【例文あり】転職の面接で「成功体験」を聞かれたら?答え方と注意点を解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/02/05

転職全般

【例文あり】転職の面接で「成功体験」を聞かれたら?答え方と注意点を解説

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この記事のまとめ

  • 応募者の成功体験は「価値観」「経験値」「主体性」のひとつの指標になる。
  • 成功体験の中で面接官が最も聞きたい部分は、成功を収めるまでの過程。
  • 自信を持って面接に臨みたい方は、転職エージェントを活用するのがおすすめ。

転職活動において、重要なウエイトを占めるのが面接です。面接でよく尋ねられる項目はある程度決まっており、その中に「成功体験」に関する項目があります。成功体験は入社後の躍進をイメージさせる重要な項目ですが、どう答えればよいのか分からない方もいるでしょう。

そこでこの記事では、転職面接における成功体験の述べ方をご紹介します。ポイントや注意点、実際の回答例もお伝えするので、面接対策にお役立てください。

目次

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転職の面接で「成功体験はありますか」と聞かれるのはなぜ?

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転職面接の質問には、ある程度の傾向があります。「成功体験を教えてください」「何か誇れる実績はありますか」これらも面接でよく聞かれる項目のひとつです。こうした質問は、意図を理解したうえで回答を用意するのが、好印象を残すコツです。まずは、なぜ成功した出来事を尋ねるのかを見ていきましょう。

応募者の価値観を知りたいから

転職面接で成功体験を尋ねられた応募者は、これまでの出来事を回想し、回答を考えるでしょう。同じ職種の同じ出来事を選んだとしても、何を成功と感じたのかは人によって違います。「計画性を発揮したこと」を成功体験として挙げる応募者もいれば、「失敗を恐れずにチャレンジしたこと」を成功と捉える応募者もいるでしょう。

企業側は、応募者それぞれの回答から、人柄や価値観を見極めています。「どのように仕事と向き合っているか」「何を原動力として働いているか」などの仕事観を把握し、採用したい人物像とのマッチング度を図っています。

どのような経験をしてきたのかを知りたいから

企業が知りたいのは、応募者の素晴らしい功績ではありません。応募者が話す成功体験の内容から、持ち合せているスキルや経験の質を測りたいと考えています。
もちろん、誇れるような成果を挙げた経験があれば、成功体験として回答してもよいでしょう。ただし、その場合でも努力した過程を述べることは重要です。高い壁を突破するための「考え方」や「行動力」こそ、企業側が知りたい部分だからです。

併せて、再現性の高さをチェックしている企業もあります。成功体験の再現性の高さは、入社後の活躍度を図る指標になるからです。

「主体性」のある人材かを知りたいから

応募者が主体的に活躍する姿を想像したい意図があり、成功体験を尋ねるケースもあります。応募者の中には、社会人歴が浅く、目立った実績を持っていない方もいます。そうした際には、成功体験から見えた仕事への向き合い方から、入社後の活躍度を図っています

「最後まで仕事をやり遂げられるか」「高いクオリティを求めて仕事ができるか」などの責任感をはじめ、「自ら進んで仕事に取り組めるか」といった主体性を判断している場合もあるでしょう。

転職面接ではどのような成功体験が評価される?

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成功体験を伝えて評価を得るためには、企業が見ているポイントを押さえておく必要があります。面接官は、応募者の自慢話を聞きたくて尋ねているわけではありません。自社で活躍できる要素を持ち合せているかに着目しています。ここでは、評価の基準となる内容について解説するので、成功体験を述べる際の参考にしてください。

成果だけではなく「プロセス」が重要

成功体験を述べる際に、「社内賞を獲得しました」「プロジェクトを成功させました」など、成果を伝えただけで終わってしまう方がいます。どのような成功を収めたのかを述べるのは大切ですが、それだけでは評価につながりません。面接官が知りたいのは、目的を果たすまでの「過程」です。

つまり、応募者の「目標達成力」や「課題解決力」が評価の対象になるわけです。問題を解決できたエピソードをうまく伝えられれば、数字で表せる実績がなくても、高い評価をもらえるケースもあります。

再現性がある成功体験は評価されやすい

成功体験が採用ポジションで役立つものであるほど、面接官にインパクトを与えやすくなります。なぜなら、企業は再現性に期待しているからです。そのため、たまたま運がよかったなどのラッキーな出来事はもちろん、入社後にまったく使わない能力を発揮した話では高い評価は得られません。

入社後の活躍を想像させる具体的な数値があれば、それを用いて実績を伝えるのはよい方法です。ただし、単なる実績のアピールにならないように気をつけましょう。うまく再現性を伝えるためには、成果を出すための考えや手法、体験から得た学びを述べる必要があります。

思考力を備えているかどうかもポイント

成功体験がある人の多くは、思考力を持ち合せています。運よく成果を獲得できたケースは例外ですが、目的や目標を定めてそれを成し遂げた場合、目標を達成するためにさまざまな策を施したと思います。そうした思考力は、評価対象です。

思考力を働かせ、新たな着想で付加価値を生み出せる人材は、企業に大きなメリットをもたらしてくれるからです。成功体験の中で「さまざまな視点を持って取り組んだ」「独創的なアイデアでピンチを救った」など、思考力を発揮した出来事があれば盛り込んでみましょう。

企業によっては失敗体験を評価対象にするケースも

転職の面接では、成功体験だけでなく、失敗体験を尋ねる場合もあります。失敗した出来事を尋ねられて戸惑う方もいるかもしれませんが、質問の意図は成功体験を尋ねるケースと変わりません。失敗体験から、応募者の経験値や価値観を見極めています。

併せて、失敗から学びを得られる人材かという部分もチェックしています。単なる失敗談を話すのではなく、「失敗を振り返って問題点を改善した」「失敗があったからこそいまのスキルが身についた」など、どのように失敗と向き合っているのかを伝えられると評価につながります。

転職面接で「成功体験」を分かりやすく伝える4つのステップ

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ここからは、転職の面接で成功体験を述べる際のコツをご紹介します。伝え方ひとつで、採用担当者に与える印象は大きく変わります。これまでの回答と矛盾があったり、理解しにくい順序で話を組み立てたりすれば、印象が悪くなる恐れもあります。事前に伝え方のステップを把握しておき、面接本番にお役立てください。

1.まずは「結論」から

成功体験を的確に伝えるために、まずは「何」を成功と捉えているのかを述べましょう。「業務を効率化して前年比より20%利益がアップしたことです」「従業員30人を対象としたお客様アンケートで顧客満足度1位を獲得したことです」など、結論を端的に話してから成功に至った過程を伝えると、内容を理解してもらいやすくなります

具体的な数値を述べて、客観的に理解できるような工夫をすると、より正確な成果や実績が伝わるでしょう。数字を用いると、信憑性が高まる効果もあります。

2.「プロセス」をストーリーで伝える

成功体験を効果的に伝えるためには、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」という5W1Hのフレームワークを活用するとよいでしょう。これらの要素を文中に含めると、どのような出来事だったのかが伝わりやすくなります。併せて、成功体験をストーリーで話せると、インパクトのある伝え方ができます。

ここで気をつけたいのは、成功までの過程が「最も評価される部分」である点です。高評価に繋がるような成功体験を積んでいても、成功までのプロセスが中身のないものだと判断されれば、思うような評価は得られません。努力や工夫をいかに分かりやすく伝えられるかを考えてみましょう。

3.体験から「何を学んだか」を述べる

成功体験から得た「モノ」もプロセスと同じくらい重視されます。何かを感じたり気がついたり、成功までの過程で得たものはあるでしょう。成功を収めたからこそ、これまでとは違う景色が見えた方もいるかもしれません。

こうした気づきや学びについて、「この体験をきっかけに」「いまではこの体験が」などと、後日談として伝えましょう。そうすると、上昇志向のある人材だとアピールできます。もし、気づきや学びが思い浮かばない場合には、ほかの体験に変えたほうがよいかもしれません。何も得たものがない出来事について話すと、低評価につながるケースがあるからです。

4.「応募に至った理由」につなげる

成功体験と自己PRをまったく同じにする必要はありませんが、矛盾のない内容にしておくのが効果的なアピールのコツです。

自己PRや志望動機では「計画性が強み」「計画性を活かした仕事がしたい」と伝えたのに、「直感で行動した結果うまくいきました」などの成功体験を述べると、採用担当者は矛盾を感じます。多面性を見せるのではなく、一貫性のあるエピソードでアピール内容に説得力を持たせましょう。

数字を用いて簡潔に話すことを意識しよう

成功体験は「自らの体験談」なので、そのときの状況を回想しながら話すと、冗長な内容になりがちです。状況説明や自分の感情にばかりスポットを当ててしまうと、「この応募者は何を伝えたいのだろう」と思われかねません。時間配分にも気を配り、できる限り簡潔に伝えましょう

具体的かつ正確な功績を示したい場合には、「20人のチームリーダーとして」や「目標の120%を達成して」など、規模感の伝わる数字を使用するとよいでしょう。

転職面接で「成功体験」を聞かれた際の例文5

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成功体験を伝えるコツは分かったものの、面接でうまく話せるか不安を感じている方もいるでしょう。ここからは、転職の面接で成功体験を尋ねられた際の回答例をご紹介します。さまざまな出来事にスポットを当てた成功体験を参考に、面接での話し方を考えてみましょう。

例文1|マネジメントに関する成功体験

【例文】

私が成功を収めた体験として心に残っているのは、前職の〇〇株式会社で新製品の開発リーダーとなり、10人のチームをまとめた体験です。経験も知識もバラバラのメンバーが集められたので、まずはメンバーについて知ることが重要だと感じました。そして一人ひとりの得意不得意、思考や仕事のスタイルを把握し、それぞれが最も力を発揮できるタスクを割り振りました。

その結果、それぞれが納期どおりにタスクを遂行でき、短期間での新製品開発を実現できました。メンバーの個性を尊重したことで、チーム力が高まったと実感しています。この経験は、今後のマネジメントに活きると考えております。

例文2|コミュニケーションに関する成功体験

【例文】

私の成功体験は、前職の〇〇株式会社が実施する顧客満足度調査で、120人の中から3位の表彰をいただいたことです。私はルート営業を担当していましたが、あるときお客様との距離が遠いことに気がつきました。そこで、お客様に心を開いてもらうため、日頃からお客様が興味を持ってくれそうな情報を収集するよう徹底しました。

その結果、会話の引き出しが増え、どのお客様にもよく勉強していると褒めていただけるようになりました。お客様をよく知り、お客様と同じ目線で物事を考えられるようになったことが、満足いただけた要因だと考えております。この体験をとおし、これからもお客様をサポートできるスタッフでありたいと強く感じています。

例文3|タスク管理に関する成功体験

【例文】

私の成功体験は、前職の〇〇株式会社で業務改善を提案し、職場全体の業務効率を向上できたことです。前職の事務職では多くの案件を複数人で管理していたため、タスク漏れが起こりやすく、納期遅延につながるトラブルが多々ありました。そこで、上司にタスク共有ツールの導入を提案し、ツールの管理者となってタスクマネジメントを担当しました。

皆でタスクを共有すると、自然とタスクの優先順位が分かり、それぞれが優先度の高いタスクから遂行できるようになりました。その結果、納期遅延の発生を防げただけでなく、時間にも余裕が生まれました。皆の協力があってこそ得られた結果ですが、この体験からタスクマネジメントの大切さを学びました。

例文4|実績に関する成功体験

【例文】

私が成功を収めた体験として心に残っているのは、前職の〇〇株式会社で社内トップの売上を記録できたことです。入社して1年間は思うような実績を上げられず、営業手法を研究する日々が続きましたが、この研究はいつか役立つと信じて毎日の勉強を怠りませんでした。研究を続けていくと、どのお客様にどの手法が合うのかが徐々に分かるようになり、それに伴い売上数も向上していきました。

その結果、入社3年目で50人中トップの売上数を獲得できました。トライアンドエラーを繰り返して、自分なりの手法を確立したからこそ、よい成果を残せたと実感しています。これからも失敗からの学びを大切に、成果を上げられる営業職でありたいと思っています。

NG例文】内容が伝わらない残念なケースも

NG例文】

私の成功体験は、前職の営業職でお客様の望む商品をおすすめしたことです。お客様がどのような商品を購入したいのかをヒアリングし、要望に合う商品をご紹介しました。

NG例文】

私は前職で、ミスをしないよう努力したことが成功体験だと思っております。上司の話をしっかりと聞き、必要に応じてメモをとりました。その結果、周囲の話をしっかりと聞けるようになりミスが減りました。

上記はどちらも働くうえでの基本を語っているだけなので、特別なアピールにはなっていません。仕事をするうえでの工夫や努力、その結果について伝えないと、内容のない話だと捉えられてしまいます

体験談がない......|話す内容が思い浮かばないときの対処法

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成功体験や失敗体験のエピソードが思いつかず、何を話せばよいのだろう......と、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。話せるエピソードがないと感じている方は、「採用担当者の興味を引く素晴らしいエピソードを選定しなければならない」と、深く考えすぎているのかもしれません。ここでご紹介する方法を参考に、自分自身をアピールできる体験談を選びましょう

成功体験がない場合

成功体験が思い浮かばなくても、「ありません」と答えるのは控えたほうがよいでしょう。採用担当者は、成功体験を応募者の価値観や経験値を判断する材料にしています。まったくないと返答すれば、「この項目からは何も得られなかった」という印象だけが残ります。面接の準備が足りないのでは、入社意欲がないのでは、と捉えられてしまう恐れもあるでしょう。

「誰もが称賛するような素晴らしい実績を答えて欲しい」と言われているわけではありません。仕事と向き合い工夫や努力をした結果、よい成果を得られたのであれば、それを「成功体験」として伝えましょう

失敗体験がない場合

失敗体験を尋ねられた際も、「ありません」と回答するのは控えましょう。大きな失敗が思い浮かばない方も、「チームをうまく結束できなかった」「発注ミスで同僚に迷惑をかけてしまった」など、日々の業務の中で思いどおりにいかなかった経験はあるでしょう。それを「失敗体験」として伝えて構いません。

視点を変えたり考えを改めたりした部分を述べられれば、失敗からの学びを活かしたエピソードとして、ポジティブ思考や成長意欲をアピールできる失敗体験を伝えられます。

面接の不安を軽減したい方は「転職エージェント」を活用しよう!

転職の面接では成功体験や失敗体験のほかにも、自己PRや志望動機、逆質問などのさまざまな質問に答えなければなりません。事前に徹底した対策をしておくのが面接を成功させるポイントですが、自分ひとりでは対策が難しい場合もあるでしょう。そこでおすすめなのが、転職エージェントの活用です。

マイナビエージェントでは、転職のプロであるキャリアアドバイザーが面接官となり、模擬面接を実施しています。各業界や職種に精通しており、詳細な企業情報を把握しているマイナビエージェントでは、採用担当者の人柄を考慮したうえでのアドバイスも可能です。自信を持って面接に望みたい方は、ぜひマイナビエージェントをご活用ください。

まとめ

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転職の面接で成功体験を尋ねられた際は、成果よりもプロセスに重きを置きましょう。入社後の躍進を想像させられれば、内定に一歩近づくでしょう。面接では、さまざまな質問に答えられる準備をしておく必要があります。ご自身での対策が不安であれば、ぜひマイナビエージェントをご活用ください。

マイナビエージェントは、一人ひとりの転職活動を手厚く支援しています。面接に関する悩みはもちろん、そのほかの疑問や不安を抱えている方は、まずはお気軽にマイナビエージェントにご相談ください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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