更新日:2024/06/06
この記事のまとめ
転職先を選ぶときに、必ず行うべき「業界研究」。自分の可能性を知り、自分にマッチした企業に転職するためにも、業界の特徴をしっかりと理解しておきましょう。
では、具体的にどのようにして業界研究を進めれば良いのでしょうか。
ここでは、業界研究の目的や進め方、各業界の特徴についてご紹介していきます。
目次
業界研究の目的は、転職活動の軸を明確にして、自分が活躍できるフィールドを見つけることです。
前職での経験を基に自己分析を行い「何を目指したいのか」を明らかにして、それを実現できる業界を探すこと。それが業界研究であり、転職活動を成功させる秘訣です。
日本には、多種多様な業界があります。視野を広くして業界研究をすることで、自分が本当に活躍できる場所を見つけましょう。
また、業界研究を行うことは、入社後にも役立ちます。
新卒で入社すると、業界知識を含めて研修を受けられますが、中途採用だと教育制度が用意されていないケースが大半です。未経験の業界に転職したとしても、業界についての理解がある前提で仕事を任されることになります。
転職後に活躍するためにも、業界の理解は十分に深めておかなければなりません。
業界研究は、さまざまな媒体で行うことができます。
それでは、具体的に業界研究の進め方を見ていきましょう。
業界全体の特徴やビジネスモデルを把握するのに便利なのが会社四季報です。
売上高や営業利益、自己資本比率など、企業の経営状況を判断する数字が掲載されていますので、業界の将来性を見るのにも役立ちます。
新聞やニュースサイトを読み、各業界のニュースに対するアンテナを高く張っておきましょう。
志望業界がしぼられている場合は、業界誌を読むことで最近の動向や旬な情報をキャッチすることができます。
企業ごとの強みや差別化のポイントを知るためには、企業のウェブサイトと求人情報サイトが役立ちます。
業界を代表する複数の企業のウェブサイトをチェックすることで、業界全体のイメージをつかむことができるでしょう。また、社員の1日のスケジュールが掲載されている場合は、働き方を理解することができます。
一度にさまざまな業界の企業と面談できるのが、転職イベントです。
実際に社員と話すことができますので、ウェブサイトや新聞・業界紙だけではわからない、業界の雰囲気や企業の社風を知ることができるはずです。まったく興味のなかった業界との思わぬ出会いがあるかもしれません。積極的に参加してみましょう。
残業時間や評価体制など、公開されにくい情報を知るには、口コミサイトもおすすめです。
口コミサイトには業界のいい面だけでなく課題点も見えてくるはずです。しかし、会社に不満を持って辞めた人の口コミなどもありますので、信用しすぎるのは禁物です。参考程度にとどめておきましょう。
以上のような情報収集を通して、業界研究を進めていきます。
調べていくと、どの業界にもメリットとデメリットがあることがわかるでしょう。それらを理解した上で、理想の働き方を実現できる業界を見つけていくことがポイントです。
業界研究が重要なことはわかったものの、仕事が忙しくて業界研究に時間を使うことが難しいという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方のために、いくつかの業界の簡単な特徴と平均賃金をご紹介します。
この情報を入り口にして、興味のある業界は深掘りして研究してみてください。
需要が伸び続けているIT業界は、転職市場でも絶好の売り手市場です。
公共系システムインフラの整備が期待されており、AIやIoTの開発需要はさまざまな業種で引き続き高まっています。
IT業界では、プログラマーやシステムエンジニアとしてシステムやウェブの開発に携わることができますし、マネジメント志向が強ければ戦略から提案できるコンサルティングファームを目指すことができます。
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※厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
2021 年度から始まった「防災・減災、国土強靭化のための 5 か年加速化対策」、リニア中央新幹線計画など、ビッグプロジェクトが目白押しの建設業界。人手不足の影響もあり、空前の売り手市場となっています。
建設業界では公共工事からオフィスビル、商業施設、住宅などの民間工事まで幅広く仕事があり、さらに今後は、既存住宅のリフォームニーズの拡大が期待されています。
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※厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
景気変動に強く、高齢化社会の中で需要が高まる医療・介護業界。未経験者歓迎の企業が多く、転職市場も活況です。
医薬品メーカーは新薬開発が活発化しており、医療機器メーカーはアジア市場に進出。医療分野におけるグローバル展開は、今後さらに加速していくことが予想されます。
また、介護職は慢性的な人材不足から、積極的な採用活動がなされています。社会貢献度が高く、やりがいのある仕事に携われるでしょう。
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※厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
個人向け金融サービスの需要拡大が見込まれる、金融・保険業界。
銀行・証券業界では、個人顧客の資産運用や相続などのコンサルティング提案を行う「リテール営業」の中途採用が活性化しています。
近年は「フィンテック」という、金融サービスとITを融合した技術が注目を集めており、ネットバンキングやネット決済の導入が推進されています。
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※厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
インターネット通販の需要拡大により、好況が続く運輸・郵便業界。
この業界の仕事は配送業務だけでなく、倉庫管理や営業、SE、貿易事務など、職種は多岐にわたります。転職市場も活発で、中でも倉庫管理と営業職は未経験者採用が積極的に行われています。
近年は倉庫業務から加工・包装、物流システムまで一括して請け負う「サードパーティ・ロジスティクス(3PL)」の市場が拡大しており、海外拠点の展開も加速する見込みです。
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※厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
働きやすく、力を発揮できる企業に転職するためにも、業界研究は入念に行いましょう。
転職活動では業界知識を持っている前提で選考が進みますので、業界研究を怠っていると、熱意を感じないなどと思われてしまうかもしれません。選考を有利に進めるためにも、ニュースなどで業界の最新動向をチェックするようにしておきましょう。
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