更新日:2022/04/11
はんだ付けとは、電子機器に組み込まれる基盤に部品を取り付ける作業で、電子機器の基盤工場などで必要とされます。電子機器の進歩が速いため、その基盤を組み立てるはんだ付けの技術も日々進歩しています。
ここでは、はんだ付けの仕事内容や役立つ資格、収入などについてご紹介します。
目次
はんだ付けとは、電子機器の基盤に部品を取り付ける作業です。電子機器の組み立て上で重要な工程のため、作業には正確さが求められます。
電子機器の中に組み込まれる基盤のはんだ付けは、製品の完成後に品質チェックができない工程のため、はんだ付け作業者の技術の高さは、電子機器の性能にとって非常に重要とされています。
はんだ付け作業に向いている人は、集中してコツコツと作業ができる人です。はんだごての温度設定や扱い方ひとつで仕上がりが変わるため、手先が器用な人、細かな作業が好きな人にも、はんだ付け作業は向いています。
はんだ付けの作業が必要とされる職場は、電子機器の基盤組立工場が中心になります。電子機器の種類により組み立てる基盤やはんだ付けするパーツもさまざまで、作業の難易度も変わります。
はんだ付けは、集中して作業しなければやけどなどのケガをする可能性があります。適度に休憩をとりながら働ける職場かどうか、転職エージェントを利用している場合は、担当者に確認してみるといいでしょう。
また、立ち仕事ではなく座って作業するため、体力的にはきつくなく、男女ともに挑戦しやすい職種といえるでしょう。工場で作業するため、都心より郊外が拠点になることが多く、寮完備の場合もあります。
はんだ付けの仕事に役立つ資格にはどのようなものがあるのでしょうか。まとめてご紹介します。
電子機器組立て技能士は、職業能力評価の専門機関であるJAVADA(中央職業能力開発協会)が問題を作成し、都道府県職業能力開発協会が学科および実技試験を実施する、国家資格の検定制度です。
はんだ付けだけに特化していませんが、電子機器の組み立てと修理に必要な技能の検定を行い、実技では主にプリント配線板への電子部品のはんだ付け作業が出題されます。
特級、1~3級の4等級があり、一番難度の低い3級は実務経験が6ヵ月に満たない場合も受検可能となりました。
はんだ付け検定は、NPO日本はんだ付け協会が主催する検定で、1~3級まであります。趣味ではんだ付けを楽しみたい個人から、仕事ではんだ付けをするレベルまで広く検定しています。
はんだ付け検定の認定資格の期限は3年間で、3年ごとに新しい技術を学んで更新試験を受検しないと、認定資格が更新されません。
1~3級までの検定内容は以下のようになっています。
マイクロソルダリング技術資格は、一般社団法人日本溶接協会が主催する技術資格で、レベルが7段階に分かれています。
マイクロソルダリング技術とは、パソコンや携帯電話など、精密機器のパーツをつける「微細はんだ付け」技術のことです。マイクロソルダリング技術資格を取得すると、精密機器へのはんだ付けができることを証明できます。
どのレベルも実務経験がないと受験ができず、7段階の資格のうち、一番初級の「オペレータ(OPR)」を受験するにも、最低3ヵ月以上の実務経験が必要です。
はんだ付け作業者は、どのような職場で働くことができるのでしょうか?就職先やキャリアアップについても確認しましょう。
はんだ付けの仕事は、初心者歓迎の職場が多くあります。現場での実践を通じてスキルを習得することも可能で、研修制度が充実している職場を選べば、未経験でも安心して挑戦できるでしょう。
はんだ付けは電子機器の基盤を組み立てる作業であるため、電子機器の進歩とともにどんどんと技術が進んでいます。本人のやる気があれば、スキルと仕事の幅を広げていくことが可能でしょう。
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