更新日:2022/04/07
化学分析技能士の資格は、国家試験である技能検定のひとつです。
技能検定とは、職業能力開発促進法という法律に基づき、定められた技能を持って働く人々の技能と地位の向上、技能に対する社会的評価を高めることを目的に実施されています。
技能検定の対象となる職種は2019年時点で130あり、この中に化学分析技能士も含まれています。
ここでは、化学分析技能士がどのような資格で、取得することでどのような職場で活躍できるのか解説します。
目次
化学分析技能士とは、化学の分野で唯一の国家資格です。
医薬品や化粧品など、身近な化学製品の安全性を確かめたり、環境に影響を与えないかチェックしたりするなど、さまざまな物質を化学的に分析できる知識と技術を有する人に与えられます。
学科試験によって知識を問われるだけでなく、実技試験によって技術力も問われるのが最大の特徴となっており、化学に関する業務を行う企業で広く活躍することが可能です。
化学分析技能士には、3級から1級まで3つの種類があり、それぞれ受検資格や試験科目、問われる知識が異なります。以下に、それぞれの特徴をまとめました。
化学分析技能士3級は、2014年に新設された等級です。初級技能者に相当します。
受検資格に実務経験は不要ですので、まずはこちらの取得を目標に、化学分析技能士に必要な知識や技術の習得を目指しましょう。
下記のいずれかの条件を満たしている方は検定を受けることができます。
・学科試験
化学分析作業について30問、真偽法(問われた内容が合っているか否か)で出題されます。試験範囲は化学分析法、化学一般、安全衛生です。
・実技試験
実技試験は、製作等作業試験、判断等試験、計画立案等作業試験のいずれか、またはそれらの組み合わせにより実施されます。どのように出題されるかは、その年ごとに変わります。採点には、実技試験時の作業態度や作業時間も含まれます。
なお、化学分析技能士の詳細な試験範囲については、厚生労働省が発表している「技能検定職種及び等級区分(都道府県知事の実施する職種)」のページにてPDFファイルが公開されています。
学科試験で65点以上、実技試験で60点以上得点できれば合格となります。
実技試験:1万8,200円(非課税)
学科試験:3,100円(非課税)
※上記は標準金額です。各都道府県において変動があります。35歳未満の方の場合、実技試験手数料が最大9,000円減額されます。詳細は、各都道府県の職業能力開発協会に確認してください。
2級の化学分析技能士は、中級技能者に該当します。
試される知識や技能について、3級よりも内容の難度が増します。
下記のいずれかの条件を満たしている方は検定を受けることができます。
・学科試験
化学分析作業について50問、真偽法(問われた内容が合っているか否か)および四肢択一法で出題されます。試験範囲は化学分析法、化学一般、安全衛生です。
・実技試験
実技試験は、製作等作業試験、判断等試験、計画立案等作業試験のいずれか、またはそれらの組み合わせにより実施されます。どのように出題されるかは、その年ごとに変わります。採点には、実技試験時の作業態度や作業時間も含まれます。
なお、化学分析技能士の詳細な試験範囲については、厚生労働省が発表している「技能検定職種及び等級区分(都道府県知事の実施する職種)」のページにてPDFファイルが公開されています。
学科試験で65点以上、実技試験で60点以上得点できれば合格となります。
実技試験:1万8,200円(非課税)
学科試験:3,100円(非課税)
※上記は標準金額です。各都道府県において変動があります。35歳未満の方の場合、実技試験手数料が最大9,000円減額されます。詳細は、各都道府県の職業能力開発協会に確認してください。
1級の化学分析技能士は、上級技能者に該当します。
化学分析技能士を目指す人にとっての、最終到達地点といえるでしょう。
下記のいずれかの条件を満たしている方は検定を受けることができます。
・学科試験
化学分析作業について50問、真偽法(問われた内容が合っているか否か)および四肢択一法で出題されます。試験範囲は化学分析法、化学一般、安全衛生です。
・実技試験
実技試験は、製作等作業試験、判断等試験、計画立案等作業試験のいずれか、またはそれらの組み合わせにより実施されます。どのように出題されるかは、その年ごとに変わります。採点には、実技試験時の作業態度や作業時間も含まれます。
なお、化学分析技能士の詳細な試験範囲については、厚生労働省が発表している「技能検定職種及び等級区分(都道府県知事の実施する職種)」のページにてPDFファイルが公開されています。
学科試験で65点以上、実技試験で60点以上得点できれば合格となります。
実技試験:1万8,200円(非課税)
学科試験:3,100円(非課税)
※上記は標準金額です。各都道府県において変動があります。
化学分析技能士の資格を活かせる職場には、主に下記のようなものがあります。
化学分析技能士は、化学に対する知識と技術の両方を有していることを証明する資格ですので、化学を扱う職場であれば大いに活用することができるはずです。
化学分析技能士になるには、学生であれば、授業を受けることで講習を受けたことと同等になる学校を受検し、早くから3級化学分析技能士の資格を取得すると良いでしょう。
社会人の場合、まずはその職種で募集をしている求人を探し、そこに応募するのが一番の近道です。3級資格は実務経験不要で取得できますので、実務経験を積みながら試験に挑戦してみましょう。
1級資格が必須という企業もありますので、受検資格に必要な要件を満たしてキャリアアップにつなげてください。
また、転職エージェントに相談するのもひとつの方法です。転職エージェントであれば、保有資格を含めた希望条件を細かくヒアリングしてもらった上で、それらが活かせる最適な求人情報を紹介してもらえます。
化学分析技能士の資格について紹介してきました。
化学分野は人材の絶対数も決して多くはありませんので、その分需要が高く、資格を取得することで就職や転職を有利にできる可能性が大いにあります。
これらの資格と、企業や求人に対する詳しい情報収集、そしてマイナビエージェントの活用も視野に入れながら、理想のキャリアを描いていきましょう。
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