更新日:2024/03/18
これからも成長が見込まれるIT業界。転職に対する門戸も広く、スキルのある技術者は多くの企業で歓迎されています。中には提出不要というIT企業もありますが、履歴書は一般的に必要とされる重要書類です。ではIT業界に提出する履歴書はどのようなものを用意すべきなのでしょうか。資格や志望動機をどう書くのかなどを中心にまとめました。
目次
IT系の企業に転職を希望する場合は、パソコンで作成した履歴書を使うようにしましょう。手書きの履歴書は「丁寧さ」を表す意味では効果的ですが、パソコンが仕事道具となるIT系の仕事にわざわざ手書きで応募する必要はありません。パソコンで見やすさを重視した履歴書を作成し、スマートな印象を与えるようにしましょう。会社によっては履歴書を、ファイルの送付で提出するよう求められることもあります。
履歴書内に記載する年について特に決まりはありませんが、迷われた場合はIT業界では西暦で統一しておくと良いでしょう。
ITに関連する資格は200個以上も存在します。このうち経済産業省が実施している国家試験「情報処理技術者試験」だけでも、難易度や専門性によって以下の資格が存在します(2015年10月現在)。
<レベル1>
ITパスポート試験
<レベル2>
情報セキュリティマネジメント試験
基本情報技術者試験
<レベル3>
応用情報技術者試験
<レベル4>(カッコ内はレベル4を満たす専門分野)
ITストラテジスト試験(ストラテジスト)
システムアーキテクト試験(システムアーキテクト、テクニカルスペシャリスト)
プロジェクトマネージャ試験(プロジェクトマネージャ)
ネットワークスペシャリスト試験(テクニカルスペシャリスト)
データベーススペシャリスト試験(テクニカルスペシャリスト)
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(テクニカルスペシャリスト)
情報セキュリティスペシャリスト試験(テクニカルスペシャリスト)
ITサービスマネージャ試験(サービスマネージャ)
システム監査技術者試験(サービスマネージャ)
高度な資格ほど、転職活動において優位性が高まるのは言うまでもありません。何も書かないよりは書いた方が良いですが、レベルの低い資格ではPRにつながりにくい恐れもあるので注意しましょう。
ほかにもデータベース分野なら「Oracle Master」や「DB2 Global Master」、ネットワーク関連分野なら「CCNA」や「CompTIA」、サーバー系なら「MCP MCTS」や「CompTIA Server+」、「LPIC」など、それぞれの分野に強い資格があります。自分の強みや専門性をPRできる資格を中心に記載するようにしましょう。
志望動機の欄に書くべき内容は、以下の3点が中心となります。
経験者なら前職での実績を紹介すればOKですが、全く違う分野から未経験で応募するならITが社会にもたらす利点や今後の展望などについて述べ、IT業界へ転身したい理由を述べましょう。
経営方針や社風、企業実績、社内教育制度の充実など、その会社のどこに魅力や将来性を感じて応募したかをまとめます。ベンチャー企業なら「成長性に期待して」など、会社の特徴にあった文章も有効ですが、上から目線の書き方にならないよう注意しましょう。
まとめとしての文章です。未経験者なら「ぜひ新たなステージで働きたく」、経験者なら「前職で培った経験を活かし」などの言葉を添え、「貴社でスキルアップしたい」、「力を遺憾なく発揮したい」、「貴社の成長と共に歩みたい」など仕事に対する意気込みを伝えましょう。
まとめ
面接では履歴書の内容をもとに質問が行われることも多いものです。資格やスキルについて詳しい質問をされることもありますので、自信をもって答えられる内容を履歴書にも記すようにしましょう。履歴書がIT企業の就職に有利な内容になっているかどうか、相談したいときはエージェントを活用してみるのもおすすめです。
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