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更新日:2022/04/04

IT業界

プロジェクト統括を担う人材のためのプロジェクトマネージャ試験

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プロジェクトマネージャ試験に合格することで、プロジェクト全体を統括できる「高度IT人材」であることを示すことができます。

プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダー、ITコンサルタントを目指す人にぴったりの国家資格といえ、転職・昇進を目指す上でもメリットの多い資格といえるでしょう。

ここでは、プロジェクトマネージャ試験の内容や難度、受験方法の他、プロジェクトマネージャ試験が役立つ職業などを紹介します。

目次

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プロジェクトマネージャ試験とは?

プロジェクトマネージャ試験は、経済産業省が認定する国家資格である「情報処理技術者試験」の試験区分のひとつで、システム開発プロジェクトのマネジメントスキルを認定する資格です。

プロジェクトマネージャ試験では、システム開発プロジェクトの責任者としてプロジェクト計画を立案し、予算やスケジュール、チームメンバーの管理をする能力が問われることになります。

プロジェクト全体を統括できる人材であるかを試される試験のため、ITに関する知識だけでなく、リスク管理能力や論理的な思考力を習得していなければ合格することはできません。

受験資格の制限はないため、実務未経験者でも受験することができますが、実務をこなしながら数ヵ月から数年かけて合格を目指すのが一般的です。

プロジェクトマネージャ試験合格が役立つケース

プロジェクトマネージャ試験に合格すると、どのような場面で有利になるのでしょうか。3つのケースでご説明します。

1.他企業への転職でキャリアアップ

転職の場面では、自分の強みをしっかりアピールすることが重要です。国家資格であるプロジェクトマネージャ試験に通って資格を有していることで、プロジェクトの企画・管理・運営に関する豊富な知識を持ち、プロジェクトでリーダーを務める能力があることの証明になります。

プロジェクトマネージャーとは関係の薄い職種に就いている場合でも、難関試験合格という実績が高く評価される場合もあります。また、企業によっては、有資格者に資格手当や報奨金を支給する場合もあります。プロジェクトマネージャ試験合格は、収入アップにも結び付きます。

2.ITコンサルタントに転身して昇進・昇給を目指す

ITコンサルタントとは、プロジェクトマネージャーより上流の工程を担当する役職です。顧客へのヒアリングから経営課題を明らかにし、どのようなシステムを導入すれば課題解決が可能か提案します。

プロジェクトマネージャ試験に合格することで、ITコンサルタントへの転身も目指しやすくなるでしょう。

3.独立して複数企業のプロジェクトに関わる

プロジェクトマネージャーとして活躍するには、企業に勤務するほか、独立してフリーランスになったり、起業したりする道もあります。難関試験であるプロジェクトマネージャ試験に合格することで、クライアントからの信用アップにつながり、さまざまな案件に関わる機会が増えることが期待できます。

現場で経験を積むことは、技術の習得には最適ですが、体系的な知識を身に付けるのには向いていません。「プロジェクトマネジメントとは何なのか?」にはじまり、一つひとつの業務について理解が深まれば、自信を持って仕事に取り組むことができるでしょう。

プロジェクトマネージャ試験の出題内容

試験は午前I・午前II・午後I・午後IIの4項目となっており、午前は4つの選択肢から1つの回答を選択する多肢選択式、午後は記述式の試験が行われます。それぞれの試験時間と出題数、回答数は以下のようになります。

  • 午前I:50分/多肢選択式/30問
  • 午前II:40分/多肢選択式/25問
  • 午後I:90分/記述式/3問中、2問を選択して回答
  • 午後II:120分/論述式/2問中、1問を選択して回答

出題範囲

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の進捗管理や予算管理を担う人材ですので、試験ではプロジェクトを計画・実行するための知識が問われます。

  1. プロジェクト計画の立案に関すること
  2. 必要となる要員や資源の確保など、プロジェクト体制の確立に関すること
  3. 予算、工程、品質などの管理や、進捗状況の把握、リスク管理に関すること
  4. プロジェクトを円滑に運営するためのコミュニケーションに関すること
  5. プロジェクトに対する適切な分析・評価に関すること

プロジェクトマネージャ試験の難度

難度が高いプロジェクトマネージャ試験ですが、具体的にどの程度難しいのか、独学でも合格できる資格なのか、詳しく見ていきましょう。

難度は高い

プロジェクトマネージャ試験の2017年の合格率は13.1%、合格者の平均年齢は39.4歳となっており、難度の高い試験といえます。ある程度実務経験を積み、ITのスキルと経営的観点を養わないと合格が難しい試験といえます。

独学で合格を目指す場合は過去問演習を中心にしっかりと

午前I・IIの試験は多肢選択式です。過去問題からの流用も多いため、対策としては、プロジェクトマネージャ試験の過去問題を繰り返し解くことが有効です。

午後I・IIの試験は記述試験であり、指定の文字数内で解答するというものです。午後Iの文字数は1つの問いに対して20~40文字程度ですが、プロジェクトの内容をしっかり把握した上で解答する必要があり、読解力と理解力が求められます。

問題の文章量が多いため、過去問題を解きながら、時間配分に慣れておきましょう。

午後IIは、3つの設問に計3,000字ほどで答える論述式です。試験時間が120分しかないため、思考力に加え、定められた文字数内で、的確に自分の意図を伝える文章力が求められます。

合格のためには、内容の妥当性だけでなく、時間内に書き上げる練習をしておくことが大切です。

プロジェクトマネージャ試験の受験方法

プロジェクトマネージャ試験は、毎年4月の第3日曜日に実施されており、申込期限は1月中旬から2月中旬までとなっています。インターネットと願書郵送の、いずれかで申し込むことができます。試験の一部免除規定がありますので、事前にチェックしておくと良いでしょう。

受験料

5,700円(税込)

受験資格

プロジェクトマネージャ試験には、年齢制限や受験資格はありません。

合格発表

6月下旬に合格者の受験番号が、試験を主催するIPA(情報処理推進機構)のウェブサイトに掲載されます。また、個人の成績照会をするには、受験番号とパスワードが必要です。

試験結果の通知はありませんので、自分でウェブサイトを見て確認します。合格者の受験番号は後日、官報にも公示されます。

プロジェクトマネージャ試験に合格してキャリアアップしよう

プロジェクトを立ち上げ、管理・運用する力を証明するプロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトマネージャーとして転職したい場合はもちろん、各種エンジニアをはじめとするIT関連職に転職する上でも高く評価され、転職を有利に導いてくれます。

難度は高いですが、それに見合ったメリットのある資格なので、ぜひチャレンジしてみてください。

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執筆・編集

大原 直人

前職は大手メーカー系SIerにて要件定義から実装・導入まで幅広く担当し、現在は関西圏のIT領域責任者を担当しております。エンジニアとしての現場知識を活かし、コンサルタント・SI・WEB系・社内SEなど、ご希望に対する適切な提案を強みとしております。

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