更新日:2024/03/15
忙しさにかまけて履歴書の作成に時間をかけなかったCさん。特に深く考えず作り上げた履歴書ですが、面接に進み採用までいたります。しかし、その結果、自分で自分の首をしめるような事態に。履歴書の作成は、転職活動においてどのような意味があるのかがよく分かるエピソードです。
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転職活動では履歴書なんてそれほど重視されず、実績や人柄を見て採用される、という話を知人から聞きました。仕事をしながらの転職活動でしたので、準備にかけられる時間も限られていて、特に深く考えずその話をうのみにしてしまったかもしれません。履歴書に空欄や空白があると印象が悪くなる、とも聞いたので、趣味や特技については無難なところで「読書」や、昔やっていた「サッカー」などと書きました。職歴については、すでにいくつかの会社を渡り歩いていたので、はっきりいつ入社し、退職したのか、覚えていない経歴もありました。でもそれほど大きな会社を受けるわけではないし、細かい点までは見られないだろうと勝手に考えていたのです。
この「適当でいいや」という感覚が、完璧な履歴書を作る、ということをさまたげてしまっていました。手書きの方がいいと聞いたのでボールペンで書きましたが、何度も書き損じるとまた最初から書くのが大変です。ダメとは分かっていても、ついつい出来心で修正液を使ってしまったこともあります。他の人はまず鉛筆で履歴書の下書きをしてから、何度も見直して内容を確認し、OKならペン入れする、という過程を踏んでいるらしいのですが、忙しくて私はそこまでの手間をかけられませんでした。
面接では、適当に書いた趣味の「読書」について、感銘を受けた本の名前を教えて欲しい、など言われてあせりました。しかし、それでも持ち前のアドリブ力で面接は切り抜け、晴れて希望していた会社に転職が決まったのです。あんな適当な履歴書でもOKだったんだ、と思いましたが、入れてラッキーだと単純に喜んでいました。
しかし実際、働き始めると思っていた環境と違ったり、やりたい仕事をさせてもらえなかったり、といった不満が日に日に膨らんでいきました。採用されることばかりを考え、自分のキャリアプランには真剣に向かい合わず、ちょっといいなと思う求人広告を見て応募していたのでしょう。実際は離職率が高く、常に採用活動を行っているような企業だったから採用されたかもしれないのに、入社するまではまったく分からなかったのです。
さらに入社後、厚生年金の関係などから、履歴書に書いていた職歴に不自然な点があるのではないか、と指摘される事態にもなりました。単純に間違えた、ということで何とか粗相の範囲で許してくれましたが、経歴詐称でクビになるのではないか、と顔面蒼白でした。
本来なら履歴書を一字一句、丁寧に仕上げるという行為を通し、その会社に入りたい熱意や自分のキャリアプランをしっかり確認しなければいけなかったのかもしれません。適当に書いておけばいい、という私の考えは結局、自分で自分の首を絞めるような結果になりました。もっと真剣に履歴書に向き合っておけば良かった、と反省しきりです。
まとめ
履歴書、そして面接と、転職活動を通して本当に自分の想いと企業のニーズがマッチしているかどうか、お互いに判断していくことになります。履歴書の作成から手を抜いていると、結局は自分のキャリアプランも適当なものになってしまいます。このような場合は、マイナビエージェントの担当者に一から指導してもらうのがおすすめです。
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