更新日:2022/06/06
「とにかく自動車が好き」「一生ものの技術を身につけたい」そういった理由で、整備士の道を目指す方も少なくありません。
転職活動の際に重要なのは、なぜその企業、職種を志望するのか、その動機を明確にすることです。
今回は、整備士の志望動機の作成に必要なポイントや例文について紹介していきます。
目次
志望動機を作成するといっても、何を書くのかまとまらないままに書き始めてしまうと、うまく文章がまとまらないでしょう。また、何を伝えたいのかわかりにくい文章になってしまう可能性もあります。
以下2点の事前準備をしっかりおこなうことが大切です。
志望動機は、応募先の企業に自身がどのように貢献できるかをアピールする場でもあります。
「伝わる志望動機」となるように、まずは今までの経験や培ってきたスキルを棚卸しし、自分の経験や得意なことを理解しておきましょう。
応募先企業のリサーチは必須です。
人事担当者は面接の場において「この応募者は自社のことをどの程度理解しているのか」という点を注視しています。あらかじめ応募先企業のウェブサイトなどで社歴や理念、特色などをチェックしましょう。
また、応募先企業が業界内でどのようなポジションを確立しているのか、どのようなチャレンジをして影響力を持っているのかなど、自分なりの分析もおこなっておくとよいでしょう。
準備が整ったら、本格的に志望動機の作成に入ります。
以下のポイントをクリアにしながら進めていきましょう。
まずは、なぜ自動車業界を選択したのか伝えます。
どのようなきっかけで興味を持ち、なぜ仕事として携わりたいと思ったのかを明確にしましょう。
同じ自動車業界に類似企業が多数ある中で「なぜ応募先企業でなければならないのか」は、選考時の重要ポイントです。
企業のリサーチ結果を生かし、オリジナリティのある内容を目指しましょう。
応募先企業を選ぶ理由と同じくらい人事担当者が注目するポイントが、転職後の目標やビジョンを持っているかどうかです。
「この応募者は入社後にどんなことをしてくれるのだろう」という人事担当者の興味に対して納得感を与えられる回答を用意しましょう。
整備士へは資格がなくても転職が可能です。ただし、資格の有無で担当できる業務に差が生じるだけでなく、資格取得者限定で募集している企業もあるため、整備士を志望するほとんどの方が資格を取得しています。
整備士を目指すうえで持っておくと有利な資格は、国家資格である「自動車整備士」です。
自動車整備士の中にも1級から3級まで階級があり、その中にさらに複数の資格が含まれています。3級はごく基本的な業務しか担当できないため、整備として働くうえでは2級以上の資格があると安心です。
ここからは、整備士の志望動機の例文を紹介していきます。
この例文を参考にしながら、あなただけのオリジナルな志望動機を作成してみてください。
「業界きっての整備士が集まる貴社で整備士としてさらなる成長を目指したいと思い、貴社を志望いたしました。
私は自動車専門学校を卒業して以来、〇〇系列のディーラーで一貫して整備業務に従事しております。幼い頃からの夢だった車の仕事に就けたことがとても幸せで、私の一生の仕事だと実感しており、会社に対する不満もありません。
しかし、整備の仕事に対する熱意が強いがゆえ、もっと最新技術に触れたい、もっと多くの車の整備に関わりたい、もっと整備士として腕を磨きたいという思いが次第に大きくなってきました。間もなく30歳を迎えるにあたり、この先の人生について真剣に考えた時、やはりその思いを捨てることはできないと感じ、この度転職に踏み切りました。
貴社の整備工場は最新技術を備え、熟練した整備士の方が多数在籍されています。私も一流といわれる環境の中で技術を学び、もっと多くの方のお役に立てる整備士になりたいと思っております。そして将来的には、今活躍されている整備士の方々と肩を並べ、貴社の中核を担える整備士になりたいと考えています。」
「この度、長年の整備士の仕事に対する思いを実現できるタイミングが訪れたため、転職を決意いたしました。
私は幼い頃から整備士になるのが夢で、整備士の学校に進学し自動車整備士2級の資格を取得しております。卒業後はそのまま整備士の道へ進む予定でしたが、家族が体調を崩し家業を手伝わなければならない状況となったため、整備士の道は諦めることにいたしました。しかし今年に入って手伝いが不要になるまでに家族の体調が回復し、整備士の夢を後押ししてくれたことをきっかけに、転職活動を開始いたしました。その中で、貴社はお客様の声に耳を傾け希望を汲み取りながら、お客様の安全を守ることを何よりも大切にされていることを知り、貴社を志望いたしました。
車は楽しいものですが、同時に取り返しのつかない悲劇を生み出す凶器にもない得る存在です。お客様が安全に車を楽しめるよう、お客様を第一に考える貴社の一員として貢献していきたいと考えております。」
「現在の仕事は勤務時間が変則的なため、今後の人生や子供の将来のためにもこの仕事を長く続けることは現実的ではないと感じ、転職活動をはじめました。ちょうどそのタイミングで昔整備士として働いていた叔父から詳しく話を聞く機会があり、整備士という仕事は多くの人の命を守るやりがいと責任があるものだということを知りました。もともと車が好きでもあり、多くの人の役に立てる整備士を私の最後の仕事にすべきだと考えるようになりました。
長く勤めている従業員の方が多く、無資格、業界未経験から入社した社員の方々が着実にスキルアップし活躍されている貴社で、自身も末永く貢献できる人材に成長したいと思っています。貴社にとって欠かせない戦力となれるよう、そして子供が憧れるような整備士となれるよう、精進して参ります。」
以下3つのポイントに該当する志望動機は、応募先企業の人事担当者からマイナス評価を受けてしまう要因となるため注意しましょう。
ネガティブな内容が記載された志望動機では、応募先企業の人事担当者にあなたの想いや魅力が伝わりません。たとえば「整備としての経験がないため、現時点ではうまく仕事をこなせるかわかりません」という内容が記載されていた場合、人事担当者はあなたを自社に採用したい、仕事を任せたいと思うでしょうか?
志望動機は、企業や整備士の仕事に対する熱意や前向きな思いが伝わる文章を記載するようにしましょう。
曖昧で具体性にかける内容や、どの業界、職種にも当てはまってしまう内容は避けましょう。
自動車業界、整備士の仕事だからこそ伝えられる志望動機を意識しなければ、人事担当者はあなたの入社後の姿を思い描くことができません。具体性があり、かつ相手の感情を揺さぶるようなストーリー性のある内容を意識して志望動機を作成しましょう。
転職の際、待遇面は当然気になるところですが、だからといって自分の希望を全面に押し出した志望動機は避けるべきです。人事担当者から「この人は自分の権利ばかり主張する人のようだ」「仕事に対する熱意がなさそうだ」「うちじゃなくてもいいだろう」と思われる原因となります。
志望動機は自分の思いを伝える場であると同時に、自分に興味を持ってもらう場でもあることを忘れないようにしましょう。
整備士の仕事は豊富な知識と熟練した技術が求められる仕事であるため、一人前として活躍するには時間を要します。また、多くの人の命と安全を守る重責を背負うため、「車が好きだから」という理由だけでは続けるのが難しい部分もあるかもしれません。それを踏まえ、人事担当者に「この人なら粘り強く学び、長く働いてくれそう」と思ってもらえるような志望動機の作成を心がける必要があります。
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