavaScriptやPHPの知識を備えておくとより多くの表現が可能となり、フロントエンドエンジニアとして担える仕事内容の幅が広がります

コーディングスキル

プログラム言語を用いたコーディングスキルもフロントエンドエンジニアには欠かせません。単にコーディングすれば良いというわけではなく、ほかの担当者が一目で状況判断できる明瞭さや、後々のメンテナンスやリニューアルに対応しやすいコーディングが求められます。

HTML・CSSのスキル

文字列をタグで囲みそれぞれに定義を設けたり画像を配置したりするマークアップ言語がHTML、背景や文字色などWebサイトの装飾を施すのがCSSです。ユーザーの使用デバイスに表示を最適化するレスポンシブデザインのスキルもあると、SEO対策やコスト削減に貢献できます。

CMS構築のスキル

CMS構築も、マスターしておくと企業ブログなどの構築で役立ちます。WordPressをはじめとしたCMSは、HTMLやCSSと比べて難易度が低いため、クライアント企業のWeb担当者との連携も容易になります。

UI/UXに関する知識

ユーザーに寄り添ったサイト構築には、UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)の知識も重要です。Webサイトを訪れたユーザーが離脱することなく目的の情報にたどり着くためには、Webサイトへの表示方法やデザインやレイアウトなどを指すUIと、それらを通じてもたらされるユーザー体験であるUXを兼ね備えている必要があります。

SEOに関する知識

フロントエンドエンジニアがプラスアルファで備えておきたい知識が、SEOに関する知識です。
手がけたWebサイトが検索エンジンで上位表示されるよう、サイト構築やタグ・サイトマップ設定などの最適化を行うことで、クライアントの利益につなげていきます。

フロントエンドエンジニアの年収

実際にマイナビエージェントに掲載されている求人情報を見てみると、400万〜700万円程度となっています。
しかし、能力に応じて1,000万円まで提示している企業もあり、大きな開きが生じている様子がうかがえます。そのため、フロントエンドエンジニアの年収は、平均年収の数値のみで断定できるものではなく、キャリアの成熟に応じた収入アップが見込めるともいえるでしょう。

フロントエンドエンジニアに必要な資格

フロントエンドエンジニアとしてのスキルを対外的に証明する手段としては、関連資格の取得が有効です。フロントエンドエンジニアの仕事内容に関連し役立つ資格として、4種類の資格を紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、高度IT人材として備えるべき基礎スキルを認定する国家資格です。Webやプログラムのほかにも、ネットワーク、セキュリティ、データ構造などIT全般を幅広く網羅しているため、技術職に就く人たちが始めに目指す登竜門のような位置づけとなっています。フロントエンドエンジニアの仕事内容に役立つのはもちろん、将来ほかのIT職種へジョブチェンジした際にも活かせるスキルが身につきます。

ウェブ解析士

効果的なデジタルマーケティングを実行するためのWeb解析スキルや読み取り能力、適切な判断力を問う資格がウェブ解析士です。デジタルマーケティングの知見を得ることで、フロントエンドエンジニアの立場からクライアントの利益に貢献することも期待できます。上位資格として「上級ウェブ解析士」と「ウェブ解析士マスター」があるため、スキルや経験の成熟に合わせてステップアップが可能となり、将来的にコンサルタントの道も開けています。

Webクリエイター能力認定試験

フロントエンドエンジニアの仕事内容に直接的な関連が深いといえるのが、Webクリエイター能力認定試験です。現場で活かせるコーディングスキルやWebデザインスキルが問われる資格のため、実務においても自らの成長を実感できるでしょう。レベル別に「スタンダード」と「エキスパート」の2種類が用意されており、これからWeb制作の仕事に就きたいと考えている方から現場での実務経験者まで、幅広い層が受験しています。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5やCSS3、JavaScriptを始めとした最新のマークアップ技術・知識を問う資格が、HTML5プロフェッショナル認定試験です。認定期間は5年間と定められており、同レベルの再取得か上位レベルの取得によって資格の有効性が維持されます。

上記でご紹介した資格以外にも、フロントエンドエンジニアの仕事に役立つ資格として以下のものが挙げられます。

  • PHP技術者認定試験
  • ウェブデザイン技能検定
  • Ruby技術者認定試験
  • CIW JavaScript スペシャリスト
  • Linux技術者認定試験

未経験からフロントエンドエンジニアになれる?

フロントエンドエンジニアは未経験からでも十分目指せる仕事です。業界未経験者を歓迎する求人も見受けられます。
しかし、未経験の応募が可能といっても、最低限のスキルを要していることが条件となるケースもあります。プログラム言語などのスキルをどの程度求めているのか、資格が必要なのかなど、募集内容を一通りリサーチしておくようにしましょう。

フロントエンドエンジニアの将来性やキャリアパス

フロントエンドエンジニアの職に就いたあと、キャリアの選択肢はどのように広がっているのでしょうか。以下の将来性やキャリアパスを参考に、大枠のイメージを持っておきましょう。

将来性

フロントエンドエンジニアの将来性は今後もしばらく高い状況が続くことが見込まれます。

IT技術は加速度的に進化し、私たちの日常生活や企業活動にITはなくてはならない存在となりました。その状況に比例して、優秀なエンジニア人材の需要も高まってきています。IT関連企業ではクライアントへの高品質な技術提供を、それ以外の一般企業ではIT領域の内製化に力を入れていることから、フロントエンドエンジニアが活躍できる環境は今後も広く用意されるでしょう。

キャリアパス

フロントエンドエンジニアを目指すには、コーディングを専門とするコーダーからのステップアップが最も有効なケースです。コーダーであればHTMLやCSSを扱えるスキルがすでに身についているため、フロントエンドエンジニアへの転職も比較的スムーズでしょう。IT業界未経験の場合は、何らかのプログラム言語を習得しておくとポテンシャル採用で内定獲得に至る可能性が高まります。

フロントエンドエンジニアの数年後のキャリアパスとしては、IT職種の中でも親和性の高いサーバーサイドエンジニアやWebデザイナーへのジョブチェンジが考えられます。ほかにも、よりユーザーに直接的に貢献したい場合はUI/UXエンジニアへの転職を、Webサイト制作に広く深く一貫して携わりたい場合は、フルスタックエンジニアを目指したスキルと経験習得を目指すのもおすすめです。もちろん、「フロントエンドエンジニアの道を究める」という道もあります。

まとめ

フロントエンドエンジニアとは、ユーザーの悩みや課題を解消して理想を実現するために、痒いところに手が届くような技術力を提供する仕事です。業界の特性上、日々情報を追い、知識を取り入れ、コツコツと学びを積み重ねる継続力は必須ですが、ITの可能性に希望を抱いている方、好奇心旺盛な方、人の役に立てる仕事がしたい方には、フロントエンドエンジニアは適職といえるでしょう。

フロントエンドエンジニアの仕事内容に興味がある方は、求人サイトを眺めてみたり転職エージェントに相談したりして、働くイメージを具体化していきましょう。

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マイナビエージェント編集部

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